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Re: install manual (slink)



門脇です。

At Sat, 30 Jan 1999 13:18:59 +0900,
Yoshizumi Endo <y-endo@xxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> 
> 遠藤です。
> 
> 8.1 から 8.3 をチェックしました。

ありがとうございます。

> # 大雑把に「意訳」したところもあるので、趣味が相当入ってます。ご参考程度に...
> 
> なお蛇足かもしれませんが、日本語では、読者として自明であることの多い
> 「あなた」は、できたら略されたほうがよろしいかと思います。あと、せっか
> くなのでリンク先の見出しも翻訳をお願いします。

だいたいは提案通りに直して、その他一部変更しました。
元の文のリビジョンは1.44です。

以下の文の後半の部分の意味が良く分かりませんでした。
文の流れからすると、DebianパッケージでないソースでもDebian流で
インストールできるという意味だと思うのですが。

en> Note that you don't <em>have</em> to compile your kernel the
en> ``Debian way''; but we find that using the packaging system to manage
en> your kernel is actually safer and easier.  In fact, you can get your
en> kernel sources right from Linus, and you don't have to use the
en> <package>kernel-source-&kernelversion;</package> to get your kernel
en> sources.

ja> 必ずしも``Debian 流に''カーネルをコンパイルする必要は<em>ありません</em>。
ja> しかし、パッケージングシステムによるカーネルの管理はより安全で簡単です。
ja> 実際、<package>kernel-source-&kernelversion;</package> を使わずに
ja> Linus のところから正式なソースを持って来てコンパイルすることも出来ます。

それから、10.1に debian-boot@lists.debian.org の案内があるのですが、
Debian JP では対応するメーリングリストはありませんよね。
debian-usre@debian.or.jp の案内でも載せておいた方がいいのかなとも
思うのですがどうでしょう?(他に目につきやすいところにこのメーリングリストの
案内があれば必要ないと思いますが)

あと、遠藤さんの文調と異なる時には自由に変更して下さって構いません。
全体としてバランスがとれている方が、読む方も読みやすいでしょうし。

では

    <chapt id="post-install">次のステップとそれから

      <sect id="unix-intro">Unix を始めて使う方
	<p>
Unix を初めてお使いになる方は、お出かけになっていくつか書籍を買い、
それを少しお読みになるとよいでしょう。
<url id="url-unix-faq" name="Unix FAQ"> に参考となる本や
ニュースグループがたくさんあり、役に立つはずです。また、
<url id="url-unix-user-friendly" name="ユーザーフレンドリーな Unix FAQ">
も調べてみて下さい。
	<p>
Linux は Unix の実装の一つです。<url id="url-ldp" name="Linux
Documentation Project (LDP)"> では Linux に関するたくさんの
HOWTO やオンラインの書籍をまとめています。
(訳注 多くは日本語訳されて <url id="http://jf.linux.or.jp/JF/JF.html";
name="Linux Japanese FAQ Project (JF Project)"> にあります)
これらの文書の多くはオンラインでなくても見ることが出来るように、
手元のコンピュータにインストールすることもできます。
<package>doc-linux-html</package> パッケージ (HTML 版) か
<package>doc-linux-text</package> パッケージ (テキスト版) を
ちょっとインストールしてみてから、<file>/usr/doc/HOWTO</file> ディレク
トリを覗いてみてください。なお、国際版の LDP HOWTO も Debian のパッケー
ジとしてご利用いただけます。


