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[debian-devel:12033] Re: ja_JP.eucJP
佐野@浜松です。
at "Tue, 4 Apr 2000 22:59:29 +0900',
Fumitoshi UKAI <ukai@debian.or.jp> さん writes:
> 他の distributionは 今後は おそらくja_JP.eucJPにしてくるでしょうし、
> そもそも X では ja_JP.eucJP だったはずですし、
> *BSD も ja_JP.eucJP にするとかいう噂も聞いた記憶がありますし、
> 他の商用 UNIX などでも ja_JP.eucJP が default だったと思いますから、
> 今後は ja_JP.eucJP にしないと困るような気がしますが?
[FreeBSD-tech-jp 2051] に Sun の樋浦さんが書かれたメールが
ありますね。
Date: Wed, 10 Mar 1999 12:59:48 -0800
From: Hideki Hiura <Hideki.Hiura@xxxxxxxxxxx>
To: FreeBSD-tech-jp@xxxxxxxxxxxxxx
Sender: owner-FreeBSD-tech-jp@xxxxxxxxxxxxxx
Subject: [FreeBSD-tech-jp 2051] Re: let's not use ja_JP.EUC
Message-ID: <199903102059.AA19029@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
たしか Web から ML アーカイブを参照できるはずだと思うので、
興味のある人は探して読んでみてください。
FreeBSD では以前 man page のディレクトリ名に ja_JP.EUC が使われていて、
それを「各言語別にひとつにしたい」という話があったので ja にした、という
経緯があったらしいのですが、このメールのすこし前に、中国語向けに
ひとつの言語で複数のエンコーディングを使いたいという要求があって、
それならということで再び ja/ -> ja_JP.EUC/ にしたいという話が海の向こう
から打診されていたらしいです。
で、ja_JP.EUC は「符号化文字集合」の部分に EUC とだけしか標記して
ないので、その部分を EUC-JP あるいは eucJP などにしなければいけない
のではないか、man page のディレクトリ名も今さら ja_JP.EUC に戻すのは
避けたい、という話が出てました。
この時の議論ではロケール名としては「Open Group も推奨している」という
話もあって ja_JP.eucJP で行く、という方向に固まっていたような印象が
あります。部外者として眺めていただけなので、現状どうなっているのか
知りませんが。
ja_JP.ujis については
Date: Wed, 23 Jun 1999 17:26:54 +0900
From: "T.SHIOZAKI" <tshiozak@xxxxxxxxxxx>
To: FreeBSD-tech-jp@xxxxxxxxxxxxxx
Subject: [FreeBSD-tech-jp 2263] Re: [doc-jp 6388] Re: FDP Directory Reorgan
Message-ID: <19990623172654I.tshiozak@xxxxxxxxxxx>
とか
Date: Wed, 23 Jun 1999 21:05:16 +0900
From: Norihiro Kumagai <kuma@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
To: FreeBSD-tech-jp@xxxxxxxxxxxxxx
Subject: [FreeBSD-tech-jp 2269] Re: [doc-jp 6388] Re: FDP Directory Reorgan
Message-ID: <199906231205.VAA01489@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
とかのメールが参考になるかもしれません。
あと、
Date: Wed, 23 Jun 1999 21:49:10 +0900
From: Norihiro Kumagai <kuma@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
To: FreeBSD-tech-jp@xxxxxxxxxxxxxx
Subject: [FreeBSD-tech-jp 2272] Re: [doc-jp 6388] Re: FDP Directory Reorgan
Message-ID: <199906231249.VAA01603@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
には
%%% (ここから抜粋) %%%
「国際化プログラミング -- I18N ハンドブック」(共立出版)によれば、
POSIX.2 や C 言語規格では、ロケール名のフォーマットを実装者定義とし
て何も規定していない。The Open Group が作成している統一 UNIX 使用で
は、図 7.15 のフォーマットを標準的なロケール名のフォーマットとして定
義しており、ほとんどの UNIX システムでこのフォーマットが採用されてい
る。
============================================================
図7.15 ロケール名のフォーマット
language[_territory][.codeset]
language: 言語名を指定する
territory: 国名、地域名を指定する
codeset: コードセット名を指定する
language[_territory][.codeset][@modifier]
modifier: 実装者定義の文字列で、ある LC_* カテゴリの一部のデータ
だけを切替える場合に使用する。
============================================================
言語と国または地域の名前を指定することによって、スイスのように一つの
国で複数の言語が話されている場合やカナダのフランス語圏といった場合で
も対応できるようになっている。表 7-3 にロケール名の例を示す。
============================================================
表7-3 ロケール名の例
言語 国・地域 コードセット
ja_JP.eucJP 日本語 日本 日本語 EUC
ja_JP.SJIS 日本語 日本 シフト JIS
en_US.ISO8859-1 英語 アメリカ ISO 8859-1
fr_CA.ISO8859-1 フランス語 カナダ ISO 8859-1
iw_IL.ISO8859-8 ヘブライ語 イスラエル ISO 8859-8
ko_KR.eucKR 韓国語 韓国 韓国語 EUC
zh_HK.big5 中国語 香港 Big-5
============================================================
language, territory に指定する文字列は実装者定義であるが、それぞれ言
語名、国名の2文字表記の ISO 規格を使用するのが一般的である。言語名は
ISO 639、国名は ISO 3166 で規定されている。コードセット名も実装者定
義であるが、日本の UNIX システムでよく利用されている日本語 EUC とシ
フト JIS については、1993年に UI-OSF 日本語環境実装規約で推奨されて
いる eucJP, SJIS という文字列を使うのが一般的である。図 7-15 の 2 番
目の modifier を使用した形式は、LC_* カテゴリの一部のデータだけを切
替えるような環境を提供するのに利用する。例えば、ja_JP.eucJP の
LC_COLLATE をコード順で定義している場合に、ja_JP.eucJP@denwa という
名前で LC_COLLATE を電話長と同じような順番で定義したものを用意するこ
とができる。この場合、LC_COLLATE 以外の定義は、元の ja_JP.eucJP と同
じである。
%%% (ここまで抜粋) %%%
とあります。
たぶん、他の日本ローカルなディストリビューションはまわりの様子を見て
さっさと自分達で変更してしまうでしょうから、Debian のように他の国から
のメンバーと調整しなければいけないぶん動きの遅いところでは、早目に決定
して準備を進めておかないと、「取り残される」危険性が高いと思います。
まあ、ある程度は「互換性」にも配慮されるだろうとは思いますが、
「Turbo 限定」「L5/JRH 限定」な proprietory application とかは
ja_JP.eucJP がサポートされていないと動作しなくなるという可能性は
あり得ると考えています。
そうならないように、早目に ja_JP.eucJP に対応しておいたほうが良いと
思うのです。
--
# (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
<kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)