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Re: Sarge Release Notes - Call to update translations
- From: Nobuhiro IMAI <nov@xxxxxxxxxxxx>
- Subject: Re: Sarge Release Notes - Call to update translations
- Date: Mon, 23 May 2005 01:20:08 +0900
- List-help: <mailto:debian-doc-ctl@debian.or.jp?body=help>
- List-id: debian-doc.debian.or.jp
- List-owner: <mailto:debian-doc-admin@debian.or.jp>
- List-post: <mailto:debian-doc@debian.or.jp>
- List-software: fml [fml 4.0.3 release (20011202/4.0.3)]
- List-unsubscribe: <mailto:debian-doc-ctl@debian.or.jp?body=unsubscribe>
- X-ml-info: If you have a question, send e-mail with the body "help" (without quotes) to the address debian-doc-ctl@debian.or.jp; help=<mailto:debian-doc-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ml-name: debian-doc
- X-mlserver: fml [fml 4.0.3 release (20011202/4.0.3)]; post only (only members can post)
- X-original-to: debian-doc@debian.or.jp
- X-spam-level:
- X-spam-status: No, hits=-4.4 required=10.0 tests=BALANCE_FOR_LONG_20K,BALANCE_FOR_LONG_40K,IN_REP_TO, ISO2022JP_BODY,LINES_OF_YELLING,PATCH_UNIFIED_DIFF, REFERENCES,SPAM_PHRASE_00_01 version=2.44
- References: <87y8advblh.wl@xxxxxxxxxxx> <20050518.095518.193685176.nov@xxxxxxxxxxxx> <20050518.152644.108737582.nori1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> <20050518.153327.03974547.nori1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> <20050518.173121.104032736.nov@xxxxxxxxxxxx>
- Message-id: <20050523.011935.122620525.nov@xxxxxxxxxxxx>
- X-mail-count: 04522
- X-mailer: Mew version 4.2.50 on Emacs 22.0.50 / Mule 5.0 (SAKAKI)
いまいです。
> という訳で、以下のうちの前半ふたつを小林さんに、後半ふたつを田村さんに
> 訳してもらおうと思いますがどうでしょう?その他の細かいところや、マージ
> の作業は私の方でしようと思います。
今回は楽させてもらってるのに、一番時間を食ってしまいました。遅くなりま
したが、小林さん、田村さんの訳に、査読分 + 1.33~1.36 の差分を加えてマー
ジしたものを添付します。私が訳したもののうち、まとまった段落になってい
るものは原文をコメントアウトして付けてあります。こちらの査読と、全体を
通した見直しをお願いします。添付した release-notes.ja.sgml で
$ make validate
$ make architecture=i386
ぐらいは通るのを確認しています。
--
Nobuhiro IMAI <nov@xxxxxxxxxxxx>
Key fingerprint = F39E D552 545D 7C64 D690 F644 5A15 746C BD8E 7106
<!DOCTYPE debiandoc PUBLIC "-//DebianDoc//DTD DebianDoc//EN" [
<!entity % dynamicdata SYSTEM "../dynamic.ent" > %dynamicdata;
<!entity % shareddata SYSTEM "../release-notes.ent" > %shareddata;
<!entity docid "$Id: release-notes.ja.sgml,v 1.2 2005/01/01 19:31:40 jseidel Exp $">
]>
<!-- original version: 1.36 -->
<!-- Be careful with automatic reformatting. Please note that the indentation
in examples is used in the output (plus additional space) as well. -->
<debiandoc>
<book>
<titlepag>
<title>&debian; &release; (`&releasename') リリースノート (&arch-title; 用)</title>
<author>
<name>Josip Rodin, Bob Hilliard, Adam Di Carlo, Anne Bezemer, Rob
Bradford (現在のメンテナ)</name><email></email>
</author>
<author>
<name></name><email>debian-doc@lists.debian.org</email>
</author>
<version>&docid;</version>
</titlepag>
<toc detail="sect1">
<chapt id="about"><heading>リリースノートの最新情報</heading>
<p>[この文書の最新版は、常に <url id="&url-release-notes;">
から取得できます。もし入手した版が一ヵ月以上古いものでしたら、
最新版をダウンロードした方がよいでしょう。]</p>
<p>以前の版のリリースノートには、
一つ前のリリースよりもさらに古いリリースからの
アップグレード情報が含まれていました。しかし、
そのような内容は時としてドキュメンテーションを複雑にしてしまうので、
この版では &debian; 3.0 ('woody')
からのアップグレードのみを扱うことにしました。
'woody' よりも古いリリースからアップグレードする場合は、
以前の版のリリースノートを読んでください。</p>
</chapt>
<chapt id="whats-new"><heading>&debian; &release; の最新情報</heading>
<p>サポートされているアーキテクチャの一覧は、
前回のリリースである &debian; 3.0 ('woody')
から変わっていません。
このリリースでサポートされているアーキテクチャは以下の通りです。</p>
<p>
<list>
<item><p>Intel x86 ('i386')</p></item>
<item><p>Motorola 680x0 ('m68k')</p></item>
<item><p>Alpha ('alpha')</p></item>
<item><p>SPARC ('sparc')</p></item>
<item><p>PowerPC ('powerpc')</p></item>
<item><p>ARM ('arm')</p></item>
<item><p>MIPS ('mips' (ビッグエンディアン) と 'mipsel' (リトルエンディアン))</p></item>
<item><p>Intel Itanium ('ia64')</p></item>
<item><p>HP PA-RISC ('hppa')</p></item>
<item><p>S/390 ('s390')</p></item>
</list>
</p>
<p>移植状況の詳細や、お使いの移植版に特有の情報については、
<url id="&url-ports;" name="Debian の移植版に関するページ">
で読むことができます。</p>
<![ %secondrelease [
<p>これは &arch-title; アーキテクチャ用 &debian;
のまだ 2 回目の公式リリースです。
すでにリリースするには充分安定していると私たちは考えています。
しかし、他のアーキテクチャ版のいくつかほどはまだ広く使われていない
(つまりユーザによるテストも多くない) ことから、
いくつかのバグにでくわす可能性もあります。
何か問題が起きたら、<url id="&url-bts;" name="バグ追跡システム">
を使って報告してください。その際、そのバグが &arch-title;
プラットフォーム上のものであることを必ず書き添えてください。</p>
]]>
<p>&arch-title; アーキテクチャ用 &debian; &release;
でのデフォルトのカーネルのバージョンは &kernelversion; です。</p>
<![ %available-2.6 [
<p>&arch-title; アーキテクチャでは、
2.6 系カーネルも利用可能で、カーネルのバージョンは
&kernelversion-2.6; になります。
Debian のカーネル 2.6.8 には、カーネル 2.6.8.1
リリースおよびその他のパッチが含まれています。</p>
]]>
<sect id="newdistro"><heading>ディストリビューションの最新情報</heading>
<p>Debian のこの新しいリリースには、一つ前のリリースである &oldreleasename;
に付属していたよりさらに多くのソフトウェアが付属しています。
このディストリビューションには、9000
以上の新しいパッケージが含まれているのです。
ディストリビューション中のほとんどのソフトウェア、
すなわち約 6500 ものソフトウェアパッケージ (これは、&oldreleasename;
ディストリビューションの 73% にあたります) が更新されました。
また、かなりの数のパッケージが、
様々な理由でディストリビューションから取り除かれました。
これらのパッケージについての更新はなく、
パッケージ管理用のフロントエンドでは 'obsolete'
というマークがつくでしょう。</p>
<p>古く、悪名高く、しかしまだよく使われている
<package>dselect</package> を置き換えるため、
多くの apt フロントエンドが
woody のリリース準備期間に開発され続けています。
興味を持ったユーザは <package>aptitude</package>
や <package>synaptic</package>
といったパッケージを調べてみてください。</p>
<p>この &debian; のリリースには、大きな進歩を遂げた
XFree86 4.3 release が含まれています。
より多くのハードウェアをサポートし、
自動検知サポートが改良され、Xinerama や
3D アクセラレーションといった先進的な技術によりよく対応しています。</p>
<p>&debian; は、この新しいリリースにおいて GNOME 2.8 や KDE 3.3 を含んでおり、
以前より一層デスクトップ指向になりました。また OpenOffice.org 1.1 を、
完全なオフィススイートとして初めて取り入れています。
その他、生産性を向上させるツールとしては、Evolution
グループウェアソフトウェアや GAIM
インスタントメッセージングクライアントなどが、
このリリースに収録されています。</p>
<p>公式の &debian; ディストリビューションは、
現在は 13 枚のバイナリ CD と、
ほぼ同数のソース CD のかたちで提供されています。
今では DVD 版のディストリビューションも利用可能となっています。</p>
<sect1 id="volatile"><heading>新サービス: debian-volatile</heading>
<p>すぐに古くなってしまう情報を含む安定版 (stable)
パッケージをユーザが容易に更新できるようにするため、
<em/debian-volatile/ という新しいサービスができています。
そのような情報としては、
例えばウイルススキャナのシグネチャリストや、
スパムフィルタのパターンセットがあります。
管理者は、"security.debian.org"
のアーカイブを使うのと同じくらい容易に "volatile.debian.net"
のアーカイブを利用できます。
そうすると、最前線にあるパッケージに基づいてシステム全体 (または一部分)
を保守するという面倒や危険を伴わずに、
最新情報を含んだパッケージの利用という恩恵を亨受できるのです。
さらに詳しい情報やミラーのリストについては、
アーカイブの<url id="&url-debian-volatile"
name="ウェブページ">を参照してください。</p>
</sect1>
<sect1 id="non-us"><heading>non-us は廃止予定です</heading>
<!--
+ <p>For the &releasename; release most cryptographic packages that were
+ formerly in the non-us part of the archive, have been moved into the
+ regular archive. Currently only a few packages are left in the main
+ and non-free sections of the non-us archive. If you have lines referring
+ to non-us in your <file>/etc/apt/sources.list</file>, you may want to
+ check if they can be removed. Chances are that non-us will be discontinued
+ completely in the near future.</p>
+
+ </sect1>
-->
<p>&releasename; リリースでは、以前は non-us
アーカイブにあった暗号化パッケージの大部分が、
通常のアーカイブに移動されました。
現在では、ほんの数個のパッケージが non-us
アーカイブの main や non-free のセクションに残っているだけです。
<file>/etc/apt/sources.list</file> に non-us を参照する行がある場合には、
それらを削除できるかどうか確認するとよいでしょう。
おそらく、non-us は近いうちに完全に廃止されると思われます。
</sect1>
</sect>
<sect id="newinst"><heading>インストールシステムの最新情報</heading>
<p>&debian; の古いインストールシステムは、
<prgn>debian-installer</prgn>
と呼ばれる完全に新しいインストールシステムで置き換えられました。
新しいインストールシステムはモジュール単位に設計されており、
拡張性に配慮して開発されています。
拡張性に配慮して開発されています。
このシステムは約 40 もの言語に完全に翻訳されています。
その他の翻訳も進行中で、&releasename;
のポイントリリースで追加されるかもしれません。</p>
<p>インストールシステムの新しい機能としては、改良されたハードウェア検出、USB
フラッシュデバイスからの起動をサポート、
ベースシステム設定中のパッケージインストールに
<prgn>aptitude</prgn> を利用、<prgn>XFS</prgn>
ファイルシステムや <prgn>RAID</prgn>、<prgn>LVM</prgn>
(ボリューム管理ツール) のサポートなどが挙げられます。</p>
<p>Debian の新しいインストールシステムの全詳細については、
一枚目の CD に含まれているか、または<url id="&url-install-manual;"
name="リリースページ">から入手できる Debian
インストールガイドを読むようおすすめします。
インストールガイドは 8 つの言語に完全に翻訳されており、
その他の言語についても翻訳作業がなされています。
その他の翻訳は、
完成したときにウェブサイトから入手できるようになるでしょう。</p>
<![ %i386 [
<!--
+ <p>For the &arch-title; architecture, a special set of installation
+ floppy disk images, "speakup", is available for the blind.
+ These images have a special kernel that supports braille displays.
+ A complete list of supported models may be found in the brltty
+ documentation.</p>
-->
<p>&arch-title; アーキテクチャでは、視覚障害者のために、
インストールフロッピーディスクイメージのスペシャルセット
「speakup」が用意されています。これらのイメージは、
点字ディスプレイをサポートした特別なカーネルを使っています。
サポートされているモデルの完全なリストは、brltty
の文書に書かれています。</p>
]]>
<!-- FJP: Maybe a short description of available installation methods could be
added here: floppy, CD (netinst/business-card/full set), netboot,
hd-media, USB-stick. -->
</sect>
</chapt>
<chapt id="installing"><heading>新たにインストールする</heading>
<p><prgn>boot-floppies</prgn> と呼ばれる &debian;
の古いインストールシステムは、
<prgn>debian-installer</prgn>
と呼ばれる、新しくコンポーネント化されたより強力な
インストールシステムに置き換えられました。</p>
<p>このインストーラは、様々なインストール方法を提供しています。
お使いのシステムにインストールするのにどの方法が利用できるかは、
使っているアーキテクチャに依存します。</p>
<p>Debian を新たにインストールしようとしている人は、
インストールガイドを読みましょう。
公式 CD の次の場所にあります。
<example>
/doc/install/manual/<var>language</var>/index.html
</example>
インターネットからならこちらです: <url id="&url-install-manual;"
name="&releasename; リリース情報"></p>
<!--
+<![ %available-2.6 [
+ <p>The installation system uses a 2.4 series kernel by default.
