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md5sum(1)
鍋谷です。
md5sum(1) の翻訳です。チェックをお願いします。
ひと通りチェックが終ったら dpkg-doc-ja に取り込んでください。
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大阪大学理学研究科物理学専攻 博士後期課程2年 大坪研究室(06-6850-5346)
鍋谷 栄展 nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
.\" Hey, Emacs! This is an -*- nroff -*- source file.
.\"WORD: message digest メッセージダイジェスト
.\"WORD: checksum チェックサム
.\"WORD: check 照合
.TH MD5SUM 1 "29th November 1995" "Lankester et al" "Debian GNU/Linux"
.SH 名前
md5sum \- MD5 メッセージダイジェストを作成・照合する。
.SH 書式
.B md5sum
[-bv] [-c [file]] | [file...]
.SH 説明
.B md5sum
は、MD5 チェックサムを作成、もしくは MD5 チェックサムの照合を行う。
チェックサムを生成するアルゴリズムは比較的高速であり、ほとんどの
場合で十分堅牢である。このアルゴリズムの厳密な仕様については
.I RFC 1321
を参照されたい。
通常
.B md5sum
は、引数に与えられたすべてのファイルのチェックサムを作成し、
チェックサムとそのファイル名を一行ずつ出力する。しかし、
.B -c
オプションが指定された場合、引数にはファイル名がひとつだけ許される。
引数に与えられたファイルには、ファイル名とそのチェックサムが記述
されていなければならない。記述されたファイルに対して記述された
チェックサムと実際のチェックサムが照合される。詳細はオプション
.B -c
の項目を参照されたい。
.SS オプション
.TP
.B -b
バイナリモードを使用する。UNIX 環境では、バイナリモードとノーマルモー
ドの違いは、出力されるファイル名の前にアスタリスクが付くのみである。
.TP
.B -c
.I file
中に記述された全てのファイルの md5sum を実際のチェックサムと
照合する。引数に与えるファイルの形式は
.B md5sum
の出力と同じである。つまり、ファイル中の各行につきひとつのファイル
が記述される。その形式は、
.B <MD5 checksum> <filename>
である。例えば、このマニュアルのチェックサムを記述したファイル
は次のようになる(チェックサムが一致しなくても問題ない。これは
マニュアルの更新によるものである)。
.B c6514f34ffe6e1ce146e1f17db2c0f90 md5sum.1
.TP
.B -v
詳細表示。(-c オプションで)照合する場合はファイル名を出力する。
.SH バグ
MD4 メッセージダイジェストアルゴリズムが 1995 年 10 月に破られた。
同系の MD5 も、以前ほど安全であるとは言えないであろう。
このマニュアルページは不正確であり、他のマニュアルページと整合性
のある書式でない。
.B md5sum
は
.BR --help
のような標準的なオプションが使えない。
.SH 著者
.B md5sum
は、元々 by Branko Lankester により書かれ、その後 Colin Plumb と
Ian Jackson (ijackson@xxxxxxxxxxxxxx) により書き変えられた。
マニュアルページは Juho Vuori (javuori@xxxxxxxxxxxxxx) により追加された。
.SH 翻訳者
鍋谷 栄展 <nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>