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Re: [d-i doc] 翻訳更新



武井伸光です.

 Mon, 9 Jan 2006 21:56:46 +0900
 Message-ID: <20060109215625.4a8e75b5.nabetaro@xxxxxxxxxx>
> 鍋太郎です。
> 
> インストールガイドの翻訳を(一部)追従しました。
> 査読、更新をお願いします。

おつかれさまでした.

> $ tar ztf d-i-update0109.tar.gz
> ja/install-methods/automatic-install.xml
> ja/install-methods/usb-setup/powerpc.xml
> ja/install-methods/usb-setup/i386.xml
> ja/preparing/install-overview.xml
> ja/appendix/random-bits.xml
> ja/using-d-i/modules/save-logs.xml
> ja/using-d-i/modules/os-prober.xml
> ja/using-d-i/modules/mdcfg.xml
> ja/using-d-i/modules/localechooser.xml
> ja/appendix/files.xml
> ja/hardware/hardware-supported.xml
上記のファイルについて指摘するところはありません.



★ja/install-methods/usb-setup/powerpc.xml
> ja/install-methods/usb-setup/i386.xml
上記2ファイルを読んでいって気付いた点です.

i386 のほうでは,
| Although any boot loader
| (e.g. <command>LILO</command>) should work, it's convenient to use
| <command>SYSLINUX</command>, since it uses a FAT16 partition and can
| be reconfigured by just editing a text file. 
| どのブートローダ (例: <command>LILO</command>) も動作しますが、
| FAT16 パーティションを使用し、
| テキストファイルを編集するだけで再設定できるので、
| <command>SYSLINUX</command> を使用するのが便利です。
「can be reconfigured by just editing a text file. 」を「テキストファ
イルを編集するだけで再設定できるので、」と訳されています.

一方, powerpc では,
| The <command>yaboot</command> boot
| loader can be installed on an HFS filesystem and can be reconfigured by
| just editing a text file.
| <command>yaboot</command> ブートローダは、
| HFS ファイルシステムにインストールでき、
| 編集中のテキストファイルを認識できます。
「can be reconfigured by just editing a text file.」が「編集中のテキ
ストファイルを認識できます。」と訳されています.どうもヘンです.

powerpc のほうのこの部分も,
「<command>yaboot</command> ブートローダは、
HFS ファイルシステムにインストールでき、
テキストファイルを編集するだけで再設定できます。」
と訳すべきなのではないでしょうか.



★続けて,ja/install-methods/usb-setup/powerpc.xml
| Please note that the <userinput>initrd-size</userinput> parameter
| may need to be increased, depending on the image you are booting.
| 起動するイメージに応じて、<userinput>ramdisk_size</userinput> パラメータを、
| 増やす必要があることに注意してください。

"<userinput>initrd-size</userinput>" です.i386.xml とパラメタ名が違
うのですねー



★ja/appendix/chroot-install.xml
|    <title>locale の設定</title>
            ~~~~~~~
(略)
| To configure your locale settings to use a language other than
| English, install the locales support package and configure it:
(略)
| 英語以外の言語を使用するよう locale の設定をするために、
                              ~~~~~~~~
| 次のように locales サポートパッケージをインストール・設定します。
(略)
| NOTE: Apt must be configured beforehand by creating a sources.list and
| running apt-get update.
| Before using locales with character sets other than ASCII or latin1,
| please consult the appropriate localisation HOWTO.
| 注: あらかじめ sources.list の作成と apt-get update を実行して、
| apt を設定しておかなければなりません。
| ASCII や latin1 以外の文字セットを持つ locale を使用する前には、
                                        ~~~~~~~~
| 適切な localization HOWTO を調べてください。

用字についての疑問です.

localechooser.xml と preseed.xml と using-d-i.xmlでは, locale を
「ロケール」と訳していますが,上の引用部分の3箇所(~~~~で下線を引いた
所です)では「 locale 」と英語のままです.他の文書にならって,
s/ locale /ロケール/ としたほうがいいのではないかしらん.



|  <title>Unix/Linux System システムからの &debian; のインストール</title>

原文がないのでよく分かりませんが,「Linux System システム」と,
system が重複していいのでしょうか?



★ja/appendix/preseed.xml
| 他のアーキテクチャにインストールする場合、
| サンプルのいくつかは (キーボードの選択やブートローダの選択など) 
| は適切でないかもしれませんので、
| そのアーキテクチャ用に適切な debconf 設定で置き換える必要があるでしょう。

文中のかっこ内部を略して読むと,「いくつかはは適切では」と"は"が重複
するので,どちらかを削除でしょうか.僕なら前者かな.



