[debian-users:12215] Re: historical info

[Mitsuru Oka <oka@debian.or.jp>]

岡＠情報科学.高知大です。


"kenn"すなわち"Ken N."さんより:
kenn> =   
kenn> =   ルされたアプリケーションが致命的なバグを抱えていて、dpkg の
kenn> =   管理管轄のディレクトリに無作法に書き込みをしたり(suid 指定で
...
kenn> どこまで緻密にシステム管理するかによっては、システム監査や運用
kenn> でもこれらの管理データを保護しなくてはならない場合もあるかもし
kenn> れませんが、一般的にはシステム現状から管理データを復元する仕組
kenn> みがあればよさそうです。news-recovery(8)のような。

もうちょっと現実的な事を挙げます。システム管理者がまだ未熟だっ
たり、冒険を冒して、とんでもない操作ミスをしてしまうっていう
のはどうでしょうか。僕は以前(普通のユーザとしてですが)、

 % find ~/ -name '*~' -exec rm {} \; -print

と行おうとして、

 % find ~/ -name '*' -exec rm {} \; -print

を実行してしまった事があります。UNIX は、わりと泥臭い部分も
持ち併せているので、システム管理にも、失敗がつきものです。

データの回復っていうのでちょっとまた変な考えが出てきました。
微分方程式系とか差分方程式系には、解の安定度みたいなのがあり
ますが、Debian システム(=系)をこういった式でシステムの状態空
間を大雑把にモデル化して安定度を判定できないかなー、と思った
りしました。

# 本当の状態空間はそれこそハードディスクの容量分だけ考えなきゃ
  ならんのかもしれませんが、かなり大雑把にできないかな、と。

自己修復能力を持っている程、安定度が高くなりそうです。アトラ
クタを描いてみて(って何次元だろ^^;)弱点を調べるとか...。


kenn> =   それでなくても、大なり小なり、一貫性の破壊は起こり得るような
kenn> =   気がします。アプリケーションがデータベースを作成したものの、
kenn> =   アンインストールされて、データベースが残ってしまったというの
kenn> =   も、システムは不健康な状態にあると言えそうです(普通は purge
kenn> =   の時に postrm あたりで削るのかな)。

kenn> あ、それ、アプリケーションのデータベースですよね。例えばINNを
kenn> アンインストールしたのに/var/lib/news/history が残っちゃったと
kenn> かですよね。それ、管理対象として考えてないです私は。

え、どうしてですか。簡単ではないのは分かりますが、ゴミが溜まっ
たら容量が減ってシステムを圧迫しますよ...。

# お...総合容量を算出してシステムのゴミ率(?)を算出できそう
  だ...。

たぶん、徹底した管理メカニズムを提供しようとすると、アプリケー
ションのファイルはさらに属性化されて、もっとしんどいパッケー
ジモデルになりそうな気もしますが、考えてないうちは何とも言え
ないです。


kenn> あとは何かな。
kenn> パッケージに嘘つかれて、インストール後にシステム現状と管理デー
kenn> タが矛盾するような場合かな。一貫性が保たれているかどうかを検査
kenn> できる仕組みが要りそうですね。

はい。これは

 1. ソースパッケージ → バイナリパッケージ
 2. パッケージのアップロード
 3. システムへのインストール

の3つの境界で(静的|動的)検査が必要です。lintian は今のパッケー
ジの中途半端なモデルを抱えて苦しんでますから再整理が必要です。


kenn> =   # さて、議論がいかに形になるかがネックになりそう...。

kenn> 実装が無理なら、分析と設計をちょっと具体的に考えて交換してみる
kenn> とか。

明文化する必要がありますよね。
# 自分自身でどれだけやる気があるかが未知数...。

kenn> ＃UML で書けます？tgifかdia かなんか。

う。UML は本を買ったものの、自分で書く分には即コーディングに
なってしまうし、人と交換する事なんか無かったのであんまり使え
ません...。時間ができたら再勉強します。

# dia ってすごく面白いですよね〜。
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岡 充 (Mitsuru Oka)
高知大学理学部情報科学科4回生