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[debian-users:53126] Re: LVSとkeepalivedで不可分散



たけばやしです.

  実は某所で LVS や UltraMonkey のサポートを生業にしていたりするので
口を挟んでみます.


> Inter Net
> 
>
> 
> ROOTER-1 192.168.1.2  →ROOTER-2 192.168.0.1/24 → 192.168.0.2 (my 
>  PC)
> 
> 123.123.123.33 (publicIP)
> 
>
> 
> Hub
> 
>
> 
> 192.168.1.21 (Real Server) + 192.168.1.22 (Slave Server)
> 
> 
> 
> 投稿は192.168.0.2のmy PCからです。
> 
> 
> 
> Real Server
> 
> の設定は
> 
> #ifconfig
> 
> eth0 inet addr:192.168.2.22 Bcast:192.168.2.255 Mask:255.255.255.255
> 
> lo inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0
> 
> ppp0 inet addr:123.123.123.33 P-t-P:124.156.69.36 Mask:255.255.255.255
  
  
  構成に矛盾がみられるので,ちょっと確認です.
  
    (1) 123.123.123.33 はどこに付いている IP アドレスでしょうか
    
        図では ROUTER-1 についているように見えますが,ifconfig の出力は
        リアルサーバに付いているように見えます.
    
    
    (2) 仮想 IP アドレスは存在するのでしょうか
    
        123.123.123.33 をそのまま,仮想 IP アドレスとして使用するのでしょうか.
    
    
  この辺りがはっきりしないと,どこが怪しいか,本当に DSR 構成が
適当なのかなど,当たりをつけられません.
  
  
  ところで DSR 構成の場合,ちょいとした細工が必要になります.
  
  よくある「接続できない」状態では,下記のコマンドを叩くと
SYN_RECV 状態で止まっていることが多いです.

    # ipvsadm -Lnc
    
  これは,LVS がクライアントから SYN を受けてリアルサーバに
転送したものの,リアルサーバが受け取ってくれない状態です.
  
  解決策としては,リアルサーバが 123.123.123.33 宛のパケットを
自分の物として扱えるようにしてあげればいいので・・・

  簡単にやるならば,リアルサーバ上のループバックアドレス(127.0.0.1)に
セカンダリ IP アドレスとして 123.123.123.33 の IP アドレスを
付けてあげてください.

    # ip addr add 123.123.123.33/xx dev lo
    ※ xx はサブネットマスク


  僕のサイトで LVS の各方式について解説しているページがあります.
  
  http://clover.kanon-net.jp/index.php/LVS%EF%BC%88UltraMonkey%EF%BC%89_%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B
  
  
  各方式に照らし合わせ,どの方式が最適か探ってみると良いかと思います.
  今回の場合は LVS/NAT がオススメじゃないかと思います.

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Shinya TAKEBAYASHI

E-mail: takebayashi.shinya@xxxxxxxxxxxxx
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