[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[debian-devel:18237] Re: 【質問】“debian rules” にはどのライセンスが適用されるのでしょうか?



ちょっと気になったので。。。

On Fri, Mar 30, 2012 at 11:23:41AM +0900, takeo arai wrote:
> Debian Project member 各位
> Open Sorce のライセンスを調査している荒井と申します。

"Open source"のライセンス調査とは、何を目的にされているのか気に
なります?

> 【質問】
> “debian rules” にはどのライセンスが適用されるのでしょうか?
>
> Libogg コンポーネントの中に、Debian フォルダが含まれていて、その中に
> “debian rules” があります。

確かにDebian package のファイルには"Copyright"表示がありませんね。
これはパッケージを作った人が加えたものですよね。

> Libogg コンポーネントには “BSD 3-clause License” が適用されます。
> 
> - Ref:Download: libogg-1.1.3.tar.gz
> < http://downloads.xiph.org/releases/ogg/ >

これはアップストリームですね。このソースには“debian rules”はありません。

> この、“debian rules” には、Debian OS と同様に GPL/DFSG が適用されるの
> でしょうか?

これは変な表現ですね。Debian OSの多くにGPLライセンスが有りますが、他
のライセンスの構成要素も含まれます。DFSGはどのライセンスのソフトを
Debianが受け入れるかのルールでライセンスではありません。 

> それとも、GNU MakeFile の “AutoMake Exception” のようにライセンスが適
> 用されないのでしょうか?
> 常識的対応です。
> 今回は、“debian rules” による debian package の作成は行いませんが、
> “debian rules” のライセンスのを特定する必要があるため質問いたします。

まあ、どうしても知りたいならパッケージを作った人に聞くのが筋という結論
です。ただ、ここはLiboggと同じライセンスと理解するのが常識的対応です。

そもそも、ライセンスは著作権のあるコンテントであって初めて有効です。
この程度のコードの“debian rules”が、著作権保護対象になるかどうかは、
微妙なところです。まあ、dh-makeやautomakeなどは不安が無いように最も
ゆるいライセンスを明記して不安を消してくれているだけなので。

(一昔前の米国著作権法なら、このファイルは法令上必要な著作権表記が無い
ので米国法で言う本当の意味でのパブリックドメイン扱いとなりだれでもライ
センスなしで使用出来ます。まあ、いまはアメリカも独仏日と似たシステムで
すのでこうはなりません。)

ちなみに、このコード中の一部行が他のコードで有用なら、それを利用しても、
それはあくまで理解して使うので、特にライセンスをもらう案件ではありません。

青木