矢吹さま 綾小路です。翻訳レビューの投稿ありがとうございます。 頂いた修正内容をトピックブランチ [1] に反映させ、改めて html [2] を生成しました。 一部頂いた内容に変更を加えた箇所がございますので、 対応するコミットログ [3] をご確認いただけますと幸いです。 [1] https://github.com/l/debian-handbook/tree/master/translation_ja/bug/d-d%40jp/08001 [2] http://l.github.io/debian-handbook/html/ja-JP/ [3] https://github.com/l/debian-handbook/commit/e2e77c75873ab4c148ecd6aebdcae8dfb1fd4d9f また、トピックブランチの内容は一連のレビュー投稿が終了後、 一週間程度経過した後に本家 jessie/master ブランチへ 適宜 cherry-pick と squash した後に push する予定です。 他にも翻訳内容について何かお気づきの点 (誤訳、校正、誤字、訳抜け、常体敬体の混用など) があれば、 ぜひお知らせいただけますと幸いです。 > * > 8.10. カーネルのコンパイル > 「セキュリティ更新」のコラム中 > 「なぜなら Debian はカスタムカーネルに対するセキュリティ更新を保証できない > からです。」 > -> > 「Debian はカスタムカーネルに対するセキュリティ更新を保証できません。」 > (前の文の理由を説明しているわけではないので。) 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: Debian cannot ensure security updates for your custom kernel. 修正前: なぜなら Debian はカスタムカーネルに対するセキュリティ更新を保証できないからです。 修正後: それは、Debian はカスタムカーネルに対するセキュリティ更新を保証できないという点です。 > * > 8.10.2. ソースを入手 > 「カーネルソースの場所」コラム中 > 「つまり /usr/ にパッケージ化システムの知らないファイルがなければ、使われる > カーネルの情報を収集しようとして /usr/src/linux を読むプログラムを間違った > 方向に導く危険性がなくなります。 」 > -> > 「つまり /usr/ にパッケージ化システムの知らないファイルが存在することがなく、 > また、使われるカーネルの情報を収集しようとして /usr/src/linux を読む > プログラムを間違った方向に導く危険性がなくなります。 」 > (前者が後者の理由というわけではなく、並列の関係なので) 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: no files in <filename>/usr/</filename> unknown to the packaging system, and no risk of misleading programs that read <filename>/usr/src/linux</filename> when trying to gather information on the used kernel. 修正前: つまり <filename>/usr/</filename> にパッケージ化システムの知らないファイルがなければ、使われるカーネルの情報を収集しようとして <filename>/usr/src/linux</filename> を読むプログラムを間違った方向に導く危険性がなくなります。 修正後: つまり <filename>/usr/</filename> 以下に存在するファイルはパッケージ化システムの知っているファイルだけになりますし、使用中のカーネルの情報を収集しようとして <filename>/usr/src/linux</filename> を読むプログラムを間違った方向に導く危険性もなくなります。 > * > 8.10.3. カーネルの設定 > 「$ cp /boot...」コマンド行の下 > 「設定を変更する必要がなければ、この節を中止して、第 8.10.4 節「パッケージの > コンパイルとビルド」に進むことも可能です。」 > -> > 「設定を変更する必要がなければ、ここまでで止めて、第 8.10.4 節「パッケージの > コンパイルとビルド」に進むことも可能です。」 > (「この節を」と言ってしまうと、直前の cp コマンドもやらずに > ということになってしまうので。) ご指示通り修正しました。 > * > 9.1.1. systemd init システム > SSH用 service ファイルの下 > 「ご覧の通り、内容はとても少なく、ただの宣言に過ぎません。」 > -> > 「ご覧の通り、コードはとても少なく、宣言だけから成っています。」 ご指示通り修正しました。 > * > 9.1.2. System V init システム > 最初の箇条書き二個目 > 「カーネルはほとんどのカーネルモジュールを読み込み、ハードウェアを検出 > します。」 > -> > 「ほとんどのカーネルモジュールは、ハードウェアを検出した時に > カーネル自身によって読み込まれます。」 ご指示通り修正しました。 > * > 9.1.2. System V init システム > 「カーネルモジュールとオプション」コラムの下 > 「これは /etc/rc2.d/ 置かれて、」 > -> > 「これは /etc/rc2.d/ に置かれて、」 > > 「「S」の後に続く 2 桁の数字は、歴史的言って、」 > -> > 「「S」の後に続く 2 桁の数字は、歴史的に言って、」 ご指示通り修正しました。 > * > 9.1.2. System V init システム > 「サービスの再起動」コラムの下 > 「最後に、init はさまざまな仮想コンソール (getty) 用の制御プログラムを > 開始します。」 > -> > 「最後に、init はさまざまな仮想コンソール用の制御プログラム (getty) を > 開始します。」 > (getty は仮想コンソールではなくて制御プログラムの方) ご指示通り修正しました。 > * > 9.2.1.3. ポート転送を使った暗号化トンネルの作成 > 「トンネル」のコラム中 > 「見かけ上の経路は交差点や方向の変化を伴います。」 > -> > 「地上の経路は交差点や方向の変化を伴います。」 > (「見かけ上」だと意味が取れないので、文脈から判断) 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: We call this a “tunnel”, analogous to a road tunnel in which vehicles drive directly from the entrance (input) to the exit (output) without encounterinany intersections, as opposed to a path on the surface that would involve intersections and changing direction. 修正前: われわれはこれを道路のトンネルにかけて「トンネル」と読んでいます。トンネルでは車両が入口 (入力) から出口 (出力) まで交差点に遭遇することなくまっすぐ進むのに対し、見かけ上の経路は交差点や方向の変化を伴います。 修正後: われわれはこれを道路のトンネルにかけて「トンネル」と読んでいます。道路のトンネルでは車両が入口 (入力) から出口 (出力) まで交差点に遭遇することなくまっすぐ進むのに対し、地上の経路を使うと車両は交差点を通過したり右折左折を繰り返しながら目的地まで進むことになります。 > * > 9.2.2. リモートグラフィカルデスクトップの利用 > 二番目の段落 > 「さらに、管理者はユーザが直面しているエラーを見ることが可能で、ユーザの側に > いなくても正しい行動の仕方をユーザに示すことが可能です。 」 > -> > 「管理者はユーザが直面しているエラーを見ることが可能で、ユーザの側に > いなくても正しい行動の仕方をユーザに示すことが可能だからです。 」 > (直前の文の理由を説明しているので。) ご指示通り修正しました。 > * > 9.2.2. リモートグラフィカルデスクトップの利用 > 三番目の段落 > 「最初に、ユーザは自分のセッションの権限を共有しなければいけません。」 > -> > 「最初に、ユーザは自分のセッションを共有することを認可しなければいけません。」 ご指示通り修正しました。 > * > 9.4. 管理インターフェース > 最後の段落 > 「...ツールは外部からの変更を必ず統合できるわけではありません。 」 > -> > 「...ツールは外部の変更を必ず統合できるわけではありません。 」 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: Even if they all aim to be very flexible and try to adopt the configuration file as a single reference, they are not always able to integrate external changes. 修正前: ツールが、すべての対象をとても柔軟性の高い方法で取り扱い、基準としてその設定ファイルを採用しようとしていたとしても、ツールは外部からの変更を必ず統合できるわけではありません。 修正後: すべてのツールが高い柔軟性を持つことを心がけ、特定の設定ファイルを基準に選ぼうとしている場合であっても、あるツールが自分以外のツールによって行われた変更を必ず統合できるとは限りません。 > * > 9.9. クォータ > 「スクリプトを使ったクォータの定義」コラムの下の箇条書き二項目 > 「 i ノードに対して...」 > -> > 「 i ノード数に対して...」 ご指示通り修正しました。 > * > 9.10.1. rsync を使ったバックアップ > 「例 9.3 /etc/dirvish/master.conf ファイル」の下の段落 > > 「…それに当てはまらない各月の最初の日曜日作成されたバックアップを…」 > -> > 「…それに当てはまらない各月の最初の日曜日に作成されたバックアップを…」 ご指示通り修正しました。 > * > 10.2.1.2. OpenVPN サーバの設定 > 最後の段落 > 「VPN を経由でローカルネットワークに到達できるようになります。」 > -> > 「VPN 経由でローカルネットワークに到達できるようになります。」 > または > 「VPN を経由してローカルネットワークに到達できるようになります。」 ご指示通り修正しました。 > * > 10.3.1. 原理とメカニズム > 最初の段落 > 「TCP は自動的に利用できる帯域幅に適応するからです。 」 > -> > 「TCP は利用できる帯域幅に自動的に適応するからです。 」 > (「自動的に」の修飾先の明確化) ご指示通り修正しました。 > * > 10.5. IPv6 > 二番目の段落 > 「ipv6 という名前でコンパイルされたモジュールでポートする一部のアーキテクチャ > を除きます」 > -> > 「ipv6 という名前でコンパイルされたモジュールでサポートする一部のアーキテクチャ > を除きます」 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: Debian kernels include IPv6 handling in the core kernel (with the exception of some architectures that have it compiled as a module named <literal>ipv6</literal>). 