[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

Re: README-upgrade (no.2)



中野です。

<19981010092803H.nhide@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>の記事において
nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxさんは書きました。

> README-upgrade の修正版です。

 気付いた部分を変更して、diff を取ってみましたのでお送りします。
ちょっと私の個人的な嗜好を入れすぎてしまったような気もしますので、
取捨選択を適宜お願いします。

-- 
中野@成蹊大

--- README-upgrade.jp.orig	Mon Oct 12 16:39:48 1998
+++ README-upgrade.jp	Mon Oct 12 21:44:36 1998
@@ -15,9 +15,10 @@
 存でき、どちらのライブラリでも開発を進めることができるような手法を開
 発しました。
 
-     libc6 用パッケージのうち、それ以前の libc5 用パッケージとは互換性
-がないものがあるために、アップグレードを始める前にある libc5 用パッケー
-ジを削除し、その libc6 用パッケージをインストールしておく必要がありま
+     libc6 用パッケージには、それ以前の libc5 用パッケージとは互換性
+がないものがあります。したがってある種のパッケージについては、アップグ
+レードを始める前に、あらかじめ libc5 用のものを削除し、libc6 用のもの
+をインストールしておく必要がありま
 す。これらのパッケージの削除とインストールの操作は正しい順序で行なわな
 ければならず、システムは不安定な状態にさらされます。この作業を行う手段
 を 2 通り用意しました。
@@ -25,7 +26,8 @@
 
      システムにインストールしてあるパッケージに dselect によって
 hold(維持) マークをつけている場合、そのパッケージを削除またはアップグ
-レードすることができず、アップグレード作業を失敗してしまいます。次の
+レードすることはできなくなりますので、アップグレード作業は失敗してしま
+います。次に挙げる
 パッケージを hold(維持) にしている場合は、アップグレードを始める前に
 dselect を使って hold(維持) をはずしておく必要があります。
 
@@ -36,21 +38,21 @@
 netbase, netstd, timezone, xmanpages, perl-suid, perl-debug, wg15-locale,
 libpthread0, xslib, splay, boot-floppies, localebin.
 
-     cd_autoup.sh スクリプトは、必須パッケージを(それらが hold(維持) 
-されていても)強制的に削除しようとします。しかしながら、hold(維持) にし
-ているパッケージはアップグレード前に手で hold をはずしておくのが望まし
-いです。
+     cd_autoup.sh スクリプトは、必須パッケージが hold (維持) になっ
+ている場合でも、それらを強制的に削除しようとします。
+しかしながら、hold にしているパッケージは、アップグレード前に手動で 
+hold をはずしておくのが望ましいです。
 
 
             cd_autoup.sh スクリプトを利用したアップグレード
 
-     本文書(README)と、スクリプト cd-autoup.sh、bo 用 .deb パッケージ
-2 つが CD 上のトップディレクトリ "upgrade-i386" にあります。アップグ
-レードを始める前にこのディレクトリに移動した場合は、bo パッケージをイ
-ンストール(必要な場合のみ)し、スクリプトを実行する際に、以下で示される
-コマンドをそのまま使用することができます。CD 上の上記のディレクトリに
-移動しない場合は、適当なパス名を以下に示すコマンドに含めなければなりま
-せん。
+     CD のトップ直下にあるディレクトリ upgrade-i386 には、本文書
+(README)とスクリプト cd-autoup.sh、 そして bo 用の .deb パッケージ2 つ
+があるはずです。アップグレードを始める前にこのディレクトリに移動してお
+けば、以下に示すコマンドそのままで、 bo パッケージのインストールとスク
+リプトの実行ができるはずです (bo パッケージは不要な場合はスキップでき
+ます)。 CD の上記のディレクトリに移動したくない場合は、適切なパス名を
+以下に示すコマンドに追加して下さい。
 
