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[debian-users:16860] PRESS Release--Dice Linux 1.0 リリースのおしらせ
- From: ARAKI Yasuhiro <yasu@debian.or.jp>
- Subject: [debian-users:16860] PRESS Release--Dice Linux 1.0 リリースのおしらせ
- Date: Thu, 22 Jul 1999 16:46:16 +0900
- Organization: Debian JP project.
- X-ml-info: If you have a question, send a mail with the body "# help" (without quotes) to the address debian-users-ctl@debian.or.jp; help=<mailto:debian-users-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ml-name: debian-users
- X-mlserver: fml [fml 2.2]; post only (only members can post)
- Message-id: <14230.52108.272084.99152P@xxxxxxxxxxxxxxxx>
- X-mail-count: 16860
- User-agent: Wanderlust/1.0.3 (Notorious) SEMI/1.13.5 (Meih) FLIM/1.12.7 (Yzaki) Emacs/20.3 (i386-debian-linux-gnu) MULE/4.0 (HANANOEN)
--Project Dice News Release--
Dice Linux リリースについて
1999 年 7 月 22 日
Project Dice
Dice Linux、これは Debian GNU/Linux システムの新しいステップへの我々
Project Dice からの提案です。
この度 Project Dice は、配布と導入のしやすさを追及した
Debian GNU/Linux システム『 Dice Linux 1.0 』をリリースします。
本システムでは Project Dice の成果を利用し、国際化を視野にいれつつ、誰
でもすぐに日本語環境での利用ができるよう、日本語環境向けにアプリケー
ションパッケージを厳選しています。
本リリースでは、ソースCDが1枚、バイナリCDが1枚、合計CD-ROM2枚の配布が
容易なサイズで提供します。
■ Project Dice とは
プロジェクトの名称である Dice は Debian Impressive Computing
Environment に由来しています。
Project Dice は、Debian GNU/Linux システムの導入方法および配布形態のあり
かたを探究するために組織されたプロジェクトです。メンバは北目 拓郎、
鵜飼 文敏、前原 恵太、石川 睦、大沢 進、荒木 靖宏、やまだ あきら により
構成され、全員が Debian 開発メンバでもあります。さらにアドバイザーとして、
Project Vine から鈴木 大輔氏に参加していただいています。
■ なぜ Dice Linux なのか、そして Dice Linux の特徴
Dice Linux は、新たな Linux ディストリビューションではありません。
Debian GNU/Linux の精神を受け継ぐとともに、その新たなスタイルを追求する、
Debian GNU/Linux システムそのものです。
Dice Linux の特徴:
● 容易な配布(Distribution)
Dice Linux は、配布と導入に優れた Debian GNU/Linux システムを提供します。
・コンパクトな提供形態。
・収録パッケージを厳選。
・簡単な導入手順。
・自由に再配布可能。
● 国際化(Internationalization)
Dice Linux は、Debian GNU/Linux の国際化へのステップを創造します。
・Debian の国際化を視野に入れつつ日本語化を重視。
・Debian に提供された Debian JP Project の成果を収録。
・強力な日本語環境を標準で提供。
・日本語化の成果は Debian にフィードバック。
● 互換性(Compatibility)
Dice Linux は Debian GNU/Linux との 100% の互換性を保証します。
・Debian ポリシーに完全対応。
・Debian と同様の使いやすく洗練されたシステムを提供。
・Debian 標準パッケージを利用可能。
・Debian 向け商用ソフトウェアにも対応。
● 拡張性(Extensibility)
Dice Linux は、Debian GNU/Linux と同様の、高い拡張性を追求します。
・豊富な Debian パッケージを即座に利用可能。
・Debian 同様の迅速なセキュリティー対応。
・ライセンスがクリアな Debian システムのため、商利用にも最適。
・商用アプリケーションとのタイアップを考慮。
プロジェクトメンバが Debian の開発メンバでもあることからもわかるように、
Dice Linux は、今後の Debian GNU/Linux の方向性を探るプロジェクトでもある
と言ってよいでしょう。したがって、Dice Linux の開発によって得られた成果
は、すべて Debian Project にフィードバックされます。
また、簡単なエディタ、メールクライアント、PPPツールなどを、Dice Tools
(略称 dtools)と称し開発中です。dtools のうちいくつかは、Dice Linux 1.0
に含まれる予定です。
■ 動作プラットホーム
Dice Linux 1.0 は以下のアーキテクチャで動作予定です。
・PC/AT 互換機(i386)
・Alpha PC (alpha)
・Sparc Workstation (sparc)
・PowerPC (powerpc)
また、以下のプラットホームのサポートについては現在検討中です。
・NEC PC-98x1 (pc9800)
・FM-TOWNS (towns)
■ 配布について
Dice Linux は以下の方法で配布する予定です。
・ftp/http などの Internet リソース
・雑誌/書籍の付録 CD-ROM
・製品パッケージ
■ リリース時期
1999 年 8 月末 PC/AT 互換機版リリースの予定。Alpha、Sparc、PowerPC、
(PC-98x1、FM-TOWNS) についても順次リリースの予定です。
■ 連絡先
Dice Linux 及び Project Dice に関するお問い合わせは、
dice@xxxxxxxxxxxx
までお願いします。
また、WEB上での情報は http://dice.debian.gr.jp/ をご参照ください。
以上
Project Dice 代表
北目 拓郎
kitame@xxxxxxxxxxxx
--Project Dice News Release--
--Project Dice FAQ--
Dice Project と Dice Linux に関しての FAQ
・Dice Linux は新しい distribution なのですか?
Dice Linux は新しい distribution の作成を目指したものではありません。
Debian GNU/Linux の配付、導入方法への新たな提案を行なうものです。
・Debian Project との関係は?
Project Dice の目的は、Debian GNU/Linux の配付/導入方法の新しい
手法/アプローチの提案です。したがって、Project Dice での開発の
成果/経験は、全て Debian Project にフィードバックされます。
・Debian JP Project はどうなるのでしょうか?
前述のように Project Dice の目的は Debian GNU/Linux の配付/導入方法
の新しい手法/アプローチの提案です。一方、Debian JP Project の活動は
Debian GNU/Linux の国際化/日本語化、また周辺文書の整理、日本におけ
るユーザやデベロッパに対するサポートなどが目的です。
双方とも必要な Project であると考えています。Debian JP Project から
の離脱でもありませんし、Debian JP Project の活動は今後も継続的に行
なっていきます。
--Project Dice FAQ--
このメール、Dice Linux 及び Project Dice に関するお問い合わせは、
dice@xxxxxxxxxxxx
までお願いします。
また、WEB上での情報は http://dice.debian.gr.jp/ をご参照ください。