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dh_* man page
- From: Ryuichi Arafune <arafune@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Subject: dh_* man page
- Date: Mon, 17 Aug 1998 12:56:54 +0900
- X-dispatcher: imput version 980812
- X-face: "t~+Vit)WV~FsKZ?3_6z8bDV++'DO.B208Q6Q',OW|Mie9:}-_wN>j|19tQ=>}7c#z6VDU< ?Ag'#9Thegpdkt`l:Wfz6m/]qxraXebj6i?6H7m]Jaf:QYY-kGRiNqBBWbLK=1$h88Ty%X\5O/j$'% $$'h1s+*B;K#4M|^_j>07fg?$CLh@7I|LfpF3Z3tVYFN\%]"jH5moZHu[kkBU{0N-a2s4<^k]o^0a* IAP!4\T0&_dk`ao3DksqJ!($ON=:CdQWM*5P.di;
- X-ml-info: If you have a question, send a mail with the body "# help" (without quotes) to the address debian-doc-ctl@debian.or.jp
- X-ml-name: debian-doc
- X-mlserver: fml [fml 2.1A#45]; post only from members
- Message-id: <19980817130122N.arafune@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- X-mail-count: 00341
- X-mailer: Mew version 1.93b53 on Emacs 20.2 / Mule 3.0 (MOMIJINOGA)
荒船です.
dh_* のマン・ページの日本語訳の続きです.
今回は
dh_installinit
dh_installmanpages
dh_installmenu
dh_makeshlibs
dh_md5sums
です.よろしくお願い致します.
Research Institute of Electrical Communication
Tohoku University
Dr. Ryuichi Arafune
arafune@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
DH_INSTALLEXAMPLES(1) DH_INSTALLEXAMPLES(1)
名前
dh_installexamples - パッケージ構築ディレクトリに example
ファイルをインストールする.
書式
dh_installexamples [-v] [-a] [-i] [--no-act] [-ppackage]
[-Ptmpdir] [-A] [file ...]
説明
dh_installexamples は example ファイルをパッケージ構築ディ
レクトリ中の usr/doc/package/examples にインストール す る
debhelper プログラムである.
dh_installdirs が作用する最初のパッケージに対して,パッケ
ージ構築ディレクトリ中にどんな名前のファイルもインストール
す ることができる(パラメータとして指定する). デフォルトで
はこの最初のパッケージとは debian/control ファイルに記載さ
れ た 最初のバイナリー・パッケージのことである.-p, -i, -a
フラッグを使うことによってその最初のバイナリー・パッケージ
を指定することができる.
debian/package.example と いう名前のファイル(debian/exam-
ples という名前でも control ファイルに記載された最初のバイ
ナリー・パッケージに対しては可)に インストールしたいファイ
ルのリストを記載できる.
オプション
-v, --verbose
冗長モード; パッケージ構築ディレクトリを変更する 全
てのコマンドを表示する.
-a, --arch
ア ーキテクチャ依存パッケージ全てに対してファイルの
インストールを行う.
-i, --indep
アーキテクチャ非依存パッケージ全てに対してファイ ル
のインストールを行う.
--no-act
実 際 には何も行わない. -v とともに用いることによっ
て,このコマンドによって何が行われるのかを 表 示 す
る.
-ppackage, --package=package
“package”という名前のパッケージに対してファイルの
インストールを行う.
-Ptmpdir, --tmpdir=tmpdir
“tmpdir”をパッケージ構築ディレクトリとして使用 す
る.
-A, --all
全 てのパッケージにコマンド・ライン・パラメータとし
1
DH_INSTALLEXAMPLES(1) DH_INSTALLEXAMPLES(1)
て指定された全てのファイルをインストールする.
file ...
これらのファイルを最初のパッケージに対して examples
としてインストールする. (-A を指定することで全ての
パッケージに対してインストールできる)
注意
引数 -a, -i および -p は同時に使用できる.もし引数が何も指
定 されていなければ, control ファイルに記載されている全て
のパッケージに影響する.
dh_installexamples は内部で cp -a を使用しているので,ディ
レ クトリ構造を含んだコピーができる. もしディレクトリをイ
ンストールするように指定すると,ディレクトリの中身全てがイ
ンストールされる.
