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[debian-users:13859] Re: "Shishamo"'s Debian Book.
In <19990323024441K.shishamo@xxxxxxxxxxxxxxx>
[debian-users:13840] Re: "Shishamo"'s Debian Book. (was Re: moduleconfiguration while installing.), Mar.23 '99 02:41 JST
shishamo@xxxxxxxxxxxxxxx says:
= 一線で活躍されているプロのプログラマーさんに見ていただけるのはたいへん
#最近はあまり第一線には立っていません。この1年間は研究開発職
だったし。
[まずは補足]
= > o あからさまな間違い
= > - 4.4.1 正規表現
コマンドラインインタフェースについては、pathname expansionが
shell によって行われているのであるということにふれておいたほう
がいいでしょう。DOS のコマンドラインとの大きな違いですから。
あと、「大文字小文字は完全に区別される」ということもそうですね。
今気がつきましたが、4.4.1 の末尾に出ているヤバい例である、
rm -rf .*
ですが、フォントの関係か、おもいっきり分かりづらいです。\verb
かなんかでなんとかなりそうならなんとかしておいたほうがいいと思
います。
=
= > - 4.4.5 ジョブ制御
これは、
\subsection{バックグラウンドプロセス}
くらいでいいんじゃないでしょうか。win から新たに流れて来る人に
ジョブ制御のことをちゃんと説明しようとするとそれなりに骨です。
= たしかに、「JPNIC は JP ドメインの割り当てを行う」ってこと
= でしたよね。
そうです。IPアドレスの割り振りは通常はISP に委譲されており、さ
らにFQDNとIPアドレスとの結びつけはユーザがやることです。4.6.1
にある書き方では、まるでJPNIC がドメイン名を*IPアドレスに*割り
当てる作業をするかのように読めます。
= うーむ。こういう見方もできるわけですね。すばらしい。
「そのような環境は他になかった。なので、その環境を維持する事を
望んだ」(Ritchie)
ですね。
個人的には、「リテラシとしてのコンピューティング(コンピュータ利用)」
「コラボレーションとしてのコンピューティング」というのは、Unix
をちゃんと理解するための重要な概念だと思っています。
= > ところで、普通、bibliographyって、Appendix扱いにします?
=
= Appendix の構成まで打ち合わせがきちんとできていなかったようです。
あ、あと、書籍にはISBNも併記して頂けたらと思います。これは.bst
に何を使うかにもよるかもしれませんが。
[続いて、追加]
用語について他に気づいた点ですが、7章以降にちょくちょく現われ
る以下の用語については改めたほうがいいでしょう。身内にしかわか
らないとおもいますから。
o 本家
o Debian的に{free,non-free}
間違いの追加:
- 9.1 インターネットって?
インターネットは固有名詞ですよ。``The Internet''または
``The Net'' ですから。
(``The Book''といえば『聖書』の事であるのとおなじ)
あと、語源として有力なのは、``internetworking(ネットワー
ク間接続)''です。
- 10.2 rloginする
記述が間違っているわけではないですが、「なぜrlogin?」
telnetではなくrloginなのはなぜかという点の他にも、
windows 混在ネットワーク環境下でのBSD r-commandsの危険
性についてはどのようにお考えなのかという疑問があります。
表面的な事としては、あと、セクショニングについて少し書きます。
目次には\sectionまでしか現われていないので目立たなくなっていま
すが、\subsection の粒度が結構まちまちですよね。\sectionによっ
ては\subsection ひとつだけなんてのもあったような気がします。こ
れは、\section毎の話題の堀下げ方がまちまちであるせいでしょう。
#こういうのがバレるのがLaTeX の恐い所 ;-)
単に堀下げる深さがばらばらだというだけなら、\subsubsectionや
\paragraphのレベルで違いが出て来るはずで、\sectionの直下でこれ
だけばらばらになると言う事は、これは各\sectionでの話題の展開に
ついてもう一度検討したほうがよいかもしれないと言う事ができます。
それによっては章立ての再構成もありえるでしょう。たとえば、11章
は4章の節のひとつにしてしまってもいいと思います。
6章ですが、パッケージングの話題が入っていますから、「システム
管理」といわれると少し抵抗があります。
\chapter{Debian GNU/Linux のより進んだつかいかた}
くらいでしょうか。
7章について、「... 日本語をしゃべろう」では、5章とカブってい
るかのような印象を受けます。これはもう、
\chapter{Debian GNU/Linux で Emacs20 をつかおう!!}
とすべきでしょう ;-)芳尾さんも一番きあいがはいるぶぶんですよね。
その他に、指摘ではなくて私が驚かされたことなんですが、
「ぱんぴーにとってはイソ^HンターネットとLAN はべつのものなのだっ」
というのに始めて気づかされました。「どうしてLAN とインタネット
を別の章にするんだろ。セキュリティドメインが違うからかな?」と
思っていたのですが、
「いんたぁねっとはしりあるぽーとにつなぐもの」
「LAN はNIC を買ってからつなぐもの」
なんですね... なんというか、その... ちょっとショック。
(あんまりよくねーことだとおもうぞ)
= > 逆にいえば、「はじめに」の読解がまだなので、まだ上記程度のこと
= > しか書けません。ほんの「どくしょかんそーぶーん」ですが、芳尾さ
=
= なるほど、そういう読みかたをされるんですね。すばらしい。参考になります。
必ずしも「はじめに」であるとは限りませんが、その本が論述の目的
とするものは何かと言う事、対象とする読者はどのような人かという
ことをきちんと把握せずに書籍の評価はできません。
書籍を購入する場面でなら、「私はこの本をこういう目的で使う」と
いう、著者の思惑によらない自分自身のプラクティカルな評価を行っ
て購入することもありますが、「書評」の場合にそれをやったら著者
に対する皮肉です。ま、そのこととその「書評」が役に立つ立たない
とは関係なかったりもしますが。
-.- . -. -.
Ken Nakagaki <kenn@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
「会社は主にそれ自身の慣性によって前進している」-- Gerry Spence