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Re: リリースノートの翻訳作業割り振り



小林です。

From: Minoru Nagahama
Subject: Re: リリースノートの翻訳作業割り振り
Date: Thu, 19 Apr 2007 00:21:36 +0900

> 長浜です。
> 
> 武井さん、査読ありがとうございます。

とりあえず半分だけ done.

ところで、できればメーリングリストでのやりとりで翻訳を差し替えるときは 
"" で囲まないようお願いいたします。;-) po-mode で y を押してペーストす
ると、"" で囲まれていない文を自動的にエスケープして "" 内に挿入してく
れます。また po-mode からコピーするときは、w を押せば "" 内のエスケー
プを外してコピーしてくれます。したがって、po-mode で開けないメールなど
では "" なしの平文でやりとりするほうが、po-mode のバッファに簡単にペー
ストできて作業しやすいです。

> > > #: ../en/release-notes.en.sgml:393
> > > "A number of development packages that used to be priority <em>standard</em> "
> > > "are now priority <em>optional</em>, which means they will no longer be "
> > > "<em>標準 (standard)</em> の 優先度だったパッケージのいくつかが現在<em>オプ"
> > > "ショナル (optional)</em>の優先度になりました。これは、もはや標準ではインストー"
> > 
> > 
> > ここの「オプショナル」は,
> > http://kmuto.jp/open.cgi?DebianGlossary&l=jp
> > 見ると「任意」と訳すべきものなのではないかしら.
> 
> 自分も迷ったのですが、無難にカタカナにしてしまいました。
> 「任意」に変更お願いします。

これは既に自分が見つけており修正済みでした。

optional の日本語訳としては、「(オプション|任意)(で|の)」が一般的です
ね。「オプショナル」という、英語の形容詞をそのままカタカナ表記にした翻
訳はあまり見かけない気がします。

> > > #: ../en/release-notes.en.sgml:422
> > > msgid "New default inet superdaemon"
> > > msgstr "新しい標準の inet superdaemon"
> > 
> > 「デフォルトの inet スーパーデーモンが新しくなった」てことでは?
> > 
> > 新しくなったというか,下の本文読むと netkit-inetd から openbsd-inetd に
> > 変わった,てことだから,「デフォルトのスーパーデーモンが変更」くらいに
> > 意訳しておくと,(体言止めなので)タイトルらしく読める.
> 
> msgstr "デフォルトのスーパーデーモンの変更"
> に変更お願いします。

いただきました。武井さんの「が」のほうを採用してあります。
なお、superdaemon 自体は自分のほうでカタカナに修正済みでした。

> > > #: ../en/release-notes.en.sgml:423
> > > "The default inet superdaemon for &releasename; is <package>openbsd-inetd</"
> > > "package> instead of <package>netkit-inetd</package>. It will not be started "
> > > "if no services are configured, which is true by default. The new default "
> > > "daemon will be installed automatically on upgrade."
> > > "&releasename; のデフォルトの inet superdaemon は <package>netkit-inetd</"
> > > "package>にかわって <package>openbsd-inetd</package> です。サービスがなにも設"
> > > "定されていなければ、起動しないでしょう。これは標準で正しい動作です。新しいデ"
> > > "フォルトの inet デーモンはアップグレード時に自動的にインストールされます。"
> > 
> > 「サービスがなにも設定されていなければ、起動しないでしょう。」を
> > イジワルに読むと,「サービスがなにも設定されていなければ、サービスは
> > 起動しないでしょう(設定されてないものは起動するわけないよ)」とも読め
> > る.
> > そうじゃなくて, It (=inet superdaemon) will not be started … なんだから,
> > ここの主語の It を訳さず略しちゃうのは大層まずくて,「サービスがなに
> > も設定されていなければ、デーモンは起動しません。」という方向の訳じゃ
> > ないといかんのでは.
> 
> そうですね。なにが起動しないのかちょっと曖昧ですね。superdaemon も
> 訳してないので以下のように変更します。
> 
> "&releasename; のデフォルトの inet スーパーデーモン は <package>netkit-inetd</"
> "package>にかわって <package>openbsd-inetd</package> です。サービスがなにも設"
> "定されていなければ、デーモンは起動しないでしょう。これは標準で正しい動作です。新しいデ"
> "フォルトの inet デーモンはアップグレード時に自動的にインストールされます。"
> に変更お願いします。

* 最後の「新しいデフォルトの inet デーモン」は the new default daemon 
  の訳語ですが、inet までつけたら「スーパー」もつけましょう。inet デー
  モンというのはなんだか変な感じがします。