+ Installation using a 2.6 based kernel is also possible for
+ &arch-title;. For more details on how to use this please consult the
+ Installation Guide.</p>
+]]>
-->
<![ %available-2.6 [
<p>このインストールシステムは、デフォルトとして 2.4 系カーネルを使っています。
&arch-title; では、2.6 系のカーネルを使ったインストールも可能です。
使い方に関する詳細は、インストールガイドを見てください。</p>
]]>
<!--
+<![ %alpha [
+ <p>The new installer can only be used to install on alpha systems which
+ support the SRM console. Be sure to switch your system to SRM before
+ starting the installation. If your machine supports only the AlphaBIOS/ARC
+ console, you can still install sarge using a (minimal) &oldreleasename;
+ installation and a subsequent upgrade. For more information about the
+ different consoles please read the references on the
+ <url id="http://www.debian.org/ports/alpha" name="Debian alpha port web pages">.
+ </p>
+]]>
-->
<![ %alpha [
<p>この新しいインストーラでは、alpha システムでは SRM
コンソールをサポートしたものにしかインストールできません。
インストールを始める前に、システムを SRM に切替えるのを忘れないでください。
マシンが AlphaBIOS/ARC コンソールしかサポートしていない場合も、
(最小限の) &oldreleasename; インストールと、
その後のアップグレードによって sarge をインストールできます。
コンソールの違いに関する詳しい情報は、<url id="http://www.debian.org/ports/alpha"
name="Debian alpha 移植版のウェブページ">のリファレンスを読んでください。
</p>
]]>
<![ %sparc [
<sect id="sparc_kbd"><heading>&arch-title; のキーボードに関する問題</heading>
<p>インストール時のキーボード選択に関して、いくつかの問題があります。</p>
<p>最初の問題は、例えば SunBlade
システムにおいて使われている Sun の USB キーボードに関してです。
デフォルトの 2.4 系カーネルを使ってインストールすると、
インストーラは、これらを標準の Sun キーボードと「誤認識」します。
回避方法はインストールガイドに記されています (上のリンク先の、
『Debian Installer の使用法』の章を参照してください)。</p>
<p>第二の問題はカーネル関連です。
2.6 系のカーネルは異なる入力層を利用し、
すべてのキーボードを「通常の」 PC キーボードのように見せます。
つまり、2.4 系カーネルでインストーラを起動し、
Sun キーボードや USB キーボード用にそのカーネルを設定してから、
後になって (専門的な方法で) 2.6 系のカーネルを新システム用に選択すると、
きっと再起動後にキーボードが動作しなくなって終わってしまうでしょう。</p>
</sect>
<sect id="sparc_fb"><heading>&arch-title; のフレームバッファに関する問題</heading>
<p>一部のシステムで表示に問題があるため、&arch-title;
においては、フレームバッファのサポートはデフォルトで無効となっています。
そのため、ATI のグラフィックカードをもったシステムなど、
フレームバッファをきちんとサポートしているシステムにおいては
表示が醜くなる可能性があります。
インストーラの表示に問題が見られる場合は、
"debian-installer/framebuffer=true"
をパラメータとして与えて、インストーラを起動してみてください。</p>
</sect>
]]>
</chapt>
<chapt id="upgrading"><heading>以前のリリースからアップグレードする</heading>
<!-- For doc-writers' convenience:
Debian Supported
release: architectures:
1.3.1 or less i386
2.0 i386,m68k
2.1 i386,m68k,alpha,sparc
2.2 i386,m68k,alpha,sparc,powerpc,arm
3.0 + hppa s390 mips mipsel ia64
-->
<sect id="backup"><heading>アップグレードの準備</heading>
<p>システムをアップグレードする前に、完全なバックアップを取っておくよう
強くおすすめします。少なくとも、
失いたくないデータや設定情報だけでもバックアップしておきましょう。
アップグレードのツールや処理は極めて信頼性の高いものですが、
アップグレードの最中にハードウェア障害が起こると、
システムに大きなダメージを与えることがありえます。</p>
<p>特にバックアップしておくべきものとしては、
<file>/etc</file> と <file>/var/lib/dpkg</file> の中身、
<tt>dpkg --get-selections \*</tt> の出力などが挙げられます。</p>
<p>アップグレードの前には、その予定を全てのユーザに知らせると良いでしょう。
しかしシステムに SSH などでアクセスしてきているユーザは、
アップグレードの最中にもそうとは気付かず、
作業を続行してしまうかもしれません。
万一の用心をしたければ、アップグレードの前に
ユーザのパーティション (<file>/home</file>) をバックアップして、
アンマウントしてしまいましょう。
同時にカーネルもアップグレードする場合を除いて、
通常は再起動は必要ないでしょう。</p>
<p>ディストリビューションのアップグレードは、
ローカルのテキストモードの仮想コンソール
(あるいは直接接続されたシリアル端末) から行うか、
リモートなら <prgn/ssh/ 接続経由で行いましょう。</p>
<p><em/重要/: <prgn/telnet/, <prgn/rlogin/, <prgn/rsh/
を用いてアップグレードをしては <em/いけません/。
アップグレードマシンの <prgn/xdm/、<prgn/gdm/、<prgn/kdm/ などが管理している
X セッションからのアップグレードも行うべきではありません。
これらのサービスはアップグレードの最中に切断されてしまう可能性が高く、
するとアップグレード途中のシステムへの
<em/接続が不可能になってしまう/
からです。</p>
<p>推奨されるアップグレード方法は、ここで述べられているように
<prgn/aptitude/ を使うことです。内蔵されている依存解析機能により、
円滑なアップグレードと容易なインストールが可能となります。</p>
<p>あらゆるパッケージのインストール処理はスーパーユーザ特権で実行
されなければならないため、必要なアクセス権を得るために root として
ログインするか <prgn/su/ や <prgn/sudo/ を使ってください。</p>
<p>まず初めに <package>aptitude</package> パッケージをインストール
する必要があります。以下のように実行してください:</p>
<p><example>
apt-get install aptitude
</example></p>
<p>動作している APT の設定がすでにあるなら、これによって
<prgn>aptitude</prgn>
の &oldreleasename; 版がインストールされるでしょう。</p>
<![ %glibcneedsnewkernel [
<sect1 id="new-kernel">
<heading>カーネル対応のチェック</heading>
<![ %sparc [
<p>64 ビット SPARC CPU (sun4u) を搭載している全マシンは、カーネル
対応で特別な設定をしなくてもアップグレードできるはずです。</p>
<p>sun4c CPU は、&releasename; では<em>もはや対応していません</em>。
sun4d CPU への対応は、きわめて数が少ないためやや不明確な状態です。
MMU 付の sun4d CPU を動作させることはできます。</p>
<p>sun4m CPU にはまだ対応していますが、システムのアップグレード前に
まず新しいバージョンのカーネルをインストールする必要があります。これ
は新しいバージョンの glibc が、いくつかのマシンでは利用できないアセン
ブラ命令を使っているためです。そのため、欠けている命令をエミュレート
するカーネルにまずアップグレードする必要があります。</p>
<p>技術的には、<em>ごくわずかの</em> sun4m チップだけが影響を受け
ますが、どのシステムが影響を受けるのかを glibc が確実に検出できな
いため、あらゆる 32 ビット SPARC システムでは修正済カーネルがイン
ストールされていなければアップグレードが拒否されるでしょう。</p>
<p>血生臭い詳細に興味を持った方のために述べれば、Cypress/ROSS で
製造されたいくつかの sun4m チップは、<tt>umul</tt> 命令を実装して
いません (RT601/CY7C601 や、その他わずかに型名の異なるチップ)。こ
れらは初期の SPARCserver 6xxMP モデルで使用されていました。以降の
モデルは、TI で製造されたチップを使用していました。現在、これらも
影響を受けるのかどうかについては不明です。</p>
<!-- Add link to http://www.ultralinux.org/faq.html#q_2_1 ? -->
]]>
<![ %hppa [
<p>64 ビット HPPA マシンでは、システムのアップグレード前にまず新しい
カーネルにアップグレードする必要があるでしょう。これは新しいバージョン
の glibc が、いくつかのマシンでは利用できないアセンブラ命令を使ってい
るためです。そのため、欠けている命令をエミュレートするカーネルにまずアッ
プグレードする必要があります。</p>
]]>
<![ %i386 [
<p>正真正銘の "80386" は &releasename; では<em/もはや対応していません/。
これは "80486" CPU やそれ以上の物と互換性のある CPU には影響しま
せん。</p>
]]>
<![ %upgradekernel [
<sect2 id="kernel-upgrade"><heading>カーネルのアップグレード</heading>
<p>ここまでのセクションでシステムのアップグレード<em/前/ にカーネ
ルをアップグレードするよう指示されているなら、(その場合に限り) 今
ここで実行すべきです。</p>
<p>&releasename; から最新カーネルをインストールするのに必要な、全ツールの
バックポートが利用できます。新しいカーネルのインストール方法に関す
る詳細な手順は、
<ref id="kernel-upgrade-howto">
にあります。</p>
</sect2>
]]>
</sect1>
]]>
<sect1><heading>APT の pinning を無効化する</heading>
<p>特定のパッケージを安定版 (stable)
以外のディストリビューション (例えばテスト版)
からインストールするように APT の設定をしているなら、
新たな安定版リリースでのバージョンのパッケージにアップグレードできるよう、
(<file>/etc/apt/preferences</file> に保存されている) APT の pinning
設定を変更しなければならないかもしれません。APT の pinning
についての詳しい情報は、<manref name="apt_preferences" section="5">
にあります。</p>
<!-- FJP: Couldn't the advise to hold such packages prevent the upgrade of e.g.
libc6 if the package depends on the old version! -->
</sect1>
<sect1><heading>パッケージの状態をチェックする</heading>
<p>アップグレードにどんな方法を取るにせよ、
まず全てのパッケージの状態をチェックし、
アップグレード可能な状態になっているかどうか調べましょう。
以降のコマンドを用いると、不完全インストール (Half-Installed) 状態や
設定に失敗 (Failed-Config) 状態など、
エラー状態にあるパッケージが表示されます。
<example>
# dpkg --audit
</example></p>
<p>システム内にあるすべてのパッケージの状態は、
<prgn/dselect/ や <prgn/aptitude/ でも調査できます。また、
<example>
# dpkg -l | pager
</example>
や
<example>
# dpkg --get-selections > ~/curr-pkgs.txt
</example>
のようなコマンドでも可能です。</p>
<p>パッケージの hold は、アップグレードの前に外しておく方が良いでしょう。
アップグレードに必要不可欠なパッケージが hold されていると、
アップグレードは失敗します。
hold されているパッケージは次のコマンドでわかります。
<example>
# dpkg --audit
</example></p>
<p>パッケージをローカルで変更して再コンパイルしており、
パッケージ名を変更したり、パッケージのバージョンに epoch
フィールドを追加したりしていない場合には、
それらのパッケージを hold しないとアップグレードされてしまいます。
パッケージの `hold' 状態は、<prgn/aptitude/ で変更できます。
コマンドは以下の通りです。
<example>
aptitude hold | unhold <package>
</example>
</p>
</sect1>
<sect1><heading>SSH ユーザ向けの注意</heading>
<p>release 2.2 より前の <package/ssh/ や
release 2.2 での <package/ssh-nonfree/ パッケージに入っていた商用 SSH は、
このリリースから DFSG フリーの <package/ssh/ パッケージ (OpenSSH)
に置き換えられました。商用 SSH のツール類はもう存在しません。
<package/ssh/ パッケージでは、
OpenSSH 互換の設定を再生成するかどうかの質問を
Debconf で行うようになっています。</p>
</sect1>
</sect>
<sect id="upgrade-process"><heading>APT の取得先 (ソース) の準備</heading>
<p>アップグレードを始める前に、<package/apt/ の設定ファイル
<file>/etc/apt/sources.list</file> を編集して、
パッケージの取得先を決める必要があります。</p>
<p><package/apt/ は、"<tt/deb/" 行にある全てのパッケージを見比べ、
最も大きなバージョン番号のパッケージをインストールします。
同じパッケージが取得可能な場合は、先に現れた行を優先します
(つまり、複数のミラーを指定している場合は、
最初にローカルのハードディスクを、次に CD-ROM を、
最後に HTTP/FTP ミラーを指定するといいでしょう)。</p>
<sect1 id="network"><heading>APT の Internet ソースの追加</heading>
<p>デフォルトの設定では、メインの Debian インターネットサーバを
使ってインストールするようになっています。ですがここでは、
<file>/etc/apt/sources.list</file> を編集して、
他のミラー (できればネットワーク的に最も近いミラー)
を使うようにする方が良いでしょう。</p>
<!-- FJP: Why is 'default configuration' relevant here? We are talking about
upgrading existing installations; we really have no idea what
apt-sources users will have set up here (maybe just a Woody CD-set).
Note: D-I sets the default configuration to a mirror based on
the selected country and not the 'main' servers. -->
<p>Debian の HTTP / FTP ミラーのアドレスは、<url id="&url-debian-mirrors;">
を参照してください。
一般には HTTP ミラーの方が FTP ミラーよりも高速です。</p>
<!-- FJP: 'Otherwise' does not refer back to anything here, so I deleted it
(unless the intention was to refer to local intr_a_net HTTP
servers in the previous para). -->
<p>例えば、一番近くにある Debian ミラーが
<tt>&url-debian-mirror-eg;/</tt> だったとしましょう。
このミラーをウェブブラウザや FTP プログラムで見てみると、
main などのディレクトリが以下のように構成されていることがわかります。
<example>
&url-debian-mirror-eg;/dists/stable/main/binary-&architecture;/...