      このディレクトリには cd-autoup.sh スクリプトが用意されています。
 スクリプト cd-autoup.sh は、互換性のなくなってしまう libc5 パッケージ
@@ -58,51 +60,55 @@
 ます。これは、buzz (1.1.x)、rex (1.2.x)、bo (1.3.x) から hamm (2.0) に
 アップグレードする場合に使用されます。
 
-     もし、dselect の使用方法に習熟していないのでしたら、アップグレード
+     dselect の使用方法に習熟していない方は、アップグレード
 を始める前にこの CD の debian/hamm/hamm/disks-i386/current ディレクトリ
 にある dselect.beginner.txt または dselect.beginner.html を読んでくださ
 い。
 
      ログの写しを記録しておくため /usr/bin/script を使用することを強く
-推奨します。実際、dselect のログ(また、それ以外にも記録しておくと望まし
-いと考えられるもの)を記録するために script を使用するのは良いアイディア
-です。そうすることで、何らかの問題が発生した場合、何が置きたのか知るこ
-とができます。script は、この写しを引数として指定したファイルに書き出し
-ます- `script -myfilename'。又は、デフォルトのファイル名は `typescript'
-です。(script を実行する時のカレントディレクトリが CD 上である場合、
+推奨します。 script を使用して dselect のログを記録しておくのは、実際
+良い考えなのです (これは dselect の場合に限りません)。
+こうすることで、何らかの問題が発生した場合、何が起きたのか知るこ
+とができます。script は `script -myfilename' のように実行すれば、
+引数として指定したファイルにコンソールの写しを書き出します。引数を省略
+した場合は、デフォルトのファイル名 `typescript' が用いられます。
+(script を実行する時のカレントディレクトリが CD 上である場合、
 "myfilename"のパスには書き込み可能なディレクトリを指定しなければなりま
 せん。)   
 
-     autoup スクリプトの実行を含めパッケージインストール作業は、スー
-パーユーザ権限で実行しなければいけません。スーパーユーザ権限を得るた
-めに root でログインするか su または sudo を使用してください。buzz 
-(1.1.x) システムからアップグレードしているのでしたら、cd_autoup.sh を
-実行する前にこのディレクトリから手で dpkg をアップグレードしなければな
+     パッケージのインストール作業は、autoup スクリプトの実行を含め、スー
+パーユーザ権限で実行しなければいけません。root でログインするか su ま
+たは sudo を使用して、スーパーユーザ権限を取得してください。buzz 
+(1.1.x) システムからアップグレードする場合には、cd_autoup.sh を
+実行する前に手動で dpkg をアップグレードしなければな
 りません(dpkg -i dpkg_1.4.0.8.deb)。後で、dselect から apt アクセスメ
-ソッドを使用するのでしたら、この時点で手で apt をインストールしてくだ
-さい(dpkg -i apt_0.1.4.bo_i386.deb)。それから、`cd_autoup.sh'を実行し
+ソッドを使用するのでしたら、この時点で apt を手動インストールしてくだ
+さい(dpkg -i apt_0.1.4.bo_i386.deb)。以上が終わったら、`cd_autoup.sh'を実行し
 てください。
 
