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Re: subject of Debian JP Project
- From: Taketoshi Sano <xlj06203@nifty.ne.jp>
- Subject: Re: subject of Debian JP Project
- Date: Tue, 31 Aug 1999 02:03:34 +0900
- X-Dispatcher: imput version 980905(IM100)
- X-fingerprint: DA 00 13 8C 49 BB 60 BE A4 54 3D AF 2E CE 28 DD
- X-ML-Info: If you have a question, send a mail with the body"# help" (without quotes) to the address jp-policy-ctl@debian.or.jp;help=<mailto:jp-policy-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ML-Name: jp-policy
- X-MLServer: fml [fml 2.2]; post only (only members can post)
- References: <19990827084740Y.kohda@pm.tokushima-u.ac.jp>
- Message-Id: <19990831020334B.xlj06203@xlj06203.nifty.ne.jp>
- X-Mail-Count: 00050
- X-Mailer: Mew version 1.93 on Emacs 20.3 / Mule 4.0 (HANANOEN)
佐野@浜松です。時間が無い、、、
In <19990827084740Y.kohda@pm.tokushima-u.ac.jp>,
at Fri, 27 Aug 1999 08:47:40 +0900,
on Re: subject of Debian JP Project,
Atsuhito Kohda <kohda@nsx.pm.tokushima-u.ac.jp> さん writes:
> From: Taketoshi Sano <xlj06203@nifty.ne.jp>
> Subject: Re: subject of Debian JP Project
> Date: Wed, 25 Aug 1999 23:24:39 +0900
> > 私はまだ Debian JP Project に参加して 1 年経っていないので、昔のことは
> > わかりませんが、「現行の会則」というのは -private で「全員で議論」して
> > 決めたものではないのでしょうか ?
>
> 昔のことは知りませんが「全員」が一桁とかせいぜい
> やっと二桁だったのでは?
> JPNIC 申請の為とかも聞きますし。
>
> > Debian Project は (公称 ?) 600 人ほどの集まりですが、
> > 全員が「Debian 社会契約」を尊重し、フリーソフトウェアの発展のために
> > 努力するという「共通の理念」を持った組織です。
>
> JP も同じです(^^;
そうであれば人数は関係無いですよね。問題は、以前できていたはずのことが
何故できなくなったのか、ということです。
> > また、各 ML 上での議論や、「Debian 憲章」の定める枠組に沿って
> > 行なわれる投票などによって「プロジェクト全体」での意志決定が
> > 行なわれています。
>
> ここが JP は難しいんですよ。Debian は主体そのものです
> が JP は違います。(説明になってませんが判りますよね)
JP Project は単独では存在し得ない、あくまでも Debian があってこその
Debian JP Project である、ということですよね。それはわかります。
> ですから JP としての意思決定などほとんど不要だと思ってます。
> Debian レベルでの意思決定は Debian メンバになってる人が
> Debian で参加する。
ここは私と意見が異なります。私は「Debian メンバになってる人が Debian で
Debian レベルでの意志決定に参加する」際にも JP Project の「理念と目的」が
もっとわかりやすく存在したほうが活動しやすいのではないかと思ってます。
最近でこそ芳尾さんの努力によって JP Project の活動状況が Debian Weekly
News に紹介されるようになりましたが、それ以前は JP Packages の Release 時
くらいしか "JP Project" の活動として Debian に announce されることは
無かったのではないでしょうか。
Debian のメンバーから見て、JP Package Official Release が evil なもので
あるという意見は、「Debian はオープンなプロジェクトだから、fork させる
必要は無い」という自然な意見であると思います。
ただ、こういった意見は、一面では JP Project の活動目的や理念が Debian に
なかなか伝わってこなかった点への不満の現れでもあると思うのです。
Debian のメンバーから見て、Debian JP Project が何を目的としてどういった
活動をしているのかという点について、現状わかりやすく説明されているかどうか、
説明は充分できているのか、そういった点を考えていかないと、JP Project から
Debian に contribute していこうとした時になかなか受け容れてもらえないと
いったこともあるのではないかと思っています。
わかりやすい「理念」と「目的」は内部に対しても外部に対しても必要です。
特に Debian JP Project は「フォークする必要の無い」Debian Project に
対して、わざわざ独立したプロジェクトとして活動しているのですから、
それなりの「理由」を Debian に対して提示できなければ、活動の意味を
認めてもらえないでしょう。
> JP での活動は、個々の JP メンバの Debian 関連の活動のゆるい
> 集りなので、意思決定等個々のメンバ、グループで行なう。
>
> Debian の理念に反してないかの最低限のチェックと活動の重複
> を避けるため、報告ぐらいだけ課す。
Debian JP Project が「開発者の会」ではなく「ユーザー会」になろうと
するのなら、これでいいのかもしれません。user ML を中心に、
「Debian の利用技術」をユーザーとしての立場で考えていくのだ、という
ことがプロジェクトの目標なら。
> > 私は Debian JP Project が外部から見て「何を目的としているのかも、
> > 何をやっているのかもわからない、ただの雑多な集まり」になることには
> > 反対です。
>
> ハッキリと「Debian をより良くしたい」(鍋谷さん)という目的
> があります。表現は色々でしょうが目的はハッキリしてるのでは?