環境変数
DH_VERBOSE
冗長モードにする。
DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
関連項目
/usr/doc/debhelper/README
バグ
スペースを含んだファイル名に対しては正しくインストールでき
ない.
準拠
Debian policy, version 2.3.0.0
著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>
日本語訳
Ryuichi Arafune <arafune@debian.or.jp>
2
.TH DH_MAKESHLIBS 1
.SH 名前
dh_makeshlibs \- shlibs ファイルの自動生成をおこなう.
.SH 書式
.B dh_makeshlibs
.I "[-v] [-a] [-i] [--no-act] [-mmajor] [-Ptmpdir] [-ppackage] [-V[dependancies]]"
.SH 説明
dh_makeshlibs は共有ライブラリ(shared libraries)を探して,見つけ出した
ライブラリの shlibs ファイルを生成する debhelper プログラムである.
.P
このプログラムを動かすためには,あらかじめ DEBIAN/shlibs ファイルがイ
ンストールされていてはならない. その様なファイルが存在するとプログラ
ムはエラーを出して終了する.
.SH オプション
.TP
.B \-v, \--verbose
冗長モード; パッケージ構築ディレクトリを変更する全てのコマンドを表示する..
.TP
.B \-a, \--arch
アーキテクチャ依存パッケージ全てに対して shlibs ファイルを作成する..
.TP
.B \-i, \--indep
アーキテクチャ非依存パッケージ全てに対して shlibs ファイルを作成する.
.TP
.B \--no-act
実際には何も行わない. -v とともに用いると,このコマンドによって何が行
われるのかを表示する.
.TP
.B \-ppackage, \--package=package
“package” という名前のパッケージに対して shlibs file を作成する .
.TP
.B \-Ptmpdir, \--tmpdir=tmpdir
“tmpdir”をパッケージ構築ディレクトリとして使用する.
.TP
.B \-mmajor, \--major=major
ライブラリのファイル名から推測したメジャー・ナンバーの代わりに -m パラ
メータのあとに指定した番号をメジャーナンバーとして使用する.
.TP
.B \-V[dependancies], \--version-info, \--version-info=dependancies
デフォルトでは,このプログラムで作成される shlibs ファイルは 共有ライ
ブラリ (shared library) を含むパッケージの特定のバージョンに依存しない.
shlibs ファイルに依存情報を含める必要性があるかも知れない.-V を依存情
報無く指定した場合, 依存性情報にパッケージの現在のバージョンを用いて
“packagename (>= packageversion)” のように指定される.-V をパラメータ
とともに指定すると,その指定したパラメータが厳密な依存性情報として用い
られる.(パッケージ名が含まれていることを確認すること)
.SH 例
.TP
.B dh_makeshlibs
libfoobar1 という名前のパッケージがあるとすると, shlibs ファイルはつぎのようになる:
libfoobar 1 libfoobar1
.TP
.B dh_makeshlibs \-V
パッケージの現在の番号が 1.0-3 であるとすると, shlibs ファイルは次のように作られる:
libfoobar 1 libfoobar1 (>= 1.0-3)
.TP
.B dh_makeshlibs \-V "libfoobar1 (>= 1.0)"
shlibs ファイルは次のように作られる:
libfoobar 1 libfoobar1 (>= 1.0)
.SH 注意
引数
.B \-a,
.B \-i
および
.B \-p
は同時に使用できる.もし引数が何も指定されていなければ, control ファ
イルに記載されている全てのパッケージに影響する.
.SH 環境変数
.TP
.I DH_VERBOSE
冗長モードにする。
.TP
.I DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
.SH 関連項目
.BR /usr/doc/debhelper/README
.SH バグ
shlibs ファイルが正しいかどうかの保証はできない.例えば パッケージのメ
ジャー・ナンバーを間違って推測するかも知れない.このような場合(もしく
は一般的に安全を考えると), debian/shlibs ファイルは手で書くか, また
は -m パラメータを用いて正しいメジャー・ナンバーを強制的に指定した方が
良い.
.P
This is a "do what I Mean" type program - you have been warned!
.SH 著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>
.SH 日本語訳
Ryuichi Arafune <arafune@debian.or.jp>
.TH DH_INSTALLMENU 1
.SH 名前
dh_installmenu \- パッケージ構築ディレクトリに debian メニュー・ファイルをインストールする.
