[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
mission of JP Project (Re: JP policy?)
- From: Taketoshi Sano <kgh12351@nifty.ne.jp>
- Subject: mission of JP Project (Re: JP policy?)
- Date: Fri, 16 Mar 2001 11:57:02 +0900
- X-Dispatcher: imput version 991025(IM133)
- X-fingerprint: A1A0 F2D0 9C5D 7D61 DBA1 1507 D0B3 F3D0 AE31 C009
- X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body"help" (without quotes) to the address jp-policy-ctl@debian.or.jp;help=<mailto:jp-policy-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ML-Name: jp-policy
- X-MLServer: fml [fml 3.0pl#17]; post only (only members can post)
- References: <20010306125506U.kohda@pm.tokushima-u.ac.jp>
- Message-Id: <20010316115702E.kgh12351@kgh12351.nifty.ne.jp>
- X-Mail-Count: 00279
- X-Mailer: Mew version 1.94.2 on Emacs 20.7 / Mule 4.0 (HANANOEN)
佐野@浜松です。
In <20010306125506U.kohda@pm.tokushima-u.ac.jp>,
on "Tue, 06 Mar 2001 12:55:06 +0900",
with "JP policy?",
Atsuhito Kohda <kohda@nsx.pm.tokushima-u.ac.jp> さん wrote:
> こんなので良いのかどうか分りませんが jp-policy に持って
> きてみました。(やっぱ公開しないと ^^;)
微妙に視点が違ってたような気がしますが、まあいいか。
とりあえず「公開の場所で議論しよう」というのはいいことです。
> えーとですね、個人的には「JP Project としての作業」を
> 最初に規定しようというのは無理があると思います。
>
> JP のメンバがやってることが、それなんです(意味不明 ^^;)
なんか誤解されてたみたい。
> > ちょうど以前からの課題であった会則改訂についての叩き台を
> > jp-policy に出すつもりなので、そのへんから話を拡げていって
> > もらえれば、と思います。
>
> ですから、ある種、団体としての体裁上「会則」は必要だと
> しても、それで活動を規定するような内容にしてはマズイ
> と思います。
>
> 規定するものは Debian にある Social Contract とか
> Policy 等で十分だと思ってます。
上記引用部で「そのへんから話を拡げて」というのは
別に「会則で活動内容そのものを規定する」という話じゃ無くて
会則改訂の話から JP Project の「理念」と「目的」を再確認して、
そこから
じゃあ、今、何をすべきだろう ?
ってことを考えてみませんか ? と言いたかったのです。
だから「JP のメンバがやってることが JP Project としての作業」
というのは別に良いのですが、それだけで終ってしまうと、単に
メンバーが個人としてそれぞれ活動してるというだけの話ですよね。
そうじゃなくて、JP Project として、有志を募ってある程度の
人数で協力して作業する対象というものを、何か考えていっても
いいんじゃないかな、ということです。
現状でも例えば
JP www team でやっている www.debian.org の日本語翻訳作業
というのはまさに「JP Project としての共同作業」になっている
わけですし、あるいは
JP doc team でやってる Debian 関係の文書翻訳作業
というのも、校正やパッケージ化などを含めてある程度「共同作業」に
なっていると思うのですが、
「Debian パッケージ開発」
の作業については、ある意味メンテナの個人作業という部分がけっこう
大きいし、(実際には例えばライセンスチェックなど JP Project として
共同作業できる部分も一部あったりしますけどね) かつその成果である
パッケージ自体は Debian の公式パッケージとして Debian Project に
貢献することが最終目標であり、「JP 公式リリース」はもう不要である
という共通認識がプロジェクト内で確立されているので、
メンテナーが個人として Debian Project のみで活動している場合
と
JP Project にもメンバーとして参加している場合
とでどういう違いがあるのか、パッケージ開発において JP Project に
参加することで得られるメリットとは何か、あるいは JP Project として
「開発」の部分で何をどう貢献していくべきか、というところを
プロジェクトとしての「理念」と「目的」を再確認した上で考えてみても
いいんじゃなかろうか、ってことです。
まあ例えば devel@JP に参加していることで得られる情報とか、
そういうのはあるけれど、それは別にプロジェクトにメンバーとして
参加していなくても特に違いがあるわけではないですよね。
これから新しく Debian Project に参加して活動していくことを考えた
場合には、
前もって dupload の使い方を練習できるとか、