&url-debian-mirror-eg;/dists/stable/contrib/binary-&architecture;/...
</example></p>
<p>このミラーを <prgn/apt/ で使うには、次の行を
<file/sources.list/ ファイルに追加します。
<example>
deb &url-debian-mirror-eg; &releasename; main contrib
</example></p>
<p>`<tt>dists</tt>' は書かなくても暗黙のうちに追加されます。
そしてリリース名の後の引き数がそれぞれ用いられ、
複数のディレクトリの各々のパス名に展開されます。</p>
<p>これらの新たなソースを追加したら、それまでの
<file/sources.list/ にあった "<tt/deb/" 行の先頭に
シャープ記号 (<tt/#/) を置き、それらを無効にしてください。</p>
<p>インストールに必要なパッケージのうち、
ネットワークから取得されたものは、
<file>/var/cache/apt/archives</file> ディレクトリ
(およびダウンロード中のものは <file>partial/</file> サブディレクトリ)
に置かれます。したがって、インストールを行う前には、
充分な領域があるかどうか確認しなければなりません。
割に大きめのインストールを行う場合には、
ダウンロードデータとして少なくとも 300MB 程度を考慮しておきましょう。</p>
</sect1>
<sect1 id="localmirror"><heading>APT のローカルミラーソースの追加</heading>
<p>HTTP や FTP のパッケージミラーを使うのではなく、
ローカルディスク (多分 NFS マウントされたもの) にあるミラーを使うよう、
<file>/etc/apt/sources.list</file>
を変更したいこともあるかもしれません。</p>
<p>例えばパッケージのミラーが
<file>/var/ftp/debian/</file> にあり、
main などのディレクトリが次のように配置されているとします。
<example>
/var/ftp/debian/dists/stable/main/binary-&architecture;/...
/var/ftp/debian/dists/stable/contrib/binary-&architecture;/...
</example></p>
<p>これを <prgn/apt/ から使うには、次の行を
<file/sources.list/ ファイルに追加します。
<example>
deb file:/var/ftp/debian &releasename; main contrib
</example></p>
<p>`<tt/dists/' は書かなくても暗黙のうちに追加されます。
そしてリリース名の後の引き数がそれぞれ用いられ、
複数のディレクトリの各々のパス名に展開されます。</p>
<p>これらの新たなソースを追加したら、それまでの
<file/sources.list/ にあった "<tt/deb/" 行の先頭に
シャープ記号 (<tt/#/) を置き、それらを無効にしてください。</p>
<sect1 id="cdroms"><heading>APT の CD-ROM ソースの追加</heading>
<!-- FJP: Are these instructions also valid for adding DVD's? -->
<p>CD <em/だけ/でインストールをしたい場合は、
<file>/etc/apt/sources.list</file> にあった "<tt/deb/" 行の先頭に
シャープ記号 (<tt/#/) を置き、それらを無効にしてください。</p>
<p>CD-ROM ドライブをマウントポイント <file>/cdrom</file>
にマウントすることを許可している行が
<file>/etc/fstab</file> にあるかどうかを確認してください
(<prgn/apt-cdrom/ を使う場合は、マウントポイントを
<file>/cdrom</file> 以外にはできません)。
例えば <file>/dev/hdc</file> が CD-ROM ドライブなら、
<file>/etc/fstab</file> には次のような行が必要です。
<example>
/dev/hdc /cdrom auto defaults,noauto,ro 0 0
</example></p>
<p>第 4 フィールドの <tt>defaults,noauto,ro</tt> の間には
スペースがあってはいけません。</p>
<p>これが正しく機能しているか調べるには、
CD を挿入して以下を実行してみてください。
<example>
mount /cdrom (CD をマウントポイントにマウントします)
ls -alF /cdrom (その CD のルートディレクトリを表示します)
umount /cdrom (CD をアンマウントします)
</example></p>
<p>問題がなければ
<example>
apt-cdrom add
</example>
を、Debian Binary CD-ROM それぞれに対して実行してください。
各 CD に関するデータが APT のデータベースに追加されます。</p>
</sect1>
</sect>
<sect id="upgradingpackages"><heading>パッケージのアップグレード</heading>
<p>&debian; リリース間のアップグレード方法のおすすめは、
パッケージ管理ツール <prgn>aptitude</prgn> を用いる方法です。
このツールはパッケージに関する判断を
<prgn>apt-get</prgn> よりも安全に行います。</p>
<p>まず、必要なパーティションが read-write モードで
マウントされていることを忘れずに確認しましょう
(特にルートと <file>/usr</file> の各パーティション)。
以下のようなコマンドラインが使えます。
<example>
mount -o remount,rw /<var>mountpoint</var>
</example></p>
<p>次に、(<file>/etc/apt/sources.list</file> にある) APT
のソースエントリが <tt>'stable'</tt>
ディストリビューションを参照するようにしてください。
決してコードネーム (例えば <tt>&oldreleasename;</tt>)
で参照してはいけません。</p>
<p>ここで強くお勧めしたいのですが、
<prgn>/usr/bin/script</prgn> プログラムを使って、
このアップグレード作業の記録を取るようにしましょう。
こうすれば何らかの問題が生じたときに、
何が起こったかを記録しておくことができ、
バグ報告の必要が生じた場合に、その正確な情報を提供できます。
記録を開始するには次のように入力します。
<example>
script -a ~/upgrade-to-sarge.typescript
</example>
typescript ファイルは <file>/tmp</file> や <file>/var/tmp</file>
のような一時ディレクトリには置かないでください
(これらのディレクトリのファイルは
アップグレードや再起動の際に削除されることがありますから)。</p>
<p>まず、<prgn>aptitude</prgn> は、
新しいリリースで新規またはアップグレードされたパッケージの一覧を取得する必要があります。
以下のように実行します。
<p><example>
aptitude update
</example></p>
<p><prgn>aptitude</prgn> が利用可能なパッケージの情報を取得すると、
システムを完全にアップグレードする準備はほぼ整ったと言えます。
しかし、<package>doc-base</package>
パッケージが<em>インストールされているなら</em>、
まずそれをアップグレードする必要があります。インストールされているかどうかは、
<p><example>
dpkg -l doc-base
</example></p>
<p>を実行すれば確認できます。</p>
<p>"i" で始まる行が出力されればインストールされているので、
以降の作業を行う前にアップグレードしなければなりません。</p>
<p><example>
aptitude install doc-base
</example></p>
<p>さて、アップグレードの主要部分を続行する準備が整いました。
以下のコマンドを実行してください:</p>
<p><example>
aptitude -f --with-recommends dist-upgrade
</example></p>
<p>これによってシステムの完全なアップグレードを行います。
すなわち全てのパッケージの最新版を入手し、
パッケージのリリースが変わったことによって生じる
依存関係の変更すべてを解決します。
必要に応じて、新しいパッケージ (通常は更新版のライブラリや、
名前の変わったパッケージ) をインストールしたり、
衝突している古いパッケージを削除したりもします。</p>
<p>CD-ROM のセットからアップグレードする場合には、
アップグレード作業の最中に CD を交換するよう、
数回指定されることになります。
同じ CD を複数回入れなければならないかもしれません。
これはパッケージ間の相互依存関係のせいで、
これらのパッケージは別々の CD に入っていることもあるからです。</p>
<p>現在インストールされているパッケージの更新版が、
他のパッケージのインストール状態を変更しなければならないような場合には、
そのパッケージは現在のバージョンのままになります ("held back" と表示されます)。
この状態は、<prgn>aptitude</prgn>
でこれらのパッケージをインストール対象として選択するか、<tt>aptitude -f install
<package></tt> を試すかのどちらかで解決できます。</p>
<p><tt/--fix-broken/ (または単に <tt/-f/) オプションを与えると、
<package/apt/ はシステムに存在する壊れた依存関係を修復しようとします。
<package/apt/ は、壊れたパッケージ依存関係がシステムに存在するのを
許しません。</p>
<sect1 id="trouble"><heading>アップグレード中の注意点</heading>
<p>場合によっては衝突や依存関係のループのために、
APT の APT::Force-LoopBreak オプションを有効にして、
必須パッケージを一時的に削除しなければならないかもしれません。
その場合 <prgn/aptitude/ はこのことを警告してアップグレードを中断します。
<prgn/aptitude/ のコマンドラインに
<tt>-o APT::Force-LoopBreak=1</tt> を指定すれば、
この状態を回避できます。</p>
<!-- JFS: Shouldn't this mention also Apt's configuration file? -->
<p>システムの依存関係の構造が非常に混乱していて、
手動での介入が必要となることもあります。
通常これは <prgn/aptitude/ を用いるか、あるいは
<example>
dpkg --remove <var>packagename</var>
</example>
として、目ざわりなパッケージを消す作業になります。
または次の作業でも良いかもしれません。
<example>
aptitude --fix-broken install
dpkg --configure --pending
</example></p>
<p>極端な場合には、コマンドラインから
<example>
dpkg --install /path/to/packagename.deb
</example>
のように入力して、再インストールしなければならないかもしれません。</p>
<p>問題が修正できたら、先に示したように
<tt/aptitude/ コマンドを繰り返し入力すれば、
アップグレードを再開できます。</p>
<p>アップグレードの最中に、
いくつかのパッケージの設定・再設定に関する質問が表示されます。
<file>/etc/init.d</file> と <file>/etc/terminfo</file>
ディレクトリに置かれるファイルと
<file>/etc/manpath.config</file> に関しては、
パッケージメンテナのバージョンに置き換えるようにしてください。
システムの整合性を保つためには `yes' と答えることが必要になります。
古いバージョンも <tt/.dpkg-old/ という拡張子で
保存されていますので、戻すのはいつでもできます。</p>
<p>どうすればよいか分からなくなったら、
そのパッケージやファイルの名前を書き留めておいて、
その問題解決は後回しにしましょう。
typescript ファイルを検索すれば、
アップグレードの最中に画面に表示された情報を見直すこともできます。</p></sect1>
<sect1 id="nownownow"><heading>リブート前にすべきこと</heading>
<p><tt>aptitude dist-upgrade</tt> が終了したら、
「公式」にはアップグレードは終了したことになります。
しかし次にリブートする<em/前に/、
面倒を見てやらなければならないことがいくつかあります。</p>
<p>X Window System 関連のパッケージの
アップグレードに関する詳しい情報は、
<file>/usr/share/doc/xfree86-common/README.Debian-upgrade</file>
を読んでください。これは以前の Debian リリース全てのユーザに
当てはまります。要するに、読め、ということです。</p>
<sect2 id="newkernel"><heading>カーネルのアップグレード</heading>
<p>Linux カーネルは、以上の手続きによっては更新<em/されません/。
そのようにしたい場合は、<package/kernel-image-*/ パッケージの
どれかひとつをインストールするか、
カスタマイズしたカーネルをソースからコンパイルするかします。</p>
<!-- JFS: This is not strictly true, if the user was using a non-versioned
kernel (kernel-image-2.4-686) he _will_ upgrade the kernel if using
aptitude (post-sarge) -->
<![ %available-2.6 [
<p>&debian; には、&kernelversion; が含まれています。
これは 2.4 系の、やや古くて安定した Linux カーネルシリーズです。
2.6 系のカーネルはハードウェアのサポートも性能も改善されているので、
こちらを使いたい人もいるかもしれません。</p>
]]>
<p>カーネルをアップグレードするには、
まずはじめにお使いのサブアーキテクチャに最適なカーネルを選択する必要があります。
インストールできるカーネルの一覧は、以下のコマンドで得られます。
<!-- FJP: s/subarchitecture/subarchitecture and processor/ ??? -->
<example>
apt-cache search ^kernel-image
</example></p>
<p>インストールするカーネルイメージが決まったら、<tt/aptitude install/
でインストールします。新しいカーネルがインストールされたら、
それを有効にするためにリブートしてください。</p>
<!--
+ <p>Please note that the installation system of &oldreleasename;
+ (and previous releases) did <em/not/ install the kernel as a package
+ in your system. This has changed in &releasename; and you can
+ install virtual packages to keep track of kernel changes.
+ These packages are named kernel-image-<tt/VERSION/-<tt/ARCH/, with
+ <tt/VERSION/ corresponding to the kernel version number (2.4 or 2.6)
+ and <tt/ARCH/ corresponding to any of the supported architectures.
+ If you want to have security support for the kernel integrated in
+ package management please install the kernel package most suitable
+ for your hardware after the upgrade.</p>
-->
<p>&oldreleasename; (と、それ以前のリリース) のインストールシステムでは、
お使いのシステムにカーネルがパッケージとしてはインストール<em/されない/ので、
注意してください。これは &releasename; では変更され、
カーネルの変更を追いかけるために仮想パッケージをインストールできるようになりました。
これらのパッケージは kernel-image-<tt/VERSION/-<tt/ARCH/ という名前になっていて、
<tt/VERSION/ の部分は対応するカーネルのバージョン番号 (2.4 や 2.6) に、
<tt/ARCH/ の部分はサポートされるアーキテクチャのいずれかに対応しています。
カーネルに対するセキュリティサポートもパッケージ管理に統合したいなら、
アップグレードした後で、お使いのハードウェアに最適なカーネルパッケージをインストールしてください。</p>
<p>もうちょっと冒険したい人には、
自分のカスタムカーネルをコンパイルする方法も &debian; は提供しています。
<package>kernel-package</package> をインストールして、
<file>/usr/share/doc/kernel-package</file> の文書を読んでみてください。</p>
</sect2></sect1></sect>
</chapt>
<!-- FJP: Add more info here on dealing with obsolete packages?