-     実際にアップグレードを始める前に、このスクリプトを使って、何らか
-の理由のためにアップグレードの妨げとなるいくつかのパッケージを削除し
-ます。あるパッケージはスクリプトによって hamm 用パッケージで置き換え
-られ、またあるパッケージはスクリプト終了後に dselect で再インストール
-しなければなりません。このスクリプトは削除したすべてのファイル一覧を
-/root ディレクトリのファイル "removed-<today's date>" に書き出します。
-このファイルは、後で dselect を実行してインストールすべきパッケージを
-選択するときの参考になるでしょう。
-
-     それから、質問に答えていきます(一部の新規インストールプログラムで
-は設定用スクリプトによる設問もあるでしょう)。アップグレードの途中で何回
-か警告が表示されることがあります。特に、perl-base をインストールするた
-めに一旦 perl を削除したときに現れ不安になるかもしれませんが、害はあり
-ません。
+     このスクリプトは、何らかの理由のためにアップグレードの妨げとなる
+いくつかのパッケージを、実際のアップグレードの前に削除します。あるパッ
+ケージはスクリプトによって hamm 用パッケージで置き換えられますが、スク
+リプト終了後に dselect で再インストールしなければならないパッケージも
+あります。このスクリプトは削除したすべてのファイル一覧を/root ディレク
+トリのファイル "removed-<today's date>" に書き出します。このファイルは、
+後で dselect を実行してインストールすべきパッケージを選択するときの参
+考になるでしょう。
+
+     その後、質問されたらそれらに答えて下さい (一部の新規インストール
+プログラムでは、設定用スクリプトによる設問があります)。アップグレード
+の途中で何回
+か警告が表示されることがあります。例えば perl-base をインストールするた
+めに perl を削除したときなどに現れます。害はありませんので心配いりませ
+ん。
 
      スクリプトが終了すると、メッセージが表示されます。これは、前もっ
 て参考になるよう、ここで繰り返しておきます:
 
-  libc6 がインストールされました。dselect を起動して残るパッケージをアッ
-  プグレードします。最初は、現在インストール済のパッケージのみをアップ
+#中野注: これは原語のままの方が良いかもしれません
+
+  libc6 がインストールされました。dselect を起動して残りのシステムをアッ
+  プグレードしてください。最初は、現在インストール済のパッケージのみをアップ
   グレードするために、access, update, install, configure モジュールを実
   行することを推奨します(select を選択しない)。その後で、必要なら追加パッ
   ケージをインストールするために select, install モジュール を使用します。
@@ -115,19 +121,19 @@
 
   apt がインストールされているなら("apt を利用したアップグレード" 以下の
   説明を参照)、dselect の Access モジュールで apt アクセスを選択できます。
-  apt は以前の dselect アクセスメソッドに比べ非常に高速です。これが、終了
+  apt は以前の dselect アクセスメソッドに比べ非常に高速です。これが終了
   したら、アップグレードした libc5 の utmp/wtmp wrapper 関数が有効にする
   ために "shutdown -r now" でリブートします。
 
-  すべての開発パッケージ(-dev, -dbg, and -pic) といくつかの互換性のなく
-  なるパッケージは、libc5 バージョンと libc6 バージョンで衝突しますので、
+  すべての開発パッケージ(-dev, -dbg, and -pic) と互換性のなくなるいく
+  つかのパッケージは、libc5 バージョンと libc6 バージョンで衝突しますので、
   このアップグレード中に削除されます。削除されたパッケージのリストはファ
   イル "/root/removed-<today's date>" にあります。必要ならこれらの libc6
   用パッケージをインストールしなければなりません。libc5 で開発作業をして
-  いるのでしたら、(old-libs ディレクトリから)必要なこれらの libc5 用パッ
-  ケージを再インストールします。
+  いるのでしたら、これらの libc5 用パッケージのうち、必要なものを再イ
+  ンストールします (old-libs ディレクトリにあります)。
 
-  最後に、忘れずに wtmp と utmp を忘れずに修正して下さい。さもないと、
+  最後に、忘れずに wtmp と utmp を修正して下さい。さもないと、
   last や who や sac などが機能しません。debian-users メーリングリストで
   Miquel van Smoorenburg <miquels@xxxxxxxxxx> から以下のような発言をいた
   だきました:
@@ -154,10 +160,10 @@
 
      The Deity Project は apt という名で知られる新しい改良された dpkg 
 インターフェースを開発しています。apt のユーザインターフェースはまだ
-利用できませんが、コマンドラインから、または dselect の access メソッド
-として利用することができます。
+利用できませんが、コマンドラインから利用したり、 dselect の access メ
+ソッドとして利用することはできます。
 