修正前: Debian カーネルは IPv6 をコアカーネルでサポートします (<literal>ipv6</literal> という名前でコンパイルされたモジュールでポートする一部のアーキテクチャを除きます)。 修正後: Debian カーネルは IPv6 をコアカーネルでサポートします (<literal>ipv6</literal> という名前でコンパイルされたモジュールで IPv6 をサポートする一部のアーキテクチャを除きます)。 > * > 10.5. IPv6 > 「プログラムの IPv6 対応」のコラム中 > 「debian-ipv6 メーリングリストでこれを手伝うようお願いすることも可能です」 > -> > 「debian-ipv6 メーリングリストで助けを求めることも可能です」 > (「手伝う」だと何を手伝うのかがよく分からない) ご指示通り修正しました。 > 「彼らは IPv6 に対応させる方法について知っているかもしれませんし」 > -> > 「彼らは IPv6 に対応している、代替となるものを知っているかもしれませんし」 ご指示通り修正しました。 > * > 10.6.2. 設定 > 「名前の構文」のコラム中 > 「これは現在のドメインの外部に有る DNS 名を意味します。このため、 > machine.otherdomain.com. などの構文 (最後にドットを後置) が必要です。 」 > -> > 「現在のドメインの外部にある DNS 名を表すには、 > machine.otherdomain.com. のような構文 (最後にドットを後置) が必要です。 」 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: Indicating a DNS name outside the current domain therefore requires a syntax such as <literal>machine.otherdomain.com.</literal> (with the final dot). 修正前: これは現在のドメインの外部に有る DNS 名を意味します。このため、<literal>machine.otherdomain.com.</literal> などの構文 (最後にドットを後置) が必要です。 修正後: このため、現在のドメインの外部にある DNS 名を表すには <literal>machine.otherdomain.com.</literal> のような構文 (最後にドットを後置) が必要です。 > * > 10.7. DHCP > 冒頭の文 > 「DHCP (for Dynamic Host Configuration Protocol) とは、」 > -> > 「DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) とは、」 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: DHCP (for <emphasis>Dynamic Host Configuration Protocol</emphasis>) is a protocol by which a machine can automatically get its network configuration when it boots. 修正前: DHCP (for <emphasis>Dynamic Host Configuration Protocol</emphasis>) とは、マシンが起動時にネットワーク設定を自動的に取得することを可能にするプロトコルです。 修正後: DHCP (<emphasis>Dynamic Host Configuration Protocol</emphasis> の略語) とは、マシンが起動時にネットワーク設定を自動的に取得することを可能にするプロトコルです。 > * > 10.7.1. 設定 > 最初の段落 > 「DHCP サーバがローカルネットワークに 1 台しかない (ブロードキャスト送信が > 定義するように) 場合、」 > -> > 「DHCP サーバがローカルネットワーク(ブロードキャストが届く範囲として > 定義される)に 1 台しかない場合、」 ご指示通り修正しました。 > * > 10.8.1. ローカルの診断、netstat > -p オプションの説明 > 「netstat を root 権限で実行した場合にのみ、このオプションは便利です。」 > -> > 「netstat を root 権限で実行した場合にのみ、このオプションは意味があります。」 少し書き換えて以下のとおり修正しました。 原文: this option is only useful when <command>netstat</command> is run as root, since normal users will only see their own processes; 修正前: 従って、<command>netstat</command> を root 権限で実行した場合にのみ、このオプションは便利です。なぜなら、普通のユーザは自分のプロセス以外を見ることができないからです。 修正後: 従って、<command>netstat</command> を root 権限で実行した場合にのみ、このオプションは役に立ちます。なぜなら、普通のユーザは自分のプロセス以外を見ることができないからです。 よろしくお願いします。 綾小路龍之介 -- AYANOKOUZI, Ryuunosuke <i38w7i3@xxxxxxxxxxx>
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