Also how to purge packages that were deleted but still have conffiles
(use "limit" command in aptitude and search for ~c) -->
<chapt id="information"><heading>知っておくべき問題点</heading>
<!-- Controversial, disabled for now, please translate though
<sect id="german-quotes"><heading>ドイツ語の引用符に関する問題</heading>
<p>ドイツ語スタイルの言語用ロケール (de_DE@euro など) は、残念なことに
開引用符を表現するのに美的とはいえない方法を使っています。他の Linux
ディストリビューションとの互換性を保つために、私たちはこの方法を維
持してきましたが、将来においては修正されることを期待しています。私た
ちは、正確な引用符を備えたドイツ語に完全に対応している UTF-8 ロケー
ル (de_DE@xxxxxxxxxx など) へ切り換えることを提案します。そして Unicode
エンコーディングを使えば、他の言語でもより優れた対応が得られます。</p>
<p>システム全体のロケール選択を変更するには、次のように実行して
ください:
<example>dpkg-reconfigure locales</example></p>
-->
<!-- Will be added if relevant information is written here
<sect id="syntax"><heading>重要なプログラムの構文変更</heading>
<p>Debian は上流パッケージの変更は避けようと努めているため、上流パッ
ケージでのあらゆる変更は本バージョンの &debian; にも表れるでしょう。
このことは、&debian; のリリース間でプログラムの動作に違いがありえる
ことを意味しています。</p>
<p><em>現時点では、いかなる変更も報告されていません。</em></p>
-->
<sect id="pythonchanges"><heading>Python パッケージへの変更点</heading>
<p>&releasename; の python2.X パッケージには、
標準モジュールである 'profile' と 'pstats' が含まれていません。
これは当該モジュールに適用されているライセンスが、DFSG に合致しないためです (詳細はバグ報告
#293932 を参照してください)。これら 2 つのモジュールは、Debian アーカイブ
の non-free セクション内の python-profiler および python2.X-profiler パッ
ケージにあります。</p>
<![ %not-s390 [
<sect id="kernel_update">
<heading>2.6 カーネルへアップグレード時のキーボードについて</heading>
<p>&releasename; へのアップグレード後、2.6 カーネルイメージをインス
トールできるようになります。2.6 カーネルでは入力レイヤで大きな変更が
行なわれているため、2.4 から 2.6 カーネルの使用へ切り換える際には注
意が必要です。</p>
<p>入力レイヤの変更により、すべてのキーボードは "normal" な PC キー
ボードのように見えます。このことは、異なる種類のキーボード (USB-MAC や
Sun キーボードなど) を選択していると、新しい 2.6 カーネルでの再起動
後はキーボードが働かなくなる可能性がきわめて高いことを意味します。</p>
<p>別のシステムからそのマシンへ SSH を使ってログインできるのなら、
'dpkg-reconfigure console-data' と実行して "Select keymap from full list"
オプションを選び、そこから "pc" キーボードを選択することでこの問
題を解決できます。</p>
<![ %i386 [
<p>この問題は、すべての PS/2 および大半の USB キーボードがすでに
"normal" PC キーボードとして設定されている &arch-title; アーキテ
クチャでは影響がないでしょう。</p>
]]>
<![ %not-i386 [
<p>USB キーボードを使っているのなら、"normal" PC キーボードか USB-MAC
キーボードとして設定されているでしょう。前者の場合、この問題による
影響はありません。</p>
]]>
</sect>
]]>
<![ %i386 [
<sect id="x_and_transmeta">
<heading>Transmeta Crusoe と X Window System</heading>
<!--
+ <p>The X server shipping in &releasename; contains optimized code which
+ is not properly executed by many Transmeta(TM) Crusoe(TM) processors.
+ The result of this is that at a certain time (when cached code "morphed"
+ from x86 to Crusoe VLIW instructions in the CPU is in a buggy state),
+ X client applications which connect with it fail with the following
+ error message:
-->
<p>&releasename; で配布されている X サーバは、多くの Transmeta(TM) Crusoe(TM)
プロセッサでは正しく実行できない、最適化されたコードを含んでいます。この結果、
X のクライアントアプリケーションが一定の間隔 (x86 の「morphed」コードが、
バグのある Crusoe CPU 内の VLIW 命令をキャッシュした場合)
で以下のようなエラーメッセージとともに接続に失敗します:
<example>
X Error of failed request: BadLength (poly request too large or internal Xlib length error)
Major opcode of failed request: 18 (X_ChangeProperty)
Serial number of failed request: 15
Current serial number in output stream: 18
</example></p>
<!--
+ <p>In practical terms, this means that after a few hours of operation,
+ applications will suddenly quit in rapid succession; if a display manager
+ is running, that too will repeatedly quit and attempt to restart itself.
+ The state will persist until the buggy VLIW Transmeta code is flushed
+ from the cache.</p>
-->
<p>実際の問題として、数時間起動させていると、
アプリケーションが突然終了するようになってしまいます。
ディスプレイマネージャが起動しているなら、
同様に終了と再起動を繰り返すようになります。
この状態は、バグのある VLIW Transmeta
コードがキャッシュから消えるまで続きます。</p>
<!--
+ <p>Since the bug is in the proprietary Transmeta Code Morphing Software
+ (CMS), and the laptop BIOS checks the CMS for a vendor signature at boot
+ time, this can only be fixed in cooperation between Transmeta and the
+ laptop vendor. Further information about this issue can be found at
+ <url id="http://www.cs.auc.dk/~fleury/bug_cms/"> and Debian bug report
+ <url id="http://bugs.debian.org/216933" name="#216933">.</p>
-->
<p>バグがプロプライエタリな Transmeta Code Morphing Software
(CMS) 内に存在し、ラップトップの BIOS は起動時にベンダのシグネチャとして CMS
をチェックするので、このバグを直すには Transmeta
とラップトップのベンダが協力する以外にありません。
この問題に関するより詳しい情報は、
<url id="http://www.cs.auc.dk/~fleury/bug_cms/"> や Debian のバグ報告
<url id="http://bugs.debian.org/216933" name="#216933"> にあります。</p>
<!--
+ <p>The workaround for this bug is to install an X server compiled without
+ optimization, such as the <package/xserver-xfree86-dbg/ package.</p>
-->
<p>このバグを回避するには、<package/xserver-xfree86-dbg/
パッケージのように最適化せずにコンパイルした X サーバをインストールすることです。</p>
</sect>
]]>
</chapt>
<chapt id="moreinfo">
<heading>&debian; に関する更なる情報</heading>
<sect id="morereading"> <heading>もっと読みたい</heading>
<p>このリリースノートやインストールガイドを越えた、
&debian; に関するより進んだ文書は、
Debian Documentation Project (DDP)
から公開されています。
DDP は Debian のユーザや開発者向けに、
品質の高い文書を作成することを目的としています。
Debian ガイド、Debian メンテナ入門、
Debian FAQ などなど、たくさんの文書があります。
リソースの詳細すべては DDP のウェブサイト
<url id="&url-ddp;"> から得られます。</p>
<p>それぞれのパッケージの文書は
<file>/usr/share/doc/<var>package</var></file> にインストールされています。
ここには、
著作権情報、Debian 固有の詳細、開発元の文書すべて、
などが置かれています。</p>
</sect>
<sect id="gethelp">
<heading>助けを求めるには</heading>
<p>Debian ユーザ向けのヘルプ・アドバイス・サポートなどは、
いろいろな場所から得られます。しかしこれらを頼りにするのは、
その問題について徹底的に文書を調査してからにしましょう。
このセクションでは新しく Debian ユーザになった人向けに、
これらを簡単に紹介します。</p>
<sect1 id="lists">
<heading>メーリングリスト</heading>
<p>Debian ユーザが最も興味を引かれるであろうメーリングリストは
debian-user (英語) リストおよび
debian-user-<var/language/ (各国語) リストでしょう。
これらのリストの詳細や講読のしかたについては、
<url id="&url-debian-list-archives;"> を見てください。
利用にあたっては、
あなたの疑問に対する答えが以前の投稿で既に答えられていないかどうか、
アーカイブをチェックしてください。
また標準的なメーリングリストのエチケットに従うようにしてください。</p>
</sect1>
<sect1 id="irc">
<heading>インターネットリレーチャット (IRC)</heading>
<p>Debian はサポート用の IRC チャンネルを
Debian ユーザの協力によって運営しています。
このチャンネルは Freenode IRC ネットワークにあります。
このネットワークは、
オープンソースコミュニティで資源共有や協力をすすめるため、
情報交換に使われているものです。
このチャンネルにアクセスするには、
お好みの IRC クライアントを &debian-irc-server; に接続し、
#debian に join してください。</p>
<p>チャンネルのガイドラインに従い、
他のユーザを大切にしてください。
Freenode に関する詳細は
<url id="&url-irc-host;" name="ウェブサイト">
を訪ねてみてください。</p>
</sect1>
</sect>
<sect id="bugs">
<heading>バグを報告する</heading>
<p>私たちは Debian GNU/Linux を高品質な
OS にするよう努めていますが、だからといって
私たちの提供するパッケージにバグが絶無というわけにはいきません。
Debian の「オープンな開発体勢」という考え方に合致し、また、
ユーザに対するサービスとして、
私たちは報告されたバグに関する全ての情報を
<url id="&url-bts;" name="bugs.debian.org"> にある
バグ追跡システム (Bug Tracking System: BTS) で提供しています。</p>
<p>もしディストリビューションや、
その一部であるパッケージされたソフトウェアにバグを見つけたら、
次のリリースで修正できるよう、その問題点の報告をお願いします。
バグを報告するには正しい電子メールアドレスが必要です。
これをお願いしているのは、バグを追跡したり、
開発者がより詳しい情報を必要とした場合に、
報告者に連絡できるようにするためです。</p>
<p>バグ報告には <package>reportbug</package>
というプログラムを使うこともできますし、
マニュアルで電子メールを使っても構いません。
バグ追跡システムに関する詳細やその使い方については、
リファレンスカード
(<package>doc-debian</package> パッケージをインストールしていれば
<file>/usr/share/doc/debian</file> にあります)
をお読みいただくか、
または <url id="&url-bts;" name="バグ追跡システム">
のウェブサイトからオンラインで入手することもできます。</p>
</sect>
<sect id="contributing">
<heading>Debian に貢献する</heading>
<p>Debian への貢献は専門家でなくてもできます。
問題を抱えたユーザを、いろいろな
<url id="&url-debian-list-archives;" name="サポートメーリングリスト">
の場所で助けてあげることも、立派なコミュニティへの貢献です。
<url id="&url-debian-list-archives;" name="開発メーリングリスト">
に参加して、
ディストリビューション開発に関する問題を見つけたり解決したりする
(もちろん後者のほうが大切) ことも、
もちろん非常に助けになります。
Debian を高品質なディストリビューションに保つため、
<url id="&url-bts;" name="バグを報告して">
その原因の特定や解決に際して開発者を助けてください。
執筆が得意なら、
<url id="&url-ddp;" name="文書"> 作成や
既存文書のご自分の言語への
<url id="&url-debian-i18n;" name="翻訳">
に積極的に参加し、そこで貢献するのも良いでしょう。</p>
<p>もっと時間が自由になるなら、Debian
に属するフリーソフトウェア集の一部を管理してみるのはどうでしょうか。
みんなが Debian に入れてほしいと思っているソフトウェアを
引き受けて管理するのは、特に価値の高い貢献です。
これに関する詳細は、
<url id="&url-wnpp;" name="作業が望まれるパッケージ">
をご覧になってください。
Debian にはいくつかサブプロジェクトが存在しており、
特定のアーキテクチャへの移植、
<url id="&url-debian-jr;" name="Debian Jr.">、
<url id="&url-debian-med;" name="Debian Med">
などが進められています。これらのうち、
あなたが興味を持っているグループに参加するのも良いでしょう。</p>
<p>いずれにしても、
あなたが何らかの形でフリーソフトウェアコミュニティに関っているのなら、
それがユーザとしてであれ、プログラマ、ライター、
翻訳者のいずれとしてであれ、
既にあなたはフリーソフトウェア運動を助けてくださっているのです。
貢献することは報いのあることですし、楽しいことです。
新しい人々に出会う機会も増えます。
きっと暖かな、楽しい気持ちになれるはずです。</p></sect>
</chapt>
<![ %upgradekernel [
<appendix id="kernel-upgrade-howto"><heading>カーネルのアップグレード</heading>
<p><strong>この付録の情報は、システムを安全にアップグレードするため
には、システムのアップグレード<em/前/ にカーネルをアップグレードする
必要がある場合のみを対象としています。あなたのシステムでこれが要求
されているのかどうかを知るには、<ref id="new-kernel"> を読んでくださ
い</strong>。</p>
<p>以下の手順は、新しいカーネルをインストールするために利用可能な
全バックポートツールの使い方を、順序を追って説明するものです。</p>
<p><taglist>
<tag>必要なパッケージのダウンロードとインストール</tag>
<item><p><em>apt を使う場合</em>: <prgn>apt</prgn> やそのフロン
トエンドの 1 つを使ってパッケージをインストールするには、以下の
行をあなたの <file>/etc/apt/sources.list</file> に追加してくだ
さい:
<example>
deb &url-kernel-upgrade;
# ソースも必要なら入手できます。
# deb-src &url-kernel-upgrade;
</example>
<![ %sparc [
次に以下のパッケージをインストールしてください:
<package>kernel-image-2.4.27-2-sparc32</package>,
<package>modutils</package>,
<package>initrd-tools</package>.
