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Debian JP master SVN www commits (rev.328)
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Repository: /org/svn.debian.or.jp/repos
Revision: 328
Commiter: henrich
Date: 2007-06-01 23:08:39 +0900 (金, 01 6月 2007)
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Log:
lint
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Changed:
U www/trunk/src/using/quick-etch/index.tt2
Modified: www/trunk/src/using/quick-etch/index.tt2
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--- www/trunk/src/using/quick-etch/index.tt2 2007-06-01 14:00:57 UTC (rev 327)
+++ www/trunk/src/using/quick-etch/index.tt2 2007-06-01 14:08:39 UTC (rev 328)
@@ -11,24 +11,24 @@
<p>公式 CD あるいは DVD をすでに手に入れているならそれに越したことはありませんが、ADSL や光などのブロードバンドネットワークと内蔵ネットワークデバイス(あるいはほとんどの PC カードと、有線の CardBus デバイス)があるなら、巨大な公式 CD イメージをダウンロードしなくても、小さなブート CD を作るだけで残りはネットワークから随時取得するようにできます。ここでは、Intel IA-32 (x86) アーキテクチャのマシン向けに、最小 CD + ネットワークを使って、基本インストールからデスクトップ環境を構築するまでの手順を説明します。いずれにせよ、Debian を使う上でインターネットアクセスはほぼ必須です。</p>
-<h3 id="preparation"><a name="preparation" href="#preparation">CD とディスクの準備</a></h3>
+<h3><a id="preparation" name="preparation" href="#preparation">CD とディスクの準備</a></h3>
<p>公式 CD あるいは DVD を入手していない場合、まず、配布 Web ページ(<a href="[% wwworg %]/CD/netinst/">[% wwworg %]/CD/netinst/</a>)から、ネットワークインストール CD の ISO イメージファイル(debian-40r0-i386-netinst.iso、159MB)をダウンロードし、適当な CD 作成ツールを使って CD-R に焼き付けます。</p>
<p>d-i は Windows の FAT および NTFS のパーティションのサイズ変更が可能なので、インストール対象のディスクに事前に空き領域を作らなくても一応は対処できますが、これは若干わかりにくいので、操作中に誤って全部を消してしまう恐れはあります。シマンテック社の Partition Magic や Knoppix の QtParted といったよりわかりやすいツールを使って事前に空き領域を作っておくのもよいでしょう。500MB 程度でも文字ベースであれば一応の環境は整えられますが、GUI デスクトップ環境を構築する場合、最低 3GB 程度の領域が必要です。いずれにせよ、ディスクにある重要なデータはバックアップしておくのが賢明です。</p>
-<h3 id="stage1"><a name="stage1" href="#stage1">起動と基本セットアップ</a></h3>
+<h3><a id="stage1" name="stage1" href="#stage1">起動と基本セットアップ</a></h3>
<p>では早速、作成した CD を使ってインストールします。d-i はさまざまな補助機能を持っていますが、ここでは最小手順のみ紹介します。</p>
<ol>
<li>作成した CD を入れて起動すると、Debian のロゴとプロンプトが表示されます(図1)。
<div class="img">
-<a href="full/d-i1.png"><img src="d-i1.png" alt="Debian-Installer の起動"></a><br />
+<a href="full/d-i1.png"><img src="d-i1.png" alt="Debian-Installer の起動"></a><br>
図1●Debian-Installer の起動
</div>
そのまま Enter を押すと文字ベースのインストーラが起動します。「installgui」と入れて Enter を押すと、ウィンドウシステムを使った GUI インストーラが起動します。GUI インストーラの主目的は多言語サポートのためであり、文字ベースよりも優位性がそれほどあるわけではありませんが、ここでは installgui で進めてみることにします。</li>
