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[debian-users:20256] Re: grub & extipl
佐野@浜松です。
In article <871z7dk15y.wl@xxxxxxxxxxxxxxx>,
at Thu, 20 Jan 2000 10:00:20 +0900,
on Re: grub & extipl,
Tetsuo Tomokuni <tomokuni@xxxxxxxxxxxxxxx> さん writes:
> 友國@lilo です。
こんにちは :)
> > mbr/extipl のいずれも、Linux を起動するには LILO や grub、LXBoot などが
> > 必要です。
>
> LILO には boot.b 、 grub には stage1 ってのがありますが、
> これも mbr/extipl と同じようなものと考えていいのでしょうか?
LILO や grub は MBR に 1st boot loader (boot.b の最初の部分) や stage1 を
インストールすることで、純正 IPL/mbr/extipl が無くてもシステムを起動できる
ようになりますが、いずれも MBR にあるコードだけでは動作が完結せず、例えば
複数のシステム (W9x とか WNT とか OS/2 とか *BSD とか *Linux とか、、、)
をそれぞれのパーティションにインストールして切り換える場合などには、LILO や
grub をインストールしてあるパーティションを消してしまうと他のパーティション
のシステムもすべて起動できなくなってしまう事態を招きます。
mbr / extipl は MBR の 446 bytes だけでコードが完結しているので、
複数のパーティションにあるシステムを切り換えて使う場合、どの
パーティションからも独立して動作できますから、特定のパーティションを
上書きしてしまうとすべてのシステムが起動不能になってしまうということは
起きません。
また、extipl の場合は EDD (64bit リニアセクターアドレッシング) アクセスでは
無いほうの、通常のコードの場合、2 台目以降のディスクからも起動できるので、
複数のドライブにインストールする場合、ドライブの接続構成を変更しても
MBR にある extipl 自体は変更する必要がありません。
# ただし、自動起動できるのは 1 台目のディスクにあるパーティションだけで、
# 2 台目以降のドライブから起動する場合はシフトキーを押してメニューから
# 選択する必要があります。
また、同じディスクに Windows NT と Linux をインストールしてある場合、
extipl で起動パーティションを選択する方法で簡単に NT を起動できました。
extipl の起動コードはフロッピーにもインストールできるので、ひとつ
用意しておくと Win 系などで MBR のコードを書き換えてしまった場合にも
簡単に復活できます。
> # そのへんがいまいちよく分かっていない。。。^_^;
考え方によっては、grub や LILO だけで起動できるわけですから、
MBR の純正 IPL や mbr/extipl は余分だということも言えますが、
特に複数のシステムがインストールしてある場合、それぞれのシステムの
起動設定は各ルートファイルシステムの PBS (partition boot sector) に
インストールして、それを MBR の mbr/extipl で切り替えるというほうが
設定が楽になる、という考え方もあります。
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# (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
<kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)