]]>
<![ %hppa [
次に以下のパッケージをインストールしてください:
<package>kernel-image-2.6.8-2-64</package>,
<package>module-init-tools</package>,
<package>initrd-tools</package>.
]]>
</p>
<p><em>dpkg を使う場合</em>: <prgn>dpkg</prgn> でパッケージを直接
インストールするには、まず必要なファイルをダウンロードする必要が
あります。
<![ %hppa [
<!-- note: download URLs not final yet -->
<p><list>
<item><url id="http://ftp.debian.org/debian/pool/main/k/kernel-image-2.6.8-hppa/kernel-image-2.6.8-2-64_2.6.8-6_hppa.deb"></item>
<item><url id="&deb-kernel-upgrade;/module-init-tools_3.2-pre1-2.woody1_hppa.deb">
<item><url id="&deb-kernel-upgrade;/initrd-tools_0.1.79-0.woody1_all.deb">
<item><url id="&deb-kernel-upgrade;/cramfsprogs_1.1-6.woody1_hppa.deb">
</list></p>
<p>カーネルパッケージは <package>module-init-tools</package> に依存
しており、<package>initrd-tools</package> は <package>cramfsprogs</package>
に依存しています。その他の全依存関係は、通常の方法で &oldreleasename;
内のパッケージにより解決できます。</p>
]]>
<![ %sparc [
<p><list>
<item><url id="http://ftp.debian.org/debian/pool/main/k/kernel-image-2.4.27-sparc/kernel-image-2.4.27-2-sparc32_2.4.27-2_sparc.deb">
<item><url id="&deb-kernel-upgrade;/modutils_2.4.26-1.2woody1_sparc.deb">
<item><url id="&deb-kernel-upgrade;/initrd-tools_0.1.77-0.woody1_all.deb">
<item><url id="&deb-kernel-upgrade;/cramfsprogs_1.1-6.woody1_sparc.deb">
</list></p>
<p>カーネルパッケージは <package>modutils</package> に依存しています。
<package>initrd-tools</package> は <package>cramfsprogs</package> に
依存しています。その他の全依存関係は、通常の方法で &oldreleasename;
内のパッケージにより解決できます。</p>
]]>
</item>
<tag>古いカーネルの削除禁止</tag>
<item><p>新しいカーネルで起動し、アップグレードに必要なすべての
ハードウェア (ネットワークアダプタなど) が動作するのを確認する
までは、古いカーネルを削除してはいけません。</p></item>
<![ %sparc [
<tag>システムを起動可能にする</tag>
<item>
<p>ブートローダの設定である <file>/etc/silo.conf</file> を調整
する必要があるでしょう。&oldreleasename; の Debian カーネルとは
異なり、現在のカーネルは initrd を使うことに注意してください。</p>
</item>
]]>
<!-- ??hppa??
<![ %hppa [
<tag>システムを起動可能にする</tag>
<item>
<p>???</p>
</item>
]]>
-->
<tag>新しいカーネルでの再起動</tag>
<tag>システムのチェック</tag>
<item><p>特に入力デバイス、表示デバイス、&releasename; パッケージへのアク
セスに必要なデバイス (ネットワークアダプタ、CD ドライブなど) を
チェックしてください。いくかのモジュールは名前が変わっていたり、
古いカーネルではカーネルに組み込まれていたドライバがモジュールと
してコンパイルされていることがあります...</p></item>
</taglist></p>
</appendix>
]]>
</book>
</debiandoc>
<!-- Keep this comment at the end of the file
Local Variables:
mode: sgml
sgml-omittag:t
sgml-shorttag:t
sgml-namecase-general:t
sgml-general-insert-case:lower
sgml-minimize-attributes:nil
sgml-always-quote-attributes:t
sgml-indent-step:2
sgml-indent-data:nil
sgml-declaration:nil
sgml-parent-document:nil
sgml-exposed-tags:nil
sgml-local-catalogs:nil
sgml-local-ecat-files:nil
fill-column: 75
End:
-->
Index: release-notes.ja.sgml
===================================================================
RCS file: /cvs/debian-doc/ddp/manuals.sgml/release-notes/ja/release-notes.ja.sgml,v
retrieving revision 1.2
diff -s -u -r1.2 release-notes.ja.sgml
--- release-notes.ja.sgml 1 Jan 2005 19:31:40 -0000 1.2
+++ release-notes.ja.sgml 22 May 2005 16:12:14 -0000
@@ -4,7 +4,10 @@
<!entity docid "$Id: release-notes.ja.sgml,v 1.2 2005/01/01 19:31:40 jseidel Exp $">
]>
-<!-- original version: 1.10 -->
+<!-- original version: 1.36 -->
+
+<!-- Be careful with automatic reformatting. Please note that the indentation
+ in examples is used in the output (plus additional space) as well. -->
<debiandoc>
<book>
@@ -58,17 +61,11 @@
</list>
</p>
-<![ %not-i386 [
-
-<!-- i386 doesn't have a port page - or do they now? -->
-
<p>移植状況の詳細や、お使いの移植版に特有の情報については、
<url id="&url-ports;" name="Debian の移植版に関するページ">
で読むことができます。</p>
-]]>
-
-<![ %hppa %s390 %mips %mipsel %ia64 [
+<![ %secondrelease [
<p>これは &arch-title; アーキテクチャ用 &debian;
のまだ 2 回目の公式リリースです。
@@ -95,74 +92,22 @@
]]>
- <sect id="newinst"><heading>インストールシステムの最新情報</heading>
-
-<p>&debian; の古いインストールシステムは、
-<prgn>debian-installer</prgn>
-と呼ばれる完全に新しいインストールシステムで置き換えられました。
-新しいインストールシステムはモジュール単位に設計されており、
-拡張性に配慮して開発されています。</p>
-
-<p>インストールシステムの新しい機能としては、USB
-フラッシュデバイスからの起動をサポート、
-ファーストステージでのパッケージインストールに
-<prgn>aptitude</prgn> を選択、<prgn>XFS</prgn>
-ファイルシステムと <prgn>LVM</prgn>
-(ボリューム管理ツール) のサポートなどが挙げられます。</p>
-
-<p>Debian の新しいインストールシステムの全詳細については、
-一枚目の CD もしくは <url id="&url-install-manual;">
-にある Debian インストールガイドを読むようおすすめします。</p>
-
-<![ %i386 [
-
-<p>様々な「フレーバー」を持ったカーネルイメージが使えます。
-各フレーバーは、それぞれ異なったハードウェア構成をサポートします。
-&arch-title; で使える
-&debian; &release; のフレーバーは以下の通りです。</p>
-
- <p>
- <taglist>
- <tag>vanilla</tag>
-<item><p>Debian の標準カーネルパッケージに入っているものです。
-Linux でサポートされているほとんどすべてのドライバが、
-モジュールとして組み込まれています。
-これにはネットワークデバイス、SCSI デバイス、
-サウンドカード、Video4Linux デバイスなどが含まれます。
-`vanilla' フレーバーは、1 枚の boot ディスク、1 枚の root ディスク、
-2 枚の driver ディスクからなります。</p></item>
-
- <tag>speakup</tag>
-<item><p>これは上の vanilla カーネルとほとんど同じですが、
-点字ディスプレイをサポートしています。
-サポートされているモデルの完全な一覧は、
-brltty の文書から入手できます。このフレーバーは、
-1 枚の boot ディスク、1 枚の root ディスク、1 枚の driver
-フロッピーディスクイメージからなります。</p></item>
-
- </taglist>
-<!-- FJP: I feel the info about floppies should be removed from this table as
- floppies are no longer the most used installation method. -->
-
-<p>これらのフレーバーにおけるカーネルの設定ファイルは、
-それぞれのディレクトリに `kernel-config' という名前で置いてあります。
-
-]]>
-
-<!-- FJP: Maybe a short description of available installation methods could be
- added here: floppy, CD (netinst/business-card/full set), netboot,
- hd-media, USB-stick. -->
-
-<![ %available-2.6 [
-<p>&arch-title; では、
-2.6 系カーネルを使ったインストールも可能です。
-詳細な利用方法は、インストールガイドを参照してください。</p>
-]]>
-
- </sect>
<sect id="newdistro"><heading>ディストリビューションの最新情報</heading>
-<p>古く、悪名高く、しかしまだ良く使われている
+<p>Debian のこの新しいリリースには、一つ前のリリースである &oldreleasename;
+に付属していたよりさらに多くのソフトウェアが付属しています。
+このディストリビューションには、9000
+以上の新しいパッケージが含まれているのです。
+ディストリビューション中のほとんどのソフトウェア、
+すなわち約 6500 ものソフトウェアパッケージ (これは、&oldreleasename;
+ディストリビューションの 73% にあたります) が更新されました。
+また、かなりの数のパッケージが、
+様々な理由でディストリビューションから取り除かれました。
+これらのパッケージについての更新はなく、
+パッケージ管理用のフロントエンドでは 'obsolete'
+というマークがつくでしょう。</p>
+
+<p>古く、悪名高く、しかしまだよく使われている
<package>dselect</package> を置き換えるため、
多くの apt フロントエンドが
woody のリリース準備期間に開発され続けています。
@@ -174,43 +119,218 @@
XFree86 4.3 release が含まれています。
より多くのハードウェアをサポートし、
自動検知サポートが改良され、Xinerama や
-3D アクセラレーションといった先進的な技術により良く対応しています。</p>
+3D アクセラレーションといった先進的な技術によりよく対応しています。</p>
-<p>&debian; は、この新しいリリースにおいて GNOME 2.6 や KDE 3.2 を含み、
-以前より一層デスクトップ指向になりました。また、OpenOffice.org 1.1
-により完全なオフィスツールを取り入れたのもはじめてのことです。
+<p>&debian; は、この新しいリリースにおいて GNOME 2.8 や KDE 3.3 を含んでおり、
+以前より一層デスクトップ指向になりました。また OpenOffice.org 1.1 を、
+完全なオフィススイートとして初めて取り入れています。
その他、生産性を向上させるツールとしては、Evolution
グループウェアソフトウェアや GAIM
インスタントメッセージングクライアントなどが、
このリリースに収録されています。</p>
-<p>公式 &debian; ディストリビューションは、
+<p>公式の &debian; ディストリビューションは、
現在は 13 枚のバイナリ CD と、
ほぼ同数のソース CD のかたちで提供されています。
-今では DVD 版のディストリビューションも利用可能となっています。</p></sect>
+今では DVD 版のディストリビューションも利用可能となっています。</p>
- </chapt>
+ <sect1 id="volatile"><heading>新サービス: debian-volatile</heading>
- <chapt id="installing"><heading>新たにインストールする</heading>
+<p>すぐに古くなってしまう情報を含む安定版 (stable)
+パッケージをユーザが容易に更新できるようにするため、
+<em/debian-volatile/ という新しいサービスができています。
+そのような情報としては、
+例えばウイルススキャナのシグネチャリストや、
+スパムフィルタのパターンセットがあります。
+管理者は、"security.debian.org"
+のアーカイブを使うのと同じくらい容易に "volatile.debian.net"
+のアーカイブを利用できます。
+そうすると、最前線にあるパッケージに基づいてシステム全体 (または一部分)
+を保守するという面倒や危険を伴わずに、
+最新情報を含んだパッケージの利用という恩恵を亨受できるのです。
+さらに詳しい情報やミラーのリストについては、
+アーカイブの<url id="&url-debian-volatile"
+name="ウェブページ">を参照してください。</p>
-<p>Debian を新たにインストールしようとしている人は、
-インストールマニュアルを読みましょう。
-公式 CD の次の場所にあります。
+ </sect1>
+
+ <sect1 id="non-us"><heading>non-us は廃止予定です</heading>
- <example>
- /dists/&releasename;/main/disks-&architecture;/current/doc/install.txt
- (または .html)
+<!--
++ <p>For the &releasename; release most cryptographic packages that were
++ formerly in the non-us part of the archive, have been moved into the
++ regular archive. Currently only a few packages are left in the main
++ and non-free sections of the non-us archive. If you have lines referring
++ to non-us in your <file>/etc/apt/sources.list</file>, you may want to
++ check if they can be removed. Chances are that non-us will be discontinued
++ completely in the near future.</p>
++
++ </sect1>
+-->
+<p>&releasename; リリースでは、以前は non-us
+アーカイブにあった暗号化パッケージの大部分が、
+通常のアーカイブに移動されました。
+現在では、ほんの数個のパッケージが non-us
+アーカイブの main や non-free のセクションに残っているだけです。
+<file>/etc/apt/sources.list</file> に non-us を参照する行がある場合には、
+それらを削除できるかどうか確認するとよいでしょう。
+おそらく、non-us は近いうちに完全に廃止されると思われます。
- </example></p>
+ </sect1>
- <p>あるいはインターネットからなら: <url id="&url-install-manual;"></p>
+ </sect>
+
+ <sect id="newinst"><heading>インストールシステムの最新情報</heading>
+
+<p>&debian; の古いインストールシステムは、
+<prgn>debian-installer</prgn>
+と呼ばれる完全に新しいインストールシステムで置き換えられました。
+新しいインストールシステムはモジュール単位に設計されており、
+拡張性に配慮して開発されています。
+拡張性に配慮して開発されています。
+このシステムは約 40 もの言語に完全に翻訳されています。
+その他の翻訳も進行中で、&releasename;
+のポイントリリースで追加されるかもしれません。</p>
+
+<p>インストールシステムの新しい機能としては、改良されたハードウェア検出、USB
+フラッシュデバイスからの起動をサポート、
+ベースシステム設定中のパッケージインストールに
+<prgn>aptitude</prgn> を利用、<prgn>XFS</prgn>
+ファイルシステムや <prgn>RAID</prgn>、<prgn>LVM</prgn>
+(ボリューム管理ツール) のサポートなどが挙げられます。</p>
+
+<p>Debian の新しいインストールシステムの全詳細については、
+一枚目の CD に含まれているか、または<url id="&url-install-manual;"
+name="リリースページ">から入手できる Debian
+インストールガイドを読むようおすすめします。
+インストールガイドは 8 つの言語に完全に翻訳されており、
+その他の言語についても翻訳作業がなされています。
+その他の翻訳は、
+完成したときにウェブサイトから入手できるようになるでしょう。</p>
+
+<![ %i386 [
+
+<!--
++ <p>For the &arch-title; architecture, a special set of installation
++ floppy disk images, "speakup", is available for the blind.
