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[debian-devel:12053] Re: gs-aladdin license and GPL



佐野@浜松です。

In article <20000407094209Q.kohda@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>,
  at "Fri, 7 Apr 2000 09:41:18 +0900',
   with "[debian-devel:12049] Re: gs-aladdin license and GPL",
 Atsuhito Kohda <kohda@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> さん writes:

> ところが、何とか日本語表示できました(^^;

どうもごくろうさまです。

> http://www.ldl.jaist.ac.jp/~akr/nonresearch/free-software/ghostscript/index.ja.html

ここ、見てみました。

http://www.ldl.jaist.ac.jp/~akr/nonresearch/free-software/ghostscript/japanization.ja.html 

の情報によると

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バージョン別の説明

gs2.x
    gs2.x ではコンポジットフォントをサポートしていません。したがって、その
    ままでは日本語を扱えません。しかし、片山紀生氏が gs にコンポジットフォ
    ントといくつかの形式の日本語フォントを直接扱う機構を付け加えるパッケー
    ジを公開しました。このパッケージではポストスクリプト形式ではない日本語
    フォントを直接扱うことを想定していますが、ポストスクリプト形式のフォン
    トも扱えます。ポストスクリプト形式の(日本語の)フォントを使う例としては
    和田研フォントを Ghostscript で使用するというものがあります。
   
    片山氏がリリースしたパッケージの最終版は Ghostscript リンク集から
    gs261j11として入手できます。 (ちなみに、このパッケージは 261 という名前
    ですが、gs2.6.2 にもそのまま利用できます。)
   
    さまざまな形式のフォントを統一的に扱うためのライブラリとして角川裕次氏
    の VFlib というものがあります。片山氏のパッケージは VFlib を利用するよ
    うにはなっていませんが、淺山和典氏の Ghostscript DJ's GPP 化パッケージ
    を利用することによって、VFlib を使用することができます。

gs3.x
    gs は 3.0 でコンポジットフォントをサポートしました。つまり、このバージ
    ョン以降ではポストスクリプト形式の日本語フォントを用意すれば gs 自体は
    変更せずに日本語を扱うことができます。 (例えば、和田研フォントを使うこ
    とができます。)
   
    ポストスクリプト形式でない日本語フォントを直接扱うようなパッケージは私
    の知る限りでは公開されていません。しかし、gs261j を gs3.x で使うのは実
    は結構簡単で、私は 3.33 と 3.53 で試して使っていました。私は公開しませ
    んでしたが、世の中には(私の気づかないところで)公開した人もいたのではな
    いか、と思っています。ただ、そうだとしても、あまり広くは普及しなかった
    のでしょう。
   
gs4.x
    gs4.x でも 3.x と同様にポストスクリプト形式の日本語フォントを用意すれば
    gs 自体は変更せずに日本語を扱うことができます。
   
    ポストスクリプト形式でない日本語フォントを直接扱うようなパッケージとし
    ては、片山氏、淺山氏のパッケージから VFlib を使って日本語を使うための部
    分だけを取り出して、 gs4.03 に適用できるようにしたものを私が fj.sources
    で公開したものがあります。
   
gs5.x
    gs5.x でも 3.x, 4.x と同様にポストスクリプト形式の日本語フォントを用意
    すれば gs 自体は変更せずに日本語を扱うことができます。また、5.0 からは
    CID フォントというポストスクリプトの新しい形式のフォントがサポートされ
    ています。この CID フォントを使うと効率良く日本語を扱えるので、日本語の
    CID フォントを所持していれば利用できます。
   
    また gs4.03 と同様の gs5.50 に対するパッケージをgs5.50-vflib-1.0.tar.gz
    として公開しています。

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ということらしいですね。どうやら gs3.x 以降では、「ポストスクリプト形式の
日本語フォントを用意すれば gs 自体は変更せずに日本語を扱うことができ」た
みたいです。

つまり、自由に配布できる「ポストスクリプト形式の日本語フォント」があれば
日本語表示に関しては問題無かった、ということなのかもしれません。

でも、あれですね。「入手し易さ」から言うと、現時点では PS font よりも
 TT font のほうが入手し易いのかなぁ。

特許問題とかを考慮した場合には、TT font と PS font のどっちが有利なんだろう。

田中さんのところには Xatm という xfs で PS font を扱うソフトウェアもある
みたいなので、X-TT や xfsft が依存している FreeType Library に特許問題が
生じて使えなくなったら、こっちの Xatm で表示環境を整備することができるか
どうか、誰かライセンス関係とか特許関係とか調査してみてくれると嬉しいかな。

 gs についていえば、X に対する xfs みたいに、 gsfs とかを経由して、
ポストスクリプト以外のフォントを利用できる仕組みができると、ソフトウェア
の種類に応じてフォーマットだけ違う同じ字形のフォントを複数保存しなくても
すむようになるから、便利かもしれない。

> 設定を理解してないのでこれさえ正しくやれば縦書きや日本語
> PDF も表示できるとは思ってます。

是非トライして、ちゃんと設定できるパッケージを作成してみてください。 :)

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     # (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
    <kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)