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News/weekly/2004/36/index.wml



いまいです。

News/weekly/2004/36/index.wml の訳が終わりましたので、チェックをお願い
します。

「商用環境での Debian の利用」のところは、中野さんの訳を参考にしました。
ありがとうございます。
--
Nobuhiro IMAI <nov@xxxxxxxxxxxx>
Key fingerprint = F39E D552 545D 7C64 D690  F644 5A15 746C BD8E 7106


#use wml::debian::weeklynews::header PUBDATE="2004-09-14" SUMMARY="Sarge DVD, 商用利用, GNOME, debianplaza, SPI, UserLinux, インストーラ, パッケージング, ライセンス"
#use wml::debian::translation-check translation="1.2"

<p>Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian
ウィークリーニュースの今年の第 36 号へようこそ。Graham Williams さんは、
楽しくて生産的な環境を伝えることを目的とした、Debian GNU/Linux Desktop
Survival Guide という<a href="http://www.togaware.com/linux/survivor/";>本</a>を書きました。
それは、あなたがデスクトップ環境を使って何をしたいのかという点に中心に、GNU/Linux
システムの様々な領域を紹介してくれます。</p>

<p><strong>sarge の CD/DVD イメージの準備</strong>。
Steve McIntyre さんは、両面 DVD がどのように機能するのか<a
href="http://lists.debian.org/debian-cd/2004/09/msg00042.html";>説明して</a>、
次期 sarge のリリースに向けてサポートしたい CD と DVD の形式について書きました。
これには、13 から 15 枚の 完全な CD イメージに加え、名刺サイズとネットワークインストール用 ISO
イメージも含まれます。また彼は、各アーキテクチャ向けの、2 枚の 4.7&nbsp;GB DVD
イメージと 1 枚の 8.5&nbsp;GB 両面 DVD イメージについても話しました。
もちろん、後者は <a href="$(HOME)/CD/jigdo-cd/">jigdo</a>
によってのみ提供されるべきです。</p>

<p><strong>商用環境での Debian の利用</strong>。
Slashdot にて、Debian をいじって商売の場面に合わせた経験について<a
href="http://ask.slashdot.org/askslashdot/04/09/07/2219255.shtml";>\
尋ねた</a>人がいました。彼の場合はサードパーティベンダ (IBM)
が公式にはこのディストリビューションをサポートしていなかったのでした。
彼はまた、このようなソフトウェアのほとんどは Debian
でも動作することが確認できる、証拠事例を紹介しました。</p>

<p><strong>GNOME 2.6 の移行が完了</strong>。
Jordi Mallach さんは、GNOME 2.6 の sarge への移行が完了したと<a
href="http://oskuro.net/blog/freesoftware/gnome-2.6-sarge-2004-09-08-01-39";>\
報告しました</a>。GNOME メタパッケージのうちで最後まで欠けていた <a
href="http://packages.debian.org/eog";>Eye of GNOME</a> も、ついにテスト版 (testing)
に入りました。これであと足りないのパッケージは、GNOME
ユーザがセッションを閉じるときにコンピュータを直接シャットダウンできる、<a
href="http://packages.debian.org/gdm";>gdm</a> 2.6 だけになりました。</p>

<p><strong>debian.net ウェブフォーラムのベータ版</strong>。
Jeroen van Wolffelaar さんは、議論やサポートにウェブベースのフォーラムを好む人が多いので、
Debian コミュニティに向けたウェブフォーラムの提供に挑戦したいと<a
href="http://lists.debian.org/debian-project/2004/09/msg00014.html";>発表しました</a>。
この<a href="http://forums.debian.net";>ウェブフォーラム</a>はまだベータ版なので、
改善や問題報告の提案は全て <a href="mailto:admin@forums.debian.net";>\
admin@forums.debian.net</a> に送ってください。もちろん他の *.debian.net
サイト同様、このフォーラムは Debian の公式サービスではなく、<a
href="http://debianplaza.net/";>debianplaza</a> と<a
href="http://lists.debian.org/debian-project/2004/09/msg00024.html";>合併</a>されました。
</p>

