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Re: Packaging Manual chapter 10 & 11
芳尾です。
どうも早速のご査読ありがとうございますです。
From: NABETANI Hidenobu <nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
Subject: Re: Packaging Manual chapter 10 & 11
Date: Wed, 6 May 1998 14:59:10 +0900
Message-ID: <19980506145900U.nhide@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
> お疲れ様です。第10章を読みました。
> まずは、気になったことですが、
>
> 1. 「the system」--- システム。
> the は指示するものがなく訳さない?(総称用法?)
>
> 2. 「version」 --- 芳尾さんの訳にある通りここでは「派生物」という意味
>
> 以下、10章です。意訳はなるべく避けほぼ直訳にしましたが、文章が言わんとし
> ていることはなるべく汲み取るようにしたつもりです。
> ------------------------------------------------------------------------
>
> > When several packages all provide different versions of the
> > same program or file it is useful to have the system select a
> > default, but to allow the system administrator to change it and
> > have their decisions respected.
>
> > 同一のプログラムの違うバージョンを、いくつかのパッケージが提供すること
> > があります。そのとき、そのシステムにおいてのデフォルトとして使うプログ
> > ラムを選ぶことができると便利です。ただし、システムの管理者だけは、その
> > プログラムのデフォルを変更することができ、また管理者による選択はシステ
> ^
> > ムによって確実に反映されなければいけません。
>
> 同一のプログラムやファイルの違うバージョン(「派生バージョン」)を、
> いくつかのパッケージが提供することがあります。そのとき、システム
> で使用するデフォルトを選んでおくと便利です。ただし、システム管理者
> がそのデフォルトを変更でき、そのデフォルトを決めることができる(そ
> の決定に関わることができる、の意)と便利です。
おお、いい訳ですね。ちょっといじっていただきます。
> > If all the packages involved cooperate, this can be done with
> > update-alternatives.
>
> > これらすべてのパッケージが相互に協力関係にあれば、このことは、
> > update-alternativesというコマンドで実現できます。
>
> # 直訳なら「含まれるパッケージすべてが協力すれば」ですが、
> # もっとうまい訳がほしいところですね。意訳ですが、
>
> 「 Debian では、すべてのパッケージが update-alternatives
> コマンドを利用することで、上記のことを実現します。」
ここってけっこう迷ったんですが、上のやつだと、デビアンでパッケージング
されているやつすべてが、update-alternatives を利用できる、という意味に
とれそうです。が、そういう理解で正しいですか?つまり、デビアンパッケー
ジのすべてではなく、デビアンパッケージ中のあるパッケージだけが、
update-alternatives を使用可能である、との意図じゃないかと私は読みまし
た。上の、"the" packages ですね。
デビアンパッケージすべてが update-alternatives でいけるのであれば、鍋
谷さんの訳のほうがいいと思います。
>
> > Each package provides its own version under its own name, and
> > calls update-alternatives in its postinst to register its version
> > (and again in its prerm to deregister it).
>
> > パッケージは、それぞれ名前とバージョン番号を持ちます。そして、
> > パッケージインストール後、 postinstスクリプトの中からそれぞれの
> > バージョンを登録するために、update-alternativesを呼びだします
> > (削除するときは、 prermスクリプトの中から update-alternativesを呼び
> > だします)。
>
> 個々のパッケージは、独自の名前を持った派生バージョンを提供します。
> インストール時に postinst スクリプト中で update-alternatives を呼び出
> し、派生バージョンを登録します(prerm スクリプト中でその登録を取り消
> すために再び update-alternatives を呼び出します)。
私はここでは、
例えば、vim は、パッケージの名前が vim でその下にバージョン番号として、
4.6-1、
というバージョン番号を持つそのバージョン番号としてとらえました。
こういう風にとらえたほうが、以下の、postinst 云々の話とすんなりつなが
るかな、と考えたのですが、どないでっしゃろ?
ああ、でも、よく考えたら、its own だから、鍋谷さんの訳のほうが正しそう
です。バージョン番号だと、its own はいらないですよね。
変更に反映させます。
ではでは。 ---- Yours, K.S.Yoshio
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