-     もし、dselect の使用方法に習熟していないのでしたら、アップグレード
+     dselect の使用方法に習熟していない方は、アップグレード
 を始める前にこの CD の debian/hamm/hamm/disks-i386/current ディレクトリ
 にある dselect.beginner.txt または dselect.beginner.html を読んでくださ
 い。
@@ -179,15 +185,18 @@
 使用することができます。CD 上のそのディレクトリに移動したくない場合は、
 適当なパス名をこれらのコマンドに含めなければなりません。
 
+#中野注: 以上の段落は前半と同じようなので、修正しません。
+
      パッケージインストール作業にはスーパーユーザ権限が必要ですので、
-スーパーユーザ権限を得るために root でログインするか su または sudo を
-使用してください。それから、`script -<filename>' と入力し、この README
-があるディレクトリに移動してください。(スクリプトを実行する時点で、作
-業ディレクトリが CD 上にあると、<filename>に指定するパスを書き込み可能
-なディレクトリにしてください。) それから、手で apt をインストールして
+root でログインするか su または sudo を使用して、スーパーユーザ権限を
+取得してください。
+root になったら `script -<filename>' と入力し、そしてこの README
+があるディレクトリに移動してください。(script の実行時に作
+業ディレクトリが CD 上にある場合は、<filename>に指定するパスを書き込み可能
+なディレクトリにしてください。) 次に、 apt を手動でインストールして
 ください(dpkg -i apt*)。buzz (1.1.x) システムからアップグレードしてい
-るのでしたら、残りのアップグレード作業を進める前にこのディレクトリから
-手で dpkg をアップグレードしなければなりません(dpkg -i dpkg*)。
+るの場合には、以降のアップグレード作業を進める前にこのディレクトリから
+手動で dpkg をアップグレードしなければなりません(dpkg -i dpkg*)。
 
      /usr/doc/apt にある apt ユーザガイドを読んでおくことを推奨します。
 アップグレードを始める前に、apt 設定ファイル /etc/apt/sources.list の
@@ -195,11 +204,12 @@
              deb file:<cd_mount_point>/debian stable main
 を追加します。
 
-     インターネットに接続できない(または、新しいセキュリティ問題修正版
-をダウンロードしたくない)場合は、残りの2行はコメントアウトしてください。
-そうでなければ、近くのミラーサイトを選択してください。
+     インターネットに接続できない場合 (または、セキュリティ問題を修正した
+新しい版をダウンロードしたくない場合) は、残りの2行はコメントアウトし
+てください。残す場合には、近くのミラーサイトを選択するように変更しても
+かまいません。
 
-     それから以下のように実行します。
+     次に、以下のように実行します。
             apt-get update
             apt-get -f dist-upgrade
 
@@ -209,16 +219,17 @@
 パッケージもあります。
 
 *警告*
-     APT が削除すべき必須パッケージ一覧に lib* を挙げた場合は、そのまま
-継続するとおそらくシステムを騙していることになるでしょう。
+     APT が必須パッケージの削除リストに lib* を挙げた場合は、そのまま
+継続するとシステムをだめにしてしまう可能性が非常に高いです。
 
-     それから以下のように実行します。
+     確認したら以下のように実行します。
             apt-get install timezones locales
 
      この時点でシステムはほんんど、またはすべてのパッケージが libc6 に
 アップグレードされた安定版となりました。dselect を実行して、まだ libc5
-用であるパッケージをアップグレードするか、または必要なら新しいパッケー
-ジをインストールするために、アクセスメソッドとして apt を使用します。
+用であるパッケージをアップグレードしたり、お望みの新しいパッケー
+ジをインストールすることができます。アクセスメソッドには apt を使用
+すると良いでしょう。
 
      最後に、忘れずに wtmp と utmp を忘れずに修正して下さい。さもないと、
 last や who や sac などが機能しません。debian-users メーリングリストで
@@ -243,4 +254,3 @@
      お楽しみください!
 
 $Id: README-upgrade,v 0.7 1998/08/27 13:37:45 bob Exp bob $
-