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[debian-users:08842] Re: Pacakge's "copyright" (Re: Re: package documents& source package )



#変化球を投げたのはひさしぶりだったので (debian-usersでは初め
 てかもしれない) 思いっきりすっぽ抜けてしまったようです。うち
 に帰って調べてみたら、「卵のたべかた」ではなく「卵の割りかた」
 でした。とんだ赤っ恥です。なれないことはするものではない...

結論を先に書きます。
    「Copyright noticeは Credit ではない。よって、順序(序列)に
    関する考察は無用」
です。


In <199810090902.SAA14274@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
[debian-users:08814] Pacakge's "copyright" (Re:  Re: package documents& source package ), Oct.09 '98 18:02 JST
sano@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx says:
=   > Debianのように、複数の、それぞれ権利者がことなるSoftwareからなる
=   > Softwareにとって重要なのは、構成物の明確な識別と権利範囲の明示で
=   > すが、copyrightファイルはこの要件を十分満たしていると思います。
=   
=   なるほど。記載されている内容には、それぞれ理由があるということ
=   ですね。

o   そのソフトウェアが他者の著作物に由来するのか否か
o   改変を行ったか否か
o   どこまでが元著作者の権利の及ぶ範囲であるのか
o   元著作者の示す許諾条件

Package化されたソフトウェアのCopyrightを正しく表記するためには、
最低限これらの情報が必要です。そして、これらの情報を明記するこ
とがpolicyとして明確に文書化されているのですから、この点に関し
てこれ以上議論があるとは思えません。

法的な意味で、これだけの情報が提示されていれば、元著作者の権利
を十分に尊重していると私は考えます。

一方、くだんの「彼」が「尊重」といっているのは、このことではな
いですね。彼の属する文化体系のなかでの、「序列」の問題をいって
いるのですから。(「順番」ではなく、この場合は「序列(なんらかの
メトリックを適用してソートした結果)」ですね。)

``Changelog'' のように、時系列に基づいた序列を形成することが、
情報としての優劣に直結するものは確かに存在します。

「彼」は、「重要度」とか、「尊重の度合」とかいった指標で
Copyright noticeに「ソート」を適用しようとしているわけですが、
それがすでに間違いですね。Copyright noticeの個々の内容に「重要
度」という指標による優劣は存在しません。「全てが重要」なんです。
「全てを尊重」しなくてはいけないんです。


=   > 佐野さんが引用された部分からは、個人の価値観に基づく主観以上の
=   > ものを読みとることはできませんでしたが、「感覚的でない部分」が
=   > あれば、示して下さい。
=   
=    ^^;; 正直言って、私には「順番にこだわる」のは「単なる主観」の
=   ように思えます。

ならば、「彼」が行っているのは「彼自身の価値観の提示」であると
みなします。


=   > しかし、引用なさった部分からでは、これを誤解とする根拠がみえませんが、
=   > 御社内での議論ではもっと別のやりとりがあったのでしょうか。
=   
=   実は、最初はもっと強い調子の批判を受けていたのですが、それらの批判の
=   うちいくつかの点は「誤解」であることを認識してもらえたと思っています。

よその部分についてはどうでもいいのですが...

「重要度という指標においてSortable」という認識が既に「誤解」で
あるといえます。これは上に書いたとおりです。

以下、つらつらいきます。

o   「copyrightファイルの記述順序はおかしい」
        -> Credit とまちがえている。これは確かに「誤解」。

o   「先に紹介された者がより尊重されている者だ」
        -> これは彼の価値観。
        理由: 普遍性の欠落
            「大御所はより後ろに控えるものである」
            「あるソートアルゴリズムによって男性をソートする場
            合、2番目には『いろおとこ』、3番目には『いろもの』
            を配置する必要がある ;-)」など、異なる価値観はいく
            らでも存在する。

o   「上流開発者の意向によって上流コードのライセンスが決まり、
    それによって Debian パッケージとして配布できるかどうかも
    左右されるといった場合には、ベースとなる上流コードの
    ライセンスが一番最初にくるべきだ」
        -> これは彼の価値観。
        理由: 
            1.  すでに配布可能となっているソフトウェアの話のは
                ず。前提が間違っている。
            2.  元著作物のライセンスは明示されている。何ら問題
                なし。
            3.  序列形成の正当性に関する根拠は提示されていない。

o   「普通ドキュメントは先頭から読むと思います」
        -> これは彼の価値観。
        理由:     Sequential readingしかできないのはリテラシの問
                題。それを、「普通」などと一般化する根拠の明示
                なし。


=   もうすこし押せば、直接本人が
=   この ML に登場してくれるかもしれません。

そうですか。

「批判」は結構ですが、「根拠の明示されない批判」は実は批判では
ありません。単なる「価値観の提示」です。

「価値観の提示」は結構ですが、「根拠なく一般化された価値観の提
示」は実は「価値観の提示」ではありません。単なる「偏見の露呈」
です。

「非難」も同様に結構ですが、無関係な評価基準への関連づけをもっ
てなされる「非難」は実は非難ではありません。「雑言」です。

これまでの印象では、私は、「彼」をフェアな論者であるとは考えて
いません。本人の発言をみてから最終的な判断をしますが、黙殺によっ
てのみ応ずることになるかもしれません。


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Ken Nakagaki <kenn@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
「会社は主にそれ自身の慣性によって前進している」-- Gerry Spence