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[debian-users:08901] Re: A reason of why I've been telling the ``TISRNOTW/BLGFASATACOSS''.



佐野@浜松です。

 Ken Nakagaki さん:
> #スウィフトのあのおとぎ話は当時のヨーロッパ社会に対する風刺です。
>  わざわざ持ち出したのにはそれなりの意味があります。

どういう意味なのか、興味はあります。

> 喩えではありません。皮肉です。つまり、遠回しの批判です。批判の
> 対象は佐野さんの御友人ではありません。

私の書いた「譲歩して無用な摩擦を回避できるなら、譲ったほうが良い」
という部分について、「今回の件は『譲歩』の名に値しない」という批判
を書かれた、ということでしょうか ?

> 「譲歩」とは明確な利害の対立をもたらす複数の価値観の間で折衷点
> を見つけ出し、その点に歩み寄ることです。折衷点を見つけ出す時に
> 大前提になるのは、相互の価値観「そのもの」については尊重する、
> という姿勢です。

了解です。

> ``Request'' であるのならば、考慮してみるのもいいでしょう。それ
> は、それまでまったく思いもよらなかった視点からの意見かもしれな
> い。あらためて考慮した結果どうするかはRequest された側の判断に
> 委ねられるべきです。Request された側にも独自の判断基準があり、
> それはその人の価値観にもとづくものであり、尊重すべきものです。

たしかに、そのとおりですね。

> わたしはこのような種類の非難に対処する事を「譲歩」とは呼びませ
> ん。それはただ、主体性なくふりまわされているだけです。
> 
> 挟量で独善的な相手に対し一方的に服従する事がfree software の
> 発展と普及につながるとは思いません。

これについては異論ありません。

> 「理論武装」という言葉を使っておいででしたね。
> 私はこの言葉は嫌いです。全体主義者のような精神的に未成熟な人間
> が、未熟な内面を糊塗する様子を思い浮かべます。

荒船さんのメールへの返信に書きましたが、今回、私自身は全然
思いつかなかった発想での「批判」を目にしたので、最初はその
批判はきっと「誤解」か「偏見」だろうと思っていました。

が、自分自身、まだまだ「 Debian の思想」を理解できているとは
言えないと思ったので、自分なりに FAQ を読んだり、 Policy-Manual を
読んで答を見つけようとしたのですが、 FAQ の説明を読むと今まで考えて
いた理解とは異なる説明がされているようだったし、いろいろ調べていくと
個別のパッケージによって違うということも見えてきて、「 Debian として」
どういうスタイルを推奨しているのか、どうもわからなくなってきてしまった
ので答を探すためにこの ML に質問してみることにしたのです。

自分自身で見つけることのできなかった「こうなっている理由」という
ものを知りたい、という意味で「理論武装」と書いたのですが、用語の
選択が適切で無かったようですね。

私としては、「彼」の意見はあくまでも「きっかけ」であって、
それについて調べていくうちに「私」が感じた疑問について
この ML で問いかけをするつもりだったのですが、どうもうまく
そのへんの意図を書けなかったようです。

# あわよくば彼をこの ML に引き込んで再度 Debian ユーザーに
# してしまおうという下心があったせいかもしれません。
# 欲のかきすぎで、書き手としての意図が散慢になってしまった
# ようです。すみません。

> 与えられたものただそれだけには満足しない、主体的な問題解決への
> 意志が implyされています。そのようなソフトウェア、そのようなOS、
> そのようなプロジェクトにこれから関与しよう、ということを決意し
> た人間の主体性を、私は疑った事はありませんよ。
> 
> もちろん、佐野さんを含めて、です :-)

ありがとうございます。

-- 
 <sano@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)