lintian チェックや BTS でのバグレポートなどパッケージを
厳しくチェックしてもらえる可能性があるとか、
GPG 署名の練習 (あと投票の練習もできるようになりましたね)
ができるとか、
そういう「練習の場所」として JP Project に参加する意味はある
でしょうし、自前でパッケージ配布できる場所を持ってない人
(最近はそういう人のほうが少ないかもしれませんが) にとって、
あるいはそういう場所を自前で持っている人にとっても、
自分の作ったパッケージを (ミラーも含めて) 広く配布できる手段
(一応はこれまでの知名度もあるし、利用者もそれなりにいるはず)
として利用する意味もあるでしょうけれど、それだけだと「練習」が
終わってDebian でドンドン活動できるようになれば JP で活動する
意味をあまり感じられなくなってしまいますよね。
それでこそ良し、当然のこと、と考えている人もいるかもしれませんが、
自分としては本当にそれでいいのかなぁと思ってみたり。
もちろん、現在 Debian やその他の場所でバリバリ活躍している人の中にも、
「もし最初から Debian への参加が強制されていたら、 JP にも参加して
いなかったかもしれない」と考えている人がいるように、「練習」というか
「体験入門」として JP に参加することにもそれなりの意味がある、
というかそういう人もどんどん取り込んでいって、そこから Debian の開発
に (official member として) 参加する人をもっと増やして、日本の「自由
なソフトウェア」を Debian を通じて世界に紹介するとか Debian の国際化
や日本語対応を強化するとかそういう活動を推進していくことが JP Project
としての Debian Project への貢献につながる、という考えもありますが、
それだけだとすこし淋しいかな、と。
あと、まあ別な議論での話ですが、
むしろ、当時と比べて、Dice やでびまるを必要とした状況は
改善されたのか、また必要であれば「今から」こうしたものを
開発するとすればどうすれば良いのかという議論なら歓迎します。
という意見も出てきたりしてるので、いっそのことかつての Dice や
Debimaru で目指した活動を JP Project の中に取り込むような形で、
例えば Joey Hess がやってる debian-installer をベースに、
(仮称) jp-installer タスクを立ち上げて、「実証試験」をやりながら
debian-boot チームにフィードバック、とかできると Debian への
貢献と日本での普及を強化するという両方につながって良いかも、
と思ったりしたのです。
今のところ、woody 向けには debian-installer が間に合わない
ということでまた boot-floppies が使われることになっている
みたいなんですが、JP からのテスト結果のフィードバックなどに
よって debian-installer の開発速度が上がったり、また国際化
への対応を進めることができたりすると、Debian Project としても
嬉しいでしょうし。
現状でも、例えば potato では公式に日本語対応したインストーラが
用意できなかった (language-chooser を完成できなかった) ことも
あるし、Storm や Corel の日本語版に期待してた人が多かったらしい
とか CD-ROM 一枚で済むからという理由でまず Omoikane を入れてから
apt で Debian に upgrade するという人もそれなりにいるらしいとか
そういう話をときどき目にすることがあったりするので、
「Dice やでびまるを必要とした状況」
というのは現在でもそれなりに残っている (まあ Omoikane という
選択肢がひとつあるという点では一部改善されたとも言えるけれど)
と考えられるし、JP Project の目的のひとつである「Debian の普及」
を考えるとそういう状況を改善するのも JP としてやるべきことの
ひとつでは無かろうか、と思うのです。
もちろんそういう活動を「Debian Project」の中でやる、という
選択肢もありますが、実際に potato リリースのために自分で
debian-boot の中で活動してきた経験からすると、 boot チーム
のリーダーである Adam が何度も「Debian メンバーじゃなくても
boot-floppies の cvs アクセスできるようにするから、すこし
でも多くの人から作業に協力してもらいたい」と言っていたけれど
結果として JP から作業に協力できたのは翻訳チームも含めて数人、
おそらく 10 人を超えることは無い、それくらいの数ですよね。
それなら例えば翻訳チームがやってるように JP の中である程度
共同作業をやって、その成果をまとめて boot にフィードバック
するような体制のほうが、もっと参加者を増やせるんじゃないか、
JP の中にも cvs リポジトリ立てて Org の cvs での更新を反映
しつつ、ローカルにいろいろ作業して試してみる、ってのを
やってみてもいいんじゃないか、ということを考えたりするわけ
です。
あと、debian-cd を利用して「CD-ROM 一枚」でインストール
できる cd-image を作るためのテンプレートを提供する作業とか、
そういうのもあってもいいかも。
まあ、そんなこと言っても、実際に作業に参加してくれる人が
いないと話になりませんけどね。
さて。いかがでしょう ?
--
# (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
<kgh12351@nifty.ne.jp> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)
- References:
- JP policy?
- From: Atsuhito Kohda <kohda@nsx.pm.tokushima-u.ac.jp>