[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

Debian-Installer errata 訳



 やまねです。

 Debian-Installer を試していて errata を確認したところ、
 まだ訳されていなかったので、訳してみました。
 http://www.debian.org/devel/debian-installer/errata

 wml はまったく判っていないので、おかしな所があったら修正
 願います。また、例の如くによって意訳部分があります。原文
 と比較しておかしすぎる所があればご指摘ください。


---------------------------------------------------------------------------------
#use wml::debian::template title="Debian-Installer 正誤表"
#use wml::debian::recent_list

<h1><a name="beta4">ベータ 4 に対する正誤表</a></h1>

<p>
これは Debian-Installer のベータ 4 における既知の問題のリストです。
ここに挙げていない問題を見つけた場合、問題を記述した
<a href="report-template">インストールレポート</a>
を送ってください。
</p>
<ul>
	<li><b>Windows OS が検出されません。</b>
	 インストーラは Windows が NTFS ファイルシステムを使用している場合に
	 インストールされている Windows の検出に失敗することがあります。
	 その場合 grub の boot メニューに追加されません。
	</li>
	
	<li><b>安全ではないカーネルをインストールします。</b>
	インストーラに使われているカーネルは幾つかのセキュリティホールを抱えた
	脆弱なものです。インストール後、新しいカーネルにアップグレードするのを
	推奨します。通常、debian-installer は Debian のテスト版をインストール
	することになるので、インストールされたシステムにはテスト版にまだ修正が
	含まれていないセキュリティホールもあるため脆弱な状態になっています。
	</li>

	<li><b>モジュールへの引数は無視されます。</b>
	エキスパートモードではインストーラはロードするモジュールへ渡す引数の
	プロンプトを表示します。これらの引数は modprobe のバグのために無視されて
	しまいます。そのような引数を指定する必要がある場合、ベータ3の利用を推奨
	します。
	</li>
	
	<li><b>2.6 カーネルでのコンソール切り替えに問題があります。</b>
	インストーラが 2.6 カーネルを利用する際、仮想コンソールを切り替えた場合
	にスクリーン表示が崩れます。これはインストール中のみの問題です。
	インストール中に shell を使う必要がある場合はメインメニューに戻り、
	メニュー項目の「シェルを利用する」を使ってください。
	</li>
	
	<li><b>一般的な alpha ハードウェアはサポートされません。</b>
	このリリース候補版に含まれているバージョンの linux カーネルでは幾つかの
	一般的な alpha ハードウェアはサポートされていません。これは qlogicisp 
	ドライバと de4x5 および DEC チップベースのイーサネットカード用の tulip 
	ドライバを含みます。
	</li>

	<li><b> sparc 版での Creator 3D 、全 SBUS 及び UPA フレームバッファ
	デバイスのサポートに問題があります。</b>
	<a href="http://bugs.debian.org/245620";>バグ</a> のために左記のフレーム
	バッファデバイスはインストーラで使えません。回避方法として、カーネルに 
	debian-installer/framebuffer=false パラメータを渡して起動を試してみる
	ことができます。
	</li>

	<li><b>sparc 版では CDROM から起動しません。</b>
	幾つかの sparc マシンでは、CDROM から起動しません。"devfs=mount rw" 
	を渡すことで動くかもしれません。成功・失敗に関わらず報告をお願いします。
	</li>
	
	<li><b>S390 アーキテクチャはサポートされていません。</b>
	S/390 アーキテクチャはこのリリースでは唯一サポートされない Debian 
	アーキテクチャです。S390 インストールイメージは提供されますが、
	これを用いたインストールを行うにはかなり手を入れる必要があります。
	</li>
	
	<li><b>oldworld powerpc はサポートされません。</b>
	oldworld powerpc マシンへのサポートは不完全です。
	ブートローダがインストールされず、インストーラの起動時にも問題があるようです。
	</li>

	<li><b>MIPS への移植はベータ版にはまだ含まれていません。</b>
	カーネルのバグのため、MIPS への移植はこのベータ版にはまだ含まれていません。
	ベータ 4 の MIPS 版のリリースはまもなくとなっています。
	</li>
	