<p><strong>partman のテストが必要</strong>。
Joey Hess さんは、最近の <code>partman</code> への変更で reiserfs と xfs
の問題も含めて多くのバグが入ってしまったと<a
href="http://lists.debian.org/debian-boot/2004/09/msg00408.html";>指摘しました</a>。
現時点では、新しい partman が <a href="$(HOME)/devel/debian-installer/">debian-installer</a>
次のリリースに耐え得るかどうか、彼には分かりません。問題の修正を助けるために、
彼は daily build の partman をテストするボランティアを募りました。
自動パーティショニングのテストだけでなく、
ふだんは使わないような変わった組合せ全てを手動パーティショニングで試し、
少なくとも rc1 で動いていたものは確実に動作するようしなければいけません。</p>

<p><strong>SPI の新しい弁護士</strong>。
Debian の統括団体である <a href="http://www.spi-inc.org";>Software
in the Public Interest, Inc.</a> (SPI) の理事会は、前任の Chris Rourk
さんが辞任したあとの新しい弁護士を選任したと<a
href="http://lists.spi-inc.org/pipermail/spi-announce/2004/000100.html";>\
発表しました</a>。Greg Pomerantz さんが代表を努める <a
href="http://www.cgsh.com/";>Cleary, Gottlieb, Steen &amp; Hamilton</a>
という会社は、SPI への無償弁護の提供に意欲的だったので、理事会により正式に任命されました。
</p>

<p><strong>UserLinux が最初のベータ版 CD をリリース</strong>。
Slashdot では、新しい Debian ベースのディストリビューション <a
href="http://www.userlinux.com/";>UserLinux</a> の<a
href="http://www.desktoplinux.com/news/NS2694988953.html";>ベータ版リリース</a>が<a
href="http://linux.slashdot.org/article.pl?sid=04/09/10/1544203";>議論されました</a>。
Bruce Perens さんは、UserLinux は非常に Debian をベースにしていて、
ビジネスへの自由な利用、認定された高品質な GNU/Linux オペレーティングシステム、
サービス、そしてサポートオプションの提供を目標としていると説明しました。彼らの i386
インストール CD はたった 4.5&nbsp;MB しかなく、残りの部分は Debian
のミラーサーバから直接ダウンロードします。また彼らは、
あらゆるフリーソフトウェアの開発を Debian 内部で行いたいと思っています。</p>

<p><strong>Debian-Installer のテストを改善</strong>。
Joey Hess さんは、彼が<a
href="$(HOME)/devel/debian-installer/">インストーラ</a>のテストに使っている技を<a
href="http://kitenet.net/~joey/blog/entry/my_debian-installer_test_methods-2004-09-12-00-24.html";>\
公表しました</a>。まず一番よいのは、新しい netboot
イメージを作成してテスト用のラップトップを起動する方法です。次いで、
そのイメージを USB スティックに書き込んで起動する方法があります。
また彼は、あらかじめ設定した <a
href="$(HOME)/devel/debian-installer">debian-installer</a>
を使っているので、インストーラのファーストステージはキー一発で動作すると<a
href="http://kitenet.net/~joey/blog/entry/one_keystroke_to_debian-2004-09-10-19-58.html";>\
報告しました</a>。

<p><strong>パッケージの構築に auto* tools を使う</strong>?
Jesus Gonzalez-Barahona さんは、開発元が提供する <code>configure</code>
をそのまま使う代わりに、構築時に <a href="http://packages.debian.org/automake";>\
automake</a> を実行すべきかどうか<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2004/09/msg00495.html";>疑問に思いました</a>。
Andrew Suffield さんは、これだと automake
のバージョンが変わってしまうとパッケージが構築できなくなってしまうと<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2004/09/msg00500.html";>強調しました</a>。
Marcelo Magallon さんは、automake はソースレベルでバージョン間の互換性がないと<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2004/09/msg00504.html";>付け加え</a>、
できるだけ余計なものが残らないようにして欲しいと願いました。</p>

<p><strong>特許訴訟の禁止</strong>。
Matthew Garrett さんは、特許訴訟を防ぐように作られたライセンスを<a
href="http://people.debian.org/~terpstra/message/20040914.112541.76c4237d.en.html";>\
調べました</a>。彼は、<a href="http://www.fsf.org/";>Free Software Foundation</a>
と <a href="http://www.opensource.org/";>Open Source Initiative</a>
はどちらもこれらのライセンスをフリーだと思っているようだが、<a
href="$(HOME)/social_contract#guidelines">Debian
フリーソフトウェアガイドライン</a>との互換性については明らかではないと言いました。
もし Debian がこれら (もしくはその一部) のライセンスを non-free だとした場合、
プロジェクトはなぜこういった見解を持っているのかを明確にし、
他の人々の考えを変えようと働きかけを始める必要があります。</p>

