[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
ja trans. of potato release announcement
- From: Ken Nonaka <nonaka@xxxxxxxxx>
- Subject: ja trans. of potato release announcement
- Date: Wed, 23 Aug 2000 00:42:22 +0900
- X-dispatcher: imput version 20000228(IM140)rx
- X-ml-info: If you have a question, send e-mail with the body "help" (without quotes) to the address debian-doc-ctl@debian.or.jp; help=<mailto:debian-doc-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ml-name: debian-doc
- X-mlserver: fml [fml 3.0pl#17]; post only (only members can post)
- X-pgp-fingerprint: 94 2A D5 3B BF E1 EC B6 2E B7 9D DB 96 95 D9 FF
- Message-id: <20000823004147O.nonaka@xxxxxxxxx>
- X-mail-count: 02004
- X-mailer: MH 6.8.4.JP-3.03-32.4 (Debian GNU/Linux)
野中です。
potato リリースアナウンス日本語版のドラフトです。
(早いとこ出さないと。)
下記の訳注でのパッケージ選択は、どなたかお願いします。
(ちょっと判断つかなかったのでそのまま。)
修正意見の反映、見出しの追加、訳注の追加、文字揃え、
以上、4 点つけくわえてみました。
ご査読ください。
============ここから
========================================================
Debian GNU/Linux 2.2, The“Joel‘Espy’Klecker”リリース
========================================================
Debian プロジェクトは、ここに Debian GNU/Linux オペレーティングシステム
の最新版リリースを発表します。このリリースはおよそ 18 ヵ月におよぶ開発期
間と、開発者からエンドユーザまで数千人による広範なテストを経てきました。
Debian GNU/Linux は、フリーな Linux システムです。世界中の約 500 人もの
ボランティアたちが、インターネットで協同して開発しています。Debian のフ
リーソフトウェアへの貢献、その非営利的な体制、オープンな開発モデルは、
Linux の各種ディストリビューションのなかでもユニークなものとなっていま
す。
●各アーキテクチャのサポート
Power PC と ARM アーキテクチャの追加により、Debian GNU/Linux はいまや
6 種類ものアーキテクチャをサポートしています。これは他のあらゆるディスト
リビューションより多いものです。各アーキテクチャ用のパッケージは、同一の
ソースパッケージから構築されています。Debian GNU/Linux は iMac や
Netwinder 上でも稼働するようになりました。インテルベース PC や Sun SPARC
はもちろんのこと、旧型の Macintosh や Amiga のハードウェアも引き続きサ
ポートしています。
●特徴
Debian GNU/Linux 2.2 の特徴は、2.1 と比べて、さらに合理的で洗練されてい
るインストーラです。この中には、DHCP 経由での自動的なネットワーク設定機
能、ソフトウェア選択方法の簡素化 ( Debian GNU/Linux をどのように利用する
かを選ぶだけです)、X ウィンドウシステムの簡潔な設定ツールなどがありま
す。Debian GNU/Linux は、CDから、もしくは、数枚のフロッピとネットワーク
経由によって、インストールすることができます。
FTP サイト: ftp://ftp.debian.org/debian/
ミラーサイト: http://www.debian.org/distrib/ftplist
CD-ROM 提供元: http://www.debian.org/distrib/vendors
CD イメージ: http://cdimage.debian.org/
●アップグレードの方法
以前のリリースから Debian GNU/Linux 2.2 へのアップグレードは、apt という
パッケージ管理ツールを使うことによって自動的におこなわれます。これまでと
同様、Debian GNU/Linux のアップグレードには手間がかからず、場合によって
はシステムを停止することすら不要です。Debian GNU/Linux のインストールと
アップグレードに関する詳細な説明は、次の URL を参照してください。
http://www.debian.org/releases/2.2/
*訳注:日本語サポートの追加パッケージ集である hamm-jp や slink-jp から
アップグレードするために、upgrade ツールを用意しています。この upgrade
ツールを利用することで、よりスムーズな移行が可能になります。
http://www.topstudio.co.jp/~kmuto/debian/upgrade/upgrade.html
●アップグレードされたパッケージ
Debian GNU/Linux 2.2 は、安定版 Linux カーネルの最新版 (2.2.16) をベース
にしており、2.2.17 に組みこまれる予定の Alan Cox によるパッチが適用され
ています。2.2 系列のカーネルは、使いやすさと安定性について大幅な改善がな
されていて、サポートするハードウェアも新旧ともに増えています。ラップトッ
プのユーザであれば、とりわけ PCMCIA サブシステムの改善に気づくことでしょ
う。Debian GNU/Linux 2.2 の他の特徴としては、以下のものを代表に、およそ
