[debian-devel:15848] Re: dvi2ps-fontdata-bsr は必要?

[TSUCHIYA Masatoshi <tsuchiya@xxxxxxxxxx>]

;; 本題の dvi2ps-fontdata-bsr についてはさっぱり分からないのですが．

>> On Thu, 9 Oct 2003 22:26:31 +0900
>> Makoto.Ohura@xxxxxxxxxxxxxxxxx (OHURA Makoto) said as follows:

>> ついでにお願いですが、以前ちょっとここに出てたのですが 
>> dvi2ps-fontdata-n2a, dvi2ps-fontdata-a2n を同時にインストールしてる
>> と、少なくとも dvipsk-ja では無限ループになって

私見ですが，dvi2ps-fontdata-{n2a,a2n} を dvipsk-ja と組み合わせて使う，
という状況がそもそも異常なんじゃないかと．

普通に dvi ファイルを PostScript に変換するだけなら，以下の2通りの組合
わせが，最も読み代える回数が少なくて simple な形態だと思います．

(1) pTeX で生成された dvi ファイルを PostScript に変換する場合
    -> ptex-base に付属している min10.vf などの仮想フォントを参照して，
       TeX フォント min を PostScript フォント Reyumin-Light に読み代
       える．

(2) jTeX で生成された dvi ファイルを PostScript に変換する場合
    -> dvips-fontdata-n2bk に付属している dmjhira10.vf などの仮想フォ
       ントを参照して，TeX フォント {dmjhira,dmjroma,...} を 
       PostScript フォント Reyumin-Light に読み代える．

確かに，dvi2ps-fontdata-n2a + ptex-base + dvipsk-ja という組合わせで，
jTeX によって作成された dvi を変換することも可能ですが，この場合は，

  TeX フォント {dmjhira,dmjroma,...} を TeX フォント min に読み代える．
  次に，TeX フォント min を PostScript フォント Reyumin-Light に読み代
  える．

という2段構成の読み代えになります．適当なデータがパッケージとして配布
されていなかった頃ならばともかく，現時点では，この組合わせをわざわざす
る意義は少ないのではないでしょうか．

では，dvi2ps-fontdata-{n2a,a2n} は不要なのかと言えば，そうではありませ
ん．dvi2dvi を使って，pTeX で生成された dvi を jTeX で生成された dvi 
であるかのように変換したり，またその逆変換をしたりする場合に必要になり
ます．

という状況なので，dvi2ps-fontdata-{n2a,a2n} については dvipsk-ja から
は参照されないような場所に仮想フォントをインストールするように変更し，
併せて dvi2dvi の設定を変更する，という構成が事故が少なくて良いのでは
ないでしょうか．

-- 
土屋 雅稔 ( TSUCHIYA Masatoshi )