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[debian-devel:11227] Re: package infomation
吉山です。
From: Takao KAWAMURA <kawamura@debian.org>
Subject: [debian-devel:11223] Re: package infomation
Date: Mon, 27 Dec 1999 10:49:15 +0900
> > 1)説明文のマルチリンガル化
> > 各国語版の Description を個別ファイル化し、
> >
> > ・個々のパッケージ内の情報ファイル
> > ・全パッケージ管理ファイル (like Packages.gz)
> >
> > として、dpkg/apt から利用できるようにする。
> > ユニバーサルOSを標榜する Debian のパッケージ情報が英語のみとは、何
> > ともお粗末。…
>
> たしかにそうですが、
>
> * パッケージメンテナがあらゆる国語の説明文を書くのは無理。
> * 翻訳説明文を誰かが書くとして、そのオーソライズはどうする
> のか(変な誤訳をされたくない)。
>
> という問題があると思います。後者は、各国語向けに一流の翻訳家
> がProjectに常駐して監訳してくれたら解決するのかもしれません
> が、現実には無理では?
じゃ、doc の日本語パッケージ desc. は?
折角あるんだから生かす方向で検討してみませんか。
枠組さえ作っておいて、それを使うか使わないかは各国の Debian
developers に委ねれば良いのです。
> > 2)パッケージスクリプト({post,pre}{inst,rm})について
> >
> > a)単一化、コマンドラインオプション化
> > 2000個のパッケージにそれぞれ含まれるセットアップスクリプトが複数あ
> > るのは、Iノードの浪費に繋がる。各ファイルを1ファイル化し、コマンド
> > ラインオプションよって動作を選択するのはどうか
>
> いまさらIノードの限界を意識しなければいけない環境って、そん
> なにあるのでしょうか? ひとつのファイルが複数の役割を持つよ
> り、単一の機能を持つファイルが複数ある方が保守しやすくてよい
> というのがDebianの採っている道でしょう? SYSV流のシステム起
> 動とか、emacsenの設定ファイルとか。
その SYSV 流のシステム起動スクリプトが start, stop, restart などの機
能を1ファイルに収めていて、コマンドラインで動作を選んでいるのです。
何も 2000個のパッケージのセットアップスクリプトを巨大なファイル1つ
にと言っているのではありません。パッケージのセットアップスクリプトを個々
に単一化し、2000個のパッケージのセットアップスクリプトは 2000個にしま
しょう、という事です。
まあ、実際には↑の重要度はそれほど高くありません。互換性を考えれば、
現状のままが良いのかも知れません。
> > c)スクリプトの追加
> > {post,pre}{inst,rm}だけでは機能が十分ではない。そこで、以下のスクリ
> > プトを追加する。
> > base: 基本システムを構築する際の動作
> > conf: パッケージの設定(ツールの実行を含む)
> > また、{post,pre}{inst,rm} を簡略化し、それぞれにおいてエラーが発生
> > しないようにする。特に、{post,pre}inst については、動作にユーザの介
> > 在がない(必要としない)ようにし、ユーザによる設定は全て conf に移
> > す。
>
> debconf の問題点を指摘してください。
それほどはないのですが、強いてあげれば、
・メッセージの i18n が考慮されていない(ように見える)
・設定データベースが単一ファイル化されており保守性が低い
・「全てのパッケージを統一して設定する」機能がまだ実装されて
いない(される予定がない?)
・debconf がなければ保守できない
事ぐらいでしょうか。
linuxconf のように、統一して各パッケージの機能を設定する方法があれば
いいなと考えています。その為には、
(分離型)セットアップスクリプトにそういうのを用意する
(統一型)セットアップスクリプトにそういうオプションを用意する
のが最もすっきりしてると考えたのです。
少なくても、パッケージのインストール作業とユーザによる設定を同一スク
リプト内で一気にやるのはあまりうまいやりかたとは思いません。設定だけ後
からできるよう、これらの作業は完全に分離するべきだと考えています。
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Name: 吉山あきら Akira Yoshiyama
E-mail: yosshy@debian.or.jp (yosshy@xxxxxxxxxxxxx)