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[debian-users:25702] Re: ワープロ (HancomWord)



佐野@浜松です。

In <200012040831.RAA12127@xxxxxxxxxxxxxx>,
  on "Mon, 4 Dec 2000 17:31:37 +0900',
   with "Re: ワープロ (HancomWord)",
 skonishi@xxxxxxxxxxxxxx さん wrote:

> おまけに付いていたHancomOfficeβ試用版ってのがあったので
> 今、やってみました。僕の環境は純potato2.2r1です。

Vine 2.1CR の CD-ROM #8 Application CD にあった
hancom/hancomword-5.0-jpn.i386.tgz を使いました。

> 1、やっぱrpmだったので
>     alien Hancom*.rpm する
>     Mesaだのqt2だのが必要な模様、入れたくなかったけど、た
>     めしなので入れておく。

とりあえず中身がわかりやすい tgz (49764558 bytes) をスペースに
余裕のあった /home/local 以下に展開。

Mesa はわかりませんが qt の library は shlib 以下にあるみたいでした。

> 2、できたHancom*.debをただdpkg -i
> 3、どうもHancomShellってのから起動するらしいのでそうすると
>     /usr/hwpx/shlib/hwpがないと怒られる
>     これは/usr/local/HancomOffice以下にあるものみたいなので
>     /shlibごとシンボリックリンクして逃げる

説明文書らしいものが全然無いので file と ldd と ls -lF で
ざっと見てまわります。

最初 app/ 以下がそれっぽいかと思いましたが app/hwpw 以下のファイルは
すべてデータファイルまたは初期設定ファイルらしい。

で、drv, font, help, lib なども一応見るけど、どれも違う。

というところで file shlib/* すると hwp と kill_all という shell script が
見つかりました。「どうやらこれだな」と目星をつけてまずは shlib/hwp を実行
してみると、

> 4、今度は/sbin/pidofが無いぞ、と怒られる。なんかこれ確か

これが出ました。locate pidof すると /bin/pidof となっているので
とりあえず

#PIDOF=/sbin/pidof
PIDOF=/bin/pidof

を追加して、 s:/sbin/pidof:\${PIDOF}:g します。

これで hwp すると shlib/kill_all の中でまた /sbin/pidof が無いと
エラーを出すので、shlib/kill_all という shell script もいじります。

# ここでは「乗りかかった船」で shell script をいじりましたが、
# おそらく root で ln -s /bin/pidof /sbin/pidof しちゃったほうが
# ちょっと試すだけなら楽でしょうね。

で、さらに kill がエラーを出すので

 shlib/kill_all の中の kill command に

kill -9 `${PIDOF} hnccfg` `${PIDOF} hnchelp` `${PIDOF} hwpdic` `${PIDOF} hwpw` `
${PIDOF} wineserver` `${PIDOF} wineclipsrv` `${PIDOF} fontcfgw` 2>/dev/null

と 2>/dev/null を追加して強引に黙らせます。

# ちょっと気が効いていれば ${PIDOF} をこんなにたくさん並べないで
# $PIDOF program1 program2 とかした結果を KILLPIDS とかの変数に
# 受け取って、そいつを ! -z とかでゼロかどうかチェックしてから
# kill を実行、とかするだろうと思うんだけど。このへんの処理はあまり
# 洗練されてないような印象。

> 5、一瞬起動画面みたいのが出るがそれで終り。おいおい。

 strace shlib/hwpw すると、どうも /usr/hwpx 以下を見に行っている
みたいなので、再度 app/hwpw/ 以下を眺めてみると hwpw.ini とかに
 /usr/hwpx というのがいろいろ設定されている雰囲気。

もうこの時点で面倒になってきたので、設定を書き替えるのはやめて
 su ln -s /home/local/hwpx /usr/hwpx で symbolic link してしまう。

# alien 使って deb 化するならいったん中身を展開して
#  /bin/pidof -> /sbin/pidof なリンクと、展開先のディレクトリから
# /usr/hwpx へのリンクを追加してパッケージビルドしたほうがいいでしょう。
# Debian 的 (というか FHS 的には /usr/hwpx じゃなくて /usr/lib/hwpx に
# インストールするか、あるいはベンダーパッケージとして /opt/hwpx とかに
# 入れるべきでしょうね。

で、さらに ln -s /home/local/hwpx/shlib/hwp /usr/local/bin すると
あとはもうどこからでも hwp で起動します。

最初は LD_LIBRARY_PATH とか設定するかな、と思ったけど不要みたい。

うーん、動くようにはなったけど、MMX Pentium 266 ではちょっと重いな。
なんか File Open Dialog の Home(C:) と Root(D:) という表現とか、
いろいろ個人的には趣味に合わない雰囲気。

手元にあった MS Word の書類 (2 つ) を食わせようとしたら、落ちました。
まあこれは Applixware でも読めない Doc ファイルだったんだけど。
でも Applixword のほうはエラーを出すけど落ちない。Excel のファイルが
読めたりもするし、オフィス用入力フィルターとしては今のところまだ
 Applixware のほうが使えそう。この Applixware はまだ単体で売っていた
頃の libc5 版のかなり古いバージョンなんですけどね。

つうことで、Vine 2.1CR に添付されている Hancom Word を Debian potato 上で
使うのは不可能ではないらしい、という報告です。

インストーラパッケージまで作ってしまうような元気は無いので、
自前で作る (maint-guide-ja 参照) or 上記のようにパッケージ化せずに
インストールする、のどちらかで試してみてください。

たぶん、手順としては

1) 適当な場所に tgz を展開。
例えば

   cd /usr/local/lib/
   tar -xvzf $(CD)/hancom/hancomword-5.0-jpn.i386.tgz

2) 必要なシンボリンクリンクを張る。
例えば

   ln -s /usr/local/lib/hwpx /usr/
   ln -s /bin/pidof /sbin/
   ln -s /usr/local/lib/hwpx/shlib/hwp /usr/local/bin

これくらいをやっておけば、あとは hwp で起動できるように
なるはずだと思います。

以上。

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     # (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
    <kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)