++ These images have a special kernel that supports braille displays.
++ A complete list of supported models may be found in the brltty
++ documentation.</p>
+-->
+<p>&arch-title; アーキテクチャでは、視覚障害者のために、
+インストールフロッピーディスクイメージのスペシャルセット
+「speakup」が用意されています。これらのイメージは、
+点字ディスプレイをサポートした特別なカーネルを使っています。
+サポートされているモデルの完全なリストは、brltty
+の文書に書かれています。</p>
+]]>
+
+<!-- FJP: Maybe a short description of available installation methods could be
+ added here: floppy, CD (netinst/business-card/full set), netboot,
+ hd-media, USB-stick. -->
+
+ </sect>
+
+ </chapt>
+
+ <chapt id="installing"><heading>新たにインストールする</heading>
+
<p><prgn>boot-floppies</prgn> と呼ばれる &debian;
の古いインストールシステムは、
<prgn>debian-installer</prgn>
-と呼ばれるコンポーネント化されたより強力な
+と呼ばれる、新しくコンポーネント化されたより強力な
インストールシステムに置き換えられました。</p>
+<p>このインストーラは、様々なインストール方法を提供しています。
+お使いのシステムにインストールするのにどの方法が利用できるかは、
+使っているアーキテクチャに依存します。</p>
+
+<p>Debian を新たにインストールしようとしている人は、
+インストールガイドを読みましょう。
+公式 CD の次の場所にあります。
+
+ <example>
+/doc/install/manual/<var>language</var>/index.html
+ </example>
+
+インターネットからならこちらです: <url id="&url-install-manual;"
+name="&releasename; リリース情報"></p>
+
+<!--
++<![ %available-2.6 [
++ <p>The installation system uses a 2.4 series kernel by default.
++ Installation using a 2.6 based kernel is also possible for
++ &arch-title;. For more details on how to use this please consult the
++ Installation Guide.</p>
++]]>
+-->
+<![ %available-2.6 [
+<p>このインストールシステムは、デフォルトとして 2.4 系カーネルを使っています。
+&arch-title; では、2.6 系のカーネルを使ったインストールも可能です。
+使い方に関する詳細は、インストールガイドを見てください。</p>
+]]>
+
+<!--
++<![ %alpha [
++ <p>The new installer can only be used to install on alpha systems which
++ support the SRM console. Be sure to switch your system to SRM before
++ starting the installation. If your machine supports only the AlphaBIOS/ARC
++ console, you can still install sarge using a (minimal) &oldreleasename;
++ installation and a subsequent upgrade. For more information about the
++ different consoles please read the references on the
++ <url id="http://www.debian.org/ports/alpha" name="Debian alpha port web pages">.
++ </p>
++]]>
+-->
+<![ %alpha [
+<p>この新しいインストーラでは、alpha システムでは SRM
+コンソールをサポートしたものにしかインストールできません。
+インストールを始める前に、システムを SRM に切替えるのを忘れないでください。
+マシンが AlphaBIOS/ARC コンソールしかサポートしていない場合も、
+(最小限の) &oldreleasename; インストールと、
+その後のアップグレードによって sarge をインストールできます。
+コンソールの違いに関する詳しい情報は、<url id="http://www.debian.org/ports/alpha"
+name="Debian alpha 移植版のウェブページ">のリファレンスを読んでください。
+</p>
+]]>
+
+<![ %sparc [
+ <sect id="sparc_kbd"><heading>&arch-title; のキーボードに関する問題</heading>
+
+<p>インストール時のキーボード選択に関して、いくつかの問題があります。</p>
+
+<p>最初の問題は、例えば SunBlade
+システムにおいて使われている Sun の USB キーボードに関してです。
+デフォルトの 2.4 系カーネルを使ってインストールすると、
+インストーラは、これらを標準の Sun キーボードと「誤認識」します。
+回避方法はインストールガイドに記されています (上のリンク先の、
+『Debian Installer の使用法』の章を参照してください)。</p>
+
+<p>第二の問題はカーネル関連です。
+2.6 系のカーネルは異なる入力層を利用し、
+すべてのキーボードを「通常の」 PC キーボードのように見せます。
+つまり、2.4 系カーネルでインストーラを起動し、
+Sun キーボードや USB キーボード用にそのカーネルを設定してから、
+後になって (専門的な方法で) 2.6 系のカーネルを新システム用に選択すると、
+きっと再起動後にキーボードが動作しなくなって終わってしまうでしょう。</p>
+
+ </sect>
+
+ <sect id="sparc_fb"><heading>&arch-title; のフレームバッファに関する問題</heading>
+
+<p>一部のシステムで表示に問題があるため、&arch-title;
+においては、フレームバッファのサポートはデフォルトで無効となっています。
+そのため、ATI のグラフィックカードをもったシステムなど、
+フレームバッファをきちんとサポートしているシステムにおいては
+表示が醜くなる可能性があります。
+インストーラの表示に問題が見られる場合は、
+"debian-installer/framebuffer=true"
+をパラメータとして与えて、インストーラを起動してみてください。</p>
+
+ </sect>
+]]>
+
</chapt>
@@ -227,34 +347,6 @@
3.0 + hppa s390 mips mipsel ia64
-->
- <sect id="information"><heading>システムの変更の詳細</heading>
-
-<!-- Controversial, disabled for now, please translate though
- <sect1 id="german-quotes"><heading>Problems with German Quotes</heading>
-
- <p>The locales for German style languages (e.g. de_DE@euro)
- unfortunately use an aesthetically unpleasing way of representing
- open quotation marks. We have retained it this way in order to
- preserve compatibility with other Linux distributions, and we hope
- that in the future it will be fixed. We suggest that you switch to a
- UTF-8 locale (e.g. de_DE@xxxxxxxxxx), which fully supports German with
- the correct quotation marks, and, using Unicode encoding, has better
- support for other languages as well.</p>
-
- <p>To change the system wide locale choice, use:
- <example>dpkg-reconfigure locales</example></p>
--->
-<sect1 id="syntax"><heading>重要なプログラム作法の変更</heading>
-<p>Debian は、できるだけ開発元のパッケージを改変しないようにしています。
-したがってオリジナルのパッケージでなされた変更は、
-&debian; にも存在することになります。これは、&debian;
-のリリース間でプログラムの挙動が変わる可能性があるということです。</p>
-
- <p><em>今のところ変更点はありません。</em></p>
-
- </sect1>
-
- </sect>
<sect id="backup"><heading>アップグレードの準備</heading>
<p>システムをアップグレードする前に、完全なバックアップを取っておくよう
@@ -274,7 +366,9 @@
作業を続行してしまうかもしれません。
万一の用心をしたければ、アップグレードの前に
ユーザのパーティション (<file>/home</file>) をバックアップして、
-アンマウントしてしまいましょう。通常は再起動は必要ないでしょう。</p>
+アンマウントしてしまいましょう。
+同時にカーネルもアップグレードする場合を除いて、
+通常は再起動は必要ないでしょう。</p>
<p>ディストリビューションのアップグレードは、
ローカルのテキストモードの仮想コンソール
@@ -290,6 +384,89 @@
<em/接続が不可能になってしまう/
からです。</p>
+ <p>推奨されるアップグレード方法は、ここで述べられているように
+ <prgn/aptitude/ を使うことです。内蔵されている依存解析機能により、
+ 円滑なアップグレードと容易なインストールが可能となります。</p>
+
+ <p>あらゆるパッケージのインストール処理はスーパーユーザ特権で実行
+ されなければならないため、必要なアクセス権を得るために root として
+ ログインするか <prgn/su/ や <prgn/sudo/ を使ってください。</p>
+
+ <p>まず初めに <package>aptitude</package> パッケージをインストール
+ する必要があります。以下のように実行してください:</p>
+
+ <p><example>
+apt-get install aptitude
+ </example></p>
+
+ <p>動作している APT の設定がすでにあるなら、これによって
+ <prgn>aptitude</prgn>
+ の &oldreleasename; 版がインストールされるでしょう。</p>
+
+<![ %glibcneedsnewkernel [
+
+ <sect1 id="new-kernel">
+ <heading>カーネル対応のチェック</heading>
+
+<![ %sparc [
+ <p>64 ビット SPARC CPU (sun4u) を搭載している全マシンは、カーネル
+ 対応で特別な設定をしなくてもアップグレードできるはずです。</p>
+
+ <p>sun4c CPU は、&releasename; では<em>もはや対応していません</em>。
+ sun4d CPU への対応は、きわめて数が少ないためやや不明確な状態です。
+ MMU 付の sun4d CPU を動作させることはできます。</p>
+
+ <p>sun4m CPU にはまだ対応していますが、システムのアップグレード前に
+ まず新しいバージョンのカーネルをインストールする必要があります。これ
+ は新しいバージョンの glibc が、いくつかのマシンでは利用できないアセン
+ ブラ命令を使っているためです。そのため、欠けている命令をエミュレート
+ するカーネルにまずアップグレードする必要があります。</p>
+
+ <p>技術的には、<em>ごくわずかの</em> sun4m チップだけが影響を受け
+ ますが、どのシステムが影響を受けるのかを glibc が確実に検出できな
+ いため、あらゆる 32 ビット SPARC システムでは修正済カーネルがイン
+ ストールされていなければアップグレードが拒否されるでしょう。</p>
+
+ <p>血生臭い詳細に興味を持った方のために述べれば、Cypress/ROSS で
+ 製造されたいくつかの sun4m チップは、<tt>umul</tt> 命令を実装して
+ いません (RT601/CY7C601 や、その他わずかに型名の異なるチップ)。こ
+ れらは初期の SPARCserver 6xxMP モデルで使用されていました。以降の
+ モデルは、TI で製造されたチップを使用していました。現在、これらも
+ 影響を受けるのかどうかについては不明です。</p>
+<!-- Add link to http://www.ultralinux.org/faq.html#q_2_1 ? -->
+]]>
+
+<![ %hppa [
+ <p>64 ビット HPPA マシンでは、システムのアップグレード前にまず新しい
+ カーネルにアップグレードする必要があるでしょう。これは新しいバージョン
+ の glibc が、いくつかのマシンでは利用できないアセンブラ命令を使ってい
+ るためです。そのため、欠けている命令をエミュレートするカーネルにまずアッ
+ プグレードする必要があります。</p>
+]]>
+<![ %i386 [
+ <p>正真正銘の "80386" は &releasename; では<em/もはや対応していません/。
+ これは "80486" CPU やそれ以上の物と互換性のある CPU には影響しま
+ せん。</p>
+]]>
+
+<![ %upgradekernel [
+ <sect2 id="kernel-upgrade"><heading>カーネルのアップグレード</heading>
+
+ <p>ここまでのセクションでシステムのアップグレード<em/前/ にカーネ
+ ルをアップグレードするよう指示されているなら、(その場合に限り) 今
+ ここで実行すべきです。</p>
+
+ <p>&releasename; から最新カーネルをインストールするのに必要な、全ツールの
+ バックポートが利用できます。新しいカーネルのインストール方法に関す
+ る詳細な手順は、
+ <ref id="kernel-upgrade-howto">
+ にあります。</p>
+
+ </sect2>
+]]>
+ </sect1>
+]]>
+
<sect1><heading>APT の pinning を無効化する</heading>
<p>特定のパッケージを安定版 (stable)
@@ -316,29 +493,23 @@
エラー状態にあるパッケージが表示されます。
<example>
-
- # dpkg --audit
-
+# dpkg --audit
</example></p>
<p>システム内にあるすべてのパッケージの状態は、
<prgn/dselect/ や <prgn/aptitude/ でも調査できます。また、
<example>
+# dpkg -l | pager
+ </example>
- # dpkg -l | pager
-
- </example></p>
-
- <p>や
+ や
<example>
+# dpkg --get-selections > ~/curr-pkgs.txt
+ </example>
- # dpkg --get-selections > ~/curr-pkgs.txt
-
- </example></p>
-
-<p>のようなコマンドでも可能です。</p>
+のようなコマンドでも可能です。</p>
<p>パッケージの hold は、アップグレードの前に外しておく方が良いでしょう。
アップグレードに必要不可欠なパッケージが hold されていると、
@@ -346,9 +517,7 @@
hold されているパッケージは次のコマンドでわかります。
<example>
-
- # dpkg --audit
-
+# dpkg --audit
</example></p>
<p>パッケージをローカルで変更して再コンパイルしており、
@@ -359,10 +528,11 @@
コマンドは以下の通りです。
<example>
- aptitude hold | unhold <package>
+aptitude hold | unhold <package>
</example>
</p>
</sect1>
+
<sect1><heading>SSH ユーザ向けの注意</heading>
<p>release 2.2 より前の <package/ssh/ や
@@ -373,33 +543,11 @@
OpenSSH 互換の設定を再生成するかどうかの質問を
Debconf で行うようになっています。</p>
- <sect1><heading>注意が必要なディレクトリ</heading>
-
-<p>アップグレードの前には、必ず <file>/etc/rcS.d</file>
-ディレクトリが存在しなければなりません。これがないと
-<package/libc6/ パッケージのインストールに失敗します。</p>
-
-<p><file>/usr/share/doc</file> ディレクトリ
-(が既に存在している場合) はシンボリックリンク
-(例えば <file>/usr/doc</file> への) であってはなりません。
-こうなっているといくつかのパッケージで問題が起こります。
-しかし <file>/usr/doc</file> が <file>/usr/share/doc</file>
-へのシンボリックリンクになっているのは構いません。
-このようなシンボリックリンクを使っていると、
-<file>/usr/doc</file> ディレクトリが削除できない、
-というメッセージを大量に見ることになります。
-これらは問題ではなく、無視してしまってもかまいません。</p></sect1></sect>
+ </sect1>
+ </sect>
<sect id="upgrade-process"><heading>APT の取得先 (ソース) の準備</heading>
-<p>おすすめのアップグレード方法は、ここで述べるように <prgn/aptitude/
-を使ったものです。組み込まれた依存関係の解析によって、
-アップグレードとインストールがスムーズに行えます。</p>
-
-<p>パッケージインストール作業は、すべてスーパーユーザ権限で行ってください。
-root としてログインするか、<prgn/su/ または <prgn/sudo/ を用いて、
-必要なアクセス権限を得てください。</p>
-
<p>アップグレードを始める前に、<package/apt/ の設定ファイル
<file>/etc/apt/sources.list</file> を編集して、
パッケージの取得先を決める必要があります。</p>
@@ -439,19 +587,15 @@
main などのディレクトリが以下のように構成されていることがわかります。
<example>
-
- &url-debian-mirror-eg;/dists/stable/main/binary-&architecture;/...
