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Re: packaging.sgml chapter4: controlfiles
かねこ@ひたちです。
4章です。昔私や他の方が手を入れていたとおもわれるところは抜いて
あります。
><!--
>Many of the tools in the <kbd>dpkg</kbd> suite manipulate data in a common
>format, known as control files.
>-->
>
><kbd>dpkg</kbd> スイートの多くのプログラムは、コントロールファイルとし
>て知られる共通のファイル形式を扱います。
「dpkg プログラム群のうちの多くは」
><!--
>A file consists of one or more paragraphs of fields. The paragraphs
>are separated by blank lines. Some control files only allow one
>paragraph; others allow several, in which case each paragraph often
>refers to a different package.<P>
>-->
>
>このファイルは、一つまたはそれ以上のフィールドの段落から成ります。段落は、
>ブランク行で区切られます。いくつかのコントロールファイルは、一つの段落し
>か持てませんが、他のコントロールファイルは複数の段落を持つことができます。
>その場合には、通常、別の段落は、それぞれ違うパッケージを参照します。
意味あいとしては「パラグラフが参照する」は変で、うーん、「違う
パッケージの各々に対する記述です」とでもするのかなぁ。
><!--
>Some fields' values may span several lines; in this case each
>continuation line <em>must</em> start with a space or tab.
>-->
>
>いくつかのフィールドは、複数行で構成されることもあります; この場合、そ
>れに続く行は、空白かタブで始まらなければなりません。
それに続く、ではなく継続行。
><!--
>Except where otherwise stated only a single line of data is allowed
>and whitespace is not significant in a field body.
>-->
>
>他の方法で明示的に示されている場合を除いて、データには一行だけが許されて
>います。また、フィールドの本体中では、空白は、たいしてど重要な意味を持ち
>ません。
明記されている場合を除いて、フィールドの本体は一行のデータのみが許
されており、空白は意味を持ちません。
><!--
>It is important to note that there are several fields which are
>optional as far as <kbd>dpkg</kbd> and the related tools are concerned,
>but which must appear in every Debian package, or whose omission may
>cause problems. When writing the control files for Debian packages
>you <em>must</em> read the Debian policy manual in conjuction with the
>details below and the list of fields for the particular file.
>-->
>
><kbd>dpkg</kbd>とそれの関連ツールが関係している場合、オプションとして、い
>くつかのフィールドをとりうるということに注意します。それらのフィールドは、
>すべての Debian パッケージに共通するものか、削除するとなんらかの問題を引
>き起こすものかもしれません。Debian パッケージのために、コントロールファ
>イルを書くときは、<em>Debian Policy Manual </em>を必ず読んでください。
><em>Debian Policy Manual </em> は、特定のファイルのフィールドリストと密
>接に関連しています。詳細は以下をごらんください。
><hr>
dpkgとその関連ツールに関する範囲では、すべての Debian パッケージに必要で、
省略した場合問題を引き起こすようないくつかのフィールドがオプションとして
扱われることに注意が必要です。このため、Debian パッケージのために、コント
ロールファイルを書くときは、以下に記載された個々のファイルのフィールドに
対する詳細説明に合わせ<em>Debian Policy Manual </em>を必ず読んでください。
><!--
><code>any</code> indicates that though the source
>package isn't dependent on any particular architecture and should
>compile fine on any one, the binary package(s) produced are not
>architecture-independent but will instead be specific to whatever the
>current build architecture is.<P>
>-->
><code>any</code> は、ソース・パッケージを通じて、特定のアーキテクチャに
>依存しないことを示しており、あらゆるアーキテクチャにおいて正常にコンパイ
>ルできなければなりません。また、生成されたバイナリ・パッケージは、アーキ
>テクチャに独立していないだけでなく、作成したときアーキテクチャがなんであ
>れ、他のアーキテクチャでも動作します。
<code>any</code> は、ソース・パッケージは、特定のアーキテクチャに依存しな
いことを示しており、あらゆるアーキテクチャにおいて正常にコンパイルできな
ければなりませんが、生成されたバイナリ・パッケージは、アーキテクチャ独立
なものではなく、作成時に指定したアーキテクチャがなんであれ、そのアーキテ
クチャに特有の(依存した)ものとなります。
# build architecture は日本語になりそうにないので、説明してしまっていま
#す。述語をでっち上げて使うかどうかは他の章との見合い。
><!--
>This field is usually optional in as far as the <kbd>dpkg</kbd> are
>concerned, but its absence when building packages usually generates a
>warning.