<li>インストーラがロードされ終わると、まず言語の選択画面が表示されるので、マウスを使ってリストをスクロールして、「Japanese - 日本語」を選び、ダブルクリックするか「Continue」をクリックします(図2)。文字ベースインストーラの場合にはカーソルキー↑↓で候補を移動して、Enter を押してください。続くキーボードの選択では、日本語キー配列の場合、デフォルトの「日本(106キー)」のまま「続ける」をクリックします。
<div class="img">
-<a href="full/d-i2.png"><img src="d-i2.png" alt="言語の選択"></a><br />
+<a href="full/d-i2.png"><img src="d-i2.png" alt="言語の選択"></a><br>
図2●言語の選択
</div>
</li>
@@ -46,7 +46,7 @@
<li>「ガイド」と付けられたもののいずれかを選ぶと、お任せのパーティション構成として「すべてのファイルを1つのパーティションに」「/home パーティションの分割」「/home, /usr, /var, /tmp パーティションを分割」を選べます。デスクトップ用途では「すべてのファイルを1つのパーティションに」で十分です。</li>
<li>パーティショニング計画の結果が表示されます(図3)。問題がなければ「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」が選択された状態で「続ける」をクリックし、続く「ディスクに変更を書き込みますか?」の設問で「はい」にチェックを付けて「続ける」をクリックします。各パーティションをダブルクリックすると、パーティションのサイズの拡大・縮小(Windows パーティションでも可能)や、ファイルシステム形式を ext3 以外のものに変更したりできます。
<div class="img">
-<a href="full/d-i3.png"><img src="d-i3.png" alt="パーティショニング計画"></a><br />
+<a href="full/d-i3.png"><img src="d-i3.png" alt="パーティショニング計画"></a><br>
図3●パーティショニング計画
</div>
</li>
@@ -56,28 +56,28 @@
<li>パッケージ人気コンテストである popularity-contest に参加するかどうか尋ねられます。匿名でも情報を送ることにためらいがあるなら「いいえ」を選んでください。</li>
<li>続いて、機能別にパッケージを集約したソフトウェアコレクション(タスク)の選択になります(図4)。デフォルトで「デスクトップ環境」と「標準システム」にチェックが付けられています。ディスク容量が小さかったり、サーバ環境では、「デスクトップ環境」を外してもよいでしょう。
<div class="img">
-<a href="full/d-i4.png"><img src="d-i4.png" alt="ソフトウェアコレクションの選択"></a><br />
+<a href="full/d-i4.png"><img src="d-i4.png" alt="ソフトウェアコレクションの選択"></a><br>
図4●ソフトウェアコレクションの選択
</div>
</li>
<li>多数のパッケージのダウンロードとインストールが行われます。途中で X ウィンドウシステムの設定として、利用したい解像度が尋ねられます。デフォルトでは1024×768が選択されていますが、より高い解像度を利用したい場合にはそれを選んでください。なお、NVIDIA や ATI の新しいビデオカードでは、後からドライバを追加インストールしないと高解像度や 3D 機能が使えないことがあります。</li>
<li>最後に、ブートローダ GRUB をディスクの MBR 領域にインストールしてよいか尋ねられます (図5)。「はい」を選んでブートできるようにしましょう(GRUB は、メニュー形式で Linux だけでなく Windows もブートできます)。最後に再起動を要求されるので、CD を取り出し、再起動を行います。
<div class="img">
-<a href="full/d-i5.png"><img src="d-i5.png" alt="GRUB のインストール"></a><br />
+<a href="full/d-i5.png"><img src="d-i5.png" alt="GRUB のインストール"></a><br>
図5●GRUB のインストール
</div>
</li>
</ol>
-<h3 id="login"><a name="login" href="#login">ログインと GNOME の操作</a></h3>
+<h3><a id="login" name="login" href="#login">ログインと GNOME の操作</a></h3>
<p>再起動して GRUB のメニューが表示され、そのまま待つと、Debian が起動し、GUI のログイン画面が表示されます(図6)。root のログインはデフォルトでは禁止されているので注意してください。インストール時に作成した一般ユーザのユーザ名、パスワードを入力してログインしましょう(図7)。</p>
<div class="img">
