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Re: Packaging Manual 第14章



鍋谷です。

shayase@xxxxxxxxxxxxxxx (HAYASE Shigenori) writes:

> 早瀬です。
> Packaging Manual 第14章 (最終章)が終りました。

お疲れ様です。

> <!-- ORIG
> 	You are strongly advised to download and examine the <prgn>hello</prgn>
> 	package, and to read the section in the <prgn>dpkg</prgn> programmers'
> 	manual describing the source packaging tools.  More detail about the
> 	exact functionality of these tools is available in
> 	<manref name="dpkg-source"  section="1">.
>  ORIG -->
> 	まず、 <prgn>hello</prgn> パッケージをダウンロードして調べて
> 	みることを強くお薦めします。そして、<prgn>dpkg</prgn>
> 	プログラマーマニュアルのソースパッケージツールに関する部分を
> 	お読みになってください。これらのツールに関する正確な詳細は、
> 	<manref name="dpkg-source"  section="1"> を参照してください。

「これらのツールに関する正確な詳細は、」
   ->「これらのツールに関する正確な機能の詳細は、」
                                   ^^^^^^
> <!-- ORIG
> 		    Remove the <prgn>source</prgn> and
> 		    <prgn>diff</prgn> and any <prgn>changes</prgn> and
> 		    <prgn>dist</prgn> targets.  These things now
> 		    happen in a package-independent way and are not
> 		    done by <tt>debian/rules</tt>.</p>
>  ORIG -->
> 		    <prgn>source</prgn> と <prgn>diff</prgn>、
> 		    あらゆる <prgn>changes</prgn> と <prgn>dist</prgn>
> 		    ターゲットを削除します。これらの項目は、現在、
> 		    パッケージと非依存の方法で生成されていて、
> 		    <tt>debian/rules</tt> によって指定されるものでは
> 		    ありません。</p>

「パッケージと非依存の方法」
  ->「パッケージと依存しない方法」もしくは「パッケージと独立した方法」

> <!-- ORIG
> 		    Change the <prgn>binary</prgn> target to use
> 		    <prgn>dpkg-gencontrol</prgn> to make the package
> 		    control file(s).  Move it to after all the files
> 		    have been installed but just before the last
> 		    <prgn>chown</prgn> and <prgn>chmod</prgn> in the
> 		    target.</p>
>  ORIG -->
> 		    <prgn>binary</prgn> ターゲットを、
> 		    <prgn>dpkg-gencontrol</prgn> を使用して
> 		    パッケージ制御ファイルを生成するように
> 		    します。そしてそれを、ファイルがすべてインストール
> 		    された後、ターゲット中の最後の <prgn>chown</prgn>
> 		    と <prgn>chmod</prgn> コマンドの実行前に、
> 		    パッケージ制御ファイルの作成を行うように
> 		    移動します。</p>

「<prgn>binary</prgn> ターゲットを、」
    ->「<prgn>binary</prgn> ターゲットを変更して、」くらいでしょうか。

> <!-- ORIG
> 	      Change the package to use <prgn>dpkg-shlibdeps</prgn> to
> 	      determine its shared library dependencies and substitute
> 	      them in.  Shared library dependencies should no longer
> 	      be hardwired in the source package.</p>
>  ORIG -->
> 	      パッケージの共有ライブラリに関する依存性の決定について
> 	      <prgn>dpkg-shlibdeps</prgn> を使用するようにします。
> 	      そのパッケージでリンクされる共有ライブラリを
> 	      ソースパッケージ中に含んでいてはいけません。</p>

パッケージの共有ライブラリに関する依存性を決めるには、
<prgn>dpkg-shlibdeps</prgn> を使用するように変更します。
今後、共有ライブラリ依存性をソースパッケージ中に直接記述
(or ハードコーディング)してはいけません。</p>

> <!-- ORIG
> 	      Check that the <tt>debian/README</tt> is really the
> 	      copyright file, and if so rename it to
> 	      <tt>debian/copyright</tt> and edit <tt>debian/rules</tt>
> 	      to cope with this and to change the installation of the
> 	      copyright file from
> 	      <tt>/usr/doc/<var>package</var>/copyright</tt> to
> 	      <tt>/usr/doc/copyright/<var>package</var></tt>.  If it
> 	      isn't then find <tt>debian/copyright</tt> and decide
> 	      what to do with the <tt>README</tt>.</p>
>  ORIG -->
> 	      <tt>debian/README</tt> ファイルがコピーライトに関する
> 	      ファイルになっているかどうかをチェックし、そうであった時は、
> 	      <tt>debian/copyright</tt> ファイルに変更します。そして、
> 	      <tt>debian/rules</tt> ファイルをこのファイルと
> 	      連動するようにします。また、コピーライトファイルの
> 	      インストール場所を、
> 	      <tt>/usr/doc/<var>package</var>/copyright</tt> から
> 	      <tt>/usr/doc/copyright/<var>package</var></tt> へと
> 	      変更します。<tt>debian/copyright</tt> が存在しない場合は、
> 	      <tt>README</tt> ファイルを参照して、どうするか
> 	      判断してください。</p>

