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Re: 日本語 crontab(1), crontab(5), cron(8) の Debian 化
杉山です。
On Thu, 14 Dec 2006 01:48:47 +0900, Kobayashi Noritada wrote:
> 小林です。
(snip)
> ちなみに、これはあくまで cron での英語 manpage の変更に対応する変更を
> 加えるだけのパッチであることを御了承ください。自分の好みは排除し :-)、
> あくまで原文を尊重し、また原文の雰囲気に合わせた翻訳となっています。
何の配慮もなく (^^; cron-man/ja/ 以下の 3 ファイルを通読してみました。
主に空白を入れたりするだけの変更案ですが……。
# cron.8 の less than や more than は実際にどうなのかはちょっと……。
--------------------------------------------------------------------
--- cron.8.ori 2006-12-14 02:04:48.000000000 +0900
+++ cron.8 2006-12-14 02:23:36.000000000 +0900
@@ -26,7 +26,7 @@
.TH CRON 8 "20 December 1993"
.UC 4
.SH 名前
-cron \- 予定されたコマンドを実行するデーモン(Vixie Cron)
+cron \- 予定されたコマンドを実行するデーモン (Vixie Cron)
.SH 書式
cron
.RB [ -f ]
@@ -102,9 +102,9 @@
.PP
さらに
.I cron
-は 1 分ごとにスプールディレクトリ(または
+は 1 分ごとにスプールディレクトリ (または
.I /etc/crontab
-ファイル)の最終修正時刻(modtime)をチェックし、もし変更されていれば、
+ファイル) の最終修正時刻 (modtime) をチェックし、もし変更されていれば、
すべての crontab ファイルの最終修正時刻をチェックし、
変更された crontab ファイルを読み直す。
よって crontab ファイルを修正するたびに
@@ -114,12 +114,12 @@
コマンドは、crontab ファイルが変更されたかどうかにかかわらず、
スプールディレクトリの最終修正時刻を更新することに注意せよ。
.PP
-時計に対して 3 時間以下の変更が与えられたとき、
+時計に対して 3 時間未満の変更が与えられたとき、
例えばサマータイムが始まるときや終わるときについては、
特別の配慮がなされる。
時間が進められた場合、
飛ばされた時間に実行されるはずだったジョブは変更後すぐに実行される。
-逆に、3 時間以下の時間が戻された場合、
+逆に、3 時間未満の時間が戻された場合、
繰り返される時間に入ったジョブが再び実行されることはない。
.PP
この配慮の影響は、
@@ -128,7 +128,7 @@
ワイルドカードで指定されたジョブは、
直ちに新しい時刻に基づいて実行される。
.PP
-3 時間以上の時計の変更は時刻の修正と見なされ、
+3 時間を越える時計の変更は時刻の修正と見なされ、
直ちに新しい時刻が使用される。
.PP
.I cron
--------------------------------------------------------------------
--- crontab.1.ori 2006-12-14 02:05:05.000000000 +0900
+++ crontab.1 2006-12-14 02:10:23.000000000 +0900
@@ -26,7 +26,7 @@
.TH CRONTAB 1 "29 December 1993"
.UC 4
.SH 名前
-crontab \- 各ユーザーのための crontab ファイルを管理する (V3)
+crontab \- 各ユーザのための crontab ファイルを管理する (V3)
.SH 書式
crontab [ -u user ] file
.br
@@ -37,21 +37,21 @@
.IR cron (8)
デーモンの運用に使われるテーブルをインストール・アンインストール・
表示するためのプログラムである。
-ユーザーはそれぞれ自分用の crontab を保有できる。
+ユーザはそれぞれ自分用の crontab を保有できる。
これらは /var/spool/cron/crontabs 以下に置かれるが、
直接には編集できないようにしてある。