.SH 書式
.B dh_installmenu
.I "[-v] [-a] [-i] [--no-act] [-ppackage] [-Ptmpdir] [-n]"
.SH 説明
dh_installmenu はパッケージー構築ディレクトリ中に debian メニュー・パッ
ケージを用いてファイルのインストールを行う debhelper プログラムである.
.P
自動的に debian メニュー・パッケージとインターフェースに必要なの
postinst および postrm コマンドを作成する.
.BR dh_installdeb (1)
の説明を参照のこと.
.P
debian/package.menu という名前のファイル(これは debian メニューファイ
ルである.)が存在すると,パッケージー構築ディレクトリ中の
usr/lib/menu/package にそのファイルをインストールする.
.P
debian/package.menu-method という名前のファイル(これは debian メニュー・
メソッド・ファイルである.)が存在すると,パッケージ構築ディレクトリ中
の etc/menu-methods/package にそのファイルをインストールする.
.P
control ファイルに記載された最初のバイナリー・パッケージに対しては
debian/menu および debian/menu-method という名前のファイルを用いること
もできる.
.SH オプション
.TP
.B \-v, \--verbose
冗長モード; パッケージ構築ディレクトリを変更する全てのコマンドを表示する.
.TP
.B \-a, \--arch
アーキテクチャ依存パッケージ全てに対してメニューファイルをインストールす
る.
.TP
.B \-i, \--indep
アーキテクチャ非依存パッケージ全てに対してメニューファイルをインストール
する.
.TP
.B \--no-act
実際には何も行わない. -v とともに用いると,このコマンドによって何が行われるのかを表示する.
.TP
.B \-ppackage, \--package=package
“package”という名前のパッケージに対してメニュー・ファイルをインストー
ルする.
.TP
.B \-Ptmpdir, \--tmpdir=tmpdir
“tmpdir”をパッケージ構築ディレクトリとして使用する.
.TP
.B \-n, \--noscripts
postinst/postrm スクリプトを変更しない.
.SH 注意
引数
.B \-a
.B \-i
および
.B \-p
は同時に使用できる.もし引数が何も指定されていなければ, control ファ
イルに記載されている全てのパッケージに影響する.
.SH 環境変数
.TP
.I DH_VERBOSE
冗長モードにする。
.TP
.I DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
.SH 関連項目
.BR /usr/doc/debhelper/README
,
.BR menufile (5)
.SH 著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>
.SH 日本語訳
Ryuichi Arafune <arafune@debian.or.jp>
.TH DH_INSTALLMANPAGES 1
.SH 名前
dh_installmanpages \- パッケージ構築ディレクトリに man page をインストールする.
.SH 書式
.B dh_installmanpages
.I "[-v] [-a] [-i] [--no-act] [-ppackage] [-Ptmpdir] [file ...]"
.SH 説明
dh_installmanpages は man page を パッケージ構築ディレクトリ中の
usr/man/ および usr/X11R6/man/ に自動的にインストールする debhelper プ
ログラムである.
.P
dh_installmanpages はカレント・ディレクトリおよび全てのサブディレクトリ
に対して man page らしいファイル名を捜し出して(実際のファイルのみ; シ
ンボリックリンクは無視される.),
.BR file (1)
を用いて正しいフォーマットかどうかチェックする.そして,ファイルの拡張
子に基づいて適切な man ディレクトリにインストールする.
.P
パラメータとして指定したファイル名は dh_installmanpages はスキップする.
これはデフォルトではインストールしたくない man page がある場合有用である.
.P
man page のインストールの後, dh_installmanpages は全ての man page が
“.so” リンクなされているかチェックする.もしそうならば,シンボリック
リンクを変更する.
.SH オプション
.TP
.B \-v, \--verbose
冗長モード; パッケージ構築ディレクトリを変更する全てのコマンドを表示する.
.TP
.B \-a, \--arch
アーキテクチャ依存パッケージ全てに対して man page をインストールする.
.TP
.B \-i, \--indep
アーキテクチャ非依存パッケージ全てに対して man page をインストールする.
.TP
.B \--no-act
実際には何も行わない. -v とともに用いることによって,このコマンドによっ
て何が行われるのかを表示する.
.TP
.B \-ppackage, \--package=package
“package” という名前のパッケージに対して man page をインストールする.
.TP
.B \-Ptmpdir, \--tmpdir=tmpdir
“tmpdir”をパッケージ構築ディレクトリとして使用する.
