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[debian-users:16884] Re: PRESS Release--Dice Linux 1.0 リリースのおしらせ



おはようございます。

最初に書いておきますが、この件に関しては誰の味方でもない。
のと、-users/-privateの両方で色々流れるのって良くないと思うんで、
-usersだけでみなさん議論しませんか?その方が見てる人多いだろうし。

今日、幕張メッセで行われているLinuxExhibitionに行って来ました、主な目
的はjlaのブースで行われるDebian関連の講演だったんですが、ついたら武藤
さんの講演は午前中に変わっていて見逃してしまい、北目さんの講演はなぜ
か"Dice"になっていたので、目的が達成できなかった…
も一つの目的である神戸電子専門学校の赤松さんのフォーラムは満席で当日
受付なしだった、行った意味ねぇ〜。悔しいからLinuxWorld買って帰った(;.;

Takao KAWAMURA <kawamura@debian.or.jp> さんは、
<E117I02-0007vf-00@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> において、

> あなたがたの言うdistributionって何でしょう?
> 
> 私は、Linuxをカーネルとしたオペレーティングシステムを構築す
> るにあたって必要なパッケージを集め、インストーラや周辺ツール
> を整備したものがdistributionだと思っていました。
> 
> その解釈では、Dice Linuxとやらは、まぎれもなくdistributionと
> 思えるのですが。

僕は言った「あなた」ではないのですが、先に書いたように北目さん(
Project Diceの代表)の講演を聴講しました。ご本人曰く「DebianのSubset」
だそうです。以下はその講演を聴講し僕の理解を書きます。

−−− ここから −−−
Debian及びDebian JPで作成したパッケージ群はあまりにも巨大化しすぎてい
る現状は、インストール作業という面からすると負荷が大きすぎると言う側
面がある。数値的なモノを出すとパッケージ群は3000を数えているが本当に
それら全てが必要であるかと言われるとそうではない。なぜなら例えば
localeパッケージ(ちょっと例が古いです、講演ではこの例はありませんで
した。あくまで僕の理解です)を考えた場合には、locale-ja/locale-koと言
う具合に日本語環境用とそうでないもの(この場合には韓国語用)といった
パッケージまで収録しなければならない。これは日本語環境を整えたいとい
う目的からすれば無駄である。また、パッケージの多さは選択肢の多さを示
している。MTAを例に取ると sendmail/qmail/exim等が収録されているが、
Debian標準はeximであり他の MTAパッケージが全て必要かと言えばそうとは
限らない。よって、「日本語環境に直接関係ないパッケージ」と「実際には
使われないであろうパッケージ」を落として「厳選」した"Debianの subset"
を作成した。これが"Dice"だ。(*1)

また、Debianの配布形態の制約としてソースコードも配布しなければならな
い。バイナリの配布しかしていない書籍等に抗議してsource-cdを配布できる
ような手段を用意させたりと、今までもこの件に関してはいろいろと問題が
出ていました。これはひとえにパッケージが多い故にCD-ROMで配布すると5枚
という量になる、これでは雑誌等に付録として配布してもらうにはかなりの
足かせになってしまう。"Dice"ではパッケージを厳選した結果として、配布
に必要なCD-ROMを1枚(と言いつつ結果2枚になったんですね?)にすること
で雑誌の付録等にしやすい形を取り配布しやすくなっている。(*2)

しかしながら、Debianの「豊富」なパッケージ群は使えるように考慮する。
ftp.debian.org等からdebファイルを取得して"dpkg -i"でDebianと変わらず
インストールできるし、/etc/apt/sources.listを"Dice"のものから
"Debian"のものに書き換えれば、あたかも"Debian"の様な振る舞いをする。
(*3)

一方で、"Debian"のリリース作業はフリーズしてからも膨大な作業がありコー
ドフリーズ後からリリースまでに時間がかかりすぎて収録パッケージがリリー
ス時には若干古くなってしまっている。slinkを例にすると98/11にコードフ
リーズで99/03にリリースと言うスケジュールで行われた。現在開発中の
potatoもこの調子ではどれくらいの時間がかかるか分からない。"Dice"では
環境をpotatoにすることでそういった問題を解消する。北目さん曰く「
glibc(?と言われたと思います)がまだ不安定ですが、実用に耐えるレベルな
ので」環境をpotatoにしてあるそうです。(*4)

さらに、Vineにあるような独自のツールも用意する。(*5)
−−− ここまで −−−

上記の理解で誤解等があれば関係者の方が指摘して下さい。これはあくまで
北目さんの講演を聞いての僕なりの理解なんで、まだまだ知らない部分があ
ると思います、よろしくお願いします。

で、(*1)を主張するからには「新しいDistribution」とは考えていないと言
うのが"Project Dice"のメンバーの主張だと思います。あくまで、「インス
トールしやすくした」だけだと。さらに(*2)をやることで配布手段が増えて
くる。でもって、さらにDebianぽくなりたければ(*3)なんて事ができちゃう
優れモノ!って感じでした。ほんと「初心者に優しい」Debianの一つの答えっ
て感じです。
問題点は、(*4)でpotatoリリース前にDiceが出ちゃいそうなのと、(*5)は言
い方悪いけど、Vineの物まねじゃん!

って書いてるうちにいろんな人からのリプライが来てる、ま、当然ですね。

で、個人的には(*1)-(*3)までなら言い分も納得しますが、(*4)はちょっと疑
問で(*5)はやりすぎって感じがします。結論は、「全く」違うモノに見える。

とか書いてるうちに石川睦さんからのメールが来た、
Message-Id: <19990723000111B.ishikawa@xxxxxxxxxxx>
ふーんそういう事ね、納得。

注記:
僕は-privateメンバーですがまだ-privateに流れたモノを一切読んでいませ
ん、あくまでもこれはLinuxExhibitionで行われた講演の理解だと思って下さ
い。当然その場で全てを語られたとは考えていません。

追伸:
Vineが出たときのコアメンバーのあわて様ったら…、その辺もなんか?

以上です、とみもとまさきでした。
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Message from TOMY on The 'DEEP SIX' Project.
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  Since 1971,1994,1996

  「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」

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