.PP
.I /etc/cron.allow
-ファイルが存在する場合、ユーザーがこのコマンドを使用するには、
-そのファイル中に(そのユーザーが)リストアップされている必要がある。
+ファイルが存在する場合、ユーザがこのコマンドを使用するには、
+そのファイル中に (そのユーザが) リストアップされている必要がある。
.I /etc/cron.allow
ファイルは存在せずに
.I /etc/cron.deny
-ファイルが存在する場合、ユーザーがこのコマンドを使用するには、
+ファイルが存在する場合、ユーザがこのコマンドを使用するには、
.I /etc/cron.deny
ファイル中にリストアップされて \fBいない\fR 必要がある。
-いずれのファイルも存在しない場合、スーパーユーザーのみがこのコマンドを
-使えるか、あるいはすべてのユーザーがこのコマンドを使えることになり、
+いずれのファイルも存在しない場合、スーパーユーザのみがこのコマンドを
+使えるか、あるいはすべてのユーザがこのコマンドを使えることになり、
そのいずれであるかはサイトに依存した設定パラメータによって決まる。
標準の Debian システムでは、ユーザは誰でも cron
コマンドを使用できるようになっている。
@@ -60,7 +60,7 @@
オプションでは、対象となる crontab の所有者名を指定する。
このオプションが与えられていない場合、
.I crontab
-は "あなたの" crontab 、すなわちコマンドを実行している人の crontab を
+は "あなたの" crontab、すなわちコマンドを実行している人の crontab を
調べる。
なお、
.IR su (8)
@@ -73,8 +73,8 @@
オプションを使うべきである。
.PP
このコマンドの 1 つ目の書式は、
-新しい crontab を(何らかの名前の付けられた)ファイル、
-もしくは標準入力(疑似ファイル名 ``-'' が与えられた場合)から
+新しい crontab を (何らかの名前の付けられた) ファイル、
+もしくは標準入力 (疑似ファイル名 ``-'' が与えられた場合) から
インストールするために使われる。
.PP
.I -l
@@ -88,7 +88,7 @@
.PP
.I -e
オプションは、環境変数 \s-1VISUAL\s+1 もしくは \s-1EDITOR\s+1 で指定されている
-エディターを使って、現在の crontab を編集するのに使われる。
+エディタを使って、現在の crontab を編集するのに使われる。
編集終了後、変更された crontab は自動的にインストールされる。
どちらの環境変数も定義されていない場合は、
デフォルトのエディタ /usr/bin/editor が使用される。
--------------------------------------------------------------------
--- crontab.5.ori 2006-12-14 02:05:35.000000000 +0900
+++ crontab.5 2006-12-14 02:40:13.161412808 +0900
@@ -52,12 +52,12 @@
同様に、環境変数を設定している行にコメントを入れることはできない。
.PP
crontab の動作行は、
-環境変数の設定か cronコマンドのいずれかである。
+環境変数の設定か cron コマンドのいずれかである。
環境変数の設定は以下の形式をとる:
.PP
name = value
.PP
-ただし、等号 (=) 両側のスペースはなくても良い。
+ただし、等号 (=) の両側のスペースはなくても良い。
.I value
内部の (先頭ではない) スペース文字は、値の一部として
.I name
@@ -79,24 +79,24 @@
.IR cron (8)
デーモンによって自動的に設定される。
SHELL は /bin/sh に設定され、
-LOGNAME とHOME は /etc/passwd の crontab の所有者の行から設定される。
+LOGNAME と HOME は /etc/passwd の crontab の所有者の行から設定される。
PATH は "/usr/bin:/bin" に設定される。
HOME と SHELL、PATH は crontab 内部の記述で変更できる。
LOGNAME はジョブを実行しているユーザなので変更できない。
.PP
-(さらに注意:LOGNAME 変数は、 BSD システムではまれに USER と称される...
+(さらに注意:LOGNAME 変数は、BSD システムではまれに USER と称される...
