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dh_builddeb(1) and dh_clean(1)



東北大学電気通信研究所の荒船です.
喜瀬様からのsuggestion に応じて dh_builddeb(1) をちょっと直しました.

あと,それを参考に dh_clean(1) も書き直してみました.
"clean up" を “浄化”と訳してみましたが,自分でも変と思います.
何かいい言葉は無いですか?
#それともこれでいいんでしょうか?

御批判よろしくお願いします.

Research Institute of Electrical Communication
Tohoku University
Dr. Ryuichi Arafune
arafune@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

.TH DH_BUILDDEB 1
.SH 名前
dh_builddeb \- debian パッケージを構築する.
.SH 書式
.B dh_builddeb
.I "[-v] [-a] [-i] [--no-act] [-ppackage] [-Ptmpdir]"
.SH 説明
dh_builddeb は単に
.BR dpkg (8)
を呼び出して  .deb パッケージを構築する.
.SH オプション
.TP
.B \-v, \--verbose
冗長モード; パッケージ構築ディレクトリ等を変更する全てのコマンドを変更する.
.TP
.B \-a, \--arch
全アーキテクチャ依存パッケージに対してパッケージ構築を行う.
.TP
.B \-i, \--indep
全アーキテクチャ非依存パッケージに対してパッケージ構築を行う.
.TP
.B \--no-act
実際には何も行わない.  -v とともに用いると,このコマンドによって何が行
われるのかを表示する.

.TP
.B -ppackage, \--package=package
“package”という名前でパッケージを構築する.
.TP
.B \-Ptmpdir, \--tmpdir=tmpdir
“tmpdir” をパッケージ構築ディレクトリとして使用する.
.SH 注意
引数
.B \-a,
.B \-i
および
.B \-p
は累積して作用する.(訳注:例えば 引数 -p -i を指定した場合と 引数 -i
-p を指定した場合とでは両方とも同じ結果(アーキテクチャ依存,非依存にか
かわらず作用する.)となる.)もし引数が何も指定されていなければ, 
control ファイルに記載されている全てのパッケージを構築する.
.SH 環境変数
.TP
.I DH_VERBOSE
冗長モードにする。
.TP
.I DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
.SH 関連項目
.BR /usr/doc/debhelper/README
.SH 著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>
.TH DH_CLEAN 1
.SH 名前
dh_clean \- パッケージ構築ディレクトリの浄化を行う.
.SH 書式
.B dh_clean
.I "[-v] [-a] [-i] [-k] [--no-act] [-ppackage] [-Ptmpdir] [file ...]"
.SH "説明"
dh_clean はパッケージ構築の後に浄化を行う debhelper プログラムである.
パッケージ構築ディレクトリ, およびいくつかの他のファイル,例えば 
debian/substvars, debian/files, DEADJOE, emacs backup files, 等を消去
する.
.SH オプション
.TP
.B \-v, \--verbose
冗長モード; パッケージ構築ディレクトリを変更する全てのコマンドを表示する.
.TP
.B \-a, \--arch
全アーキテクチャ依存パッケージに対してパッケージ構築ディレクトリの浄化
を行う.
.TP
.B \-i, \--indep
全アーキテクチャ非依存パッケージに対してパッケージ構築ディレクトリの浄
化を行う.
.TP
.B \--no-act
実際には何も行わない.  -v とともに用いると,このコマンドによって何が行
われるのかを表示する.

.TP
.B \-ppackage, \--package=package
“package” と言う名前のパッケージに対してパッケージ構築ディレクトリの
浄化を行う.
.TP
.B \-Ptmpdir, \--tmpdir=tmpdir
“tmpdir” をパッケージ構築ディレクトリとして使用する.
.TP
.B \-k, \--keep
debian/files を消去しない.これはどんな場合に用いられるものか? 2つの
異なった debian パッケージを構築するような debian/rules がある時である.
例えば; 一つは binary-arch であり,もう一方が binary-indep であるよう
な場合.または一つは共有ライブラリ (shared library) で,もう一方が 
-dev パッケージであるような場合である.これらの場合に -k を使わなけれ
ば, debian/files は構築の途中で消去されてしまい,そして change ファイ
ルは構築した中で最後のバイナリーパッケージにのみ含まれることになってし
まう.
.TP
.B file ...
これらのファイルも消去する.
.SH 注意
引数
.B \-a
.B \-i
および
.B \-p
は累積して作用する.(訳注:例えば 引数 -p -i を指定した場合と 引数 -i
-p を指定した場合とでは両方とも同じ結果(アーキテクチャ依存,非依存にか
かわらず作用する.)となる.)もし引数が何も指定されていなければ, 
control ファイルに記載されている全てのパッケージに対してディレクトリの
浄化が行われる.
.SH 環境変数
.TP
.I DH_VERBOSE
冗長モードにする。
.TP
.I DH_NO_ACT
no-act モード(上記参照)にする.
.SH "関連項目"
.BR /usr/doc/debhelper/README
.SH バグ
スペースを含んだファイルは正しく消去されない.
.SH 著者
Joey Hess <joeyh@master.debian.org>