800 ものパッケージがアップグレードされていることです。
o C ライブラリ 2.1.3
o XFree86 3.3.6
o GCC 2.95.2
o GnuPG 1.0.1
o Perl 5.005.03
o Python 1.5.2
o PAM 0.72
o ncurses 5.0
o teTeX 1.0.6
o Emacs 20.7
o XEmacs 21.1.10
o GNOME 1.0.56 [1]
●新しいパッケージ
Debian GNU/Linux 2.2 には、1200 もの新パッケージが追加されました。そのう
ちのいくつかを以下に示します。
o postfix 堅固なメール転送エージェント
o openssh 堅固なリモートシェルのフリーな実装
o openldap LDAP クライアントとサーバパッケージ
o w3m テーブル対応の、テキストモードのブラウザ
o gdm GNOME ディスプレイマネージャ
o cvsup CVS 用の効率的なミラーリングシステム
o everybuddy 一体型メッセージングクライアント
o reportbug Debian GNU/Linux バグ報告用ツール
o zope 動的なサイト用のウェブアプリケーションサーバ
o xmms X 用マルチメディアシステム:オーディオプレイヤ
o kaffe フリーで JIT 対応の JAVA コード実行用仮想マシン
o gnapster 有名な MP3 ファイル交換サービス用のインターフェイス
o さいごに、大事なこと。新しいゲームが 56 個
●拡張
Debian GNU/Linux 2.2 には多種多様なアップグレードや新規ソフトウェアだけ
でなく、多くの拡張がなされています。おもなものは、
o 脱着可能な認証モジュール (PAM) の広範な採用。PAM によって、Debian
GNU/Linux システムは通常の Unix パスワードの他に、より安全な Shadow
や MD5 パスワード、“スマートカード”、使い捨てパスワードなどを使用
するように設定可能となりました。
o 新たなネットワーク設定システム。/etc/network ディレクトリ内で設定作
業をおこなうことにより、マルチホームなホストのサポートが改善されま
した。
o Linux ファイルシステム標準構成 (FHS) への一層の追従。混在環境で使用
するための、システム固有、アーキテクチャ固有、非アーキテクチャ固有
のデータの巧みな分離」
o 世界中のユーザのより優れたサポート。日本語サポートは、Debian の核と
なるアーカイブ内に統合されました。他の非ラテン文字のエンコードも、
幅広い国際化 (I18N) によってサポートされています。欧州各国の言語も
また、多岐にわたる上質な翻訳によってサポートしています。
*訳注 1:Debian JP プロジェクトのパッケージのうち、Debian プロジェクト
の potato リリースで採用されたパッケージをいくつか紹介します。これらの
パッケージをインストールすることで、日本語サポートが利用できます。
o ... (ここにいくつか選んでリストアップする。)
o ...
o ...
*訳注 2:Debian JP プロジェクトのパッケージのうち、Debian プロジェクト
の potato リリースに統合されたパッケージをいくつか紹介します。これらの
パッケージでは、デフォルトで日本語をサポートしています。
o ... (ここにいくつか選んでリストアップする。)
o ...
o ...
●配布
Debian プロジェクトは、特定の分野に特化したディストリビューションのベー
スとして利用されることを、つねに望んできました。ここ数年、商用 Linux
ディストリビューションのベースとして Debian システムが採用されることによ
り、この目的は現実のものとなってきました。Corel Corporation、Libra
Computer Systems、Stormix Technologies などの企業が、現在 Debian をベー
スとしたディストリビューションを配布しています。それ以外にも、登場間近の
ものがあります。さらに、Debian GNU/Linux を収録した CD が各種 Debian 本
の付録になってきました。しかしながら変わらないのは、本プロジェクトがボラ
ンティアベースであり、Debian 社会契約[2] への献身であり、可能なかぎり最
高のオペレーティングシステムを提供しようとする決意です。Debian GNU/Linux
2.2 は、この目的への重要な一歩となります。
*訳注:国内のディストリビューションでは、オモイカネ (株) が配布している
Omoikane GNU/Linux や、富士マグネディスク (株) が配布しているプロサーバ
Linux があります。
●献辞
Debian GNU/Linux 2.2 は、Joel“Espy”Klecker を偲んで、彼に捧げられてい
ます。Joel は Debian の開発者であり、Debian プロジェクトに携わっている者
の大半がそうとは知らぬまま、Debian に参加していた時間の大半をベッドの上
ですごし、デュシェンヌ型筋ジストロフィーという病と闘いました。 Debian プ
ロジェクトは、Joel がはたした貢献の大きさと我々に与えてくれた友情を、今
ようやく痛感しています。それゆえ感謝の証とともに、Joel の感動的な生涯を
偲び、Debian GNU/Linux の本リリースは Joel に捧げられます。
※注記
1. Debian GNU/Linux 2.2 用の GNOME 1.2 パッケージは、Helix Code のサ
イト http://www.helixcode.com/ から入手できます。
2. http://www.debian.org/social_contract
3. ftp://ftp.debian.org/debian/doc/dedication-2.2.txt
*訳注:日本語訳は、
ftp://ftp.jp.debian.org/debian/doc/dedication-2.2.ja.txt
============ここまで
------------------------------------------------------------------------
Ken Nonaka <nonaka@xxxxxxxxx> Yokohama, Japan