>-->
>
>このフィールドは通常、<kbd>dpkg</kbd> が扱うかぎり、オプションです。けれ
>ども、これがないと、パッケージを構築するときにウォーニングがでることがあ
>ります。
普通は警告がでます。
><!--
>This field identifies the source package name.<P>
>
>In a main source control information or a <code>.changes</code> or <code>.d
>sc</code>
>file or parsed changelog data this may contain only the name of the
>source package.<P>
>-->
>このフィールドは、ソースパッケージの名前を識別します。<p>
名前です。
>メインのソースコントロール情報の中や、<code>.changes</code>ファイル、
><code>.dsc</code>ファイル、解析された changelog データ中のフィールドで、
>ソースパッケージの名前だけが含まれます。<p>
データ中のフィールドでは、
><!--
>These fields may appear in binary package control files, in which case
>they provide a default value in case the <code>Packages</code> files are
>missing the information.
><code>Packages</code> ファイルにこの情報が欠落していた場合には、バイナリ
>パッケージコントロールファイルにもこれらのフィールドが出てくることがあり
>ます。この場合、この値がデフォルト値となります。
このフィールドはバイナリパッケージコントロールファイルに現れても構い
ません。そのときは、<code>Packages</code> ファイルにこの情報が欠落し
ていた場合のデフォルト値がここから採られます。
><!--
>When it appears in the <code>.dsc</code> file it is the list of binary
>packages which a source package can produce. It does not necessarily
>produce all of these binary packages for every architecture. The source
>control file doesn't contain details of which architectures are
>appropriate for which of the binary packages.<P>
>-->
>
><code>.dsc</code>ファイルに出てくる項目は、ソースパッケージによって生成
>されるバイナリパッケージのリストです。すべてのアーキテクチャに対応する必
>要はありません。バイナリパッケージがどのアーキテクチャに対応しているかの
>詳細は、ソースコントロールファイルには含まれません。<p>
<code>.dsc</code>ファイルに記載されている場合は、それはそのソースパッ
ケージが生成できるバイナリパッケージのリストです。すべてのアーキテク
チャでここに記載された全バイナリパッケージが生成できる必要はありませ
ん。個々のバイナリパッケージがどのアーキテクチャに対応しているかの…
>The disk space is represented in kilobytes as a simple decimal number.
>ディスク容量は、K バイトで表現されます。
ディスク容量は、十進整数であらわされ単位はキロバイトです。
><!--
>This field contains a list of files with information about each one.
