[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[debian-users:44259] Re: 1024シリンダ問題について教えてください
長南です。
Ishikawa さんのメールより [debian-users:44254]
>
> 今質問されている内容に答えるには、本が一冊必要です。
確かに、この問題をメールで説明するのは勘弁してもらいたいところですね。
でも、これだけは言っておいた方がよいと思います。
「よほど古いマシンを使っているのでないかぎり、1024 シリンダ問題
というのは、もう存在しません」
もうすこし説明すると、1024 シリンダ問題というのは、古い BIOS による
制限ですから、大容量ディスクに対応した BIOS、その新しい機能をきちんと
利用している MBR とブートローダがそろえば、問題になりません。
ただし、1024 シリンダ問題の名残のようなことは、まれにあります。
私の経験ですが、Windows Me が入っていたマシンの場合、kernel を
1024 シリンダ以上の場所に置くことは出来ます。しかし、LILO を
1024 シリンダ以上の位置にあるパーティションのブートセクタに
入れると、そのパーティションをアクティブにしても、MBR から
LILO を呼び出すことが出来ませんでした。これは Windows Me の
標準 MBR の問題のようです。
> > ・ブートローダーをMBR以外にインストールする際、/boot
> > という名のパーティションでなければいけないのか?
ついでですから、これも答えておきましょうか。私はブートローダは
LILO しか知らないので、LILO の話をします。LILO は Linux の
パーティションなら、SWAP パーティションでないかぎり、一番目の
ディスクの基本パーティションのどこへでも入れられます(拡張
パーティションそのものでも OK)。その後、そのパーティションを
アクティブにするだけです。論理パーティションについては、
以前は入れても無効でした。今では入れられるようになったのかも
しれませんが(それはむしろ標準の MBR の問題だと思う)、試した
ことがないので、確言は出来ません。
GRUB についてはよく知りません。
# debian の経験ではないので恐縮なんですが、こういうことはどこの
# ディストリビューションでも同じでしょう。
--
長南洋一