- &url-debian-mirror-eg;/dists/stable/contrib/binary-&architecture;/...
-
+&url-debian-mirror-eg;/dists/stable/main/binary-&architecture;/...
+&url-debian-mirror-eg;/dists/stable/contrib/binary-&architecture;/...
</example></p>
<p>このミラーを <prgn/apt/ で使うには、次の行を
<file/sources.list/ ファイルに追加します。
<example>
-
- deb &url-debian-mirror-eg; &releasename; main contrib
-
+deb &url-debian-mirror-eg; &releasename; main contrib
</example></p>
<p>`<tt>dists</tt>' は書かなくても暗黙のうちに追加されます。
@@ -485,17 +629,15 @@
main などのディレクトリが次のように配置されているとします。
<example>
-
- /var/ftp/debian/dists/stable/main/binary-&architecture;/...
- /var/ftp/debian/dists/stable/contrib/binary-&architecture;/...
-
+/var/ftp/debian/dists/stable/main/binary-&architecture;/...
+/var/ftp/debian/dists/stable/contrib/binary-&architecture;/...
</example></p>
<p>これを <prgn/apt/ から使うには、次の行を
<file/sources.list/ ファイルに追加します。
<example>
- deb file:/var/ftp/debian &releasename; main contrib
+deb file:/var/ftp/debian &releasename; main contrib
</example></p>
<p>`<tt/dists/' は書かなくても暗黙のうちに追加されます。
@@ -510,14 +652,6 @@
<!-- FJP: Are these instructions also valid for adding DVD's? -->
-<p>上記のように、最新版の <package/apt/ と <package/dpkg/
-パッケージをインストールする必要がある場合は、
-上述の説明に従ってください。</p>
-
-<!-- FJP: See above [...], as described above is a bit double.
- Also, I don't think the need to update the package tools and how
- to do that has been descibed 'above' yet. -->
-
<p>CD <em/だけ/でインストールをしたい場合は、
<file>/etc/apt/sources.list</file> にあった "<tt/deb/" 行の先頭に
シャープ記号 (<tt/#/) を置き、それらを無効にしてください。</p>
@@ -531,9 +665,7 @@
<file>/etc/fstab</file> には次のような行が必要です。
<example>
-
- /dev/hdc /cdrom auto defaults,noauto,ro 0 0
-
+/dev/hdc /cdrom auto defaults,noauto,ro 0 0
</example></p>
<p>第 4 フィールドの <tt>defaults,noauto,ro</tt> の間には
@@ -543,20 +675,18 @@
CD を挿入して以下を実行してみてください。
<example>
-
- mount /cdrom (CD をマウントポイントにマウントします)
- ls -alF /cdrom (その CD のルートディレクトリを表示します)
- umount /cdrom (CD をアンマウントします)
-
+mount /cdrom (CD をマウントポイントにマウントします)
+ls -alF /cdrom (その CD のルートディレクトリを表示します)
+umount /cdrom (CD をアンマウントします)
</example></p>
<p>問題がなければ
<example>
- apt-cdrom add
- </example></p>
+apt-cdrom add
+ </example>
-<p>を、Debian Binary CD-ROM それぞれに対して実行してください。
+を、Debian Binary CD-ROM それぞれに対して実行してください。
各 CD に関するデータが APT のデータベースに追加されます。</p>
</sect1>
@@ -575,7 +705,7 @@
以下のようなコマンドラインが使えます。
<example>
- mount -o remount,rw /<var>mountpoint</var>
+mount -o remount,rw /<var>mountpoint</var>
</example></p>
<p>次に、(<file>/etc/apt/sources.list</file> にある) APT
@@ -593,43 +723,47 @@
記録を開始するには次のように入力します。
<example>
- script -a ~/upgrade-to-sarge.typescript
- </example></p>
+script -a ~/upgrade-to-sarge.typescript
+ </example>
-<p>typescript ファイルは <file>/tmp</file> や <file>/var/tmp</file>
+typescript ファイルは <file>/tmp</file> や <file>/var/tmp</file>
のような一時ディレクトリには置かないでください
(これらのディレクトリのファイルは
アップグレードや再起動の際に削除されることがありますから)。</p>
-<p>次に、<package>aptitude</package> パッケージをインストールする必要があります。
-以下のようにします。
-
- <example>
- apt-get install aptitude
- </example></p>
-
-<p>上述のように APT の設定をしていると、このコマンドでは &releasename;
-バージョンの <prgn>aptitude</prgn> がインストールされます。
-
-<!-- FJP: Will it really? Haven't we have just instructed users to point
- everything to the new release? -->
-
<p>まず、<prgn>aptitude</prgn> は、
新しいリリースで新規またはアップグレードされたパッケージの一覧を取得する必要があります。
以下のように実行します。
- <example>
- aptitude update
+ <p><example>
+aptitude update
</example></p>
<p><prgn>aptitude</prgn> が利用可能なパッケージの情報を取得すると、
-システムを完全にアップグレードする準備はほぼ整ったと言えます。</p>
+システムを完全にアップグレードする準備はほぼ整ったと言えます。
-<!-- FJP: Why 'almost'? The next command will perform the upgrade.
- 'Almost' implies the user needs to do something else first... -->
+しかし、<package>doc-base</package>
+パッケージが<em>インストールされているなら</em>、
+まずそれをアップグレードする必要があります。インストールされているかどうかは、
<p><example>
- aptitude -f --with-suggests --with-recommends dist-upgrade
+dpkg -l doc-base
+ </example></p>
+
+<p>を実行すれば確認できます。</p>
+
+<p>"i" で始まる行が出力されればインストールされているので、
+以降の作業を行う前にアップグレードしなければなりません。</p>
+
+ <p><example>
+aptitude install doc-base
+ </example></p>
+
+<p>さて、アップグレードの主要部分を続行する準備が整いました。
+以下のコマンドを実行してください:</p>
+
+ <p><example>
+aptitude -f --with-recommends dist-upgrade
</example></p>
<p>これによってシステムの完全なアップグレードを行います。
@@ -659,7 +793,7 @@
<package/apt/ は、壊れたパッケージ依存関係がシステムに存在するのを
許しません。</p>
- <sect1 id="trouble"><heading>アップグレード中・アップグレード後の注意点</heading>
+ <sect1 id="trouble"><heading>アップグレード中の注意点</heading>
<p>場合によっては衝突や依存関係のループのために、
APT の APT::Force-LoopBreak オプションを有効にして、
@@ -668,39 +802,34 @@
<prgn/aptitude/ のコマンドラインに
<tt>-o APT::Force-LoopBreak=1</tt> を指定すれば、
この状態を回避できます。</p>
+<!-- JFS: Shouldn't this mention also Apt's configuration file? -->
<p>システムの依存関係の構造が非常に混乱していて、
手動での介入が必要となることもあります。
通常これは <prgn/aptitude/ を用いるか、あるいは
<example>
+dpkg --remove <var>packagename</var>
+ </example>
- dpkg --remove <var>packagename</var>
-
- </example></p>
-
-<p>として、目ざわりなパッケージを消す作業になります。
+として、目ざわりなパッケージを消す作業になります。
または次の作業でも良いかもしれません。
<example>
-
- aptitude --fix-broken install
- dpkg --configure --pending
-
+aptitude --fix-broken install
+dpkg --configure --pending
</example></p>
<p>極端な場合には、コマンドラインから
<example>
-
- dpkg --install /path/to/packagename.deb
-
+dpkg --install /path/to/packagename.deb
</example>
のように入力して、再インストールしなければならないかもしれません。</p>
<p>問題が修正できたら、先に示したように
-<tt/dist-upgrade/ コマンドを繰り返し入力すれば、
+<tt/aptitude/ コマンドを繰り返し入力すれば、
アップグレードを再開できます。</p>
<p>アップグレードの最中に、
@@ -738,7 +867,10 @@
そのようにしたい場合は、<package/kernel-image-*/ パッケージの
どれかひとつをインストールするか、
カスタマイズしたカーネルをソースからコンパイルするかします。</p>
-
+<!-- JFS: This is not strictly true, if the user was using a non-versioned
+ kernel (kernel-image-2.4-686) he _will_ upgrade the kernel if using
+ aptitude (post-sarge) -->
+
<![ %available-2.6 [
<p>&debian; には、&kernelversion; が含まれています。
@@ -754,15 +886,35 @@
<!-- FJP: s/subarchitecture/subarchitecture and processor/ ??? -->
<example>
-
- apt-cache search ^kernel-image
-
+apt-cache search ^kernel-image
</example></p>
<p>インストールするカーネルイメージが決まったら、<tt/aptitude install/
でインストールします。新しいカーネルがインストールされたら、
それを有効にするためにリブートしてください。</p>
+<!--
++ <p>Please note that the installation system of &oldreleasename;
++ (and previous releases) did <em/not/ install the kernel as a package
++ in your system. This has changed in &releasename; and you can
++ install virtual packages to keep track of kernel changes.
++ These packages are named kernel-image-<tt/VERSION/-<tt/ARCH/, with
++ <tt/VERSION/ corresponding to the kernel version number (2.4 or 2.6)
++ and <tt/ARCH/ corresponding to any of the supported architectures.
++ If you want to have security support for the kernel integrated in
++ package management please install the kernel package most suitable
++ for your hardware after the upgrade.</p>
+-->
+<p>&oldreleasename; (と、それ以前のリリース) のインストールシステムでは、
+お使いのシステムにカーネルがパッケージとしてはインストール<em/されない/ので、
+注意してください。これは &releasename; では変更され、
+カーネルの変更を追いかけるために仮想パッケージをインストールできるようになりました。
+これらのパッケージは kernel-image-<tt/VERSION/-<tt/ARCH/ という名前になっていて、
+<tt/VERSION/ の部分は対応するカーネルのバージョン番号 (2.4 や 2.6) に、
+<tt/ARCH/ の部分はサポートされるアーキテクチャのいずれかに対応しています。
+カーネルに対するセキュリティサポートもパッケージ管理に統合したいなら、
+アップグレードした後で、お使いのハードウェアに最適なカーネルパッケージをインストールしてください。</p>
+
<p>もうちょっと冒険したい人には、
自分のカスタムカーネルをコンパイルする方法も &debian; は提供しています。
<package>kernel-package</package> をインストールして、
@@ -772,6 +924,146 @@
</chapt>
+<!-- FJP: Add more info here on dealing with obsolete packages?
