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[debian-users:00056] NEW OPERATING SYSTEM RIDES SPACESHATTLE



八田@日本インターシステムズです。

吉山さんが以前触れていた、スペースシャトルの記事の翻訳です。
Bruce さんから再配布のしてもいいと連絡が来ましたので送付します。
翻訳者は、この文書が無保証であることを明記したうえで、再配布を
許可します。

誰か「Linux inside」マークをつけたスペースシャトルをデザインして!!

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Debian がスペースシャトルで飛ぶことに関するプレスリリースです。友人に
報道関係社がいたら、この文章を渡しこの件について書くよう頼んでください。
私達はこの件をメジャーなコンピュータ雑誌などに働きかけようと考えていま
す。

	Thanks

	Bruce Perens
	<bruce@debian.org>

新しいコンピュータオペレーティングシステム、スペースシャトルに乗る。

連絡先: Bruce Perens <bruce@debian.org> 510-215-3502

根本的に異なった新しいコンピュータオペレーティングシステムが、三月下旬
のスペースシャトルミッションの実験を制御する。この実験では"水耕栽培"の
テストをする。土壌を使わず宇宙飛行士が時々与える酸素と栄養素で植物を栽
培するテストだ。実験を制御するコンピュータは"Debian GNU/Linux"を実行す
る。"Debian GNU/Linux"は、互いに一度も会ったことが無い 200 人のコンピュー
タプログラマのボランティアが、インターネットを通じ遠隔協力作業で作成し
たものだ。このシステムには、実用的な使い道がたくさんある。パーソナルコ
ンピュータで動作するマイクロソフトの"Windows 95"のような伝統的なオペレー
ティングシステムの代わりに使うこともできる。伝統的なオペレーティングシ
ステムの慣例に背を向けて、ボランティアグループはシステムとそのソースコー
ド全てを無料でわけている。詳細はこのグループのウェブサイト 
http:/www.debian.org/ で入手できる。

Debian プロジェクトのリーダ、Bruce Perens は以下のように語っている。
「Linux は、ベル研で 1970 年代に開発された Unix オペレーティングシステ
ムのモダンな後継者です。フィンランドの大学生が 1990 年代のはじめに 
Linux を作り始め、システムの開発を助けてくれる人をインターネットで募り
ました。私達は Linux と、他のボランティアが貢献するフリーソフトウェア
とを組合せ、800 のソフトウェアパッケージからなる完全なシステムを作り上
げました。成果はインターネット上で流通しており、その中には通常は高価な
ウェブサーバや Java や C、C++ 等のコンピュータ言語などなどといったプロ
グラムが無料で含まれています」

スペースシャトルの実験は、三月下旬と四月上旬の STS-83 ミッションで飛ぶ
ことになっている。Sebastian Kuzminsky は実験を制御するコンピュータの作
業を担当しているエンジニアだ。この実験は Biosciences 社が実行している。
彼はこう語っている。「この実験は微重力での植物の成育を調べるものです。
実験では、小っちゃな 486PC 互換機 Ampro CoreModule 4DXi を使います。
Debian GNU/Linux は DOS や Windows の代わりにこのシステムにロードされ
ています。脆さと電力消費がネックになって、この実験でディスクドライブは
使えません。SunDisk 社のソリッドステートなディスク代替品が代わりに使わ
れています。システム全体でたった10ワットしか消費しません」Kuzminsky に
よるとこれは常夜灯と同じくらいの電力消費ということだ。「このコンピュー
タは水耕栽培、つまり土壌無しで植物を育てる実験を制御します。コンピュー
タは植物の成育のための水と光を制御し、植物の遠隔計測値と映像を地上へ送
信します」

教育関係者も"Debian GNU/Linux"システムになびいている。Western Carolina 
大学の計算機科学の教授、David Teague は「うちの計算機科学科の研究室で
はたいていDebian が走っています。プログラミングやオペレーティングシス
テム、システム管理、ウェブページのデザインを教えるのに使っています」小
学校から大学にいたるまで、生徒が安価にインターネットにアクセスできるよ
うにこのシステムを使っている。

「私達の大半がコンピュータを職業としています。ですが、私達は Debian
GNU/Linux を趣味のプロジェクトとして作って来ました」と Perens は続ける。
彼は、"Toy Story"を作成した会社でグラフィックスプログラマとして働いて
いる。「互いに会ったこともない 60 人の人間がインターネットで連絡を取り
合いながら、緩やかな共同作業として三年前にプロジェクトを開始しました。
私たちは、自分たちが利用できるオペレーティングシステムに不満を覚えてい
ました。使っているコンピュータのハードウェアの開発スピードについて行け
てなかったんです。インターネット上でボランティアのプログラマを集め、今
まで大企業だけが作ってきたものをつくり出すことができるほど、インターネッ
トが大きくなったと感じていました。私達が作ったシステムを、多くの人達が
重要な用途に使ってくれたらと望んでいますが、私達はウェブページを作るか、
インターネット上でこのシステムの話をするしか宣伝のしようがありません。
何千ものユーザを得るまで長くはかかりませんでしたし、ボランティアのスタッ
フが世界中にいる 200 人のプログラマにふくれ上がるのも、長くはありませ
んでした。Debian をインストールするため、みんなマイクロソフトをシステ
ムから取り除いています」今日では、さらに開発を進めるために独自の非営利
団体"Software in the Public Interest"がシステムの母体となっている。メ
ンバーは世界のすべての大陸にいる。

「もっと多くのボランティアを得たいと考えています。また、新しいユーザは
いつでも歓迎します」と Perens は語った。このシステムに興味を覚えた方は
グループのウェブサイト"www.debian.org"にて"Debian GNU/Linux"について知
ることができる。このウェブサイトでは、システム全体を自由にダウンロード
でき、インストール方法も提供されている。

翻訳:八田(Debian-JP プロジェクト) e-mail:hattas@xxxxxxxxxxxxxx
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// 日本インターシステムズ(株) 共通システム部 八田修三
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