      <sect id="debian-orientation">Debian に慣れる
	<p>
他のディストリビューションで Linux に精通された方でさえも、システムを
正しくきれいな状態に保つためには、Debian について知っておかなくてはな
らないことがあります。
この章では Debian に慣れる手助けとなる資料を紹介します。
そのためここでは、Debian の使い方を逐一説明することではなく、ほとん
ど時間に余裕のない方がこのシステムを相当手短に把握できることを意図して
います。
	<p>
まず把握すべきもっとも重要な考え方に、Debian のパッケージングシステム
があります。基本的に、お使いになるシステムの大部分の運用は、このパッケー
ジングシステムの管理に従って考えられるべきです。このパッケージングシス
テムによって管理されるディレクトリには、以下のディレクトリが含まれてい
ます。
<list>
	    <item>
<file>/usr</file> (<file>/usr/local</file> を除く)
	    <item>
<file>/var</file> (<file>/var/local</file> 以下を作り、
自由に使うことは可能です)
	    <item>
<file>/bin</file>
	    <item>
<file>/sbin</file>
	    <item>
<file>/lib</file>
	  </list>
例えば、<file>/usr/bin/perl</file> をあなたが別に用意したファイルで置
き換えたとしても、その動作には問題はありません。ただし、後で 
<package>perl</package> パッケージを更新すると、あなたが設置したファイ
ルは、パッケージによって置き換えられてしまいます。
このことは、こつを知った熟練者ならば、パッケージを ``hold'' するという
操作を行うことで避けることができます。

      <sect id="further-reading">さらなる文書や情報
	<p>
もし、特定のプログラムの情報が必要ならば、まずは <tt>man
<var>プログラム名</var></tt> や <tt>info <var>プログラム名</var></tt>
を実行してみて下さい。
	<p>
<file>/usr/doc</file> にも有用な文書がたくさんあります。
特に、<file>/usr/doc/HOWTO</file> や <file>/usr/doc/FAQ</file> 
には興味深い情報がいくつもあります。

<![ %FIXME [ <em>FIXME:needs more content, list of URLs to HOWTOs, see
 urls.ent</em> ]]>


      <sect id="kernel-baking">新しいカーネルのコンパイル
	<p>
新しいカーネルをコンパイルしたくなることはありませんか?
Debian に入っているカーネルは多くの機能をサポートしているので、
ほとんどその必要はありません。しかし、以下のような場合には有効です:

<list>
	    <item>
APM など、使用しているカーネルがサポートしていないハードウェアや機能を
使う場合
	    <item>
使わない機能を除いて最適化して、起動を早くしたりカーネルのサイズを
小さくする場合 (カーネルのメモリはディスクにスワップ出来ません)
	    <item>
デフォルトでサポートされていない機能を使う場合
(ネットワークファイアリングなど)
	    <item>
開発版のカーネルを使う場合
	    <item>
友達に印象づけるために新しいことをする場合
	  </list>

