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Re: description status
前原です。
From: "Katsura S. Yoshio" <shishamo@xxxxxxxxxxxxxxx>
Subject: Re: description status
Date: Tue, 5 Jan 1999 22:02:16 +0900
> これ、あっちの方たちも技術的には認めていて、問題は Management のシステ
> ムで、誰かが変な訳をつっこんでも自分らにはチェックできないから、そのシ
> ステムをつくってよ(提案してよ)、という流れじゃなかったですかね。
翻訳を取り込むための現実的なシステムを提案すれば実現できるのなら、いくら
でもきっちりした提案をするのですが、今回はそれ以前の問題だったように思い
ます。
結局のところ、パッケージのサイズが大きくなる(これにはいくらでも反論でき
るのですが、そもそも反対する人には効果がないと思うので反論しません)とか、
パッケージメンテナの仕事が増える(「各国語の Description を各パッケージに
取り込む」と文章で書くと面倒そうに見えますが、少なくとも私には、それほど
大変な作業だとは思えませんし、そもそも、パッケージメンテナは、翻訳を頻繁
に更新しないといけないような Description を書くべきでないと思います)から
やめろ、というのが大方の意見だったと認識しています。
最後には、翻訳した Description をパッケージの外に置いて何とかする方法を
考えようというところに議論がいったので、もういいや、と投げてしまいました。
# 私はパッケージを 1 つだけどこかから取ってきて、"dpkg --info" したとき
# にも、言語を切り替えてくれるのが理想だと思っているのですが、そのレベル
# まで期待するのは贅沢という意見が多いのだろうと予想しています。
少し前のメールにも書きましたが、rpm は、翻訳 Description をサポートして
いるようなので(どのレベルまで実装しているのかは、私も知りません)、時間が
できたらそちらも研究してみようと思います。
> すみません。私もサポートしたかったのですが、全部のながれを追えなかったし、
> そう悪い方向ではないように私には思えたので、様子を見ていました。
うーん、英語圏以外から少なくとも賛成してくれる人が 1 人くらいは出てくる
と思っていた(私信で海外の方から応援のメールを 1 通だけもらったのですが、
それだけでは…)のですが、甘かったですね。
> > 現在のパッケージングシステムの枠組で実現できる、chdesc でいくのがベスト
> > だと思います。
>
> まず、こっちで実現するというのが、てっとり早くていいと思います。
>
> ただし、ベストかというと、やっぱり私はパッケージ自体にその言語に対応し
> た Description を突っ込むというがベストだと思います。しかし、これには
> 時間がかかるので、徐々にあちらの人間と合意をとって、システムを作ってい
> くというのがいいと思います。
私も、長い目で見たときにはこの方法が一番いいとは思っています。
ただ、最近感じることなのですが、Debian の開発ではパッケージの作成という
範疇では個人の裁量でかなり自由なことができる(この部分はすばらしいと思い
ます)のですが、そこから一歩でも外に出る(パッケージングシステムそのものを
どうこうするとか)と簡単そうなことでも反対が出て、すぐに行き詰まるように
感じています。
ざっと思いつくところでは、
* ソースの依存関係
* FreeBSD の ports 的なシステム
* Pentium 最適化
* 新 Section 増設
* 非対話的なパッケージインストール
あたりでしょうか。
このあたりの話題、相当前から繰り返し議論されているのに、いつも明確な結論
が出ないままに終わってしまうので、結局開発者レベルでの FAQ になっている
ように思います。
「こうあるべきだ」とか断定してくれる人がいれば、多少不満があってもそれに
従うのですが、そういう人がいない(少なくとも、私にはそう見えます)のが問題
のように感じます。
# …と愚痴ったところで仕方がないので、もっと本家の開発動向を追ってみます。
# そろそろ現状のパッケージングシステムにも限界が見えてきているようなので。
> 本家 debian-doc に出すときは、論点を整理して、短かいメールにしていただ
> けないでしょうか?
(中略)
> ってな具合に Interactive になるような流れにしていただければサポートし
> やすいです。
すみません。以後気をつけます。英語力のなさを説明でカバーしようとすると、
ついつい長くなってしまうもので(^^;)。
> この場合だと、chdesc のシステムを作ってしまったあとで、本家 debian-doc
> に、
(中略)
> とかいう流れがいいですかね。
ただ、Description をパッケージの外部に置くことが定着すると、「もう実用に
なっているのだからいいじゃないか」という意見が強くなるというのはあるかも
しれませんね。
でも、今はユーザの前に動くものを「ドン」と出して盛り上げる(例によって、
翻訳者が不足することは充分に予想されるので)方がいいかも、と思いました。
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Keita Maehara <maehara@debian.or.jp>