>The exact information and syntax varies with the context. In all
>cases the the part of the field contents on the same line as the field
>name is empty. The remainder of the field is one line per file, each
>line being indented by one space and containing a number of sub-fields
>separated by spaces.<P>
>-->
>
>このフィールドは、ファイルのリストと、それぞれのファイルについての情報か
>ら構成されます。厳密な情報と書式はその内容によって異ります。すべての場合
>において、このフィールドは、フィールド名を含まない一行のリストを含みます。
>(訳注:実際のソースパッケージの<code>.dsc</code>ファイルの
><code>Files</code>エントリを参照してください。うまく訳せません^^;)このフ
>ィールドを識別するためのリマインダとして、一つのファイルにつき一行が割当
>てられます。それぞれの行は一つの空白でインデントされ、空白によって区切ら
>れた副フィールドが続きます。<p>
このフィールドは、ファイルとそれについての情報を逐一記したリストから
構成されます。厳密な情報と書式は使われる状況によります。どの場合にお
いても、フィールド名(i.e. Files:)のある行にはフィールドの内容は記述
できません。引き続く残りの部分には1つのファイルにつき一行の内容が記
されます。このとき各行は1つの空白文字でインデントされ、フィールドの
各副フィールドが空白で区切られて続きます。
><!--
>In the <code>.dsc</code> (Debian source control) file each line contains
>the MD5 checksum, size and filename of the tarfile and (if applicable)
>diff file which make up the remainder of the source package.<A
>href="footnotes.html#18" name="fr18">[18]</A>
>-->
>
><code>.dsc</code> (デビアンソースコントロール) ファイルには、それぞれの
>行に、Tar ファイル中のファイル名および(もしあれば)適切な diff ファイル、
>MD5 チェックサムとサイズとが記されます。この diff ファイルは、ソースパッ
>ケージのリマインダの役目を補完します。<A href="footnotes.html#18"
>name="fr18">[18]</A> <p>
<code>.dsc</code> (デビアンソースコントロール) ファイルの場合には、この
フィールドには Tar ファイルと必要ならソースパッケージの残りの部分になる
diff file のおのおのについて、MD5 チェックサム、サイズ、ファイル名が記
されます。
#とりあえず直訳しておきます。注記の分は検討をお願いします。
><!--
>In the <code>.changes</code> file this contains one line per file being
>uploaded. Each line contains the MD5 checksum, size, section and
>priority and the filename. The section and priority are the values of
>the corresponding fields in the main source control file - see <A
>href="#s-f-classification"><code>Section</code> and
><code>Priority</code>, subsection 4.2.9</A>. If no section or priority
>is specified then <code>-</code> should be used, though section and
>priority values must be specified for new packages to be installed
>properly.<P>
>-->
>
> <code>.changes</code>ファイルは、一つのアップロードされるファイルごとに
>一つの行を持ちます。それぞれの行には、MD5 チェックサムとサイズ、セクショ
>ン、プライオリティ、ファイル名が記述されます。Section とpriority フィー
>ルドはメインのソースコントロールファイルの対応する値となります。(中略)
>けれども、セクションとプライオリティは、新しいパッケージを適切にイン
>ストールするためには決定されていなければいけません。<p>
<code>.changes</code>ファイルの場合には、このフィールドには1つのアップロ
ードされるファイルごとに一行ずつ、MD5 チェックサムとサイズ、セクション、
プライオリティ、ファイル名が記述されます
しかしながら、セクションとプライオリティの値は新しいパッケージを適切に
インストールするため、本来指定しておかなければならないものです。
><!--
>The special value <code>byhand</code> for the section in a
><code>.changes</code> file indicates that the file in question is not an
>ordinary package file and must by installed by hand by the distribution
>maintainers. <P>
>-->
>
><code>.changes</code>ファイルの section に <code>byhand</code> という値
>が記述されていた場合は、そのファイルは通常のパッケージファイルではありま
>せん。この場合は、パッケージ管理者によって、マニュアルでインストールしな
>ければいけません。<P>
<code>.changes</code>ファイルの section 副フィールドには<code>byhand</code>
という特別な値を指定することができます。この値は、このパッケージが通常のも
のではなく、配布管理者によって人手でインストールしなければならないことを示
します。
><!--
>If a new Debian revision of a package is being shipped and no new
>original source archive is being distributed the <code>.dsc</code> must
>still contain the <code>Files</code> field entry for the original source
>archive
><code></code><var>package</var><code>-</code><var>upstream-version</var><co
>de>.orig.tar.gz</code>,
>but the <code>.changes</code> file should leave it out.