* スーパーデーモンの後にスペースが入っています。逆に、netkit-inetd の
  後にスペースが入っていません。

* 「……にかわって……です」よりは。「……にかわって……になりました」
  かな。さらに「etch のデフォルトのスーパーデーモンは……にかわって……
  になりました」よりは「……にかわって……が etch のデフォルトのスーパー
  デーモンになりました」、さらには「etch では、……に代わって……がデ
  フォルトのスーパーデーモンになりました」かな。ということでちょっと語
  順を変えました。

ということで、そこだけ変更して取り込んであります。

> > > #: ../en/release-notes.en.sgml:435
> > > "New ext2 and ext3 file systems will be created with features <em>dir_index</"
> > > "em> and <em>resize_inode</em> enabled by default. The first feature speeds "
> > > "up operations on directories with many files; the second makes it possible "
> > > "to resize a file system on-line (i.e. while it is mounted)."
> > > "標準で、新しい ext2 と ext3 ファイルシステムは <em>dir_index</em> と "
> > > "<em>resize_inode</em> 機能つきで作成されます。一番目の機能は大量のファイルが"
> > > "あるディレクトリでの処理をスピードアップします。二番目の機能はファイルシステ"
> > > "ムを起動中に(例えば、マウントされた状態で) サイズの変更を可能にします。"
> > 
> > 「起動中に」だと,「ブートの最中に」という意味にも取れます.それだけ
> > ではなくて,マウントしててもだいじょぶということでしょうから,ここは,
> > 
> > …ファイルシステムの使用中に(つまり、マウント…
> > 
> > でしょう.それから,i.e. は id est であって, e.g. ではありませんの
> > で,「例えば」は誤訳.
> 
> "標準で、新しい ext2 と ext3 ファイルシステムは <em>dir_index</em> と "
> "<em>resize_inode</em> 機能つきで作成されます。一番目の機能は大量のファイルが"
> "あるディレクトリでの処理をスピードアップします。二番目の機能はファイルシステ"
> "ムを使用中に(つまり、マウントされた状態で) サイズの変更を可能にします。"
> に変更お願いします。 

いただいた上で、「一番目の機能」と「二番目の機能」を具体的に書きました。

> > > #: ../en/release-notes.en.sgml:442
> > > "<footnote><p>The "
> > > "flag <em>filetype</em> should already be set on most file systems, except "
> > > "possibly on systems installed before &oldreleasename;. 
> > > "<footnote><p><em>filetype</em> フラグは、おそらく &oldreleasename; より以前に"
> > > "インストールしたシステムを除き、
> > 
> > ここも「以前」だと &oldreleasename; を含んでしまう. ここは
> > sarge よりも古い woody のころの話をしたいんだろうから,訳語選択ミス.
> > どう直すかはお分かりですよね.
> 
> 「以」をとって「前」だけでいいかなぁ。
> 
> "<footnote><p><em>filetype</em> フラグは、おそらく &oldreleasename; より前に"
> "インストールしたシステムを除き、
> に変更お願いします。

取り込みました。

> > > #: ../en/release-notes.en.sgml:451
> > > "The default encoding for new &debian; installations is UTF-8. A number of "
> > > "applications will also be set up to use UTF-8 by default."
> > > "新しい &debian; インストールのデフォルトエンコーディングは UTF-8 です。いくつ"
> > > "かのアプリケーションはデフォルトで UTF-8 を使用するよう設定されています。"
> > 
> > 「新しい &debian; インストール」が主語だと分かりにくいなあ.大幅に意訳して,
> > 
> > 「新しくインストールした &debian; のデフォルトエンコーディングは UTF-8 です。」
> > とかどうですかね.
> 
> 「&debian;」 は 「Debian GNU/Linux」に展開されるのですね。
> 確かに、そのほうが分かりやすいです。
> 
> > A number of は「いくつかの」じゃありませんね(そういう意味も確かに辞
> > 書に載ってはいますけどね…).「かなりの数の」です.
> > だから,「かなり多くの」とか「多くの」くらいなイメージで訳すべき.
> 
> 
> "新しくインストールした &debian; のデフォルトエンコーディングは UTF-8 です。"
> "多くのアプリケーションはデフォルトで UTF-8 を使用するよう設定されています。"
> に変更お願いします。

取り込みました。

疲れたのでとりあえずここまで。

-- 
|:  Noritada KOBAYASHI
|:  Dept. of General Systems Studies,
|:  Graduate School of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo
|:  E-mail: nori1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx (preferable)
|:          nori@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx
|:  Key fingerprint = AB26 9533 81DA 997B 3C06  4380 19BB ADA0 695C 9F53