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[debian-users:20778] Re: XFree86 の設定について



こんにちは、野中@ Debian 中級者です。


# 労力かけてアップグレードするほど、開発版って価値あるの?
# 何かいいことある?ってことかなぁと、推測してリプライしてみました。
# 外してたら、まぁ、軽く読み流しといてくださいまし。

"H. Shigematsu" さん >
> Q4:potato等のkernelと基本システム(base14-x.bin)をダウンロード
> 出来ますが、
>     もし、この基本システムをhammの基本システムと交換出する事は
>      意味がありますか?
>    (理由:基本システム以外の多数のプログラムのダウンロード労力が
>       大変と思います。)

※ Debian GNU/Linux
hamm	(2.0)
slink	(2.1) 旧安定版
potato	(2.2) 新安定版 (準備中、旧開発版)
woody	(2.3) 新開発版

A4: 使い方によって、意味があったりなかったりすると思います。(回答は初心
者が読むことを想定して書いています。表現に若干曖昧な箇所もあります。)

  アプリケーションを使うだけでなく、Linux や Debian の仕組みそのものにも
興味があり、将来、Debian パッケージ作成やアプリケーション開発をする予定
があるのならば、労力をかけて交換=アップグレードしていく意味があると思い
ます。(開発版の woody (2.3) へのアップグレードに挑戦してみるのもいいです
ね。)

  なぜなら、アップグレードしていく過程では、様々なトラブルがつきものであ
り、そのトラブルの解決を通して、だんだんと Linux や Debian の仕組みその
ものに詳しくなることができるからです。(Linux や Debian の仕組みそのもの
に詳しくなれば、Debian パッケージ作成やアプリケーション開発への道もだい
ぶ近くなりますね。)

  アプリケーションを使う以外、特に予定もないのならば、労力をかけてアップ
グレードしていく意味はあまりないと思います。(※ 安定版の potato (2.2) を
新しくインストールすることをおすすめします。)

  なぜなら、労力をかけてアップグレードするに見合うだけ、アプリケーション
を使うのがより快適になるかというと、必ずしもそうとも言えないからです。
(新しくしてしまったばかりに、余計なトラブルを抱え込んで、使いにくくなっ
てしまう危険もありますね。)

※ hamm (2.0) をそのまま使い続けるのは、セキュリティホールが発見されたア
プリケーションも多々あるので、問題があります。セキュリティホールを塞いだ
新しいアプリケーションにアップグレードするのも、労力がかかりますから、
potato (2.2) がリリースされるまで数日待って、最初から新しい安定版を使う
のが楽でしょうね。急ぐなら slink (2.1) でも良いですね。

おまけ。
問い。
なんでアップグレードってそんなに大変なの?
答え。
パッケージをアップグレードすると、それが他のパッケージに影響し、
そいつがまた他のパッケージに影響して、、、とどんどん崩れていって、
ややこしくてわけわからん状態になったりすることが (よく) あるから。

# 謎のループ (A→B、B→C、C→A) なんてのもあったりします。(笑)
# もちろん、仕組みさえわかれば、そんな不思議な話ではないような。



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Ken Nonaka <nonaka@xxxxxxxxx>       Internet Mutual Aid Society Yokohama