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Re: Packaging Manual 第11章



鍋谷です。

shayase@xxxxxxxxxxxxxxx (HAYASE Shigenori) writes:

> またまた、早瀬です。
> Packaging Manual 第11章 まで作業が終りましたので、

お疲れ様です。

> <!-- ORIG
> 	This can be used locally to override a package's version of a
> 	file, or by one package to override another's version (or
> 	provide a wrapper for it).
>  ORIG -->
> 	この方法は、あるパッケージのあるバージョンを同一のプログラムで
> 	上書きする場合にも使えますし、違ったパッケージのファイルを
> 	上書きする場合にも使えます
> 	(または、そのプログラムを包含するラッパーを提供します)。
>       </p>

この方法は、あるパッケージに含まれるファイルを同じファイルの異なる
バージョンで上書きする場合や、異なるパッケージに含まれる別のファイル
で上書きする(または、そのラッパーを提供する)場合に利用できます。

> <!-- ORIG
> 	Before deciding to use a diversion, read <ref
> 	id="alternatives"> to see if you really want a diversion
> 	rather than several alternative versions of a program.
>  ORIG -->
> 	退避バージョン (diversion) の使用を決定する前に、
> 	<ref id="alternatives"> を読んでください。本当に、
> 	退避バージョンを必要としているのか、単にあるプログラムの
> 	いくつかの代替バージョンを必要としているのではないのか、
> 	確認してください。

あるプログラムに対して複数の代替バージョンを提供するよりも、
退避バージョンを使用する方が適切であること確認してください。

> <!-- ORIG
> 	There is a diversion list, which is read by <prgn>dpkg</prgn>,
> 	and updated by a special program <prgn>dpkg-divert</prgn>.
> 	Please see <manref name="dpkg-divert" section="8"> for full
> 	details of its operation.
>  ORIG -->
> 	特別なプログラム、<prgn>dpkg-divert</prgn> は、退避された
> 	パッケージのバージョンリストを更新します。そして、そのリストは、
> 	<prgn>dpkg</prgn> によって使用されます。詳しくは、
> 	<manref name="dpkg-divert" section="8"> をごらんください。

退避操作専用のプログラムである <prgn>dpkg-divert</prgn> は、
退避されたファイル一覧を更新します。この一覧は、<prgn>dpkg</prgn>
によって使用されます。この操作に関する詳細は、
<manref name="dpkg-divert" section="8"> をご覧ください。

> <!-- ORIG
> 	When a package wishes to divert a file from another, it should
> 	call <prgn>dpkg-divert</prgn> in its preinst to add the
> 	diversion and rename the existing file.  For example,
>  ORIG -->
> 	パッケージが、その中のファイルを他のものと置きかえようと
> 	する場合、preinst スクリプト中から、<prgn>dpkg-divert</prgn>
> 	を呼ばなければいけません。そして、退避バージョンを付けくわえ、
> 	既存のファイルの名前を変更します。例えば、

あるパッケージが、別のパッケージに含まれるあるファイルを退避したい
場合、preinst スクリプト中から、<prgn>dpkg-divert</prgn>
を呼ばなければいけません。<prgn>dpkg-divert</prgn> は、退避ファイル
一覧にエントリを追加し、既存のファイルの名前を変更します。

> <!-- ORIG
> 	</example> Testing <tt>$1</tt> is necessary so that the script
> 	doesn't try to add the diversion again when
> 	<prgn>smailwrapper</prgn> is upgraded.  The <tt>−package
> 	smailwrapper</tt> ensures that <prgn>smailwrapper</prgn>'s
> 	copy of <tt>/usr/sbin/smail</tt> can bypass the diversion and
> 	get installed as the true version.
>  ORIG -->
> 	</example>最初の引数 <tt>$1</tt> をテストしているのは、
> 	<prgn>smailwrapper</prgn> を更新するときに、スクリプトが
> 	再度退避操作を行わないようにするためです。オプションの
> 	<tt>--package smailwrapper</tt> は、<prgn>smailwrapper</prgn>
> 	のコピーである <tt>/usr/sbin/smail</tt> の退避バージョンを
> 	作らず、かつ<prgn>smailwrapper</prgn> が本来のバージョンとして
> 	インストールされることを保証します。

オプション <tt>--package smailwrapper</tt> は、<prgn>smailwrapper</prgn>
に含まれる <tt>/usr/sbin/smail</tt> が、退避バージョンではなく
本来のバージョンとしてそのままインストールされることを保証します。

-- 
大阪大学理学研究科物理学専攻 博士後期課程2年 大坪研究室(06-6850-5346)
         鍋谷 栄展      nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx