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[debian-users:07543] Re: Q: Are these filesystems available?



In <199808091524.AAA13941@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
[debian-users:07532] Re: Q: Are these filesystems available?, Aug.10 '98 00:24 JST
gotom@xxxxxxxxxxxxxxx says:
=   Subject: [debian-users:07527] Re: Q: Are these filesystems available?
=   > SunOSのtmpfsは、仮想メモリで自動伸縮ですよね。LinuxのRAMディ
=   > スクは、実メモリで自動では縮まないようですから、ちょっと違う
=   > かも。
=   
=   確かにそうです。訂正 (^^;
=   どちらかというと Linux の RAM ディスクは、Linux をインストール
=   する際に、ルートディレクトリとして使われることを想定していますし。
=   Linux 用の tmpfs を作ろう、という動きはあるのでしょうか?

tmpfsはどちらかというと、「swapの空いてる所を使い捨てファイルシステムに
しちゃえ」という感じですね。完全に仮想記憶上で動作するのはmfsです。
サイズの上限を指定する事もできます。BSD用のmfs daemon がLinuxに移植でき
ればそれで済む話なんだけれど。

ようするに「/tmpなんかにdisk partitionをくれてやるのはヤダ」っていうこ
となんですが、これは何故かと言うと、

o   定期的にcleaningするのが煩わしい。
o   diskのpartition設計に柔軟性がなくなる。
o   /tmpのsize見積りが難しい/面倒。
o   「もったいない」。

つまり、使い捨てファイルを放り込むためのfsに運用と設計の手間を取られたく
ない、で、できればmfs daemonを走らせてすませたい、というわけです。


=   > SunOSだと、/tmpにでかいファイルを作ると、仮想メモリが足りな
=   > くなって、新しいプロセスが作れなくなるとかいう問題もあったり
=   > しますが。 :-(
=   
=   今使っている Solaris マシン(Enterprise2)は 512M のメモリを
=   積んでいるので、この手のメモリ不足に悩まされたことは一度もないです :-)

余談ですが、SunOS4.xではVMアーキテクチャの違いから、「物理メモリをどんな
に増設しても『仮想記憶がたりない』っていわれちゃう。なぜ?」なんて目にあ
うことがあります。(理由はお二人ともご存知でしょうけど;-)


=   SunOS 4.1(or larger) の man で調べると、 
=       tfs : Translucent File Service 
=   という tfs file system が確かにありますね。なかなか面白そうです。
=   Linux では、Inheriting File System (IFS)というみたいですが、
=   最新のものは、sunsite や tsx11 にある 1995 年のもののようで
=   さっぱり更新されていません。残念。

tfs については、/usrに応用できないかと考えています。

Debianのpackaging systemの急所の一つは、「unpack動作が無条件なファイルの
上書きである」という所にあります。(まあ、これはrpmもslpも同じですが。)
つまり、折り返し不能の時点が必ず発生してしまいます。この時点以降にエラー
が発生すればpackage管理システムが破綻します。``Event Horizon''ですね。

この問題に曲りなりにもなんらかの解答を出しているLinux base systemは、私
の知る限り、encap による間接インストールをおこなう``NoMad''くらいです。

tfsによって、多層構造のファイルシステムができれば、このfsに対して、
RDBMSが提供するような種類の「読み取り一貫性」や「Rollback」が実現できる
かもしれません。まあ、「そこまでやるかぁ?」ってのはありますが。


#portalとfdescについては説明省略。


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Ken Nakagaki <kenn@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
「会社は主にそれ自身の慣性によって前進している」-- Gerry Spence