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[debian-devel:16951] Re: Desktop OS としての Debian GNU/Linux の普及のための方策について



武藤@Debianぷろじぇくとです。

At Wed, 15 Aug 2007 23:32:36 +0900,
KISE Hiroshi wrote:
> From: Junichi Uekawa <dancer@xxxxxxxxxxxxx>
> Subject: [debian-devel:16948] Desktop OS としての Debian GNU/Linux の普及のための方策について
> Date: Wed, 15 Aug 2007 23:07:34 +0900
> > まずは、どういうものが今あるのか、という情報や、こういう手法があるとい
> > う情報をいただけたらと思います。
> 
> Open Tech Pressの記事でちょっと読んだだけですが、Fedoraで使われている
> “Smolt”というものがあるそうです。
> http://opentechpress.jp/developer/article.pl?sid=07/08/14/0135251
> 「Open Tech Press | Smoltによるハードウェア利用状況のプロファイル化」

Smoltは、(少なくとも現時点では)CPU/メモリ/PCI/USBなどのデータの収集
ツールですね。どういうハードウェア/ソフトウェアを使っているのかという
Debianのpopcon同様の利用はできますが、動作するかどうかの判断はまだ
できなさそうです。

私の実行している Debian HCL (http://kmuto.jp/debian/hcl/) も基本は
PCIデータベースの収集ですが、投稿者にオプショナルにハードウェア
情報(マザーボードや機種名など)を記入させることでデータの発見のし易さを
上げようとしています。また、カーネルやdiscoverなどのデータベースを
使って、デバイスドライバとの対応付けを行っています。

いずれのデータベースでも言えるのは、収集はともかく、動作確認の
有無をとるのが極めて難しいということです。あまり問い合わせ項目を
増やしては面倒になって投稿してくれる人がいなくなります。

また、デバイス対応はカーネルバージョンあるいは外部モジュールによって
変化するもので、モノによってはデバイスドライバ表面(modules.pcimapなど)
からでは判断できず、ソースコードやドキュメント細部まで下がらないと
真の対応状況が見えないというケースもあります。このあたりのメンテナンス
コストの高さに、ベンダーの協力なしでどう対応できるかが成功の肝になるかと
思います。
-- 
武藤 健志@ kmuto @ kmuto.jp
           Debian/JPプロジェクト   (kmuto@debian.org, kmuto@debian.or.jp)
           株式会社トップスタジオ  (kmuto@xxxxxxxxxxxxxxx)
URI: http://kmuto.jp/ (Debianな話題など)