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[debian-users:16860] PRESS Release--Dice Linux 1.0 リリースのおしらせ



--Project Dice News Release--

    Dice Linux リリースについて

                                                     1999 年  7 月 22 日
                                                            Project Dice

 Dice Linux、これは Debian GNU/Linux システムの新しいステップへの我々
Project Dice からの提案です。

 この度 Project Dice は、配布と導入のしやすさを追及した 
Debian GNU/Linux システム『 Dice Linux 1.0 』をリリースします。

本システムでは Project Dice の成果を利用し、国際化を視野にいれつつ、誰
でもすぐに日本語環境での利用ができるよう、日本語環境向けにアプリケー
ションパッケージを厳選しています。
本リリースでは、ソースCDが1枚、バイナリCDが1枚、合計CD-ROM2枚の配布が
容易なサイズで提供します。

■ Project Dice とは
 
 プロジェクトの名称である Dice は Debian Impressive Computing 
Environment に由来しています。

 Project Dice は、Debian GNU/Linux システムの導入方法および配布形態のあり
かたを探究するために組織されたプロジェクトです。メンバは北目 拓郎、
鵜飼 文敏、前原 恵太、石川 睦、大沢 進、荒木 靖宏、やまだ あきら により
構成され、全員が Debian 開発メンバでもあります。さらにアドバイザーとして、
Project Vine から鈴木 大輔氏に参加していただいています。

■ なぜ Dice Linux なのか、そして Dice Linux の特徴

 Dice Linux は、新たな Linux ディストリビューションではありません。
Debian GNU/Linux の精神を受け継ぐとともに、その新たなスタイルを追求する、
Debian GNU/Linux システムそのものです。

Dice Linux の特徴:

● 容易な配布(Distribution)

 Dice Linux は、配布と導入に優れた Debian GNU/Linux システムを提供します。

    ・コンパクトな提供形態。
    ・収録パッケージを厳選。
    ・簡単な導入手順。
    ・自由に再配布可能。

● 国際化(Internationalization)

 Dice Linux は、Debian GNU/Linux の国際化へのステップを創造します。

    ・Debian の国際化を視野に入れつつ日本語化を重視。
    ・Debian に提供された Debian JP Project の成果を収録。
    ・強力な日本語環境を標準で提供。
    ・日本語化の成果は Debian にフィードバック。

● 互換性(Compatibility)

 Dice Linux は Debian GNU/Linux との 100% の互換性を保証します。

    ・Debian ポリシーに完全対応。
    ・Debian と同様の使いやすく洗練されたシステムを提供。
    ・Debian 標準パッケージを利用可能。
    ・Debian 向け商用ソフトウェアにも対応。

● 拡張性(Extensibility)

 Dice Linux は、Debian GNU/Linux と同様の、高い拡張性を追求します。

    ・豊富な Debian パッケージを即座に利用可能。
    ・Debian 同様の迅速なセキュリティー対応。
    ・ライセンスがクリアな Debian システムのため、商利用にも最適。
    ・商用アプリケーションとのタイアップを考慮。

 プロジェクトメンバが Debian の開発メンバでもあることからもわかるように、
Dice Linux は、今後の Debian GNU/Linux の方向性を探るプロジェクトでもある
と言ってよいでしょう。したがって、Dice Linux の開発によって得られた成果
は、すべて Debian Project にフィードバックされます。

 また、簡単なエディタ、メールクライアント、PPPツールなどを、Dice Tools 
(略称 dtools)と称し開発中です。dtools のうちいくつかは、Dice Linux 1.0 
に含まれる予定です。

■ 動作プラットホーム

 Dice Linux 1.0 は以下のアーキテクチャで動作予定です。

    ・PC/AT 互換機(i386)
    ・Alpha PC (alpha)
    ・Sparc Workstation (sparc)
    ・PowerPC (powerpc)

 また、以下のプラットホームのサポートについては現在検討中です。

    ・NEC PC-98x1 (pc9800)
    ・FM-TOWNS (towns)

■ 配布について

 Dice Linux は以下の方法で配布する予定です。

   ・ftp/http などの Internet リソース
   ・雑誌/書籍の付録 CD-ROM
   ・製品パッケージ

■ リリース時期

 1999 年 8 月末 PC/AT 互換機版リリースの予定。Alpha、Sparc、PowerPC、
(PC-98x1、FM-TOWNS) についても順次リリースの予定です。

■ 連絡先

 Dice Linux 及び Project Dice に関するお問い合わせは、

    dice@xxxxxxxxxxxx

までお願いします。

また、WEB上での情報は http://dice.debian.gr.jp/ をご参照ください。

以上

                                                       Project Dice 代表
                                                               北目 拓郎
                                                     kitame@xxxxxxxxxxxx

--Project Dice News Release--

--Project Dice FAQ--

Dice Project と Dice Linux に関しての FAQ

・Dice Linux は新しい distribution なのですか?

   Dice Linux は新しい distribution の作成を目指したものではありません。
   Debian GNU/Linux の配付、導入方法への新たな提案を行なうものです。

・Debian Project との関係は?

   Project Dice の目的は、Debian GNU/Linux の配付/導入方法の新しい
   手法/アプローチの提案です。したがって、Project Dice での開発の
   成果/経験は、全て Debian Project にフィードバックされます。

・Debian JP Project はどうなるのでしょうか?

   前述のように Project Dice の目的は Debian GNU/Linux の配付/導入方法
   の新しい手法/アプローチの提案です。一方、Debian JP Project の活動は
   Debian GNU/Linux の国際化/日本語化、また周辺文書の整理、日本におけ
   るユーザやデベロッパに対するサポートなどが目的です。

   双方とも必要な Project であると考えています。Debian JP Project から
   の離脱でもありませんし、Debian JP Project の活動は今後も継続的に行
   なっていきます。

--Project Dice FAQ--

このメール、Dice Linux 及び Project Dice に関するお問い合わせは、

    dice@xxxxxxxxxxxx

までお願いします。

また、WEB上での情報は http://dice.debian.gr.jp/ をご参照ください。