★ja/welcome/doc-organization.xml
| <xref linkend="d-i-intro"/>に従って実際のインストールを実行してください。
細かい話ですが,「に従って」の直前にspcを1コ挿入かな?



| ここでは言語選択、周辺機器のドライバモジュールの設定、
| (CD からインストールしていない場合) 残りのインストールするファイルを
| デビアンサーバから直接取得するようなネットワーク接続の設定、
ここだけ, Debian が「デビアン」とカタカナで訳されています.3行下で
は Debian と表記されていますので,「Debian サーバから直接…」とした
ほうが統一感があるのではないかしらん.

| ハードディスクのパーティション分割、基本システムのインストールを行います。
| その後、インストールするタスクの選択を行います。
| (Debian システムのパーティションセットアップについては、
| <xref linkend="partitioning"/> で背景を説明しています)



★ja/using-d-i/components.xml
| You will notice that &d-i; performs <firstterm>hardware detection</firstterm>
| several times during this stage. The first time is targeted specifically
| at the hardware needed to load installer components (e.g. your CD-ROM or
| network card). 
| この段階で &d-i; が<firstterm>ハードウェア検出</firstterm>を
| 数回行うことに気がつくでしょう。
| 最初は、特にインストーラコンポーネントが必要とするハードウェア
| (例: CD-ROM やネットワークカード) をロードするのが目的です。

「ハードウェアを(略)ロードする」という表現にちょっと引っかかりました.
ここの意味は,武骨に訳すと,「初回の検出は,インストーラのコンポーネ
ントをロードするのに必要なハードウェア(CD-ROMドライブやNIC)を特に認
識するのが目標となっています」ではないかしらん.よって,案↓

最初の検出の目的は、インストーラのコンポーネントをロードするのに欠か
せないハードウェア (例: CD-ROM ドライブやネットワークカード) を認識す
ることです。

てのはどうでしょう."specifically(=特に)" は収まりが悪いので無視しちゃっ
てます.

「最初の検出*では*、(同上)認識することが目標です。」だと,
is targeted を忠実に訳している感じかな.



|   <sect2 id="di-system-setup">
|   <title>Setting up the System</title>
| <para>
| 
| After partitioning the installer asks a few more questions that will be
| used to set up the system it is about to install.

ここ,未訳でしょうか.

   <title>システムの設定</title>
 <para>
パーティション分割の後で,

インストーラはインストール途中のシステムの設定で使われる質問をしてき
ます。

or

インストーラはインストール対象のシステムの設定で使われる質問をしてき
ます。

or(インストール途中のシステムに関する質問なのは当然なのだから,そこを削除して)

インストーラはシステムの設定で使われる質問をしてきます。

or(まだるっこしい部分を削除して)

インストーラはシステム設定に関する質問をしてきます。

とか,どうでしょう.

・be about to do で,「今にも do しかけている」.ここでは,素直に訳
すと,「今にもインストールしかけている」となるが,それではあんまりな
ので意訳.



| After the base system is installed, you have a usable but limited system.
| (略)
| 基本システムのインストールが終わると、
| 利用できますが制限されたシステムになります。
日本語としてちょっと通りが悪いので,いっそのこと倒置させてしまって,

基本システムのインストールが終わると、
制限されたシステムが利用できるようになります。

てのはいかがでしょう.



★ja/using-d-i/using-d-i.xml
| ここでは、様々なダイアログでナビゲートするキーを紹介します。
| ボタンや選択肢が表示している間は、

それらは表示*される*ものだから,
「ボタンや選択肢が表示されている間は、」とか,「ボタン(略)されている
時は、」とか,「ボ(略)いる際は、」ではないかしらん.



| Shows the list of components to the user during installer operation,
| and starts a component when it is selected. Main-menu's
| questions are set to priority medium, so if your priority is set to
| high or critical (high is the default), you will not see the menu. On
| the other hand, if there is an error which requires your intervention,
| the question priority may be downgraded temporarily to allow you
| to resolve the problem, and in that case the menu may appear.
| インストーラの操作中にユーザにコンポーネントのリストを見せ、
| 選択されたコンポーネントを起動します。
| main-menu では質問の優先度が「中」に設定されています。
| そのため、あなたの指定する優先度が、「高」や「重要」 (デフォルトは「高」です)
| に設定されていれば場合、メニューを見ることはないでしょう。

設定されている場合、
かな? 
む,というか,「指定する優先度が(略)に設定されて」と,指定と設定が重
複してて,なんかおかしいすね.えーと,

そのため、優先度が「高」や「重要」 (デフォルトは「高」です) に設定さ
れている場合は、メニューを見ることはないでしょう。
or
そのため、優先度を「高」や「重要」 (デフォルトは「高」です) と設定し
ていれば、メニューを見ることはないでしょう。

てな感じかな.

