[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
Re: Debian 2.2 release announce on .jp
- From: Ken Nonaka <nonaka@xxxxxxxxx>
- Subject: Re: Debian 2.2 release announce on .jp
- Date: Sun, 20 Aug 2000 00:48:45 +0900
- X-dispatcher: imput version 20000228(IM140)rx
- X-ml-info: If you have a question, send e-mail with the body "help" (without quotes) to the address debian-doc-ctl@debian.or.jp; help=<mailto:debian-doc-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ml-name: debian-doc
- X-mlserver: fml [fml 3.0pl#17]; post only (only members can post)
- X-pgp-fingerprint: 94 2A D5 3B BF E1 EC B6 2E B7 9D DB 96 95 D9 FF
- Message-id: <20000820004806V.nonaka@xxxxxxxxx>
- X-mail-count: 01973
- X-mailer: MH 6.8.4.JP-3.03-32.4 (Debian GNU/Linux)
野中です。
# 以降リプライは、-private@jp ではなく、
# -doc@jp へお願いします。
> Hiroshi KISE <fuyuneko@xxxxxxxxxxxx> さん
> -doc@jpのほうに出したやつも利用してくだされ…。
マージしてみました。異論歓迎。
X-ML-Name: debian-doc
X-Mail-Count: 01969,01970
をご参照あれ。
============ここから
Debian GNU/Linux 2.2, "Joel 'Espy' Klecker" 版リリース
# 喜瀬さんのコメント(以下(喜))を採用。
Debian プロジェクトは、ここに Debian GNU/Linux オペレーティング・
システムの最新版リリースを発表します。このリリースはおよそ18ヵ月に
およぶ開発期間と、開発者からエンドユーザまで数千人による広範な
テストを経てきました。
# (喜)を採用。
Debian GNU/Linux は、フリーな Linux システムです。世界中の約500人もの
ボランティアたちが、インターネットで協同して開発しています。
Debian のフリーソフトウェアへの貢献、その非営利的な体制、オープンな
開発モデルは、Linux の各種ディストリビューションのなかでもユニークな
ものとなっています。
Power PC と ARM アーキテクチャの追加により、Debian GNU/Linux はいまや
6種類ものアーキテクチャをサポートしています。これは他のあらゆる
ディストリビューションより多いものです。各アーキテクチャ用のパッケージ
は、同一のソースパッケージから構築されています。Debian GNU/Linux は
iMac や Netwinder 上でも稼働するようになりました。インテルベース PC や
Sun SPARC はもちろんのこと、旧型の Macintosh や Amiga のハードウェアも
引き続きサポートしています。
# (喜)を採用。田村さんの下訳(以下(田))を優先。内田さんのコメントを採用。
# (喜)を採用。
Debian GNU/Linux 2.2 の特徴は、2.1 と比べて、さらに合理的で洗練されている
インストーラです。この中には、DHCP 経由での自動的なネットワーク設定機能、
ソフトウェア選択方法の簡素化 ( Debian GNU/Linux をどのように利用するかを
選ぶだけです)、X ウィンドウシステムの簡潔な設定ツールなどがあります。
Debian GNU/Linux は、CD やネットワーク経由、あるいは数枚のフロッピから
インストールすることができます。
# 野中案(以下(野))を提示。
FTP サイト: ftp://ftp.debian.org/debian/
ミラーサイト: http://www.debian.org/distrib/ftplist
CD-ROM 提供元: http://www.debian.org/distrib/vendors
CD イメージ: http://cdimage.debian.org/
# ここ、確かに日本語ミラーを訳注してもよいかも。
以前のリリースから Debian GNU/Linux 2.2 へのアップグレードは、apt という
パッケージ管理ツールを使うことによって自動的におこなわれます。
これまでと同様、Debian GNU/Linux のアップグレードには手間がかからず、
場合によってはシステムを停止することすら不要です。Debian GNU/Linux の
インストールとアップグレードに関する詳細な説明は、次の URL を参照して
ください <http://www.debian.org/releases/2.2/>。
Debian GNU/Linux 2.2 は、安定版 Linux カーネルの最新版 (2.2.16) をベースに
しており、2.2.17 に組みこまれる予定の Alan Cox によるパッチが適用されて
います。2.2 系列のカーネルは、使いやすさと安定性について大幅な改善が