>-->
>
>新しいデビアンパッケージがリリースされ、新しいオリジナルのソースアーカイ
>ブが配布されていない場合、<code>.dsc </code>ファイルにはオリジナルのソー
>スアーカイブに対する<code>Files</code>エントリ
><code></code><var>package</var><code>-</code><var>upstream-version</var>
><code>.orig.tar.gz</code>を含んでいなければなりません。その一方、
><code>.changes</code>ファイルは消去されていなければいけません。
><hr>
新しい上流のソースアーカイブの配布を伴わず新しいデビアンパッケージがリリ
ースする場合、<code>.dsc </code>ファイルにはオリジナルのソースアーカイブ
に対する<code>Files</code>エントリ<code></code><var>package</var><code>-
</code><var>upstream-version</var><code>.orig.tar.gz</code>を含んでいなけ
ればなりません。一方、.changes ファイル中の File フィールドにはこの記述が
あってはいけません。
#分かり難いんで順序を弄りました。
><!--
>Its format is the same as that of a version number except that no epoch
>or Debian revision is allowed - see <A href="ch-versions.html">Version
>numbering, chapter 5</A>.
>-->
>
>フォーマットはバージョン番号と同じですが、デビアンのバージョンや、最新の
>β版の番号などは許されていません。<A href="ch-versions.html">Version
>numbering, chaper 5</A>をごらんください。
フォーマットはバージョン番号と同じですが、debian-revisionや、epoch は許さ
れていません。
><!--
><p><dt><em>experimental</em><dd>The packages with this distribution
>value are deemed by their maintainers to be high risk. Oftentimes they
>represent early beta or developmental packages from various sources that
>the maintainers want people to try, but are not ready to be a part of
>the other parts of the Debian distribution tree.
>-->
>
><p><dt><em>experimental</em><dd>このディストリビューションのパッケージは、
> メインテナから、ハイリスクであると宣言されています。初期のβ版や開発
> 中のパッケージで、多くのソースコードから構成されている開発中のパッ
> ケージや試してほしいと思っているけれども、デビアンの他のディストリビ
> ューションに 含まれるほどの完成度ではないものが含まれています。
#ここの「ソース」はソースコードではなく出所のこと。
><!--
>This field occurs in <code>.changes</code> files, and specifies a format
>revision for the file. The format described here is version
><code>1.5</code>. The syntax of the format value is the same as that of
>a package version number except that no epoch or Debian revision is
>allowed - see <A href="ch-versions.html">Version numbering, chapter
>5</A>.
>-->
><code>.changes</code> ファイル にあらわれます。そして、ファイルのフォー
>マットのバージョンを指定します。ここでは、バージョン、<code>1.5</code>が
>指定されます。フォーマットの値の書式は、開発版のDebian バージョンが許可
>されてない場合以外は、パッケージのバージョン番号と番号と同一です。
<code>.changes</code> ファイル にあらわれるこのフィールドは、ファイル
のフォーマットのバージョンを指定します。この手引きに書かれているフォ
ーマットは、バージョン<code>1.5</code>です。書式はバージョン番号と
同じですが、debian-revisionや、epoch は許されていません。
><!--
>These fields in <code>Packages</code> files give the size (in bytes,
>expressed in decimal) and MD5 checksum of the file(s) which make(s) up a
>binary package in the distribution.
>-->
><code>Packages</code> ファイルにあるこれらのフィールドは、 サイズ(単位は
>十進法で表現されたバイトです。)と MD5 チェックサムを含みます。これらはディ
>ストリビューションのバイナリパッケージの補助の役目を果たします。
<code>Packages</code> ファイルにあるこれらのフィールドは、 サイズ(単位は
十進法で表現されたバイトです。)とディストリビューションのバイナリパッケ
ージを構成するファイルの MD5 チェックサムです。
><!--
>This field in <kbd>dpkg</kbd>'s status file contains information about
>the automatically-managed configuration files held by a package. This
>field should <em>not</em> appear anywhere in a package!
>-->
>
> <kbd>dpkg</kbd>のステータスファイルのこのフィールドは、パッケージによっ
>て自動的に管理される設定ファイルの情報を持っています。このフィールドは、
>パッケージ中のどこにあっても<em>いけません</em>。
<kbd>dpkg</kbd>のステータスファイル中のこのフィールドは、自動処理され
たパッケージ中の設定ファイルについての情報を保持します。
#自動処理する主体は、パッケージではなく dpkgでしょう。
--
Seiji Kaneko seiji@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx
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