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[debian-devel:14026] Re: test packages of gs and gs-aladdin.
佐野@浜松です。
In <20010406180607Z.kohda@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>,
on "Fri, 6 Apr 2001 18:02:37 +0900",
with "[debian-devel:14018] Re: test packages of gs and gs-aladdin.",
Atsuhito Kohda <kohda@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> さん wrote:
> 昔話をしても仕方ないですが(^^;
いや、「現状」を知るにはまず歴史から、ともいいますし (今つくった諺
> > Ghostscript で CID フォントを使う
> >
> > 1. 入手する。
> 〜
> > 4. CID フォントに別名をつける。
>
> これをやってるのが gscidfonts-ja だったりします。
そういえば
ar -p gscidfonts-ja_0.2.deb ./control.tar.gz |tar -Oxzf - ./templates|lv
すると
Template: gscidfonts-ja/tmpdir
Type: string
Default: /tmp
Description: Where are CMap and CID fonts files?
Please enter a directory name which has CMap and CID fonts files.
Please note they must be owned by root.
"aj14.tar.Z WadaMin-Regular WadaGo-Bold" are necessary and
you can get them from ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/ujip/adobe/
Description-ja: CMap と CID fonts を置いてあるディレクトリは?
CMap と CID fonts を置いてあるディレクトリを入力してください。
それらの所有者はルートである必要があります。
"aj14.tar.Z WadaMin-Regular WadaGo-Bold" が必要ですが、次のサイトにあります。
ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/ujip/adobe/
なんて書いてありましたね。(これも defoma 対応したほうが良いかも ?
> > 鈴木秀幸氏のメモ 1999-12-25
> > 縦書きCIDフォントを使えるようにするパッチ。
> > <http://www.sat.t.u-tokyo.ac.jp/~hideyuki/iroiro/>
>
> でこのパッチを 5.50 に当てて日本語 PDF を CID で表示
> できるようにしたつもりのが gs-ja 5.50 です。
> (5.50 の vflib パッチには日本語 PDF 対応は無いので)
ところで gs-ja 5.50 では「日本語 PDF を CID で表示」できてますか ?
どうも original gs 5.50 + gs-CID-V patch + gs-PDF-V patch では
日本語 PDF をうまく扱えていないような感じがします。
gs 5.10 に含まれている VFlib patch には「フォントが不明なら
RyuminLight で代用する」という pdf_font.ps へのパッチも
含まれているらしく、手元でいくつか試してみた範囲では、
これの効果によって表示できている PDF もあるみたいです。
(他にも pdf_main.ps に出力先を見て rotation を switch する
パッチが当たっていたり。
これはたぶん片山紀生さんの
「Ghostscript 5.10 with VFlib 1.6 用 日本語 PDF パッチ」に
由来するものだと思います。READMEs-kanji/README.jpdf021.euc.gz 参照。
なお、このパッチには他にも
* cshow や widthshow が CID フォントに対応していなかったので修正
* ハイパーテキストリンクの処理にバグがあったので修正
* -q オプションを指定してもメッセージが出力されることがあったので修正
などの変更が含まれていたようです。)
> この鈴木氏が TrueType font も使えるようにしたので
> それの環境を与えるのが gsttfonts-ja で gs-aladdin-vflib
> はそれで日本語表示してる訳です(名前と違って vflib パッチ
> はバイナリパッケージには使ってない)。
>
> ここからは知らない話ですが、それをもっと進めたのが
> 山田氏 http://www.aihara.co.jp/~taiji/tops/index-j.html で、
> 更に gs-cjk プロジェクトになってるのだと思います。
>
> これをたけさんが Debian に持ち込んだ、というような状況かと
> 思います。
実は gs-cjk プロジェクトについて今まで全然調べていなかったので
http://www.gyve.org/gs-cjk/ から ML アーカイブを眺めてみました。
(武さんや後藤さんのメールも拝見しました :)
> # で gs 5.50 の方は進展なしです(^^;
gs-cjk の ML を読んでいて、mdrc (multi-dimensional range
comparator) のトピックに目が留まりました。
gs 5.50 で縦書き PS の記号部分をうまく表示できないのは、
これと関係がありそうな気がします。
VFlib 版 gs 5.10 でも article9.ps は RyuminLight を
VFlib + FreeType から取得して使えるので表示できますが、
--- article9.ps Fri Apr 6 18:42:35 2001
+++ art9w.ps Sat Apr 7 08:29:03 2001
@@ -18,9 +18,9 @@
% utility operators
-/GOTHIC { /GothicBBB-Medium-V findfont exch dup
+/GOTHIC { /WadaMaruGo-Regular-V findfont exch dup
/FONTSIZE exch def scalefont setfont } def
-/RYUMIN { /Ryumin-Light-V findfont exch dup
+/RYUMIN { /WadaMin-Regular-V findfont exch dup
/FONTSIZE exch def scalefont setfont } def
/NEXTLINE { currentpoint pop FONTSIZE 1.8 mul sub TOP MARGIN sub moveto } def
のようにして CIDFont から WadaMaruGo-Regular を取得して
表示させようとすると途中で止まります。
これをさらに
--- art9w.ps Sat Apr 7 08:29:03 2001
+++ art9wH.ps Sun Apr 8 00:24:23 2001
@@ -9,8 +9,8 @@
% constants
-/RIGHT 550 def
-/WIDTH 500 def
+/RIGHT -250 def
+/WIDTH 700 def
/TOP 750 def
/HEIGHT 700 def
/SIZE 24 def
@@ -18,9 +18,9 @@
% utility operators
-/GOTHIC { /WadaMaruGo-Regular-V findfont exch dup
+/GOTHIC { /WadaMaruGo-Regular-H findfont exch dup
/FONTSIZE exch def scalefont setfont } def
-/RYUMIN { /WadaMin-Regular-V findfont exch dup
+/RYUMIN { /WadaMin-Regular-H findfont exch dup
/FONTSIZE exch def scalefont setfont } def
/NEXTLINE { currentpoint pop FONTSIZE 1.8 mul sub TOP MARGIN sub moveto } def
のようにして CMap H で横書フォントを使わせると、
VFlib 版 gs 5.10 でも最後まで処理を完了し、
見える範囲ではちゃんと表示できているように見えます。
(この場合、無理に横方向に表示させているので「ちゃんと」の意味が
アレですが、「見える範囲では文字が欠けることも無くすべて表示
されている」という意味だと思ってください)
V 系の CMap に変更を加えてもいいのなら、「縦書き用フォント」を
別に用意して、
27 begincidrange
<2122> <2123> 7887
(中略)
<2575> <2576> 7938
endcidrange
の部分を全部削除してしまえば、とりあえず表示できるようになる
だろうと思います。たぶん、gs-ja-cid-resource みたいな感じで
gs 本体とは別の ja 専用リソースという形で提供できるなら
他の言語との衝突を考慮に入れなくても良いだろうから、暫定措置と
しては可能性あるかも。
問題は CMap に改変を加えて再配布することはライセンス上
許可されていない、という点だと思います。
さて、どうしましょうね ?
もうちょっと zgeneric.c でのエラーをきちんと追いかけてみたら
なんとか別の対処法が見つかったりするのかな ?
でも gs-cjk の ML アーカイブを見ると gs 6.20 あたりでも
まだ縦書きにうまく対応できていなかったみたいなので、
5.50 でちゃんと対応させるのは難しいかも。
とりあえず状況報告でした。
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# (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
<kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)