これらのシステム上では USER も設定される。)
LOGNAME, HOME, SHELL の他に、
.IR cron (8)
は「この」crontab を実行した結果メールを送る必要が生じた場合、
MAILTO も参照する。
-もしMAILTOが定義されていたら (およびそれが空でなかったら)
-その名前のユーザーにメールを送る。
+もし MAILTO が定義されていたら (およびそれが空でなかったら)
+その名前のユーザにメールを送る。
MAILTO が定義されていても値が設定されていなければ (MAILTO="")、
メールは送信されない。
MAILTO が定義もされていなければ、メールは crontab の所有者に送られる。
.PP
-Debian GNU/Linux のシステムでは、cron は
+Debian GNU/Linux システムでは、cron は
.B pam_env
モジュールをサポートしており、
.IR /etc/security/pam_env.conf
@@ -109,7 +109,7 @@
その設定を crontab ファイル内で行う必要があることに注意せよ。
.PP
デフォルトでは、cron が送るメールの "Content-Type:"
-ヘッダの値には "text/plain" が使用され、その "charset=" パラメタには
+ヘッダの値には "text/plain" が使用され、その "charset=" パラメータには
.IR crond(8)
を起動したロケールの文字マップやコードセットが設定される。
つまり、使用されるロケールは、
@@ -143,7 +143,7 @@
時間と日付フィールドは以下の通り:
.IP
.ta 1.5i
-フィールド 指定可能な値
+フィールドに指定可能な値
.br
---------- --------------
.br
@@ -161,9 +161,9 @@
フィールドにはアスタリスク (*) も指定できる。
これはあらゆるフィールドで ``first\-last'' という意味になる。
.PP
-数値の範囲も指定できる。範囲は二つの数をハイフンでつなげる。
+数値の範囲も指定できる。範囲は 2 つの数をハイフンでつなげる。
指定数値も領域に含まれる。例えば「時」に 8-11 を指定すると、
-8時, 9時, 10時, 11時に実行することになる。
+8 時、9 時、10 時、11 時に実行することになる。
.PP
リストもできる。リストはコンマで区切られた数値 (または範囲) のセットである。
例:``1,2,5,9'', ``0-4,8-12''
@@ -178,7 +178,7 @@
``*/2''とする。
.PP
「月」フィールドや「曜日」フィールドには名前を使用することもできる。
-その日または月の最初の3文字を用いる (大文字小文字は問わない)。
+その日または月の最初の 3 文字を用いる (大文字小文字は問わない)。
範囲やリストを名前に対して用いることはできない。
.PP
「第 6」フィールド (行の残りの部分) には実行されるコマンドを指定する。
@@ -232,7 +232,7 @@
# コマンドの実行に、デフォルトの /bin/sh ではなく /bin/bash を使用する。
SHELL=/bin/bash
-# (この crontab の所有者に関らず) あらゆる出力を `paul' にメールする。
+# (この crontab の所有者にかかわらず) あらゆる出力を `paul' にメールする。
MAILTO=paul
#
# 毎日、日付変更の 5 分後に実行する
@@ -240,7 +240,7 @@
# 毎月初日の 2:15pm に実行する -- 出力は paul にメールされる
15 14 1 * * $HOME/bin/monthly
# 平日の午後 10 時に実行してジョーを心配させる
-0 22 * * 1-5 mail -s "午後10時だ" joe%ジョー、%%お前の子どもはどこだい?%
+0 22 * * 1-5 mail -s "午後 10 時だ" joe%ジョー、%%お前の子どもはどこだい?%
23 0-23/2 * * * echo "毎日 0,2,4..時 23 分に実行する"
5 4 * * sun echo "日曜 4 時 5 分に実行する"
.fi
@@ -268,7 +268,7 @@
.SH 関連項目
cron(8), crontab(1)
.SH 拡張
-曜日指定において、 0 も 7 も日曜日とみなされる。
+曜日指定において、0 も 7 も日曜日とみなされる。
BSD と ATT ではこのようにはなっていないようだ。
.PP
リストと範囲は同じフィールドに共存できる。
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杉山友章