	<li><b>アラビア語とヘブライ語の表示の問題。</b>
	インストーラにはアラビア語とヘブライ語の文字が適切に表示されるのに必要な 
	BIDI サポートが備わっていません。
	</li>

	<li><b>partitioner が遅い。</b>
	パーティション用プログラムの動作が遅く、特に hppa アーキテクチャにおいて顕著です。
	次回以降のリリースで改善予定です。
	</li>
</ul>

<h1><a name="beta3">ベータ 3 に対する過去の正誤表</a></h1>
<ul>
	<li><b>powerpc 版でのキーボード設定。</b>
	powerpc 版のインストーラは first stage でのインストール最中に
	キーボードの種類を設定できません。daily build で修正されています。
	</li>
	
	<li><b>fstab に CD-ROM が追加されません。</b>
	/etc/fstab に CD-ROM ドライブのエントリが含まれていません。
	daily build で修正されています。
	</li>

	<li><b>alpha 版は SCSI CD-ROM からインストールできません。</b>
	DEC の Alpha アーキテクチャではカーネルのバグのために SCSI CD-ROM 
	からのインストールが失敗します。回避方法としては、IDE CD-ROM 
	を持っているのであればそれを使うか、netboot インストールを行うかです。
	</li>

	<li><b>ia64 版の netboot インストールは壊れています。</b>
	ia64 用の netboot インストールイメージには必要なカーネルモジュールが
	幾つか欠けています。これは daily build で修正されています。
	</li>

	<li><b>ia64 版では USB キーボードがサポートされていません。</b>
	ia64 版では USB キーボードのサポートが壊れています。
	この問題は daily build で修正されています。
	</li>

	<li><b>sparc 版では CD は動作しません。</b>
	sparc 版の CD は全てのマシンでは起動しないことが判っています。
	動くかも知れないし動かないかもしれません、成功・失敗のレポートを評価しています。
	起動時にカーネルに "root=/dev/rd/0 rw" と渡してやると良いかもしれません。
	また、sparc netinst CD にはカーネルイメージが含まれていないので、
	代わりに businesscard CD を利用しましょう。
	</li>
	
	<li><b>アラビア語とヘブライ語の表示の問題。</b>
	インストーラにはアラビア語とヘブライ語の文字が適切に表示されるのに必要な 
	BIDI サポートが備わっていません。
	</li>

	<li><b>幾つかのハードウェア RAID での問題。</b>
	DAC960 や cciss などのハードウェア RAID を備えた幾つかのマシンで
	インストールが失敗します。これは DAC960 と少なくとも幾つかの Compaq 
	コントローラに対しては daily build で修正されています。
	</li>
</ul>

<h1><a name="beta2">ベータ 2 に対する過去の正誤表</a></h1>
<ul>

	<li><b>幾つかのアーキテクチャで安全ではないカーネルをインストールします。</b>
	インストーラに利用されているカーネルは
	<a href="$(HOME)/security/2003/dsa-403">do_brk() security hole</a>
	のようなセキュリティホールに対して脆弱です。
	インストール後に新しいカーネルにアップグレードするのをお勧めします。
	大抵、、debian-installer は Debian のテスト版をインストール
	することになるので、インストールされたシステムにはテスト版にまだ修正が
	含まれていないセキュリティホールもあるため脆弱な状態になっています。
        </li>

	<li><b>reiserfsprogs がインストールされません。</b>
	インストーラは reiserfs ファイルシステムの作成が出来ますが、
	インストールされたシステムには reiserfsprogs パッケージがありません。
	起動と動作には問題ありませんが、まず始めにパッケージをインストール
	したほうがよいでしょう。
	</li>