# 上下の案の違いは「優先度が→○○に→設定されている」と
# 「優先度を→○○と→設定している」.助詞2つと受動・能動態のところ.

| 一方、あなたの入力が必要なエラーが起きた場合、その問題を解決するために、
| 質問の優先度が一時的に格下げされるかもしれません。
| その場合、メニューが表示される可能性があります。


| Lowmem tries to detect systems with low memory and then does various
| tricks to remove unnecessary parts of &d-i; from the memory (at the
| cost of some features).
| lowmem は、少ないメモリを備えたシステムを検出を試み、

「システムを検出を」の"を"の重複が気になりました.案↓

lowmem は、少ないメモリを備えたシステムの検出を試み、…

or(もっと意訳して,かつ直後の then を"それを受けて" の方向で訳すと↓)

lowmem はシステムの搭載するメモリが少ないかを確認し、少なければ 
&d-i; のうち不必要な部分を (いくつかの機能を犠牲にしつつ) メモリから削
除する様々な…

| 次に &d-i; の不必要な部分を、メモリから (いくつかの機能を犠牲にして) 
| 削除する様々なトリックを行います。



| Allows the user to partition disks attached to the system, create file
| systems on the selected partitions, and attach them to the
| mountpoints. 
| システムの内蔵ディスクを分割し、
| 選択したパーティションのファイルシステムを作成し、
| マウントポイントにそのファイルシステムを付けることができます。

ここ,attatch は確かに「付ける」ですが,mount の意味で使っているので
はないかなあ.案↓

マウントポイントにそのファイルシステムをマウントすることができます。



| 安い IDE (疑似ハードウェア) RAIDコントローラより通常優秀です。

RAID の直後にspc挿入ですね.



★ja/using-d-i/modules/base-installer.xml
| During the Base installation, package unpacking and setup messages are
| redirected to <userinput>tty4</userinput>.  You can access this
| terminal by pressing
| <keycombo><keycap>Left Alt</keycap><keycap>F4</keycap></keycombo>;
| get back to the main installer process with
| <keycombo><keycap>Left Alt</keycap><keycap>F1</keycap></keycombo>.
| -->
| 基本のインストール中は、パッケージの展開・設定メッセージは、
| <userinput>tty4</userinput> にリダイレクトされます。
| <keycombo><keycap>Left Alt</keycap><keycap>F4</keycap></keycombo>

<keycap>左 Alt</keycap>
かな.

| を押すと、この端末 (terminal) にアクセスできます。
| 元のインストーラの画面に戻るには、
| <keycombo><keycap>Left Alt</keycap><keycap>F1</keycap></keycombo>

上と同様に s/Left/左 /



| As part of the installation, a Linux kernel will be installed. At the default
| priority, the installer will choose one for you that best matches your
| hardware. In lower priority modes, you will be able to choose from a list
| of available kernels.
| インストール部では、Linux カーネルがインストールされます。

第1文.推測なのですが, available kernel*s*(=複数) のうちから *a*
Linux kernel(=一つ) がインストールされる,と言いたいのじゃないかなあ.
as part of installation は「インストールの一部で=インストールの途中
で」でしょう.

インストール中に、どれか一つの Linux カーネルがインストールされます。

or

インストール中に、Linux カーネルが一つインストールされます。

or(面倒なので個数を略しちゃうと↓)

インストール中に、Linux カーネルがインストールされます。

| デフォルトの優先度では、
| インストーラはハードウェアと最も適合するカーネルを選びます。
| より低い優先度モードでは、利用可能なカーネルのリストから選ぶことができます。



★ja/using-d-i/modules/lvmcfg.xml
| Now when you realize you need more space for your old 160GB
| <filename>/home</filename> partition, you can simply add a new 300GB
| disc to the computer, join it with your existing volume group and then
| resize the logical volume which holds your <filename>/home</filename>
| filesystem and voila &mdash; your users have some room again on their
| renewed 460GB partition.
| 例えば、古い 160GB の<filename>/home</filename> パーティションに、
| もっと容量を追加することを考えます。
| 単にあなたは新しい 300GB のディスクをコンピュータに追加し、
| 既存のボリュームグループに入れます。
| その後 <filename>/home</filename> ファイルシステムを保持したまま
| 論理ボリュームをリサイズします。
| ユーザは更新された 460GB のパーティションを、
| 以前と同じ部屋として使うことができます。

voila は,間投詞で,「ほら!」とか「見て!」という感じ.
room には「空いた場所,空き地,余地」という意味があるんです.
have some room ですから,「少しは room がある」ということですね.
# same ではありません :-)
案です↓

すると、ユーザは新しくなった 460GB のパーティションを
以前よりも少しは余地のある
or 
以前よりも少しは空きがある
ものとして使うことができます。

意訳しすぎると↓
ほら、パーティションが 460GB へと新品交換されたので、ユーザの空き容
量がすこしばかり増えたことになります。

以上です.

-- 
タケイノブミツ