[debian-users:11226] Re: About make-kpkg.

[ISHIKAWA Mutsumi <ishikawa@xxxxxxxxxxx>]

むつみです。

 Mitsuru Oka <oka@debian.or.jp> さんは
   Subject: [debian-users:11225] Re: About make-kpkg.
   Message-ID: <19981222193038L.oka@debian.or.jp>
 において言いました

>> 岡＠情報科学.高知大です。

>> おぎそ> そこで質問なのですが、この -zimage なるオプションは
>> おぎそ> どんな効果があるのでしょうか。
>> 
>> 圧縮カーネルを作成する、でいいと思います。いろんな機能を付け
>> てカーネルサイズが大きくなると、86 モードでの 640k 以内(だっ
>> け?)に収まらなくなり、起動できなくなるのがそもそもの原因だっ
>> たと思います。

 ちがいます。zimage も bzimage も両方とも圧縮カーネルです。

 詳細は省きますが、zimage の方は、その booting メカニズムの制限上
(kernel ローディングルーチンを除く)純粋な圧縮 kernel イメージが
512KBytes 以内に収まっている必要があります。

 それに対し、bzimage の場合、512KBytes 以上のサイズの圧縮 kernel イメー
ジを boot できるようになっています。ただし、bzimage の
kernel boot シーケンス中で利用される、ある BIOS コールは、比較的新しい
BIOS でしか実装されていない(あるいは、新しくても実装していない BIOS も
当然ある)ため、bzimage の kernel boot シーケンスがうまく実行できない
マシンがあります。

 Debian の kernel-package はディフォルトでは bzimage な kernel image
を作成するようになっています。ですので、一部のマシンでは、そのままでは
boot できない kernel ができてしまいます。それを避ける、つまり zimage
な kernel を作成するようにするのが -zimage オプションです。

 だだし、この場合、あまりに多くのデバイスドライバを(kernel module では
なく) kernel にスタティックにリンクしてしまうと 512KBytes 以内に収まら
ない kernel image ができてしまい zimage の kernel boot シーケンスでは
boot できなくなってしまいます(って、まあ、なんでもかんでもリンクするよ
うなことをしない限り、512KBytes を越えてしまうことは少ないでしょうけど)

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 From Nagoya
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