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[debian-devel:17334] 和田ラボフォントライセンス: Re: ttf-togoshi-gothic_20071218-1_amd64.changes REJECTED



Hi,

本件、状況調査と、解決策と言うか問題脱出シナリオをちょっと考えてみました。

キーは正しいというか、いままでの和田ラボフォントがライセンスし、無効にされ
ていないライセンス中に都合のいいものがあるかどうかです。(無効にできるかど
うかは議論が分かれるところです。)

On Sun, Jul 27, 2008 at 07:37:39AM +0900, Hideki Yamane wrote:
> Hi,
> > Yamane-san, please update copyright file with correct translation of
> > license and re-upload.
> 
>  Okay, I'll do it in next week.
>  (and ask to improve Wadalab license (or change to more common free 
>   license such as SIL Open Font License?) if I can contact to upstream.
>   But I'm not sure whether I can do it...)i

もし、和田ラボフォントが改変されずに残っているならその部分のライセンスを
勝手に変えられません。人の作ったもののリライセンスは、最初のライセンスが
そういう行為を認めるライセンスでないとできません。

固いことを言うなら、改変部分には明示ライセンスが無い状況ですから、完全に
ノンフリーです。ウエッブページからはこのフォント作成者自身のスタンスとし
て改変部分のライセンスははBSD-3Clauseのような雰囲気を感じますね。でも
ライセンスを明示されていないことが問題です。そもそもベースに使った和田
ラボフォントがファイル形式変換ではないデーター内容を改変して許可している
のかどうかがttf-kochi-gothicのなかの和文ライセンスを読む限り、不明瞭です。
これではDSFGの3が満たされるとはいえないので気になるところです。

ところで、和田ラボフォンとのライセンスはいくつあり、どれが有効と考えるの
ですか。ttf-sazanami-minchoの中に書かれた和田ラボフォントライセンス
(英文)は、上記と違いBSDですね。これだと、DSFGフリーです。

これなら改変自由です。でもこれって本当に和田ラボが訳したり表明したので
しょうか?それがどこにあるのか?非常にややこしいですね。この辺の事情詳
しく無いので。

和田ラボフォントですが
http://cvs.sourceforge.jp/cgi-bin/viewcvs.cgi/efont/wadalab-fontkit/README?view=markup
からたどると
http://www.tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ktanaka/Font/README.html
にいきますね。さらに
http://gps.tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/wadalabfont/index.php?%A5%E9%A5%A4%A5%BB%A5%F3%A5%B9
には
のように
。。。
| BSDライセンス風のものになっていますが,このシステムに関しても,それに準じた形になります.
| なお,システムに関しは,「どのような変換をしたかを付記して下さい」というのは意味がないので
| 必要ありません.公開したデータに関する改善はこちらに送っていただくよりも,データを利用する
| コミュニティ内でフィードバックしていただいた方が役に立つと思います.
とありますが、これがライセンス保持者のコンセンサスなのかどうかわたしには不明です。

問題脱出シナリオですが:
1。和田ラボのアウトラインフォントのライセンスがttf-sazanami-mincho等の中に書かれた
  和田ラボフォントライセンス(英文)であることを確認。パッケージのライセンス記述
  をこれに揃える。
2。togoshi-gothic-20080629の和田ラボフォント改変部分のライセンスをはBSD-3Clause
  (/usr/share/common-licenses/BSD)であることを作者に確認。
これができれば、確実に問題はなくなり完全フリーになります。(GPLフォントとは
一緒のファイルにはしにくいのかな?それだけがネック。)

ところでライセンスですが、SIL Open Font LicenseはDSFGにOKです。またM+ OUTLINE 
FONTSのライセンスはBSD的で完全にDSFGですね。VLゴシックのアウトライン平仮名や
一部漢字はM+ OUTLINE FONTSなので、これもこの部分はBSD的で完全にDSFGですね。
他の漢字は和田ラボのようですね。このTARに入っている英文和田ラボライセンスも
BSD的でttf-sazanami-minchoと同じでDSFGはOKです。

ちなみにIPAフォントは「受領者は、商用・非商用を問わず、派生プログラムまたは
独自プログラムをIPAの許諾無しに再配布することはできません。」とあるかぎり、
完全ノンフリーです。でも改変せずにIPAフォントとしてなら、non-freeでの配布
可能ですね。

また、「"和田研フォントキット"およびその派生物のライセンス→"Wadalab
license"」などと言うことがよく言われていますが、これがttf-sazanami-mincho
のBSDライセンスならわかるんですが、ttf-kochi-gothicのライセンスならそも
そも明示的には改変を許可されていないのでちょっと変な話です。また派生物と
して作成された派生部分で特に文字の入れ替えをした部分に関してのライセンス
に"Wadalab license"というのは理にかないません。これは派生物作成者がいかな
るライセンスをするか聞くほうが無難でしょう。BSDなら落ち着くんですが。

ざっと、こんなとこですかね。

青木

http://wiki.fdiary.net/font/?kochi-alternative
http://scripts.sil.org/cms/scripts/page.php?site_id=nrsi&id=OFL
http://dicey.org/vlgothic/
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/mplus-outline-fonts/index.html#license
http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/