+ Also how to purge packages that were deleted but still have conffiles
+ (use "limit" command in aptitude and search for ~c) -->
+
+ <chapt id="information"><heading>知っておくべき問題点</heading>
+
+<!-- Controversial, disabled for now, please translate though
+ <sect id="german-quotes"><heading>ドイツ語の引用符に関する問題</heading>
+
+ <p>ドイツ語スタイルの言語用ロケール (de_DE@euro など) は、残念なことに
+ 開引用符を表現するのに美的とはいえない方法を使っています。他の Linux
+ ディストリビューションとの互換性を保つために、私たちはこの方法を維
+ 持してきましたが、将来においては修正されることを期待しています。私た
+ ちは、正確な引用符を備えたドイツ語に完全に対応している UTF-8 ロケー
+ ル (de_DE@xxxxxxxxxx など) へ切り換えることを提案します。そして Unicode
+ エンコーディングを使えば、他の言語でもより優れた対応が得られます。</p>
+
+ <p>システム全体のロケール選択を変更するには、次のように実行して
+ ください:
+ <example>dpkg-reconfigure locales</example></p>
+-->
+<!-- Will be added if relevant information is written here
+ <sect id="syntax"><heading>重要なプログラムの構文変更</heading>
+
+ <p>Debian は上流パッケージの変更は避けようと努めているため、上流パッ
+ ケージでのあらゆる変更は本バージョンの &debian; にも表れるでしょう。
+ このことは、&debian; のリリース間でプログラムの動作に違いがありえる
+ ことを意味しています。</p>
+
+ <p><em>現時点では、いかなる変更も報告されていません。</em></p>
+-->
+<sect id="pythonchanges"><heading>Python パッケージへの変更点</heading>
+
+<p>&releasename; の python2.X パッケージには、
+標準モジュールである 'profile' と 'pstats' が含まれていません。
+これは当該モジュールに適用されているライセンスが、DFSG に合致しないためです (詳細はバグ報告
+#293932 を参照してください)。これら 2 つのモジュールは、Debian アーカイブ
+の non-free セクション内の python-profiler および python2.X-profiler パッ
+ケージにあります。</p>
+
+<![ %not-s390 [
+ <sect id="kernel_update">
+ <heading>2.6 カーネルへアップグレード時のキーボードについて</heading>
+
+ <p>&releasename; へのアップグレード後、2.6 カーネルイメージをインス
+ トールできるようになります。2.6 カーネルでは入力レイヤで大きな変更が
+ 行なわれているため、2.4 から 2.6 カーネルの使用へ切り換える際には注
+ 意が必要です。</p>
+
+ <p>入力レイヤの変更により、すべてのキーボードは "normal" な PC キー
+ ボードのように見えます。このことは、異なる種類のキーボード (USB-MAC や
+ Sun キーボードなど) を選択していると、新しい 2.6 カーネルでの再起動
+ 後はキーボードが働かなくなる可能性がきわめて高いことを意味します。</p>
+
+ <p>別のシステムからそのマシンへ SSH を使ってログインできるのなら、
+ 'dpkg-reconfigure console-data' と実行して "Select keymap from full list"
+ オプションを選び、そこから "pc" キーボードを選択することでこの問
+ 題を解決できます。</p>
+
+<![ %i386 [
+ <p>この問題は、すべての PS/2 および大半の USB キーボードがすでに
+ "normal" PC キーボードとして設定されている &arch-title; アーキテ
+ クチャでは影響がないでしょう。</p>
+]]>
+<![ %not-i386 [
+ <p>USB キーボードを使っているのなら、"normal" PC キーボードか USB-MAC
+ キーボードとして設定されているでしょう。前者の場合、この問題による
+ 影響はありません。</p>
+]]>
+ </sect>
+]]>
+
+<![ %i386 [
+
+ <sect id="x_and_transmeta">
+ <heading>Transmeta Crusoe と X Window System</heading>
+
+<!--
++ <p>The X server shipping in &releasename; contains optimized code which
++ is not properly executed by many Transmeta(TM) Crusoe(TM) processors.
++ The result of this is that at a certain time (when cached code "morphed"
++ from x86 to Crusoe VLIW instructions in the CPU is in a buggy state),
++ X client applications which connect with it fail with the following
++ error message:
+-->
+<p>&releasename; で配布されている X サーバは、多くの Transmeta(TM) Crusoe(TM)
+プロセッサでは正しく実行できない、最適化されたコードを含んでいます。この結果、
+X のクライアントアプリケーションが一定の間隔 (x86 の「morphed」コードが、
+バグのある Crusoe CPU 内の VLIW 命令をキャッシュした場合)
+で以下のようなエラーメッセージとともに接続に失敗します:
+
+<example>
+X Error of failed request: BadLength (poly request too large or internal Xlib length error)
+Major opcode of failed request: 18 (X_ChangeProperty)
+Serial number of failed request: 15
+Current serial number in output stream: 18
+</example></p>
+
+<!--
++ <p>In practical terms, this means that after a few hours of operation,
++ applications will suddenly quit in rapid succession; if a display manager
++ is running, that too will repeatedly quit and attempt to restart itself.
++ The state will persist until the buggy VLIW Transmeta code is flushed
++ from the cache.</p>
+-->
+<p>実際の問題として、数時間起動させていると、
+アプリケーションが突然終了するようになってしまいます。
+ディスプレイマネージャが起動しているなら、
+同様に終了と再起動を繰り返すようになります。
+この状態は、バグのある VLIW Transmeta
+コードがキャッシュから消えるまで続きます。</p>
+
+<!--
++ <p>Since the bug is in the proprietary Transmeta Code Morphing Software
++ (CMS), and the laptop BIOS checks the CMS for a vendor signature at boot
++ time, this can only be fixed in cooperation between Transmeta and the
++ laptop vendor. Further information about this issue can be found at
++ <url id="http://www.cs.auc.dk/~fleury/bug_cms/"> and Debian bug report
++ <url id="http://bugs.debian.org/216933" name="#216933">.</p>
+-->
+<p>バグがプロプライエタリな Transmeta Code Morphing Software
+(CMS) 内に存在し、ラップトップの BIOS は起動時にベンダのシグネチャとして CMS
+をチェックするので、このバグを直すには Transmeta
+とラップトップのベンダが協力する以外にありません。
+この問題に関するより詳しい情報は、
+<url id="http://www.cs.auc.dk/~fleury/bug_cms/"> や Debian のバグ報告
+<url id="http://bugs.debian.org/216933" name="#216933"> にあります。</p>
+
+<!--
++ <p>The workaround for this bug is to install an X server compiled without
++ optimization, such as the <package/xserver-xfree86-dbg/ package.</p>
+-->
+<p>このバグを回避するには、<package/xserver-xfree86-dbg/
+パッケージのように最適化せずにコンパイルした X サーバをインストールすることです。</p>
+
+ </sect>
+
+]]>
+
+ </chapt>
<chapt id="moreinfo">
@@ -824,18 +1116,18 @@
<p>Debian はサポート用の IRC チャンネルを
Debian ユーザの協力によって運営しています。
-このチャンネルは Open Projects IRC ネットワークにあります。
+このチャンネルは Freenode IRC ネットワークにあります。
このネットワークは、
オープンソースコミュニティで資源共有や協力をすすめるため、
情報交換に使われているものです。
このチャンネルにアクセスするには、
-お好みの IRC クライアントを &opn-irc-server; に接続し、
+お好みの IRC クライアントを &debian-irc-server; に接続し、
#debian に join してください。</p>
<p>チャンネルのガイドラインに従い、
他のユーザを大切にしてください。
-Open Projects に関する詳細は
-<url id="&url-opn;" name="ウェブサイト">
+Freenode に関する詳細は
+<url id="&url-irc-host;" name="ウェブサイト">
を訪ねてみてください。</p>
</sect1>
@@ -847,18 +1139,11 @@
<p>私たちは Debian GNU/Linux を高品質な
OS にするよう努めていますが、だからといって
私たちの提供するパッケージにバグが絶無というわけにはいきません。
+Debian の「オープンな開発体勢」という考え方に合致し、また、
ユーザに対するサービスとして、
私たちは報告されたバグに関する全ての情報を
<url id="&url-bts;" name="bugs.debian.org"> にある
-バグ追跡システム (Bug Tracking System: BTS) で提供しています。
-これは Debian のオープンな開発体勢と深く関っているのです。</p>
-
-<!-- FJP: I propose to replace the last sentence by:
- Consistent with Debian's 'open development' philosophy and as a
- service to our users, we provide all the information on reported bugs
- at our own Bug Tracking System (BTS). The BTS is browseable at
- <url id="&url-bts;" name="bugs.debian.org">.
--->
+バグ追跡システム (Bug Tracking System: BTS) で提供しています。</p>
<p>もしディストリビューションや、
その一部であるパッケージされたソフトウェアにバグを見つけたら、
@@ -873,14 +1158,12 @@
マニュアルで電子メールを使っても構いません。
バグ追跡システムに関する詳細やその使い方については、
リファレンスカード
-(正しくインストールされたシステムなら
-必ず <file>/usr/share/doc/debian</file> にあります)
+(<package>doc-debian</package> パッケージをインストールしていれば
+<file>/usr/share/doc/debian</file> にあります)
をお読みいただくか、
または <url id="&url-bts;" name="バグ追跡システム">
のウェブサイトからオンラインで入手することもできます。</p>
-<!-- FJP: The 'bug' program and package are obsolete. -->
-
</sect>
<sect id="contributing">
@@ -928,6 +1211,116 @@
きっと暖かな、楽しい気持ちになれるはずです。</p></sect>
</chapt>
+
+
+<![ %upgradekernel [
+
+ <appendix id="kernel-upgrade-howto"><heading>カーネルのアップグレード</heading>
+
+ <p><strong>この付録の情報は、システムを安全にアップグレードするため
+ には、システムのアップグレード<em/前/ にカーネルをアップグレードする
+ 必要がある場合のみを対象としています。あなたのシステムでこれが要求
+ されているのかどうかを知るには、<ref id="new-kernel"> を読んでくださ
+ い</strong>。</p>
+
+ <p>以下の手順は、新しいカーネルをインストールするために利用可能な
+ 全バックポートツールの使い方を、順序を追って説明するものです。</p>
+
+ <p><taglist>
+ <tag>必要なパッケージのダウンロードとインストール</tag>
+
+ <item><p><em>apt を使う場合</em>: <prgn>apt</prgn> やそのフロン
+ トエンドの 1 つを使ってパッケージをインストールするには、以下の
+ 行をあなたの <file>/etc/apt/sources.list</file> に追加してくだ
+ さい:
+
+ <example>
+deb &url-kernel-upgrade;
+# ソースも必要なら入手できます。
+# deb-src &url-kernel-upgrade;
+ </example>
+
+<![ %sparc [
+ 次に以下のパッケージをインストールしてください:
+ <package>kernel-image-2.4.27-2-sparc32</package>,
+ <package>modutils</package>,
+ <package>initrd-tools</package>.
+]]>
+<![ %hppa [
+ 次に以下のパッケージをインストールしてください:
+ <package>kernel-image-2.6.8-2-64</package>,
+ <package>module-init-tools</package>,
+ <package>initrd-tools</package>.
+]]>
+ </p>
+ <p><em>dpkg を使う場合</em>: <prgn>dpkg</prgn> でパッケージを直接
+ インストールするには、まず必要なファイルをダウンロードする必要が
+ あります。
+<![ %hppa [
+<!-- note: download URLs not final yet -->
+ <p><list>
+ <item><url id="http://ftp.debian.org/debian/pool/main/k/kernel-image-2.6.8-hppa/kernel-image-2.6.8-2-64_2.6.8-6_hppa.deb"></item>
+ <item><url id="&deb-kernel-upgrade;/module-init-tools_3.2-pre1-2.woody1_hppa.deb">
+ <item><url id="&deb-kernel-upgrade;/initrd-tools_0.1.79-0.woody1_all.deb">
+ <item><url id="&deb-kernel-upgrade;/cramfsprogs_1.1-6.woody1_hppa.deb">
+ </list></p>
+
+ <p>カーネルパッケージは <package>module-init-tools</package> に依存
+ しており、<package>initrd-tools</package> は <package>cramfsprogs</package>
+ に依存しています。その他の全依存関係は、通常の方法で &oldreleasename;
+ 内のパッケージにより解決できます。</p>
+]]>
+
+<![ %sparc [
+ <p><list>
+ <item><url id="http://ftp.debian.org/debian/pool/main/k/kernel-image-2.4.27-sparc/kernel-image-2.4.27-2-sparc32_2.4.27-2_sparc.deb">
+ <item><url id="&deb-kernel-upgrade;/modutils_2.4.26-1.2woody1_sparc.deb">
+ <item><url id="&deb-kernel-upgrade;/initrd-tools_0.1.77-0.woody1_all.deb">
+ <item><url id="&deb-kernel-upgrade;/cramfsprogs_1.1-6.woody1_sparc.deb">
+ </list></p>
+
+ <p>カーネルパッケージは <package>modutils</package> に依存しています。
+ <package>initrd-tools</package> は <package>cramfsprogs</package> に
+ 依存しています。その他の全依存関係は、通常の方法で &oldreleasename;
+ 内のパッケージにより解決できます。</p>
+]]>
+ </item>
+
+ <tag>古いカーネルの削除禁止</tag>
+ <item><p>新しいカーネルで起動し、アップグレードに必要なすべての
+ ハードウェア (ネットワークアダプタなど) が動作するのを確認する
+ までは、古いカーネルを削除してはいけません。</p></item>
+
+<![ %sparc [
+ <tag>システムを起動可能にする</tag>
+ <item>
+ <p>ブートローダの設定である <file>/etc/silo.conf</file> を調整
+ する必要があるでしょう。&oldreleasename; の Debian カーネルとは
+ 異なり、現在のカーネルは initrd を使うことに注意してください。</p>
+ </item>
+]]>
+<!-- ??hppa??
+<![ %hppa [
+ <tag>システムを起動可能にする</tag>
+ <item>
+ <p>???</p>
+ </item>
+]]>
+-->
+
+ <tag>新しいカーネルでの再起動</tag>
+ <tag>システムのチェック</tag>
+ <item><p>特に入力デバイス、表示デバイス、&releasename; パッケージへのアク
+ セスに必要なデバイス (ネットワークアダプタ、CD ドライブなど) を
+ チェックしてください。いくかのモジュールは名前が変わっていたり、
+ 古いカーネルではカーネルに組み込まれていたドライバがモジュールと
+ してコンパイルされていることがあります...</p></item>
+
+ </taglist></p>
+
+ </appendix>
+]]>
+
</book>
</debiandoc>