なされていて、サポートするハードウェアも新旧ともに増えています。
ラップトップのユーザであれば、とりわけ PCMCIA サブシステムの改善に
気づくことでしょう。Debian GNU/Linux 2.2 の他の特徴としては、以下のものを
代表に、およそ 800 ものパッケージがアップグレードされていることです。
# (喜)を採用。(野)を提示。(野)を提示。
o C ライブラリ 2.1.3
o XFree86 3.3.6
o GCC 2.95.2
o GnuPG 1.0.1
o Perl 5.005.03
o Python 1.5.2
o PAM 0.72
o ncurses 5.0
o teTeX 1.0.6
o Emacs 20.7
o XEmacs 21.1.10
o GNOME 1.0.56 [1]
Debian GNU/Linux 2.2 には、1200 もの新パッケージが追加されました。
そのうちのいくつかを以下に示します。
o postfix 堅固なメール転送エージェント
o openssh 堅固なリモートシェルのフリーな実装
o openldap LDAP クライアントとサーバ・パッケージ
o w3m テーブル対応の、テキストモードのブラウザ
o gdm GNOME ディスプレイ・マネージャ
o cvsup CVS 用の効率的なミラーリング・システム
o everybuddy 一体型メッセージング・クライアント
o reportbug Debian GNU/Linux バグ報告用ツール
o zope 動的なサイト用のウェブアプリケーション・サーバ
o xmms X 用マルチメディア・システム:オーディオ・プレイヤ
o kaffe フリーで JIT 対応の JAVA コード実行用仮想マシン
o gnapster 有名な MP3 ファイル交換サービス用のインターフェイス
o 最後に重要なこと。新しいゲームが 56 個
# (喜)を採用。(喜)を採用。
Debian GNU/Linux 2.2 には多種多様なアップグレードや新規ソフトウェアだけで
なく、多くの拡張がなされています。おもなものは、
o 脱着可能な認証モジュール (PAM) の広範な採用。PAM によって、
Debian GNU/Linux システムは通常の Unix パスワードの他に、より安全な
Shadow や MD5 パスワード、"スマートカード"、使い捨てパスワードなどを
使用するように設定可能となりました。
# (田)を優先。
o 新たなネットワーク設定システム。/etc/network ディレクトリ内で
設定作業をおこなうことにより、マルチホームなホストのサポートが
改善されました。
# (喜)を採用。
o Linux ファイルシステム標準構成 (FHS) への一層の追従。混在環境で
使用するための、システム固有、アーキテクチャ固有、非アーキテクチャ
固有のデータの巧みな分離」
# (喜)を採用。(喜)を採用。
o 世界中のユーザのより優れたサポート。日本語サポートは、Debian の
核となるアーカイブ内に統合されました。他の非ラテン文字のエンコード
も、幅広い国際化 (I18N) によってサポートされています。
欧州各国の言語もまた、多岐にわたる上質な翻訳によってサポートして
います。
Debian プロジェクトは、特定の分野に特化したディストリビューションのベースと
して利用されることを、つねに望んできました。ここ数年、商用 Linux
ディストリビューションのベースとして Debian システムが採用されること
により、この目的は現実のものとなってきました。Corel Corporation、
Libra Computer Systems、Stormix Technologies などの企業が、現在
Debian をベースとしたディストリビューションを配布しています。
それ以外にも、登場間近のものがあります。さらに、Debian GNU/Linux を
収録した CD が各種 Debian 本の付録になってきました。しかしながら
変わらないのは、本プロジェクトがボランティアベースであり、Debian
社会契約[2] への献身であり、可能なかぎり最高のオペレーティング・
システムを提供しようとする決意です。Debian GNU/Linux 2.2 は、この
目的への重要な一歩となります。
# (喜)を採用。
Debian GNU/Linux 2.2 は、Joel "Espy" Klecker を偲んで、彼に捧げられて
います。Joel は Debian の開発者であり、Debian プロジェクトに携わって
いる者の大半がそうとは知らぬまま、Debian に参加していた時間の大半を
ベッドの上ですごし、デュシェンヌ筋ジストロフィーという病と闘いました。
いまになって Debian プロジェクトにわかるのは、 Joel がはたした貢献と、
我々に与えてくれた友情の大きさだけです。それゆえ感謝の意を表すると
ともに、Joel の感動的な生涯を記憶にとどめるため、Debian GNU/Linux の
本リリースは Joel に捧げられます。
注記
1. Debian GNU/Linux 用の GNOME 1.2 パッケージは、Helix Code の
サイト http://www.helixcode.com/ から入手できます。
2. http://www.debian.org/social_contract
3. ftp://ftp.debian.org/debian/doc/dedication-2.2.txt
============ここまで
------------------------------------------------------------------------
Ken Nonaka <nonaka@xxxxxxxxx> Yokohama, Japan