-<a href="full/d-i6.png"><img src="d-i6.png" alt="GUI ログイン画面"></a><br />
+<a href="full/d-i6.png"><img src="d-i6.png" alt="GUI ログイン画面"></a><br>
図6●GUI ログイン画面
</div>
<div class="img">
-<a href="full/d-i7.png"><img src="d-i7.png" alt="GNOME デスクトップ環境"></a><br />
+<a href="full/d-i7.png"><img src="d-i7.png" alt="GNOME デスクトップ環境"></a><br>
図7●GNOME デスクトップ環境
</div>
@@ -95,7 +95,7 @@
# dpkg-reconfigure --default-priority xserver-xorg
</pre>
-<h3 id="setup-console"><a name="setup-console" href="#setup-console">コンソールでの日本語表示</a></h3>
+<h3><a id="setup-console" name="setup-console" href="#setup-console">コンソールでの日本語表示</a></h3>
<p>文字コンソール上ではそのままでは日本語を表示できませんが、jfbterm というアプリケーションを使うことでこれに対処できます。最初に、カーネルフレームバッファモジュールをロードする必要があります。</p>
<pre>
@@ -114,27 +114,27 @@
# echo vga16fb >> /etc/modules
</pre>
-<h3 id="using-desktop"><a name="using-desktop" href="#setup-desktop">デスクトップ環境を使う</a></h3>
+<h3><a id="using-desktop" name="using-desktop" href="#setup-desktop">デスクトップ環境を使う</a></h3>
<p>ここまでの手順で、ひととおりの Etch のデスクトップ環境は出来ました。
各ソフトウェアはパッケージとして管理されており、GUI の Synaptic パッケージマネージャや、端末上の aptitude コマンドで Debian の多数のソフトウェアの追加・削除ができます。
</p>
-<h4 id="japanese-im"><a name="japanese-im" href="#japanese-im">日本語入力</a></h4>
+<h4><a id="japanese-im" name="japanese-im" href="#japanese-im">日本語入力</a></h4>
<p>デフォルトでは Anthy と uim という日本語入力の組み合わせがセットアップ済みです。</p>
<p>アプリケーション上で Shift+スペース を押すことで、いつでも日本語入力モードに切り替えて日本語を記入できるようになります(キー操作の詳細については、デスクトップの右下に表示されている状態ウィンドウ経由で確認・設定できます)。</p>
-<h4 id="office-suite"><a name="office-suite" href="#office-suite">オフィススイート</a></h4>
+<h4><a id="office-suite" name="office-suite" href="#office-suite">オフィススイート</a></h4>
<p>オフィススイートの OpenOffice.org バージョン 2 は、Microsoft Office に類似した強力なオフィスアプリケーションセットです(図8)。メニューの「アプリケーション」→「オフィス」から呼び出すことができます。
<div class="img">
-<a href="full/oo.png"><img src="oo.png" alt="OpenOffice.org"></a><br />
+<a href="full/oo.png"><img src="oo.png" alt="OpenOffice.org"></a><br>
図8●OpenOffice.org
</div>
</p>
-<h4 id="web"><a name="web" href="#web">Web ブラウザとメーラ</a></h4>
+<h4><a id="web" name="web" href="#web">Web ブラウザとメーラ</a></h4>
<p>Web ブラウザには Iceweasel (Mozilla Firefox のロゴ差し替え品) と Epiphany がインストール済みです(図9)。メーラには Evolution がインストール済みですが、Mozilla Thunderbird のロゴ差し替え品である、Icedove を追加することもできます(図10)。
<div class="img">
-<a href="full/iceweasel.png"><img src="iceweasel.png" alt="Iceweasel"></a><br />
+<a href="full/iceweasel.png"><img src="iceweasel.png" alt="Iceweasel"></a><br>
図9●Iceweasel
</div>
</p>
@@ -144,11 +144,11 @@