<tt>debian/README</tt> ファイルが実はコピーライトに関する
ファイルになっていないかチェックし、そうであった時は、
<tt>debian/copyright</tt> とファイル名を変更します。また、
これに合わせて <tt>debian/rules</tt> ファイルを編集して
コピーライトファイルをインストール場所を・・・

<tt>debian/README</tt> がコピーライトファイルでなかった場合
は、別途 <tt>debian/copyright</tt> ファイルを用意します。
<tt>README</tt> ファイルをどうするかは、各自で判断してください。

> <!-- ORIG
> 	    <p>Check for various other anachronisms and problems:
>  ORIG -->
> 	    <p>他のさまざまな古いバージョンの問題点をチェックします。

その他、時代遅れなところや問題がないかチェックします。

> <!-- ORIG
> 	      Sign the release: either rebuild everything with
> 	      <tt>dpkg-buildpackage -sa</tt>, or PGP-sign the
> 	      <tt>.dsc</tt>, rebuild the <tt>.changes</tt> using
> 	      <tt>dpkg-genchanges -sa</tt>, and then PGP-sign the
> 	      <tt>.changes</tt>.</p>
>  ORIG -->
> 	      リリースに署名してください。<tt>dpkg-buildpackage -sa</tt>
> 	      によってすべてを再構築した時や、<tt>.dsc</tt> に PGP
> 	      署名をした時においても、<tt>dpkg-genchanges -sa</tt>
> 	      によって、<tt>.changes</tt> ファイルを再構築して、
> 	      <tt>.changes</tt> に PGP 署名を行ってください。</p>

リリース版には署名をしてください。署名を行うには、
<tt>dpkg-buildpackage -sa</tt> を使ってすべてを再構築し直す方法と、
<tt>.dsc</tt> に PGP 署名してから <tt>dpkg-genchanges -sa</tt>
で <tt>.changes</tt> ファイルを再構築し、更に <tt>.changes</tt> 
に PGP 署名する方法の2通りがあります。</p>

> <!-- ORIG
> 	The use of <tt>-sa</tt> on <prgn>dpkg-buildpackage</prgn> and
> 	<prgn>dpkg-genchanges</prgn> is important when doing the first
> 	build/uploading of a new-format source package.  Unless this
> 	happens to be Debian revision <tt>0</tt> or <tt>1</tt> by
> 	default the original source tarfile will not be included in
> 	the uploaded files listed in the <tt>.changes</tt> file, and
> 	so it won't be installed on the FTP site.  <tt>-sa</tt>
> 	requests that the original source be included
> 	regardless.</p>
>  ORIG -->
> 	最初に新形式のソースパッケージを構築またはアップロードするとき
> 	には、<prgn>dpkg-buildpackage</prgn> および
> 	<prgn>dpkg-genchanges</prgn> 操作において <tt>-sa</tt>
> 	オプションを使用することに気をつけます。例外は、Debian
> 	パッケージのリビジョンが、デフォルトで <tt>0</tt> か
> 	<tt>1</tt> となっており、<tt>.changes</tt> ファイルに
> 	リストされているアップロードファイル中に、オリジナルの tar
> 	ファイルが含まれていない場合、つまり、FTP サイトに
> 	アップロードされない場合です。<tt>-sa</tt> オプションを
> 	使用すると、デフォルトでオリジナルのソースを含むように
> 	パッケージします。</p>

新形式のソースパッケージをはじめて構築してアップロードするとき
には、<prgn>dpkg-buildpackage</prgn> および
<prgn>dpkg-genchanges</prgn> に <tt>-sa</tt> オプションを使用
することが大切です。<tt>-sa</tt> オプションを使用しないと、
パッケージの Debian リビジョンがたまたまデフォルトである
<tt>0</tt> もしくは <tt>1</tt> でない場合、<tt>.changes</tt>
ファイルに掲載されるアップロードファイルにオリジナルソース
 tar ファイルが含まれないことになります。

-- 
大阪大学理学研究科物理学専攻 博士後期課程2年 大坪研究室(06-6850-5346)
         鍋谷 栄展      nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx