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[debian-users:16937] Re: PRESS Release--Dice Linux 1.0 リリースのおしらせ
佐野@浜松です。
もし、JP Project 自体の方向性、あるいは JP Project 内での活動の進め方、
という話なら、まず -private で議論するべきだと思います。
「オープンな議論」は尊重するべきですが、その前に十分な前提知識の共有が
必要でしょう。ユーザーサイドから (あるいは開発者の一部からさえも)
「内紛」と受け取られるようなことをやっていては、JP プロジェクトのみならず
Debian プロジェクトの普及自体にとってマイナスの効果しかありません。
# Bruce Perens と ESR の口喧嘩を他山の石とするべきかと。
# こんなことでは香田さんの書かれていた「JP Package リリース完了」の
# マイナス影響をプラスに変えていくどころか、ますます傷口を広げていってしまう。
ということで、以下はできる限り Dice についての話題に絞ります。
# JP Project に関する話題については、まず -private でメンバー間の
# 合意を取ってから、 -users なり -announce なりに流すようにしたいと
# 思います。
In article <E117Ktz-0008Ez-00@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
Takao KAWAMURA <kawamura@debian.or.jp> さん writes:
> > で、その時に「Debian ベースの」ならいいのですが「.debベースの」になっ
> > た時が恐いなと。要するに .rpm のような .rpm 間の互換性問題が生じるよう
> > な事態はさけたい。なので、そうなるまえに、技術的な側面、社会的な側面両
> > 面から対策を講じる必要があるだろうと。「.deb ベースの distribution を
> > 作る時は Debian の .deb をそのままつかう」というコンセンサスをどうにか
> > して構築してしまいたい。ってことです。
>
> これは理解できますが、それとDiceとどういう関係があるのでしょう?
ひとつの「サンプル」として「こういう作り方もあるよ」ということを提示しよう、
ということなんじゃないかな、と思いました。そういう意図があるかないかは
Dice のメンバーじゃないのでわかりませんが、たぶんうまく機能して、ある程度
普及するようなら、そういう効果もいくらかはあることでしょう。
# 「売れる」ものは真似されやすいですから。
> > でも、じゃあ Debian JP Project にかかわらないで(報告しないで)、Debian
> > Project の活動はしたらいけないんでしょうか?
>
> もちろんそんなことはない。だけど、Project DiceはJPの中心的人
> 物のかなりで構成されているし、JPの会長と副会長も参加している
> のだから、ちょっと話が違うと思います。
今回の Press Release が announce@JP 経由で流されていたら、
# やろうと思えばそれをできる人達ですから。
それは Debian JP として問題にするべきかもしれませんが、
実際には -users@JP 経由で流されたわけですし、JP の役員が
JP と別な場所で何をやろうと、別に構わないと私は思います。
# 私だって XFree86 や JF などでは Debian と関係無いこともやってますし。
# さらに言えば、NLUG でミニでびあん、というか簡単インストーラを作ろう
# という話をたきつけたりもしてます。実際にはまだ何も動いてませんが。
# これについては以前 -users@JP だったか、-devel@JP だったかに
# 書いたことがあったはず。Live Debian CD-ROM の話の関連で。
> > 先程述べたように、活動の主眼は「国際化/日本語化された OS の提供」では
> > ありません。「Debian の配付形態/インストールに対するあたらしいアプロー
> > チの提案」です。矛盾してるとは思いません。
>
> そうかな? 国際化もしっかり謳われてますけど? これだけ書いて
> 主眼じゃないって言われてもなあ。
>
> | ● 国際化(Internationalization)
> |
> | Dice Linux は、Debian GNU/Linux の国際化へのステップを創造します。
> |
> | ・Debian の国際化を視野に入れつつ日本語化を重視。
> | ・Debian に提供された Debian JP Project の成果を収録。
> | ・強力な日本語環境を標準で提供。
> | ・日本語化の成果は Debian にフィードバック。
Debian.org のほうでも、「個人でこんなの (簡単インストーラ)
作って配布してるんだけど、どう ?」という提案が debian-boot ML とかに
時々届いてたりするんで、それと似たようなものだと思えば、別にいいんでは。
もちろん、うまくいくようなら、「新しい Debian のインストール方法」として
Debian.org に提案する、という前提があるだろうと私は考えているのですが。
dtools については北目さんが個人的に作成されていた噂のエディタとかを、
どう利用するのが一番効果的なのか、といろいろ考えてこういう形になった
(だから北目さんがプロジェクトリーダ) ということかな、と想像してます。
で、これも当然 Debian Package として登録されるものだろうと考えているのですが、
違うのかな。(まだ Web Page 見てない。来週くらいには見てみることにしようかと)
あと、これもまた想像でしかありませんが、このプロジェクトを "Debian JP" の
中でやらなかったのは、"Debian" の名前の付いた場所で「独自」のことをやりたく
なかった、という気分的なものがあったのかな、という気がしてます。
"Debian JP" としては、時間をかけても Debian.org に提案して、そこで議論して
合意を取りつけてから動くという方向性を目指したほうが良い。
# これは各国の "Debian-xx" に与える影響という視点もあるし、Debian.org に
# とっての影響、という視点もある。JP Package を統合していくためには、
# できるだけ「独自」のものは減らしていったほうが良い、という判断。
# 片方で「統合したい」と言い、もう一方で「独自のものを作る」と言っていては
# 信用や評価に影響し、結果として「JP パッケージの統合」をスンナリと受け入れて
# もらえるかどうかにも影響する可能性があると思います。
けれども、国内の状況を見ると、できるだけ早く「とりあえず使えるモノ」が
欲しいという話がある。これはここ -users@JP でユーザーから「Dice のような
ものが出回ってきて、使えるようになれば嬉しい」という意見が複数出ていたこと
からもうかがえる。
上記の 2 点、つまり
1) "Debian JP" は、JP 向けのパッケージを Debian.org に送り込む
(Debian パッケージに JP 向けのパッチを入れる) ための、
また Debian 普及のために日本語での Debian 関連資料を作成するための
プロジェクトとして、今後も必要
2) それとは別に、とりあえず「インストール時の障壁」を低くして
ユーザーベースを拡大するための動きが必要。ただし、Debian.org との
関係を考慮すると、この動きを Debian JP Project の活動として行なう
ことには問題があり、別プロジェクトとして行う必要がある。
ということから、今回のような別プロジェクトとしての活動に至ったのでは
ないか、と考えています。
で、私としては、上のような理解で正しければ、特に JP Project として
新規に発表された "Dice" (サイコロ) プロジェクトに対して異議を唱える
理由はありませんです。
まあたしかに「プレスリリース前に一言くらい話があっても」という気分は
ありますが、話が無かったからといって「仲間外れ」にされたというわけでは
ないと思ってますし、あえて別プロジェクトという道を選んだ以上、
"JP Project" としての活動とは一線を画したものなのだから、すくなくとも
事前連絡の「義務」は無いでしょう。
とりあえず、うまく「インストール時の障壁を低くしてユーザーベースを拡大」
することができると良いですね。私は今のところ他で手一杯なので常時 IRC に
接続して作業に協力するという意志はありませんが、期待を持って見守るという
ことにしたいです。
# JF 方面と XFree86 方面で宿題があるんだなぁ。www.linux.or.jp もそうだし。
# しかし、Debian JP の役員選挙結果と「JP merge operation」途中経過報告の
# アナウンス出すほうが優先かな ?
--
#わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。
<xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)