.TP
.B file ...
正しい man page であったとしてもこれらのファイルを man page としてイン
ストールしない.
.SH 注意
引数
.B \-a,
.B \-i
および
.B \-p
は同時に使用できる.もし引数が何も指定されていなければ,
control ファイルに記載されている全てのパッケージに影響する.
.P
dh_installmanpages にどの man page がどのパッケージに属しているか伝え
られないので, dh_installmanpages は man page を
.B 全ての
パッケージにインストールする.
.SH 環境変数
.TP
.I DH_VERBOSE
冗長モードにする。
.TP
.I DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
.SH 関連項目
.BR /usr/doc/debhelper/README
.SH バグ
.B .man
で終る man page は自動的にインストールされない.
.P
スペースを含むファイル名のファイルに対しては適切に処理されない.
.P
デフォルトでは全ての man page が(殆ど必要無いとしても)全てのバイナリー・パッケージにインストールされる.(これに関しては -p を用いること)
.P
This is a "Do what I Mean" type program - you have been warned!
.SH 著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>
.SH 日本語訳
Ryuichi Arafune <arafune@debian.or.jp>
DH_INSTALLINIT(1) DH_INSTALLINIT(1)
名前
dh_installinit - パッケージ構築ディレクトリに初期スクリプ
トをインストールする.
書式
dh_installinit [-v] [-a] [-i] [--no-act] [--init-
script=scriptname] [-ppackage] [-Ptmpdir] [-n] [-r] [-d]
[-uparams]
説明
dh_installinit はパッケージ構築ディレクトリ中に初期スク リ
プトをインストールする debhelper プログラムである.
自 動的に /etc/rc*.d/ 中にシンボリック・リンクのセットアッ
プが必要な postinst postrm, prerm コマンドを作成し,初期ス
クリプトの起動および終了を行う.
debian/package.init (または debian/package.init.d という名
前:これは debstd との互換性のためである)という名前の ファ
イルが存在すると, それらのファイルが パッケージ構築ディレ
クトリ中の etc/init.d/package にインストールされる. こ こ
で, “package” は パッ ケ ー ジ の 名 前に置き換えられ
る.debian/init という名前のファイルも control ファイル に
記載された最初のバイナリー・パッケージに対しては使用可能)
オプション
-v, --verbose
冗 長モード; パッケージ構築ディレクトリを変更する全
てのコマンドを表示する.
-a, --arch
アーキテクチャ依存パッケージ全てに対して初期スク リ
プトのインストールを行う.
-i, --indep
ア ーキテクチャ非依存パッケージ全てに対して初期スク
リプトのインストールを行う.
--no-act
実際には何も行わない. -v とともに用いると,このコ
マンドによって何が行われるのかを表示する.
-ppackage, --package=package
“package” という名前のパッケージに対して初期スク
リプトをインストールする.
-Ptmpdir, --tmpdir=tmpdir
“tmpdir” をパッケージ構築ディレクトリとして使用す
る.
-n, --noscripts
postinst/postrm/prerm スクリプトの変更を行わない.
1
DH_INSTALLINIT(1) DH_INSTALLINIT(1)
-r, --no-restart-on-upgrade
アップグレード時に daemon の再スタートを行わない.
-d, --remove-d
パッ ケージの名前から 最期の “d” を取り除き,残っ
たファイル名を初期スクリプトとして etc/init.d/ にイ
ン ス トールする. これは “d” で終っている daemon
に対して有用である.(注意: これは後で述べる --init-
script パラメータよりも優先的に働く)
-uparams, --update-rcd-params=params
“params” を update-rc.d(8) へ受け渡す.もし何も指
定されなければ“default” が update-rc.d(8) へ受 け
渡される.
--init-script=scriptname
“scriptname”を etc/init.d/ にインストールする初期
スクリプトの名前とする.これはパッケージ名と異な る
初期スクリプトが必要な場合有用である.
注意
引 数 -a -i および -p は同時に使用できる.もし引数が何も指
定されていなければ, control ファイルに記載されている全 て
のパッケージに影響する.
環境変数
DH_VERBOSE
冗長モードにする。
DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
関連項目
/usr/doc/debhelper/README
著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>
日本語訳
Ryuichi Arafune <arafune@debian.or.jp>
2