カーネルをコンパイルすることを恐れないで下さい。楽しく、有益なことです。
	<p>
Debian 流にカーネルをコンパイルするにはいくつかのパッケージが必要です。
<package>kernel-package</package>、
<package>kernel-source-&kernelversion;</package> (この文書を
書いている時のもっとも新しいバージョンです)、<package>fakeroot</package>
それとすでにインストールされているであろういくつかのパッケージ。
(完全なリストは <file>/usr/doc/kernel-package/README.gz</file>
を見て下さい)
必ずしも``Debian 流に''カーネルをコンパイルする必要は<em>ありません</em>。
しかし、パッケージングシステムによるカーネルの管理はより安全で簡単です。
実際、<package>kernel-source-&kernelversion;</package> を使わずに
Linus のところから正式なソースを持って来てコンパイルすることも出来ます。
	<p>
<package>kernel-package</package> を使うにあたっては、
<file>/usr/doc/kernel-package</file> から完全な文書を見つけることが
出来ます。ここでは簡単なチュートリアルだけを書いています。
	<p>
ここからは、カーネルソースが<file>/usr/local/src</file>にあると仮定
します、また、カーネルのバージョンは &kernelversion; です。
ルートではなく通常のアカウントで、カーネルソースを展開するディレクトリに
移動して (<tt>cd /usr/local/src</tt>) カーネルソースを展開して
(<tt>tar xzf /usr/src/kernel-source-&kernelversion;.tar.gz</tt>)
ディレクトリを移動します (<tt>cd kernel-source-&kernelversion;/</tt>)。
そして、カーネルの configure を行ないます。(X11 がインストールされている
場合は <tt>make xconfig</tt>、そうでない場合は <tt>make menuconfig</tt>
を実行します。)
オンラインヘルプを読み注意深く選択します。一般的には、迷った場合はその
デバイスドライバー (イーサネットカード、SCSIコントローラなどの周辺機器を
扱うソフトウェア) は入れた方がが良いでしょう。
注意: その他の特定のハードウェアに関係のないオプションで理解できない
ものはデフォルトの値にしておいて下さい。
"Loadable module support" (デフォルトでは選択されていません) にある
"Kernel daemon support (つまり、モジュールの自動ロード)" を忘れずに
選択して下さい、さもないと、Debian のインストールに問題が生じます。
<footnote> 2.2 以降のカーネルでは "kerneld" は "kmod" に置き換わって
いますので代わりに "Kernel module loader" を選択して下さい。
	  </footnote>
	<p>
<tt>/usr/sbin/make-kpkg clean</tt> を実行して、
ソースツリーのクリア、<package>kernel-package</package> の
パラメータのリセットをします。
	<p>
さあ、コンパイルをしましょう:
<tt>fakeroot /usr/sbin/make-kpkg --revision=custom.1.0
kernel_image</tt>。もちろん、バージョン番号 ``1.0'' は自由に変えられます。
これは、作成したカーネルを後から追跡出来るようにするためのものです。
マシンのパワーによりますが、カーネルのコンパイルには少し時間がかかります。
<![ %supports-pcmcia [
	<p>
もし、PCMCIA の機能が必要ならば、<package>pcmcia-source</package>
のインストールも必要です。
ルートで <file>/usr/src</file> に gzip 圧縮のファイルを展開します
(モジュールはそれがあるべき場所、つまり <file>/usr/src/modules</file>
になくてはなりません)。 それから、ルートで <tt>make-kpkg
modules_image</tt>を実行します。  ]]>
	<p>
コンパイルが完全に出来たならば、パッケージと同じようにインストールする
ことが出来ます。ルートになって
<tt>dpkg -i ../kernel-image-&kernelversion;-<var>subarch</var>_config.1.0_&architecture;.deb</tt>
を実行します。
<var>subarch</var> は <![ %i386 [ ``i586'' などの ]]> あなたが設定した
カーネルのオプションのサブアーキテクチャーです。
<tt>dpkg -i kernel-image...</tt> とすると、カーネルと一緒に
いくつかの補助的なファイルもインストールされます。
例えば、カーネルをデバッグするのに役に立つ <file>System.map</file> や
現在のカーネルの設定が記録されている <file>/boot/config-&kernelversion;</file>
が適切にインストールされます。
コンバイルされて新しく作られた <package>kernel-image-&kernelversion;</package>
パッケージはシステムがブートが出来るように自動的に <prgn>lilo</prgn>
を実行しますので、改めて <prgn>lilo</prgn> を実行する必要はありません。
もし、モジュールパッケージを作ったならば、それもインストールして下さい。
	<p>
これで、リブートが出来ます。前の手順で表示された警告を注意深く読んでから、
<tt>shutdown -r now</tt> を実行して下さい。
	<p>
<package>kernel-package</package> に関する詳しい情報については
<file>/usr/doc/kernel-package</file> を読んで下さい。


<!-- should this be an appendix? -->
  <chapt id="boot-floppy-techinfo">ブートフロッピーの技術情報

    <sect>ソースコード
      <p>
<package>boot-floppies</package> パッケージは、
インストールフロッピーに関 する全てのソースコードが含まれています。