</pre>
<div class="img">
-<a href="full/icedove.png"><img src="icedove.png" alt="Icedove"></a><br />
+<a href="full/icedove.png"><img src="icedove.png" alt="Icedove"></a><br>
図10●Icedove
</div>
-<h4 id="setup-video-driver"><a name="setup-video-driver" href="#setup-video-driver">ネイティブビデオカードドライバのビルド</a></h4>
+<h4><a id="setup-video-driver" name="setup-video-driver" href="#setup-video-driver">ネイティブビデオカードドライバのビルド</a></h4>
<p>ビデオカードによっては、X.Org ではなくベンダーから提供されているビデオドライバを使わないとパフォーマンスが出ない、あるいはまったく動かないことがあります。NVIDIA 系のカードであれば、nvidia-kernel ドライバパッケージをインストールします。</p>
<pre>
@@ -159,12 +159,12 @@
<p>インストールが終わったら、/etc/X11/xorg.conf をエディタで開き、「Driver "vesa"」(または "nv")のようになっている箇所を「Driver "nvidia"」に変更します。再起動すると、ウィンドウシステムが立ち上がるようになるでしょう。</p>
-<h4 id="power-control"><a name="power-control" href="#power-control">電力管理</a></h4>
+<h4><a id="power-control" name="power-control" href="#power-control">電力管理</a></h4>
<p>Etch ではデフォルトで電力管理に必要なセットアップが行われているので、シャットダウンを行うと電源も自動で落ちるようになっています。</p>
<p>カーネルの CPUFreq ドライバと cpufreqd パッケージを組み合わせれば、CPU 負荷やバッテリに応じて動作周波数を動的に変更することもできます。</p>
-<h3 id="setup-printers"><a name="setup-printers" href="#setup-printers">印刷環境の整備</a></h3>
+<h3><a id="setup-printers" name="setup-printers" href="#setup-printers">印刷環境の整備</a></h3>
<p>デスクトップ環境の仕上げとして、印刷環境を整備することにしましょう。Etch のデスクトップ環境では、プリンタ管理を一元化できる「CUPS」という印刷システムがデフォルトでインストールされています。CUPS は、CUPS スケジューラを中心とするサーバクライアントシステムで、旧来の LPR や lp システムとの互換性を提供しつつ、PPD プリンタ定義ファイルを使ってプリンタ固有情報の取り扱いやフィルタリング設定などを容易にしています。</p>
<p>Linux の事実上の標準印刷出力フォーマットは PostScript ですが、ほとんどのプリンタはこれを直接印刷することはできず、プリンタネイティブコードに変換する必要があります。PostScript からプリンタネイティブコードへの変換には Ghostscript(gs-esp)がよく使われますが、そのままでは日本語を扱えないので、日本語対応のためのいくつかのパッケージを追加でインストールします。</p>
@@ -178,11 +178,11 @@
<p>CUPS の設定方法はいくつかありますが、Web ブラウザ経由で設定するのが最も簡単でしょう。URL http://localhost:631 に接続し(図11)、「プリンタの追加」を選んで、接続されているプリンタの追加を行います。後から再設定を行ったり印刷ジョブの操作を行うには、「プリンタの管理」を選んでください。追加したプリンタは、GNOME アプリケーションや OpenOffice.org の印刷メニューから参照して利用できます。</p>
<div class="img">
-<a href="full/cups.png"><img src="cups.png" alt="CUPSによるプリンタの管理"></a><br />
+<a href="full/cups.png"><img src="cups.png" alt="CUPSによるプリンタの管理"></a><br>
図11●CUPSによるプリンタの管理
</div>
-<h3 id="references"><a name="references" href="#references">さらなる情報</a></h3>
+<h3><a id="references" name="references" href="#references">さらなる情報</a></h3>
<p>この文書では、Debian の日本語デスクトップ環境を構築するまでの手順を説明しました。APT の活用方法や、インストールすると便利なパッケージ群、サーバ構築の方法については、他書や Web サイトの情報などを参考にしてください。</p>
<ul>