> やってることは一杯ありすぎて。。。
> 雑多な集りですが「ただの」ではないところが凄いのです(^^;
すこし前のメールですが、
In <19990814135346O.nabetani@kern.phys.sci.osaka-u.ac.jp>,
at Sat, 14 Aug 1999 13:53:46 +0900,
on Re: subject of Debian JP Project,
NABETANI Hidenobu <nabetani@kern.phys.sci.osaka-u.ac.jp> さん writes:
> 私の意見は、
>
> (1) Debian JP Project は、これまでより*ゆるやか*な団体に
> (2) Debian JP Project のメンバーになるために特別なことは必要なし。
>
> です。JP Packages リリースがなくなり、パッケージの多くが Debian に
> 移り、Debian JP Project 自身がもつ責任は軽くなったと考えます。
> これからの Debian JP Project は、devel, doc, www 等の各種ワーキング
> グループをゆるやかに束ねる
>
> 「日本における Debian 関係のリソースと情報の管理」
この意見は、私には Debian JP Project を Japan Debian User Group と
いった性格の集まりにしようというもののように感じられます。
> といった位置付けで良いと思います。更に、Debian JP Project メンバー
> として必要な知識・理念はほとんどなし。「Debian をより良くしたい」と
> いう意志だけあればよいでしょう。結局、それ以上の共通理念なんて
> *存在しない*のです。具体的には、
「Debian をより良くしたい」という意志が共通であっても、5 月の議論
のように「プロジェクトの目的」を再確認しないと話が進展しないという
状況は発生すると考えています。
また、「Debian をより良くしたい」という意志だけが重要なら、
Debian JP Project が存在する意味はありません。メンバーが個々に
最初から Debian Project に参加して活動するほうが効率的でしょう。
それをしないで、あるいはそれに加えて「Debian JP Project」として
Debian Project とは独立に活動をする意味がどこにあるのか、それを
内部に対しても (Debian Project 自身を含む) 外部に対しても、
きちんと説明できなければいけない。
そのために「Social Contract of JP Project」のようなもの、あるいは
現行の会則にあるような「理念と目的」でもいい、そういったものが
「Debian JP Project」が「開発者の会」としての活動を続けていくために
必要だと考えています。
しかし、メンバーの多数が「ユーザー会」とすることを望んでいるのなら、
そういう方向に進むことになるでしょうね。
それならそれで、「ユーザー会」としての活動の目的と主な内容とを
説明できるようにしておくべきだと考えます。
> ○ 「Social Contract of JP Project」は必要なし。
以上のような理由で、私は必要だと考えています。
> ○ 日本人だから「japanization」や「i18n」をしなければならない、
> というのは少々「偏見」です。これは、単に Debian JP Project 内
> の作業項目のひとつです
> (これを軽視するわけではありませんが、共通理念とすべきでない)
私は「Debian JP Project」が「Debian Project」から独立して作業することの
理由のひとつとして、この「japanization」や「i18n」の活動に関する効率を
上げるため、というのが挙げられるかな、と思っていました。
もちろん「日本人だから」という理由でこれらの作業をしようというわけでは
ありません。「Debian "JP" Project だから」というのが理由です。
"JP" は「日本国」で「日本語」なら ja だという意見もありましたが、
"JP" は活動の本拠地が日本であり、サーバーなどの設備も日本の中にある、と
いうことを示すと考えています。
しかし、"JP" で「Debian から独立して」作業を行なうことが最も有効に
作用するのは、「開発者の会」の作業の中ではやはり「japanization」や
「i18n」に関する活動ではないかと思います。
それ以外の、例えば Dice や Debimaru のような「インストール手順の簡単化」
については本来 Debian の内部で作業したほうが良い活動でしょう。
いろいろな事情があるので、とりあえず独立した形でスタートするにしても、
将来的にずっと独立した状態で続けていくというのは、
「Debian をより良くしたい」という「共通理念」に反するものと感じられます。
# 「JP Packages」もあのまま JP Official Release を継続して
# JP Merge Operation を実行しないようなら、「Debian をより良くする」
# という目的にはあまり沿っていないということになったでしょう。
> > メンバー個々人が行なう作業については、逐一全体の承認を必要とする
> > ような硬直した構造ではなく、それぞれの判断で柔軟に対応できるよう
> > な体制であって欲しいと思いますが、全体としての「理念」や「目的」は
> > 個々の作業の前提として、メンバー全員による議論を通じて共有できる
> > ようでありたいと思います。
>
> 共有できてると思ってます。
私はまだ共有できていないと思っています。だからこそ 5 月も 7 月も
議論が紛糾してなかなかまとまらないのだと考えています。
全員がプロジェクトの「理念」と「目的」を明確に共有できていれば、
「この活動は JP Project の中で行なうべき」「いや、ズレているから
JP Project とは独立して行なうべき」といった意見の食い違いは起って
こないでしょう。
"Project Dice" や「でびまる製作委員会」が JP Project 内の活動として
進められなかった理由を考えることも必要ですが、「Debian JP Project」が
現状 Debian Project 内の活動として進んでいないということも考える必要が
あるでしょう。
hattas さんが以前、Debian JP Project を Debian 日本支部のような形に
したいと書いていたことがあったと思いますが、そのために必要なステップは
何か、どういう形で進むのが望ましいのか、考えてみてもいいのではないかと
思っています。
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#わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。
<xlj06203@nifty.ne.jp> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)