	<li><b>ホスト名の入力用のプロンプトが表示されません。</b>
	幾つかのインストールタイプではシステムのホスト名の入力用のプロンプトが
	表示されず、標準ホスト名の "debian" が使われます。
	インストール後に <kbd>/etc/hostname</kbd> と <kbd>/etc/hosts</kbd> 
	ファイルを編集して変更できます。
	これは CD からのインストールには影響しません。
	</li>

	<li><b>USB キーボードの問題。</b>
	Debian-Installer は USB キーボードをサポートしていますが、
	インストールした Debian システムを起動した際に、キーボードは
	おそらく使えなくなります。
	</li>
	
	<li><b>フランス語での基本システムの設定が不完全です。</b>
	バグのため、フランス語でのインストールは Debian 基本システムの設定中に
	途中で終了し、最初のメッセージに戻ってしまいます。
	</li>

	<li><b>基本システムの設定はラテン言語以外では使い物になりません。</b>
	インストーラの second stage では、例えば日本語のようなラテン言語以外の
	サポートがまだ完了していません。これらの言語のいずれかを利用して
	インストールを行っている場合、再起動後に表示が読み取り不可能なものに
	なるでしょう。
	</li>
</ul>

<h1><a name="beta1">ベータ 1 に対する過去の正誤表</a></h1>
<ul>
	<li><b>インストール後に IDE CD-ROM が利用できません。</b>
	SCSI ハードディスクのみのシステムにインストールしたのだが、IDE CD-ROM
	を最初のインストールを終え再起動後に追加のパッケージをインストール
	するために使う CD-ROM として利用できなくなります。
	問題を解決するには、他の仮想コンソールに切り替え、modprobe ide-cd 
	と実行すれば、パッケージのインストールを続行できます。
	この問題は最新の daily build では修正されています。
	</li>

	<li><b>ダウンロード用のミラーの選択ができません。</b>
	どの Debian ミラー利用するのかを聞かれないかもしれません。
	そして US にある標準のミラーは世界の特定の地域 (オーストラリアなど) 
	からでは遅いことがあります。
	違うミラーを選択する必要がある場合、<tt>DEBCONF_PRIORITY=medium</tt> 
	としてインストーラを起動します。詳細は INSTALLATION-HOWTO を参照
	してください。この問題は daily build で修正されています。
	</li>

	<li><b>手動でのミラー選択ができません。</b>
	手動でのミラー選択は動作しません。ローカルのミラーを利用したい場合は
	このベータ版ではなく daily build を使ってインストールしてください。
	</li>

	<li><b>複数のイーサネットカードでの問題。</b>
	2 枚以上の NIC を持つシステムではネットワーク越しにインストールはできません。
	そのようなシステムの場合、ベータ 1 ではなく daily build を利用してください。
	</li>

	<li><b>SCSI CD-ROM からのインストールにはドライバフロッピーが必要です。</b>
	INSTALLATION-HOWTO で説明しているように、CD-ROM ドライブが SCSI 接続の場合、
	ドライバフロッピーをインストーラが CD-ROM ドライブを使えるようになる前に
	ロードしなければなりません。ドライバフロッピーをロードできない場合は、
	Debian-Installer ベータ 1 の CD-ROM インストールはできません。
	現在のところ、回避方法は netboot インストールのような他のインストール方法を
	使うことだけです。
	</li>

	<li><b>USB キーから直接起動できません。</b>
	インストーラのベータ 1 は USB キーからの直接起動をサポートしていません。
	回避方法としては、フロッピー 1 枚から起動してから USB キーを使う方法を
	利用します。または、最新のハードウェアで USB キーからの直接起動をサポート
	している daily build に挑戦することになるでしょう。
	</li>

	<li><b>キーボード選択が壊れています。</b>
	幾つかの言語を選択すると間違ったキーボードが選ばれます 
	(例えば、オーストラリア英語では Dvorak になります)。
	この問題を回避するには、ブートプロンプトで DEBCONF_PRIORITY=medium 
	として優先度を中にして起動し、正しいキーボードを選択します。
	</li>
</ul>



-- 
Regards,

 Hideki Yamane    mailto:henrich @ samba.gr.jp/iijmio-mail.jp