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[debian-devel:10564] License problem
佐野@浜松です。
In article <19991006000202W.yosshy@xxxxxxxxxxxxx>
Akira YOSHIYAMA <yosshy@xxxxxxxxxxxxx> さん writes:
> 少なくても DFSG の概念とは合致していません。non-free 行きでしょう。
> 我々はそれ以上の情報を必要としません。
もちろん義務とかの話じゃないので、(パッケージ化するソフトウェアを
選択するのはボランティアとしての自由意志で決定することだし) そこは
誤解しないようにお願いしたいのですが、
2.私たちはフリーソフトウェアコミュニティーにお返しをします
私たちが Debian システムの構成要素として新しいソフトウェアを
作成したときは、それをフリーソフトウェアとしてライセンスします。
私たちはフリーソフトウェアが広く配布されそして使われるよう、
可能な限り 最高のシステムを開発していきます。
また私たちのシステムに含まれている ソフトウェアを私たちの
「上流」で開発している作者に、バグ修正、改良、ユーザの要求などを
フィードバックします。
4.私たちはユーザとフリーソフトウェアを大切にします
私たちはユーザーとフリーソフトウェアコミュニティからの要求に従います。
彼らの関心と利益を最優先に考えます。私たちはさまざまな状況における
コンピュータ利用環境の運用に関してユーザーの必要を満たすように行動します。
私たちは Debian システム上で動作させることを目的とした商用ソフトウェアに
敵対することはありません。また、Debian と商用ソフトウェアの両方を含む、
付加価値を付けたディストリビューションを第三者が作成することも
認めています。その際、私たちは料金を徴収しません。
これらの目標を支援するために、このような使用を妨げる法的な制約の無い、
高品質かつ 100% フリーなソフトウェアで構成された統合されたシステムを提供します。
というあたりを考えると、
もし可能性があるなら、「ユーザーの要求」を理由として
作者に対してライセンスの変更をお願いしてもいいのでは
と考えています。もし作者が自分の規定しているライセンスが矛盾していることに
気づいていないと思われる節があれば、なおさらでしょう。
既に extipl は Debian の upload のためにライセンスの変更をお願いして
快く了承してもらっていますし、fdclone もいろいろと難航はしたものの、
八田さんの努力もあって現在開発中の 2.0 系では DFSG 互換なライセンスに
変更するよう配慮するということを作者の白井さんから伺っています。
明白に DFSG の精神に反するような種類のライセンスであれば、交渉しても
意味が無いでしょうけれど、部分的に抵触するような種類であったり、
作者本人は「フリー」であると考えているような場合は、DFSG と矛盾する
部分について、その問題点を議論していくことで、ライセンスを変更して
もらえる可能性はあると考えています。
特に昔から存在するソフトウェアについては、明確な「ライセンス」が
無かったりする場合が多く、(xcalendar の i18n パッチもそうだったし、
xacursor もそう。watanabe-vfont もつい最近までそうでしたね。)
Debian に upload する際の障害になっていますが、そういうものについて
きちんと作者との交渉を行なって記録を残す、という作業が
これからの JP Project に求められていくのでは無いかと考えています。
「私たちはフリーソフトウェアコミュニティーにお返しをします」
とあります。「ライセンスの不備」というのも、「ソフトウェアのバグ」の
一種だと考えれば、
また私たちのシステムに含まれている ソフトウェアを私たちの
「上流」で開発している作者に、バグ修正、改良、ユーザの要求などを
フィードバックします。
という条項に従って作者にフィードバックしていくべきだと思います。
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# 11/13 に何かが起きる? > "http://www.szlug.factory.to"
# (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
<xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)