    <sect>&RESCUE-FLOPPY;
      <p>
&RESCUE-FLOPPY; は MS-DOS ファイルシステムで構成されていて、
DOS または Windows システム、あるいは、DOS ディスクをマウントすることが
できる何からでも、アクセスできるはずです。
Linux カーネルは、ファイル <file>linux</file> にあります。
ファイル root.bin は、 1.44 MB の Minix ファイルシステムの gzip 圧縮ディス
クイメージで、RAM ディスクに読み込まれ、ルートファイルシステムとして使われ
ます。


    <sect id="rescue-replace-kernel">カーネルの交換
      <p>
もし、Rescue Floppy のカーネルを交換する必要があるなら、これらの機能を、
ローダルモジュールにではなく、直接リンクするように設定しなければなりません:
<list>
	  <item>初期ラムディスク
	  <item>MSDOS、Minix、および EXT2 ファイルシステム
	  <item>ELF の実行形式
	</list>
&RESCUE-FLOPPY; 上のファイル <file>linux</file> に新たなカーネルをコピーし、
フロッピーにあるシェルスクリプト <file>rdev.sh</file> を実行してください。


    <sect>Base Floppy
      <p>
Base Floppy には 512 バイトのヘッダとそれに続く gzip 圧縮の tar
アーカイブの一部が含まれています。
もしヘッダと連結されている基本フロッピーの内容とを取り去ると、
残りは圧縮 tar アーカイブになるはずです。アーカイブはハードディスクに
インストールされるベースシステムが含まれています。
このアーカイブがインストールされたあとは、システムを利用可能にするために、
インストールシステムの &MSG-CONFIGURE-BASE; やネットワークの設定それに
オペレーティングシステムとモジュールのインストールを行ないます。

    <chapt id="administrivia">この文書について

      <sect id="contributing">この文書への寄与
	<p>
もし、この文書に関して問題が生じた時や提案がある場合には
<package>boot-floppies</package> パッケージに対してバグレポートを
送って下さい。
詳しくは、<package>bug</package> パッケージやオンラインドキュメント
<url id="&url-bts;" name="Debian バグ追跡システム"> を見て下さい。
(訳注 Debian JP のパッケージに関しては
<url id="http://www.debian.or.jp/Bugs/"; name="Debian-JP バグ追跡システム">
を見て下さい)
あなたの問題がすでにレポートされているかどうかは
<url id="&url-bts-boot-floppies;" name="boot-floppies パッケージのバグ報告">
でチェックすると良いでしょう。
(訳注 Debian JP のパッケージに関しては
<url id="http://www.debian.or.jp/Bugs/db/pa/lboot-floppies-ja.html";
 name="boot-floppies-ja パッケージのバグ報告">
を見て下さい)
もしレポートされているならば、<email>XXXX@bugs.debian.org</email>
宛に詳しい情報を付け加えることが出来ます。
<var>XXXX</var> はレポートされているバグの番号です。
(訳注 同様に Debian JP では <email>XXXX@bugs.debian.or.jp</email> です)
	<p>
どうか、この文書の著者には連絡し<em>ない</em>で下さい。
このマニュアルに関する議論を含む <package>boot-floppies</package>
の議論をする場所があります。
メーリングリストは <email>&email-boot-floppies-list;</email> です。
<url id="&url-list-subscribe;" name="Debian Mailing List Subscription">;
に投稿に関するインストラクションがあります。
オンラインで過去の記事を
<url id="&url-list-archives;" name="Debian Mailing List Archives">
から見ることも出来ます。


      <sect id="contributors">大きな寄与
	<p>
非常に多くの Debian ユーザーや開発者がこの文書に寄与しています。
特に Michael Schmitz (m68k のサポート) や Frank Neumann (<url
id="http://www.informatik.uni-oldenburg.de/~amigo/debian_inst.html";
name="Debian Installation Instructions for Amiga"> の原著者)
や St.ANiphane Bortzmeyer の編集した文や原文について言及しておきます。


      <sect id="trademarks">商標表示
	<p>
すべての商標は、それらのそれぞれの所有者の所有物です。



  </book>