<p><strong>到達できないライブラリに対してリンクされたシステムバイナリ</strong>。
Fabrice Lorrain さんは、<code>/sbin</code> にあるプログラムのいくつかが
<code>/usr/lib</code> に置かれたライブラリに対してリンクされているのに<a
href="http://lists.debian.org/debian-qa/2004/09/msg00033.html";>気づきました</a>。
これらのプログラムは、<code>/usr</code> がマウントされていないと動きません。
したがって、これらのプログラムを <code>/usr/sbin</code> に移動させるか、
もしくはライブラリを <code>/lib</code> に移す必要があります。Jeroen van Wolffelaar
さんは、今の <a href="http://packages.debian.org/lintian";>lintian</a>
では、この問題に対して警告することはできないと<a
href="http://lists.debian.org/debian-qa/2004/09/msg00035.html";>説明しました</a>。
</p>

<p><strong>セキュリティ上の更新</strong>。
いつもの手順はご存知でしょう。
もしこれらのパッケージがひとつでもインストールされていたら、
システムを更新してください。</p>

<ul>
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-544">webmin</a> --
    安全でない一時ディレクトリ。
</ul>

<p><strong>新規または注目すべきパッケージ</strong>。
以下のパッケージは、<a href="http://packages.debian.org/unstable/newpkg_main";>\
最近</a>、不安定版 (unstable) の Debian アーカイブに追加されたか、
または重要な更新を含んでいます。</p>

<ul>
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/gnome/blam";>blam</a>
    -- GNOME 用の RSS アグリゲータ。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/mail/clamsmtp";>clamsmtp</a>
    -- SMTP ウィルス走査プロキシ。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/gnome/f-spot";>f-spot</a>
    -- 個人的な写真管理アプリケーション。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/games/flobopuyo";>flobopuyo</a>
    -- ぷよぷよクローン。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/graphics/gimp-dcraw";>gimp-dcraw</a>
    -- 生のデジタル写真をロードする GIMP のプラグイン。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/science/ifrit";>ifrit</a>
    -- 三次元データを可視化するパワフルなツール。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/web/php4-lasso";>php4-lasso</a>
    -- Liberty ID-FF ライブラリ - PHP 4 バインディング。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/sound/somaplayer";>somaplayer</a>
    -- soma スイート用のオーディオプレイヤー。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/doc/somaplayer-doc";>somaplayer-doc</a>
    -- somaplayer のドキュメンテーション。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/net/wpasupplicant";>wpasupplicant</a>
    -- WPA と WPA2 (IEEE 802.11i) 用のクライアントサポート。
</ul>

<p><strong>先週紹介された Debian パッケージ</strong>。
毎日、様々な Debian パッケージがテスト版 (testing) ディストリビューションから<a
href="http://www.livejournal.com/users/debaday/";>取り上げられています</a>。
もし他の人も知っているべきだと思っている、世に埋もれたパッケージを知っているなら、<a
href="http://www.livejournal.com/userinfo.bml?user=debaday";>Andrew Sweger</a>
さんまで知らせてください。先週、「今日の Debian パッケージ」
では以下のパッケージが紹介されました。</p>

<ul>
<li> <a href="http://www.livejournal.com/users/debaday/33504.html";>splitvt</a>
     -- 分割したスクリーンで 2 つのプログラムを実行。
<li> <a href="http://www.livejournal.com/users/debaday/33766.html";>ddrescue</a>
     -- 1 つのファイルやブロックデバイスから他へとデータをコピー。
<li> <a href="http://www.livejournal.com/users/debaday/33924.html";>mmv</a>
     -- ファイルの移動/コピー/追加/リンクの操作プログラム。
<li> <a href="http://www.livejournal.com/users/debaday/34234.html";>slocate</a>
     -- 安全な locate の代換品。
<li> <a href="http://www.livejournal.com/users/debaday/34541.html";>zssh</a>
     -- ssh 上でインタラクティブにファイルを転送するプログラム。
</ul>

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