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Re: Revision of JP Project Regulation



久保田です。

At Sun, 04 Mar 2001 21:24:01 +0900,
Taketoshi Sano <kgh12351@nifty.ne.jp> wrote:

> まだ実際の運用テストを行なっていませんが、ひとまず
> 投票ロボットシステムも稼働できたということで、次の
> ステップに進みたいと思います。

作業、おつかれさまです。

まだじっくりと検討していないのですが、全般的には良い変更ばかりだと
思います。

ML 参加者を「準会員」とするかどうか、ですが、

>   存続意見)
>   いつでも「ユーザー」=「開発者」になれる、という点が Debian の
>   良さであり、残しておいてもっと PR (自動的に準会員になるという
>   ことを ML subscribe 時にはっきりとわかるよう告知) するべきでは
>   ないか。

この場合、

1. "「ユーザー」と「開発者」の区別があいまいであるということが
   Debian の「良さ」である" という認識は、私たちの共通認識とすることが
   できるかどうか。
2. 1.が満たされたとして、それをアピールしていくべきかどうか。
3. 2.が満たされたとして、そのアピールしていく手段として、ML の
   参加者を「準会員」と規定し (現行はじつはそうなのですが)、
   なんらかの「活動」を求めるべきかどうか。

という条件が満たされる必要があります。私は 1 および 2 に対しては
積極的に賛成、3 についてはどちらでもよいという考えです。
ただし、それは、「本会の趣旨を理解し積極的に活動に寄与すること」の
具体的内容によります。(というか、「会則」には具体的内容は載せない
でしょうから、「具体的な運用によります」と答えるほうが正確かも
しれません)。

つまり、私が心配するのは、「あなたがたは現在すでに Debian JP Project
の準会員であって、"本会の趣旨を理解し積極的に活動に寄与する" 義務が
あります」なんて告知を出そうものなら、びっくりして ML をやめていく
人がいるのではないかということです。もちろん、過剰な義務を課して
やめざるをえない人を出すのは論外ですが、誤解を招いて結果的にやめていく
人が出るのも避けなければなりません。というのは、それは「Debian の
普及」という、「良さのアピール」よりももっと大切な目的に反するからです。
つまり、

>   公開 ML はすべて Web 経由でも読めるから、どうしても嫌なら
>   ML には参加しない、という選択肢もある

という選択肢が現実のものとなってはならない、ということです。

たとえば debian-users は、言うまでもなく、「無料で受けられるユーザー
サポート」ではなく、「ユーザー同士が互いに情報交換し、互いに助け合う場」
ですよね。また、実際にはギブアンドテイクの意識を持っていても、最初の
うちはふつう、ギブの機会になかなか恵まれない、あるいは機会があっても
それを見つけることができない、ということがありますが、それを問題に
するつもりなんてないですよね。こういった次元の話なら、私は賛成です。
これを超えるような運用、あるいは、参加者たちがそう感じるような運用は、
避けるべき。

この点に賛同が得られないのなら、私は「準会員」規定の削除を提案します。

---
久保田智広 Tomohiro KUBOTA <kubota@debian.org>
http://surfchem0.riken.go.jp/~kubota/
リニューアル中: "Introduction to I18N"
http://www.debian.org/doc/manuals/intro-i18n/